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誰かのエッセイに書かれていた話なんだけど、誰だっけな。戸板康二さんの「ちょっといい話」だったかしらん。それだと何年ぐらいの事だろう……。(「うるさいね、リンクなどつけないよ」って誰に向かって言ってる)えーと1978年の本か。まあ、ネタ元の詮索はいいや。なんか挿話集みたいな本で読んだと思います。戦後のラジオに、いろんなところで仕入れた話を語るていのものがあったんですと。街頭録音とかいうのでなく、語り手が話すんだけど。街の銭湯で拾った話とか、商店街で聞いた話とか、あれ
4月3日水曜日〜その5P28には、日本の探偵小説にては、岡本綺堂「半七捕物帳」戸板康二「雅楽物」のほか認めずと記しある。(写真)S63年12月12日〜16日のグアム島公演で、宿泊先のフジタタモンビーチホテルに持ち込んで読んだ事を思い出します。
『駅』百年文庫37テーマとなる一文字の漢字にまつわる古今東西の名作短編を3作収めるポプラ社の百年文庫。「駅長ファルメライアー」ヨーゼフ・ロートオーストリアのとある駅で駅長を務めるファルメライアーは、ある日駅の近くで起きた事故現場で一人の女性を介抱する。「グリーン車の子供」戸板康二私は、老歌舞伎俳優中村雅楽とふたり、大阪から東京に帰る新幹線に乗っていた。劇場の支配人が手配したグリーン車の切符は、席が離れており、雅楽の隣には一人で東京まで向かうという女の子が乗っていた。「駅長」プーシキ
ツイッター単文をまとめ個人的に気になっている戸板康二さんの中村雅楽シリーズだけど、新保博久さんによる傑作選二冊が発売で一冊を入手。色々と評判とだいぶ前にテレビドラマ版三作を観て気になっていた物語…今回入手のものにはシリーズ一作目の原型、次巻にはある作品の別バージョンが単行本初収録にたしか以前、日下三蔵さん編集の全集が出ていたけれど新たに発見されたのかと思ったら、今回収録の原型は探偵役が違うのと全集全巻購入特典として本という形になっていて、このあたり後追いで知るともどかしくなる部分だけど、
おはようございますいつもお読みくださりありがとうございます十二月は河出文庫が私の財布を凍えさすばんっ!!!今月我が家に迎い入れた本達岡本綺堂【綺堂随筆江戸っ子の身の上】岡本綺堂さんの随筆をずっと読んでみたいと思っていたので購入です綺堂の番町皿屋敷の青山播磨演じる隼人さんにはクラクラ💫陶酔させられたのは良い想い出です。菊が他人に思えない私はちょっと歪んでますかね🌸松井今朝子=訳【仮名手本忠臣蔵】購入済みの池澤夏樹=個人編集日本文学全集10にも掲載されていましたが、
おはようございますいつもお読みくださりありがとうございます演劇出版社平成3年6月1日発行戸板康二劇評集木ノ下歌舞伎主宰木ノ下裕一さんと田中綾乃さんによる戸板康二さんについての講座に参加した際戸板康二さんの劇評がテキストで使用されていてお話もそのテキストも大変に面白くぜひまとまったものを読みたいなと思っていたところ東銀座の木挽堂書店さんで別件立ち寄りましたら棚に発見。購入することができました。本に掲載されている最初の劇評、公演場所『歌舞伎座』になっているのですが俳優協会データ
こちらも、初めての作家さん歌舞伎俳優の浅尾当次が巡業先で変死した早朝、人里離れた山寺に当次を呼び寄せた人物は何者かやがて当次には息子の当太郎のほかに二人の隠し子がいることがわかった・・・親友の死の謎に挑む名探偵・中村雅楽の滋味溢れる名推理が芸に生きる人間たちのもつれた愛憎の糸を解きほぐす傑作長編推理わが家のムクゲさんたちはまだ・・・きょうも、皆さまとともに”いい日”でありますようにcorinpapa
柴田錬三郎今の時代「眠狂四郎」の生みの親、柴田錬三郎は(若い人たちに)どれくらい読まれているのかな。あるいは市川雷蔵、田村正和、平幹二朗、片岡孝夫らによって演じられてきた次代の「狂四郎」は誰によってリメイクされるのだろうね。その折には、おそらく今までとは全く違ったキャラクターになるのだろう。昭和のころまでは文士同士の交流が濃密だったから、作家の人となりなどもずいぶん書き残されていて、作品の周縁を訪ねるといった愉しみも捨てがたいものがある。川口松太郎『忘れ得ぬ人忘れ得ぬこと』や戸板康二
全日本体操個人女子の芦川うらら休日に群馬県前橋市まで行ったついでに、当地の古書店を紹介してもらい訪ったのが山猫館書房で、久しぶりに趣味が合いそうなお店でつい長居をしてしまった。戸板康二:句集良夜(1992)三月書房句集や歌集も揃っていて珍しい戸板康二『句集良夜(1992)三月書房』は良い買いものでした。春昼やたがわぬ猫の腹時計戸板康二狭い店内にみっしりと古書が詰まっている感じで、攻略するには時間を要しますね。機会があったら再訪したい。寿岳文章:紙漉村旅
こんばんはいつもお読みくださりありがとうございます本日はこちらGinza楽学俱楽部木ノ下裕一と田中綾乃の歌舞伎対談行ってきました★https://lets-grace.com/ginza%e6%a5%bd%e5%ad%a6%e4%bf%b1%e6%a5%bd%e9%83%a8%e3%80%80%e6%9c%a8%e3%83%8e%e4%b8%8b%e8%a3%95%e4%b8%80%e3%81%a8%e7%94%b0%e4%b8%ad%e7%b6%be%e4%b9%83%e3%81
川端康成と、26歳年下の三島由紀夫は文学上の師弟関係にあったと言われているが実は、三島は川端を決して「師」と仰いではいなかった。2人の出会いは三島の父、平岡梓の学友のその知人が川端康成だった関係で、昭和21年に学生の三島が文芸誌「人間」(7月号)に「煙草」と云う短編小説を発表したのだが、それは川端康成が推薦してくれたのが契機なのだ。それが三島の文壇デビューとなった。そして翌22年1月2日には三島は川端邸に初めての年始挨拶、こうして二人の交流がスタートした
2月28日火曜日〜その6『追悼特集松本清張の世界』〜「異能の人を惜しむ」南條範夫「たった一度の対談」戸板康二「手ずれた机」永井路子「娘心の模写」夏樹静子「清張さんと英語」森本哲郎「変幻無限のヒトだった」和田勉「まみえることもなく」杉本章子「松本清張先生の声」五味由扶子「考古学と氷の凶器」森浩一「昭和史発掘の思い出」風間完(H4年9月号オール讀物)を読む。(写真)当時、超多忙だった29歳の私は、ページを切り抜いて、いつかは読みたいとファイリングしていたのでしょう。逝去直後の作家のエピソード
昭和の風景歌舞伎・演劇の話。かつて世間が「色にふけったばっかりに(勘平)」「首が飛んでも動いて見せるわ(伊右衛門)」「お若えの、お待ちなせえやし」といえば幡随院長兵衛に決まっていた歌舞伎のセリフが共通認識だった時代はとうに過ぎ去ってしまった。イギリスの英ミステリのなかには、今でも延々とシェイクスピアを引いてウンチクを楽しませるものまであるというのに、日本ではこの伝統(共通認識)が途絶えてしまったのである。昭和を代表する演芸の評論家・戸板康二(1915-1993)はそうした芝居を知らな
ねむい…小学館シリーズ歌舞伎市川團十郎・市川海老蔵パリ・オペラ座公演【勧進帳】【紅葉狩】珍しくも私が予習😯小山觀翁さんの音声解説も嬉しい戸板康二さんの仮名手本忠臣蔵自習下手すぎる自分😂ねむい…では、また!
こんばんは2いつもお読みくださりありがとうございますちくま文庫串田孫一【文房具56話】一週間ほど前に読了しました★読み始めhttps://ameblo.jp/k-amo-noh-asi-dam-ono/entry-12765423993.html『読み始め【文房具56話】串田孫一★ちくま文庫』おはようございますいつもお読みくださりありがとうございますジャングルと化した庭と朝飯前に格闘草刈りして箒ではきはきしてたらぽろっ!と土の中にいたとかげさん?と…ameblo.jp想像以
<戸板康二、田宮虎彦>1062「團十郎切腹事件」直木賞受賞作品戸板康二短編集小泉喜美子:解説講談社文庫目次1.車引殺人事件2.尊像紛失事件3.立女形失踪事件4.等々力座殺人事件5.松王丸変死事件6.盲女殺人事件7.團十郎切腹事件(直木賞受賞作品)8.奈落殺人事件謎を残す八代目團十郎の死を名探偵老優雅楽が卓抜な着想で推理する直木賞受賞の表題作の他、『車引殺人事件』『奈落殺人事件』など、花道と奈落の明暗の境に生きる役者の世界
昼過ぎまで弱い雨、一時本降り。その後はだんだん晴れて、夕方は雲間から青空も。日ごとに蒸し暑さが増している印象で、明日は久々の真夏日復活とか。16kmとなり町図書館小雨のなか、となり町の図書館へ行って帰ってくる16km。きのうの薄底28kmのダメージは、ふくらはぎ下部にやや筋肉痛と重怠さあり。今日はてきとーでいいやと楽な気持ちでスタートしたが、後半12kmあたりからはキロ4分00秒台で巡行。終わってみれば、平均ペースは前日を上回り、少々やり過ぎた感があった。ラン:16k
10月11日月曜日〜その14(写真)「納涼大句会今朝小鳥来たらしき羽根拾いけり」浅井慎平・逢坂剛・小沢昭一・俵万智・戸板康二・野坂昭如・柳家小三治・吉行和子(H4年10月号オール讀物)を読む。12時から14時まで二度寝。
戸板康二著『季題体験』富士見書房を捲っていたら、秋の章に柿をについて書かれた一節があった。銀座の千疋屋で、立派な箱に入れた富有柿の粒ぞろいのを売っていて、むろん、それはそれで結構だが、私は農村で分けてもらったのを、カバンにあり合わせの新聞紙で包んで入れて帰るという庶民的な果物というふうに思っている。まったく同感だ。それにしても、此のところ果物はは高すぎる。果物に限ったことではないようだが、少し昔の田舎ではその辺に転がっていた柿や梨がショートケーキと同じ位の値段で売られている。疵物でも歪
ポプラ社百年文庫372010年10月第1刷発行143頁ヨーゼフ・ロート「駅長ファルメライアー」訳・渡辺健オーストリアのある駅雨の夕闇、列車事故の現場に駆け付けた駅長は妻も子もある身ながら担架に寝かされたロシア人の女性に心奪われます駅の上にある自室で駅長の妻に介抱された後、回復した彼女・伯爵夫人は自宅のあるキエフ近郊の町に戻ります彼女のことが忘れられない駅長は家族を捨て軍に入隊し前線へ出向いて、敵国の彼女の自宅を突き止め訪問、夫である伯爵は戦地に行ったきり戻らないと聞
古本でやっと手に入れた本です。戸板康二の作品には、似たタイトルのミステリー小説があります。『劇場の迷子』です。これとは違い、『劇場の椅子』は随筆です。あとがきには、戸板康二が多くの時間を過ごす劇場の椅子。そこで考えたことを随筆としてまとめたとあります。古い時代のものなので、のちのことを考えると、戸板の杞憂だったというようなこともあります。例えば、4代目雀右衛門(当時は7代目大谷友右衛門)について、映画に出て人気が出ていること、あるいは、新しい時代の女形として作り上げようとしているものに
5冊目です。これで創元推理文庫の「中村雅楽探偵」シリーズを読み終わりました。この本を読んでいる間に、CSチャンネルで、この小説をもとにしたドラマが放送されていました。17代目中村勘三郞が雅楽を演じており、竹野(演劇評論家として出てくる人で、雅楽とともに事件を解決します)が近藤正臣、江川(刑事)が山城新伍でした。ゲストとして、17代目の娘・波乃久里子や、息子の18代目勘三郞(勘九郎)も、弟子の小山三も殺される役として出ていました。ドラマは、小説よりも、歌舞伎界の裏の顔を描くような内容で、いわゆる
戸板康二の推理小説の短編23編を収録しています。これまでシリーズの中で(1)(2)(4)を読みました。作者として描かれる竹野は、すでに新聞社をやめており、中村雅楽は舞台に立たずに、後身の指導をしているという設定で、物語は、我楽の若いころの芝居での話が中心になっています。歌舞伎にとどまらず、新劇や外国の作品にも造詣の深い戸板康二らしい描写も多く見られました。また、これまでいろいろな芸談を読みましたが、そこに出てくる俳優の逸話が取り込まれています。例えば、「楽屋の蟹」は、8代目三津五郎の猫ぎら
竹内一郎氏の心に響く言葉より…若い時分は美人、イケメンが得をすることは誰もが知っている。往々にして女性はイケメンの、男性は美人のアイドルや俳優、歌手を好む。相手の中身のことは考えずに、ルックスだけに左右されて好みの異性を追いかける。これは若い人も、年配者もおおむね同様である。だから、若者がとりあえずの見た目にとらわれがちであることに異論はない。美人、イケメンであることは有利である。しかし、人生全体を見渡した時に、美人やイケメンは得と言えるだろうか
戸板康二による推理小説全集のうち、第2集を読みました。今回のもので3冊目です。歌舞伎俳優の中村雅楽と、新聞記者・竹野とが歌舞伎に関する事件や不思議な出来事を解決していくという内容のものです。表題のもののほか短編18編が収録されています。前に読んだときにも思ったことですが、老優とされている雅楽の年齢がつかめず、別世界の話のように感じます。筆者によるあとがきに、「雅楽という老優が、一体年はいくつだとよく聞かれる。」とあり、それについて「その質問に対して、ぼくは「役者に年なし」と答えることに
夜寝る前に読む本として、ここのところ戸板康二の推理小説を読んでいます。『團十郎切腹事件』(「だん」の字は、謎解きに必要なので旧字体を使用)に続いて2冊目です。このシリーズは5冊あって、全部読んでおこうと思っています。歌舞伎のことばと無関係のように感じられる推理小説ですが、戸板康二の本は基本、なんでも全部読んだほうがいいと思ったのと、推理小説でも、歌舞伎俳優がなぞをとくので、いろいろな歌舞伎用語が使われます。それを資料にできそうなので、ことばの収集のためにも読んでいます。さて、このシリ
戸板康二が書いた推理小説を読みました。この本は、以前、単行本でも読んでいますが、知り合いに新しく出た文庫本をもらったので、再読です。最初に字体について触れておきます。どうも初版の単行本でも「團」の字を使っているようですが、それは内容が、この漢字表記に関連するからだと思います。原則は、前に書いた「団蔵入水」と同じで、「団十郎」は特別ということではありません。「団十郎と團十郎の字体」についての記事もご参照ください。架空の歌舞伎俳優である中村雅楽と新聞記者の竹野とが、歌舞伎や芸界に関係する事
『団蔵入水』に続いて戸板康二の本です。ここのところ、戸板康二の随筆や、歌舞伎関係の本をまとめて読むために、古本で買ったり、以前、父に買ってもらってあったものを見つけ出したりしています。加えて戸板康二が書いた雑誌の記事や対談などの記事も集めています。これから、戸板康二以外の劇評家の書いたものも読まなければいけないと思っていますが、手始めに読むには、戸板康二の本はとても読みやすいものです。さて、本書は、歌舞伎評論家としての戸板康二だけでなく、劇評家あるいは、劇作家、書評家としての戸板康二
少し事情があって、戸板康二の本を集中的に読んでいます。歌舞伎好きになって、しばらくたって、父に買い与えられていたものもあるので、それを掘り出したり、古本で集めたりしています。表題になっている『団蔵入水』のほか2編の歌舞伎についての随筆と、6作の歴史小説で構成されています。『団蔵入水』は、1966年に瀬戸内海で入水自殺をした8代目市川団蔵について書いたものです。8代目団蔵については、父から聞いたことがありますが、引退興行をした直後にお遍路に出て、そのまま入水自殺をしたという話を聞いただけです
『泣きどころ人物誌-Ⅰ』-戸板康二●松井須磨子について-⑤✪すでに名士だった須磨子は、このころ平塚らいてうの青鞜社の同人にもなっていた。序文を抱月が、わざとらしく「須磨子女史」として書き、すべて気取って作られた本ではあるが、この本の感覚は、伝説の須磨子像とは、あまりにもかけ離れている。だが、抱月の序文の中に、「須磨子女史の身に作られる芸術は、女史の霊魂の剛直性、力張性の反映である」「其の芸術は自然に男性的色彩を帯びて来る、これに対して、女史が技巧の力で鏤彫(るちょう)して作る色彩は女性