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成功する企業から学ぶ~時代を超えて不変かつ普遍の松下幸之助の経営哲学~⑤2)各論(1)顧客第一主義:“お客様大事の心に徹する”(続き)-ハンズマン(1)次に、「お客様大事の心に徹する」ということをどのように具体化するのか、また、どこまで徹底するのか、という点について、2社の事例をご紹介します。第一の事例は、九州のホームセンターHandsman(ハンズマン)という会社です。以下、テレビ番組「カンブリア宮殿」からご紹介します。二代目社長の大薗誠司社長は、社長就任後、顧客の立
成功する企業から学ぶ~時代を超えて不変かつ普遍の松下幸之助の経営哲学~③2)各論(1)顧客第一主義:“お客様大事の心に徹する”(続き)-サムスン電子(韓国)前回も述べた通り、事業がうまく行っていない企業では、ほとんどと言っていいほど「顧客を大事にする」ということが行われていません。松下幸之助の言う通り、人間というものは、“自分が一番可愛いもの”であり、まるで自分自身のアイデンティティーと一体であるかのように、“根”強いものがあるように思われます。それが、企業の中でどのような現象と
2)各論(1)顧客第一主義:“お客様大事の心に徹する”(続き)-何が障害となっているのか?それでは、企業の現場では何が起こっているのでしょうか?事業がうまく行っていない企業では、ほとんどと言っていいほど「顧客を大事にする」ということが行われていません。社員たちには、顧客が見えない、あるいは、見えても、顧客のためにとは考えられない、考えても、ほどほどでお茶をにごしておくということが頻繁に起こっているのです。なぜでしょうか?かつて、筆者が複数の企業で調査したところ、次のよ
1)総論前回までに平成の経営の神様とも呼ばれる京セラ創業者の稲盛和夫名誉会長の経営哲学と現パナソニックの創業者松下幸之助氏の経営哲学に近似性のあること、そして、前者は後者の不変性と普遍性を示す証拠と言えるのではないかとして、松尾芭蕉が蕉風俳諧の理念の一つとして挙げた“不易流行”という考え方をご紹介しました。真に成功している多くの企業の考え方をつぶさに見れば、それらはやり方は様々でも、その考え方には共通性があり、そこには“時代を超えた不変の真理”(“不易”)がある、そして、逆に、“不変