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43海を見に行くたしか教育学部の必修科目になっていた体育。日本海で遠泳の実習があると聞いて僕はちょっと心配になってきた。学内のプールの実習でも二十五メートルを折り返す地点でしこたま水を飲んでしまって、危うく溺れそうになった。山奥育ちで海水に入った事も稀で、泳ぎも浮かぶていどの実力しかないのが自分でもよくわかっていて恐怖のほうがさきにたってしまった。遠泳が予定されていた日は雨で来週に延期になり、体育館での授業だった。僕はホッとした。翌週の遠泳が予定されていた日も雨で、その日も取り止めになっ
庭の馬酔木あしびはや花をたりつつ朝を冷ゆ悌二郎ある旦あしびの花に雪ふれる〃ふる雪にあしびの花はましろなる〃花あしびいまだこぼれず虻も生れず〃馬酔木の連作の最後の四句。三句目までは同じ日の朝だろう。妙に寒いと思っていたら雪が降っていたのだ。一句目は肌感覚。二句目は「ある旦」という措辞に憂愁が。三句目は視覚の句。悌二郎は詠み分けている。昭和九年の作品、当時は連作が流行っていたようだ。なので、独立した一句としてはちょっと印象が弱いような気がする。四句目は前の三句の数日後に詠まれ
月明かり秋の憂愁いと恋し想い隠すも思い思われこんばんは札幌は雪虫さんが飛びはじめました。冬の知らせがまさに虫の知らせ。雪虫のほんとのなまえは「トドノネオオワタムシ」ていいます。アブラムシの仲間。こいつが飛び出したら約10日くらいで雪が降るって言われてますねー☃ついこないだ夏終わったーて思ってたのに、もう冬です。早いな〜社会人って時間の流れ方てこんな感じなのもうちょっと秋のメランコリー楽しみたいのになーおとといの夕餉ですみよしのカレー🍛カップカレーとおみやげぎょ
キツく抱きしめられて体が痛い。不意の出来事で一瞬状況が呑み込めなかったが、その感覚が俺に現実を伝えた。「翔くんっ!」『ごめん。』「謝るくらいなら、やめろっ。」『…。』無言のままだったが、腕の力は増すばかりだった。「ちょっとっいい加減にしろよっ。」『やめない。』声が震えていた。『ちょっとだけだから…しばらくこうさせて…。』泣きそうな声に胸が締め付けられそうになる。でも…ダメだ。こんなの…「
松本を送りとどけた後、車内はずっと静かだった。どちらも一言も話さない。体がぐったりと疲れていてちょうどいい。そう言い聞かせて、でも…微かなその人の気配は俺には無視できるものじゃなかった。智くんがすぐそばにいた。隣で感じる細やかな息遣い。すぐに触れられるほど近くにいるのに心は遠い。それでも、こんな状況を嬉しいと思う自分がいた。哀れな…密閉された空間はやけに酸素濃度が薄くて眩暈を起こしそうだった。こんな状況のまま、あとどれくらい耐えられるだろうか…?
何だって翔くんが…?俺は混乱していた。それでも、身なりを整えてリビングに戻って行った。〔本当は泊まりたいんだけど、大野さんに断られちゃって。〕『すまないな。一応家の方に戻るって約束なんだ。』〔でも、せっかく話も弾んでるのに…。〕『ここは親父も使うところだから勝手に出来ないんだよ。』〔そうなんですか…あっ、大野さん。〕パウダールームから出てきた俺を翔くんも見たが、すぐに逸らされていた。そして…『木越さんを待たせてる。松本を送っ
翔くんとは最近ほとんど話してない。それに、彼の方はほとんど毎日遅くまで遊んでいるから、俺が遅く帰ろう同士だって泊まろうが反対される筋合いもない。でも…『そなに櫻井先輩の事が気になるの…?』「え…。」『今、翔さんの事考えてたでしょ…?』その通りだったが、なんと答えていいか分からなかった。潤には俺が翔くんの事が好きだってバレてる。『兄弟だって事と、男同士だって事と、どっちが罪深いんだろうね…?』「なに…言ってるんだ。」俺のは
マンションに着くと軽く掃除を始める。当分使っていいなかったせいかなんだか埃っぽい気がした。ざっと片付けて喚起のために窓を開けた。持ってきた飲み物やデザートは冷蔵庫にしまったし、夕飯になる食料は備え付けの冷凍食品がある。サラダは下に買いに行けばすむし…以前じゃもっと雑な扱いだったような気がする。もっと気楽にした方が良かったか…?だが、毎日自家用車で送ってもらってるわけでタミさんにもくれぐれもよろしく言うようにキツク言われていた。何より俺自身が助かっていた。
●毎年恒例のTOP絵をクリスマスバージョンに変えたきっかけに、ブログタイトルも変える事にしました(*´▽`*)「孤独・憂愁を癒す微笑みの絵画」ブログヘッダーにはもうすこし詳しく、「孤独・憂愁、そしてそれを癒す微笑みの絵画~天使と女神の詩と薔薇とアートコレクション」としました♡携帯からで、ヘッダーを観られない方用に、ヘッダー画像をはっておきますね^^*このタイトルの一部、「孤独・憂愁、そしてそれを癒す微笑み」というのは、わたしが21年前、はじめてホームペーじを創っ
ニャンコも秋にはメランコリーになるのです!?あのベイビーだってこんな表情するのです。何を思う。。。。憂愁、ただ一点を見つめる。9月に入り気温が下がってきてから、ベイビーが久しぶりに私の脇にくっついて眠るようになった。ふみふみして喉をゴロゴロ鳴らして、実に満足そうに寛いでいます。ただ気温が上がる昼間は、まだまだ暑さに毛を膨らましてグデェ~です。かったるそうに見えるでしょう。この毛を逆立ててダウンコートに風を通し、体温を下げるのはロン毛ニャンコの生活の知恵です。扇風機をそろそろ収納しな
雨が降るたびに憂愁を思い貴方を待つ
おとといチビ組が食べたパンダケーキの他に、ミニストップのハローキティのプリンアラモードしゅーを、猫に似ているという次女ライヤちゃんが買ってきてくれてみんなで食べました。明日は、2日間連続千葉県南西部の方で初めての夜勤現場に行きます。夜9時から翌朝6時までという軽作業です。先月違う場所で3連チャン夜勤したから、場所が違っても不安はないと思います。ちょっと不安ですが。今週金曜は、私とツレが私の実家の親とお食事会開くので、いい顔見せられると思って割り切ります。来週月曜か火曜は、早起きしてIK
、、、、、、、、、、、、2016.9.11(23+53+13+83=172行)芥川龍之介である。知っている人は、知っている。今でも教科書に彼の「トロッコ」が掲載されるのだろうか、ないだろうな。そんな時代じゃない。芥川は、小学生の時に、あの槍ヶ岳に登ったことがある。僕が槍ヶ岳を知ったのは、大学を卒業してすぐ、山のひだやにバイトに来て、そこで槍のポスターを見てからだった。北アルプスも、上高地も、槍ヶ岳も知らず、なけなしの(友人からの)借金をはたいて、