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先日12月18日、おけぴ&ぴあの合同観劇会がありまして日生劇場へ”ミュージカル十二国記“を観に行きました。十二国記は私にとって、とても胸が高鳴る胸熱小説なのだ。それがミュージカル化されるとなったら観ずにはいられないと言うものよ。この”十二国記・月の影影の海“を最初に目にしたのは21世紀になる前だったかな。私もまだ若く(👈️自分で言ってしまったよー♡(˃͈દ˂͈༶))、この小説の主人公陽子が、突然連れて来られた異世界で体験する激な数々を通して一皮剥け逞しく
「月の影影の海」。中嶋陽子今のところ、十二国記シリーズのメインともいえる登場人物の一人だから、これは大事!慶国の王になる人だからね。気の弱い、軟弱な女子高生から、王になるまでの道筋をきっちり演じれる人がいい。最初は、気弱で、軟弱で、グズグズしていて読んでいても、なんだかイライラするやつだけど、後半は、かなり筋の通った大人に成長するから、ただ、かわいいだけではだめなのだ。…ということで、おいらの一イチオシは、芦田愛菜…と言いたいところだが、実はもう一
次は「図南…」と思っていたけど、こっちへ寄り道。今日は表題作の「丕緒の鳥」を読了。「風の…」の後に読むと、丕緒≒民が願ったものと陽子が手渡そうと思ったものが重なろうとしているのを感じる。伝わってると思えて少しあたたかくなる。「丕緒の鳥」小野不由美新潮文庫2013年7月第3刷
◆十二国世界の真実探索隊◆その14麒麟の捜索そして翌朝。景麒は二日酔いでふらつく頭を起こしながら使令の班渠(景麒の筆頭使令飛行能力を持つ)を呼び出した。景麒「班渠、最後にお前が主上を載せて行った所はどこだ?」班渠「延国の港町・烏号でしたな」景麒「烏号か・・・慶国でもない所へ市中観察でもあるまい・・・。」班渠「その前は戴国の北東岬でした。その前は慶国最東端岬。ただ・・・」景麒「ただ・・なんだ?」班渠「烏号へ行ってから主上はなんだかウキウキしたご様子でした。」景
◆十二国世界の真実探索隊◆その7真実の輪郭戴国の祠調査を終えた捜索隊は次週、延国の南西岬「烏号」の街で落ち合うことにした。一方―――慶国・金波宮に戻った陽子・泰麒・老師は今までの調査について話し合っていた。陽子の私室に集まった三人は漣国土産のフルーツを食べながら話をしている。陽子「これで世界の東・西の端と北東・南東の端が祠で結ばれていることが判りました。次は雁国の祠を見つけてどこに繋がっているかが判れば天帝にまた一歩近づけるわ」泰麒「老師、ひとつよろしいですか?
◆十二国世界の真実探索隊◆その1東の祠陽子は慶国・最東端岬の展望楼台に佇み、手摺に肘をもたせ掛けながら目の前に広がる東の虚海を眺めていた。隣には泰麒が同じ様に海を見ている。海の沖には無数の渦が連なっていた。陽子「泰麒、この海を見てどう思う?」泰麒「虚海・・・・この海の向こうに蓬莱(日本)があると言われているね。」陽子「そうね。でもこの海に漕ぎ出しても日本には着かない。それどころか沿岸部から離れるとあの虚海の渦に飲み込まれて遭難してしまう。虚海を越えるには蝕が起きなければ
■お知らせ■「陽子と景麒の慶国再建物語」をご愛読いただき、ありがとうございます。このブログラ小説は小野不由美著「十二国記」を題材に、十二国記大好きな私、雪椿姫が独自の視点で妄想を繰り広げて書いています。お気づきの方も多いかと思いますが、最近は原作の色彩がほとんど薄れ、まったくの別物語になってしまいました。そこで、先回の第32話を一区切りとし、今回から新たに「十二国世界の真実探索隊」とタイトルを一新しました。「十二国記」好きな方はもちろん、雪椿姫ファンの方にも楽しんで頂けたら嬉しいです
***陽子と景麒の慶国再建物語***その32陽子「じゃ、続けるわね。五山の探索か終わった時点で天帝や天界の全貌がかなり見えてくると思うの。」泰麒「いよいよ天帝の存在だね。」陽子「そう、これが本命。天帝に繋がるものと言えば・・・」延麒「西王母だ!」陽子「私もそう思う。延王様と延麒と私は以前、西王母に会ったことがある。」延王「うむ。何とも不思議と言うか不気味と言うか、得体の知れない御仁だったな」延麒「オレは怖ろしくてしかたなかったよ」陽子「蓬山山頂の廟には二つの像
***陽子と景麒の慶国再建物語***その29今日は戴国の麒麟である泰麒が慶国へ交換留学生として来ていた。泰麒は兄のように慕う景麒と共にひとしきり慶国の復興状況を見学した後、首都瑛州の州侯としての政務に向かう景麒と別れて陽子の部屋にやってきた。陽子「おかえり、泰麒。見学はどうだった?」泰麒「首都・堯天は活気があっていいね。他国からの訪問客も多くて国際色も豊かだ。農村部はまだ荒廃が回復していないところが多いけど、復興作業している民に笑顔が多くて驚いたよ。食堂で民の話題は次の運動会
***陽子と景麒の慶国再建物語***その26玉葉「陽子、もうひとつ聞きたいことがあります」陽子「はい。何なりと。」玉葉「先にあなたも言っていた『麒麟交換留学生』のことです」「陽子、こっちのほうが本命だぞ。」延麒が囁いた。陽子「麒麟が他国へ往来するのは天網に触れますか?確か泰麒捜索の時に4人の麒麟が慶国に集まりました。それ以外の国にも延麒が訪れて協力を求めました。」玉葉「泰麒の捜索は前例のない事態でした。麒麟は十二国世界の存続に関しての基軸となる存在。それを救い出すとい
***陽子と景麒の慶国再建物語***その25玉葉「陽子の政治手腕は解りました。その『民に笑顔』も良いでしょう。でも、それとタピオカとはどんな関連があるのですか」陽子「ディズーニーランドの休憩所でも大運動会の応援席でも最東端岬の客席でも何か物足りないものがありました。観客が飲むものといえばお茶か水だけ。せっかく日常を離れて楽しんでいるのだからそれにふさわしい飲み物があったら良いのにと考えていたところに延麒が蓬莱(日本)よりタピオカミルクティーを持ってきたのです」延麒「おいおい、あれ
***陽子と景麒の慶国再建物語***その23蓬山は十二国世界の中心・黄海にある。世界の麒麟を産み出す捨身木があり、その木より生まれた麒麟を守り育てるという重要な役目を持つ。蓬山には麒麟の世話をする女仙たちがおり、女仙長が碧霞玄君・玉葉。碧霞玄君・玉葉は人間と女神の長・西王母とを結ぶ人物であり、十二国世界で前例のない事例が生じたときに天網に抵触していないかを確認の為のお伺いを立てることができる。陽子と延麒が蓬山へ降り立った時には既に碧霞玄君・玉葉は十人ほどの女仙を従え、蓬廬宮の
***陽子と景麒の慶国再建物語***その22ここは慶国の王宮・金波宮。景王・陽子が景麒と戴国との定期航路開設の打ち合わせをしていた。そこへ慌ただしく入ってきた者があった。雁国の麒麟・延麒である。延麒「陽子、蓬山のヌシ(碧霞玄君・玉葉※)から呼び出しを食らったって?しかも俺まで一緒に来いと言ってるらしいじゃないか」陽子「あら、早かったわね。そうよ、何か聞きたいことがあるらしいの」景麒「主上、そんなに気楽に考えておいでか?」延麒「そうだぞ、陽子。碧霞玄君の方から『来い
***陽子と景麒の慶国再建物語***その21そして数日後・・・・今日は戴国の麒麟・泰麒が麒麟交換留学として雁国へやって来ている。泰麒「延王様、その節は大変お世話になりました。本当に感謝してもしきれぬ大恩を感じております」延王「大恩などとそう改まって言われると何だか落ち着かん。気にすることは無い。泰麒のことは十二国全体の大事だった。こうやって元気な姿を見せてくれたことが何よりだ」延麒「よう、泰麒、元気そうじゃん。せっかく来たんだ、ゆっくり遊んでいけばいいさ」泰麒「延
***陽子と景麒の慶国再建物語***その20景王陽子が帰った後、彼女が提案した戴国復興計画について泰王・驍宋と泰麒、そして麒麟交換留学生の景麒が話し合っていた。驍宋「景麒殿の主上は凄いな。疾風の様に現れて嵐を巻き起こし、そして疾風の様に去って行った。あの行動力は大したものだ。」景麒「私はその嵐に翻弄される木の葉のようなものです・・・」泰麒「主上、陽子の優れている所は行動力ばかりではありません。新奇発想とそれを成し遂げる意志の強さ。それも強引とも言えるやり方ですが、何故か反
***陽子と景麒の慶国再建物語***その19■戴国の復興計画案■コンセプト厳しい冬を耐え忍ぶのではなく楽しむ催事とする。キーワードは『楽冬』◆戴国冬季大運動会蓬山の釜土の火を貰い、それを聖火としてメイン会場に掲げる。競技種目スキースケートカーリング雪合戦花形はスキーと弓術を組み合わせた「バイアスロン」フィナーレは「諸州対抗スキー駅伝」◆戴国楽冬まつり◆王宮前広場にて各州の選抜による巨大雪像制作(
***陽子と景麒の慶国再建物語***その18戴国の王宮は白圭宮という。その名の由来は王宮の柱・床・壁・屋根に戴国の名産品である水晶と玉がふんだんに用いられており、宮城全体が白く輝いている為である。ただ、本来は水晶の煌めきに包まれて冷たい壮麗さを見せるはずなのだが、ここ数年の王不在による影響で、宮殿のあちこちが破損しており、修理も不十分な状態なのが痛々しい。その白圭宮の掌客殿に麒麟交換留学生を待つ泰王・驍宗と泰麒の姿があった。驍宋「蒿里(泰麒のこと)、景麒と会うのは久し振りで
***陽子と景麒の慶国再建物語***その17奏国・家族会議が終わり、景麒が客殿にて寛いでいるところへ来訪する者があった。宋麟「景麒殿、お茶をお持ちしました」景麒「宋麟殿、恐れ入ります。しかし、お茶など女御にさせれば良いのでは」宋麟「いえ、賓客には私が接待することにしておりますの。それに景麒殿とゆっくりお話したかったものですから」と微笑んだ。景麒「私もです。あなたは控えめでさりげなくされているが物事の核心を知っておられる。柔和な笑顔の奥に知性が宿っているが決して外には出
***陽子と景麒の慶国再建物語***その16景麒「宋王様、我が主上の政策は正しい道を歩んでいるのでしょうか?」先新「景麒殿、正しいかどうかは他国の者が判断できるものではないと思うぞ。どの王も自身の信じる方法でそれを正しいと思ってしているが、結果として民が喜ぶこともあれば苦しむこともある。大事なのは民がその国にいて良かったと思うかどうかだな。」宋麟「主上はご自身の意見にこだわらず、ご家族の意見を良くお聞きになり、組み合わせ、より良い方法をお選びになります。」景麒「なるほど。良い
***陽子と景麒の慶国再建物語***その15ここは奏国首都・隆洽にある王宮「清漢宮」麒麟交換留学でやってきた景麒が王族会議に臨席していた。奏国では国の運営を王の専制ではなく王族、具体的には王の家族が話し合い、合議制で行っていた。メンバーは次の通り宋王櫨先新宗后妃明嬉先新の妻王族会議では議長役利達先新の長男。有能な実務家利広先新の次男。放浪癖があり、年の半分は諸国を訪れ情報収集している。文姫先新の長女。十二国で最初に病院と保翠院(難民
■簾麟についての考察最近話題の疫病除けの妖怪「アマビエ」。絵はカワイイです。姿形が人魚のようです。疫病を防いでくれる良い妖怪というよりも神様ですね。簾麟の使令「燭泳」はこんな感じを連想してます。アマビエ画像↓https://search.yahoo.co.jp/image/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%93%E3%82%A8#mode%3Ddetail%26index%3D1%26st%3D0
***陽子と景麒の慶国再建物語***その14その日の夕方、漣国の西海岸にある王の離宮・夕映閣のベランダに景麒と簾麟の姿があった。今しも夕陽が沈まんと海面と天空を濃いオレンジ色に染め上げていた。海を見つめている簾麟の金色の髪は夕陽に照らされて美しく輝き、潮風に微かに揺れていた。景麒「これは見事な夕焼けだ。慶国では海から昇る朝焼けは見えても海に沈む夕焼けは見れない」簾麟「朝焼けは爽やかですね。夕焼けはだんだん暗くなってしまうので気持ちが沈みます」景麒「そんなことはない
***陽子と景麒の慶国再建物語***その13―――雨潦宮・掌客殿簾麟「遠路遥々ようこそ漣国へお越しくださいました。景台輔。」景麒「簾麟殿、お互い見知った仲です。景麒とお呼びください」簾麟「そうですね。麒麟交換留学ですもの、堅苦しい形式はふさわしくありませんね^^」世卓「俺も堅苦しいのは苦手だ。気軽に話したい。そう思わないか、景麒殿」景麒「はい。では世卓様と呼ばせていただきます」簾麟「景麒さん、漣国の印象はどうですか?」景麒「初めて訪れました。やはり南国ですね
***陽子と景麒の慶国再建物語***その12麒麟交換留学で慶国から漣国に到着した景麒は王宮・雨潦宮の禁門を叩いた。「わたくし、慶国より参りました景麒と申します」開け放たれた門の奥からは何の応答も無い。「どなたか、おられぬか」外宮から内宮へ続く門には数名の門卒がいたものの、それから先は特に警護の者も認められず、景麒を出迎える者も案内する者も現れなかった。「不用心な・・・しかたない、入ってみるか」しばらく待ってみたものの何も起こらないので景麒は正寝へと進んで行った。時折、
****陽子と景麒の慶国再建物語****その11―――そして留学期間の半月が経ち、采麟は才国へと戻った。采麟「黄姑(采王のこと)様、只今戻りました」采王「お帰り、揺籃。慶国留学はどうでしたか?」采麟「とても勉強になりました。いろんな人と会い、いろんな場所に行き、すべてが新鮮で興味をそそられました。」采王「景王はどうでしたか?」采麟「はい。陽子とは毎晩語り合いました。蓬莱の事、巧国に流されてからの事。和州の乱の事。どれもが私の知らない世界で、そのどれもが人の心で動いている
****陽子と景麒の慶国再建物語****その10その夜。陽子は夢を見た。夢の中で陽子は幸せに満ちていた。そこには日本の我が家で両親と共に笑顔で食卓を囲む陽子がいた。今日、学校で全員一致・拍手喝采でクラス委員長に選ばれたこと。日本史のテストで満点を取った事。気になっていたテニス部の部長に声を掛けられた事。限定100個の新色のコスメが手に入った事。図書館で同じ本を探していたのがきっかけで趣味の合う友達ができた事、など、など、どれも他愛のない出来事なのだが、全てが自分にとって好ましい事だった。
****陽子と景麒の慶国再建物語****その9ここは慶国の金波宮・掌客殿。今日は麒麟交換留学で才国より采麟(字は揺籃・ようらん)と采王・黄姑が訪れた。采麟の姿は十歳程の可憐な少女としか見えない。その姿は一輪の鈴蘭の花を連想させた。一方采王は高齢の老女。まるで可愛い孫を引き連れた祖母といった風情であった。陽子「ようこそ慶国へ。采王様、采麟さん。」采王「初めてお目にかかります。麒麟の留学でありながら王が付いてくること、過保護とお思いくださるな。なに分この采麟は幼く、老婆心な
****陽子と景麒の慶国再建物語****その8この日、陽子は陶匠の丕緒(ひしょ)を呼んだ。丕緒は慶国随一の陶器作りの名人。昨年行われた※大射の儀(新王即位の盛大な儀式)で披露した陶鵲(鳥型の陶器)があまりにも芸術的で景王陽子は感動した。※大射の儀とは陶鵲を空へ投げ上げて矢で射る儀式。矢の当たった陶鵲が砕け散る時に美しい音色と芳しい香りをまき散らすことで国の繁栄を讃えるという意味がある。丕緒「主上。お召しにより参上いたしました」そう言って丕緒は叩頭した。陽子「ご苦労様。頭