釣り人の人生にも、釣りよりも重要な大仕事が発生することがある。やむを得ず、予定を変更して大仕事に取り組むのだが、全くはかどらない。この鬱々悶々は、二日酔いのようにずーっとあとを引くのだ。それなら、釣りに行くべきだった。そうすれば、一雨振った後みたいに、さっぱり涼やかに大仕事に立ち向かうことができたのに。ただし、こういう論理、ロジックは絶対に奥方の同意を得ることは可能でないと、知るべきであろう。彼女たちは、みんな徹底した現実主義者、リアリストだし、それに何といっても、彼女は釣り人ではないからである