古代日本として本書が扱うのは天武持統時代から奈良時代にかけての大和政権の官僚たちの実態。当時導入した律令制度は中国の唐から学んでまねたものであるが、日本的に改良されて導入した部分も多い。最大のものは科挙を採用せず、従来からの豪族たちの子弟を優先的に官僚として採用し続けたこと。従五位以上の高級官僚、そして六位以下の下級官僚と分類すれば高級官僚たちの忠誠心と下級官僚のそれとは月とスッポンだったという本書。特に下級官僚では勤務に忠実さが薄く勤勉さも見られない官僚が多かったという。朝廷の重要な儀式に遅刻