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やっと読み終わったこの本進みが悪かったのよねぇ…志水辰夫「行きずりの街」女性との恋愛がスキャンダルとなり、都内の名門校を追放された元教師。退職後、郷里で塾講師をしていた彼は失踪した教え子を探しに再び東京へ、そこで彼は失踪に自分を追放した学園が関係しているという事実を知る。十数年前の悪夢が蘇る。学園の闇、本当の真実…過去を清算すべき時が来たことを悟った男が孤独な戦に挑んでいった…日本冒険小説協会大賞受賞作ミステリーと恋愛小説の合体したようなそんな印象を受
またまた、図書館で短編推理小説集を借りてしまう。今年に入って、短編推理小説にハマっている。自分に向いている1つの理由は、1話が短いこと。短編だから当たり前のことだが、せっかちな性格の私には凄く向いている。そして、推理、ミステリー系の小説、映画が大好き。一昔前は、探偵小説とも言われていたらしい。しかし、今では何かを解決するというストーリーだけにとどまらない。さて、話を元に戻す。今回もシリーズの第1巻。推理小説になりたくて『匠』文藝春秋者最
戦後から少しだけ過ぎた時代の、地方都市での少年~青年時代を描いた短編が10編。ハードボイル作品が多い著者の、若い心の総括のようなお話です。沁みるなぁ。スケベはありませんが、男性専用・・・なんて書くとこの時代、怒られるかも。
本の解説から引用。かつてベトナムの逃亡米兵を国外脱出させた川久保は、極秘依頼を受けた。新型レーダーの機密データを持つ元自衛官を、潜伏先の京都から根室を経て、ソ連に渡してほしいというのだ。警察と謎の一団による追撃を振り切って、一路、北上をつづけた川久保と男だったが、函館到着と同時に、逃亡計画は中止された。なぜだ。二転三転する敵と味方。罠と裏切りの荒野に、男の孤絶の闘いがつづく。圧倒の冒険長篇。ギャビン・ライアル「深夜プラス1」という冒険小説が元ネタのようです。未読。元自衛隊の技官と機
ハードボイルド・ミステリー巨編。あらすじ(ネットからお借りしましたm(__)m)ある日、わたしのボート専門店に二人の男が現れた。ひとりはシュタインと名乗る外人、もうひとりは樋口と名乗る。わたしは彼らにある岩壁に登頂してほしいとの依頼を受ける。断るわたしだったが、愛用のボートで海に出ると大型船に襲撃され、命からがら陸へと上がると、自分の店が炎上しているのを発見する。その炎は、わたしの店だけではなく店員の北原をも灰にしていた。すべてを失い、絶望するわたし。しかし、再生のチャンスが。樋口と
「裂けて海峡」志水辰夫著弟が船長をしていた船が大隅海峡で消息不明となった。全員死亡・・・といったところから始まるのだが、予想以上に背後に大きな問題があった。しんどい様な重い様な、でも本当に有りがちな国際的な問題の中、ちょっととぼけた登場人物や恋愛を少しだけ絡めているところが、読みやすくしてくれていた様に思う。海の怖さ、陸のありがたさを感じた。
こちらも、初めての作家さん小学生から中、高、大学生を主人公とする秀逸な作品4編きみ去りしのちTOOYOUNGセンチメンタル・ジャーニー煙が眼にしみるミステリアスに物語が展開するなかでそれぞれの年代特有の感情の起伏、心象風景を丁寧に描き抒情的でせつない少年が大人に脱皮するときの憧れ、思慕、屈折、真摯さ、惨めさ、悲しさ・・・過剰なる情熱は過剰なる喪失感をもたらすものなのか読後、余韻に浸りたくなる庭の片隅でガクアジサイにはお花が
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No.1412011.10.5(水)待ち伏せ街道蓬莱屋帳外控/志水辰夫/新潮社/2011.9.20第1刷1600+5%ややこしい理屈はこの人の場合「時代小説」の衣を着た途端に、どこかへ消え去ってしまったようだ。現代劇のやり場のない切なさも、どこか傍観者になりきれない哀しさもなく、「通し飛脚」としての“使命感”が全面に出ているのがこの人の本当の姿だったのかと今更ながら思う。どこか息を詰めている、そんな感覚もなくひたすら「荷物を届ける事」だけを使命に動く登場人物達の姿が、美しい
1991年かぁ……私は海外ミステリにしか興味のなかった頃ですね。六本木から始まり、広尾、日赤医療センター……?あれ。これって、あの学校が舞台なの?私の高校も近い。そしてそして、当時、私は高校生。近くでそんな事件が起きていたのか!みたいな楽しみ方もできました。ノンフィクションですよ。もちろんですが。おもしろかったでした。2回の映像化。水谷豊と仲村トオルが、それぞれ主役を演じています。どっちも観たいな。仲村トオルの方が、原作に近いかも。行きずりの街Amazon(ア
おはようございます。2020年10月22日(木)今日は今上陛下の『即位礼正殿の儀』が行われた日、平安遷都の日,時代祭、国際吃音(きつおん)啓発の日、パラシュートの日です。http://s.webry.info/sp/isshokenmeihajimekun.at.webry.info/201501/article_296.html※一年前の今日は昨年5月1日に即位された今上陛下の『即位礼正殿の儀』が行われました。※平安遷都の日,時代祭794年=延暦13年のこの日、桓武天皇
・・・幕末、新潟の廻船問屋「三國屋」の手代・新蔵は、北海道の海産物を満載した北前船とともに消息を絶った主家の若主人を探して、長崎・五島で若主人が大陸へ流されたのではないかとの情報を得る。中国大陸へ渡る決心をした新蔵。連れは、長崎で助けた中国人を父に持つ若い娘とその娘を手籠めにしようとしたゴロツキの男。苦労の末たどりついた当時の中国・清は、イギリスとアヘン戦争の真っ最中で、沿海にはイギリスの軍艦が出没し、圧倒的な火力で港を占拠していた。現地の船をチャーターした新蔵らが、消息を絶った若主人の行方を捜
恵比寿から広尾まで歩いた。そのあと有栖川宮公園を抜けて木下坂へ抜ける経路を久しぶりに歩いてみた。十数年前、東京都立中央図書館に頻繁に通ったことがあった。その頃には歩き慣れていた場所だ。木下坂の方へ抜ける高台の方でトランペットが聴こえた。その音色は街の静けさにうまく溶け込んでいる。広尾というと志水辰夫のハードボイルド小説がすぐに浮かんだ。映画にもなった「行きずりの街」だ。監督は阪本順治、脚本は丸山昇一。スキャンダルで故郷に戻った塾講師の仲村トオルと、彼の高校教師時代の教え子で、元妻
志水辰夫の本~「男坂」宮本あや子「白蝶花」柴田よしき「やってやれない月曜日」中島たい子「この人と結婚するかも」長野まゆみ「レモンタルト」
全部で6冊~重いのは嫌なので😂文庫本2冊~志水辰夫「行きずりの街」小杉健治「てんぷら擬宝珠」浅草料理捕物帖四小さい料理本2冊~薄めの単行本2冊~小川洋子「カラーひよことコーヒー豆」北原亞以子「妻恋坂」
終始緊張感ある作品ご都合主義のハッピーエンドだが・・・原作:志水辰夫監督:阪本順治主演:仲村トオル(波多野和郎)出演:小西真奈美(手塚雅子):南沢奈央(広瀬ゆかり):窪塚洋介(中込安弘)このミステリーがすごい!に選出された作品の映画化作品はピーンと張りつめた緊張感を常に感じる作品で、サスペンスとしては秀作と言える。過去を引きずった男女の純愛ストーリーで、その過去を払拭するきっかけに本作のアクシデントが存在。ラストは清々しくハッピーエンドとなる。主演の仲
2年ぶりの志水作品で10年ものの積読本。著者自ら、最後と語る現代作品集。「トマト」、「香典」、「むらさきの花」、「もう来ない」、「ひょーぅ!」、「雪景色」、「もどり道」の七篇。どの作品もシミタツ節満載の哀しく切ない物語。甲乙つけがたいが、「ひょーぅ!」が一番か。思えば大学生の頃、「背いて故郷」から入ったシミタツワールド。現代ものが読めなくなるのは寂しいが、これからの時代ものにも期待。しかし、なんとも寂しいあとがきであった。うしろ姿(文春文庫)17,192円Amazon絶版になっ
日本を代表するミステリー作家で、「しみたつ」の愛称でも知られている志水辰夫。近年は老後世代に焦点を当てた短篇小説を多く出しているが、その中でも「生きいそぎ」という短編集に収録されている「人形の家」は、不思議な物語でなかなか面白い。この物語の主人公である石川信幸は長年勤めた会社を定年退職をしたばかり。しかし、彼の退職を祝ってくれたのは職場の同僚たちばかりで、退職慰労会のあと彼が家に帰ってくると家の中はシンと静まり返っていた。彼は長らく独り暮らしをしていて、家族と呼べるものは誰もいなかったの
マイ・ベスト・ミステリー〈1〉(文春文庫)Amazon阿刀田高(結城昌治)、佐野洋(結城昌治)柴田よしき(荒巻義雄)、志水辰夫(菊池寛)乃南アサ(夏目漱石)、宮部みゆき(今邑彩)『これを読んでいなかったら、自分は作家になっていなかった』そんな作品を、誰しも心に秘めているのではないかミステリー作家たちはどんな作品に刺激を受けてきたのか『最も好きな他人の作品』と『最も好きな自作』に加え書き下ろしエッセイも収録した贅沢極まりないアンソロジー
BOOKデータベースより「ドライブに連れてって。赤いオープンカーで――交通事故で夫を亡くして以来、車椅子の生活を送ってきた叔母の願いは意外なものだった。やがて男は叔母の秘められた思いと、ある覚悟に気づくが……(「いまひとたびの」)。大切な人と共有した「特別な一日」の風景と時間。それは死を意識したとき、更に輝きを増す。人生の光芒を切ないほど鮮やかに描きあげて絶賛された傑作短編集。」久しぶりのシミタツさんです。台湾に留学している娘のところに,父親が行くので,なんか届けてほしいも
No.1062016.6.23(木)疾(はし)れ、新蔵/志水辰夫/徳間書店/2016.6.30第1刷1700+8%“シミタツ節”不発?最後まで何かをなぞっているような、どこか腰の据わらない思いで読み終えてしまったのは、まったく残念で仕方がない。それも、2011年9月の「待ち伏せ街道蓬莱屋帳外控」以来の新刊で(もっともこちらが知らないだけで他に出ているのかも)かなり興奮しながら手に取ったので、煮え切らない自分の読み方にガッカリした部分もあるのだが。基本的に“ロードストーリー”
No.13620119.27(火)青に候/志水辰夫/新潮社2007.2.20第1刷1700+5%時代小説デビュー作となる作品。この人のデビューからずっと追いかけていたのだけど、フッと気付くと離れてしまっていた。そんな時に「飛脚」シリーズを手に取り、また志水節に触れる事が多くなった。しかし、この人の作品に色濃くあった「ケレン味」が影を潜め、しっとりとした叙情を全面に出すようになっていたのには驚かされた。以前よりハードボイルドという範疇で語られる事の多い人ではあったが、その内包す
行きずりの街(新潮文庫)/志水辰夫¥580Amazon.co.jp志水辰夫さんは、1936年生まれの冒険小説/ハードボイルド作家。デビューしてしばらくは地味な存在でしたが、この「行きずりの街」が書評誌「このミステリーがすごい!」で1991年の第1位になったことから一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たしました。ちなみに、今からちょうど20年前である1991年「このミス」のベストテンは次のようなものでありました。第1位「行きずりの街」:志水辰夫