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外来と入院での治療の大きな差の1つに、入院では服薬遵守を徹底できることが挙げられる。外来では服薬はそこまで徹底できない。従って、統合失調症のように服薬が続かないと悪化する確率が高い疾患では、入院継続より外来治療の方が服薬しないことがきっかけとなって悪化する経過がしばしばみられる。これは研究で証明されており、時間が経つにつれて服薬率が落ちる傾向があるのである。現代社会の精神医療はなるだけ入院させず、外来で治療することが推奨されている。これは人権や医療経済的なものも考慮されている。
『筋肉の疼痛性障害とアトルバスタチン』過去ログでは、疼痛性障害や線維筋痛症はさまざまな科で扱われると記載している。主に整形外科、麻酔科、精神科だと思うが、もちろん神経内科や代謝内科などでも治療され…ameblo.jp上は2018年にアップした記事である。この記事の中で、アトルバスタチンからプラバスタチンに変更することで長期間続いた足の疼痛が改善したと記載している。アトルバスタチンが時に疼痛を惹起させるのに、プラバスタチンはアトルバスタチンほど疼痛が診られない理由は、おそらくプラバ
食事を摂るとしばらくしてから体がふらふらしてくる私。『体調不良でメンタル不調・・・検査を考える』今日と明日はお仕事お休みです最近、起床時からしばらくの間、手のこわばりがあります。利き手が右なので、特に右がひどいです。なんか、更年期だからっぽいのです…ameblo.jp昨日も案の定、昼食後にふらつきがあり、布団で横になっていましたアラームはセットしたものの、知らないうちに2時間も眠ってしまいました。これでは夜眠れない!と思ったら、さらにメンタル悪化夕食は無事に作れました
近年、向精神薬で思わぬ眠さが出たり、嘔気が激しい、あるいは著しい違和感などで薬物治療が続かない人が増えている。昔はSSRIやSNRIがまだ発売されてなかったが、そういう印象を持つことはなかった。重要なのは、古典的抗うつ剤よりSSRIやSNRI、あるいはトリンテリックスの方が副作用が少ないとされていることである。少なくとも、副作用が少ない薬が多く処方されているのに、逆の印象を持つのである。抗精神病薬も同様で、リスパダールはおろか、エビリファイ、ジプレキサ、ロナセンくらいでも服薬が
リブログさせて頂きましたkeroぴょんさん🐸水素サプリは、その後どんな感じだったのでしょう?気になります…私も昔、海外では割とメジャーっぽい水素サプリを試したことがありますが効果が強力すぎてシミ予防どころかホクロの色が薄くなってきたので怖くなり止めました😱その効果は後戻りせず、お陰様で年齢の割に肌がキレイとは言われますが♪欧米モノのサプリはアジア女性には強力すぎる場合があるかもしれませんので用量に注意しながら経過を見る必要があるかな、と思いました…(その点では水素水や水素ガスの
非定型精神病は典型的には更年期以降に診られる精神疾患で女性が多いが、患者数はかなり少ない。過去ログにも記載しているが、「私は非定型精神病の患者さんは診たことがありません」と言う経験豊かな精神科医は、たぶん非定型精神病を双極性障害かパーキンソン病か統合失調症と診断している(と思う)。非定型精神病とは診断していないだけである。経験的には非定型精神病はリーマスで改善することが多いので、確率の高い治療薬の視点で双極性障害と診断する人の診断感覚は悪くない。個人的にはコアな非定型精神病の患
昨日の夕方、お昼寝1時間してしまいました。あ~夜は眠れなくなるな、と思い、夕食後の薬にセロクエル25mg追加しました(私はジェネリックのクエチアピン12.5mg錠が処方されています。先発品には12.5mg錠はありません)セロクエル自体、私は効いてくる(眠くなる)までにかなり時間がかかります。なので、就寝前のジプレキサと一緒に飲まないで、わざと早めに飲みました。まぁ、この日は夜9時半くらいから眠くなり、私にしては10時前には寝付いたようです(中途覚醒はありましたが)
レキサルティの添付文書は、他の抗精神病薬と比べ用量の上限が曖昧に記載されている。以下は添付文書から抜粋。6.用法及び用量通常、成人にはブレクスピプラゾールとして1日1回1mgから投与を開始した後、4日以上の間隔をあけて増量し、1日1回2mgを経口投与する。7.用法及び用量に関連する注意7.1本剤の1日量4mgを超える用量での安全性は確立していない(使用経験が少ない)。他の非定型抗精神病薬、例えばエビリファイだと、6.用法及び用量〈統合失調症〉通常、成人にはアリピ
論文No2633TolerabilityandsafetyofnintedanibinelderlypatientswithidiopathicpulmonaryfibrosisYoshinoriUchida,SatoshiIkeda,AkimasaSekine,Takumakatano,...TakashiOguraRespiratoryInvestigation,Volume59,Issue1,January2021,Pages
今年もインフルエンザ予防接種の時期になった。うちの病院では、入院患者、職員の予防接種はほぼ終わっている。うちの病院では、インフルエンザワクチンは前年購入数以下しか購入できないので、外来患者さんまではカバーできない。入院患者、職員、デイケア参加者、グループホーム入所中の人たちくらいである。今年のワクチンは例年より痛いと言う人が多い。個人的にはそこまで差はないと思った。かつての新型インフルエンザ流行時のワクチンは相当に痛かったと記憶している。インフルエンザワクチンは年々仕様が変わるのであ
今回はジプレキサ(オランザピン)とセロクエル(クエチアピン)の併用処方の話。ジプレキサ、セロクエル、シクレスト、クロザリルの4剤はMARTAとも呼ばれ様々なレセプターに関与する非定型抗精神病薬である。これらの日本での処方箋数の多さは、順にセロクエル>ジプレキサ>シクレスト>クロザリルくらいだと思う。この順位ではジェネリックの処方箋数は先発品に含めている。近年、ジプレキサとセロクエルは併用されるケースが増加していると思う。ジプレキサとセロクエルが発売された当初は、同じMARTA系なので
他の科に比べ精神科では薬物の「忍容性」という言葉がよく語られる。この理由だが、向精神薬はある程度の副作用があっても処方せざるを得ないケースがあるからだと思われる。一般に「忍容性」という言葉の後には「低い」という言葉が続くことがほとんどである。向精神薬の忍容性が高い人は特に問題にならない忍容性が低いとは、ごく簡単に言えば薬の副作用に弱いことである。精神科でも「忍容性が低い」というフレーズは1990年頃はほとんどなかった。忍容性という言葉の出現はおそらくSSRIの発売以降だと思われ
ここで言う超人はニーチェとは関係がない。統合失調症の患者さんは癌になりにくい上に、治療の際も副作用に強いことが多い。一方、統合失調症でない人たちが癌の化学療法を受けると、副作用のために食欲がなくなり倦怠感も酷いなどでガタガタになることもしばしばである。統合失調症の人はそうでない人に比べその辺りの臨床経過がかなり異なる。癌や治療での体力的な消耗が少なく化学療法が実施できることも経過が良くなる要因の1つだと思う。また平均的に疼痛に強いことも大きい。これらは人生のある時期からドパミン神経系
今日は、ボヤキです。主治医の支持療法の薬の処方は、私にはあっている様で、抗癌剤治療時に、現在は、酷い嘔吐にも酷い下痢にも見舞われずに済んでいます。可能な限りのセルフケアも行いますが、それでも、理想的な補水に至らない(用が済んだ薬剤の排出に至らない?)事や、絶えずやって来る疲労感というか、倦怠感というか、眠気で、1日の過ごし方の規則正しさ維持が、難しい数日もあります。(これが、補水が上手くいかない1因になっているのかもと思っています。)補水が上手くいかないと、「辛いんだけど・・・
・・・と叫んだところで、「悪心ちゃん」がどこかに飛んでいくわけでもなく、冷静に考えて、私の悪心状況は、十分コントロールされている状態に、分類されるだろうなあと思います。(所謂、忍容性がどうのこうの話になると、自宅で苦しむ度合いが少ないようにと、主治医が処方してくれる薬は、効果を発揮していると考えてよいかと思います。)しかし、悪心が消えてなくなるわけではなく、体調に左右されるところは大きいのかもしれません。今回は、悪心と疲労感が甚だしく、「気持ちが悪い。動きたくない。疲れた。
論文No1752SafetyofnintedanibaddedtopirfenidonetreatmentforidiopathicpulmonaryfibrosisKevinR.Flaherty,CharleneD.Fell,J.TerrillHuggins,HilarioNunes,RobertSussman,ClaudiaValenzuela,UtePetzinger,JohnL.Stauffer,FrankGilb
担当医に上医「やらなきゃ意味ないよ」末期がん患者、、、血液検査も悪い、、体調も、、、ぐだぐだ、、浮腫、、ぼこぼこだ、、、抗悪性腫瘍剤投与して来い、、やらなきゃ意味ないよ、、潰れるかをみるからさ、、、忍容性など関係ない、、、症例報告の一例として、、潰れるか実験するのだ、、上医は絶対だ、、どんな時でも正しい、、、
一般に抗精神病薬の切り替えの際、急激に変更せず2つの薬を一時併用しそれぞれ漸増、漸減で行う。例えばセレネースをリスパダールに切り替える時、換算表を参照し、突然、セレネース4㎎>>リスパダール2㎎といった風には行わない。もしセレネースを4㎎服薬していて、将来的にリスパダールに切り替えるとすれば、最初併用で開始し徐々に行う。どの程度の量から、どのくらいの時間をかけて行うかはおそらくマニュアル化されておらず、全体の量やその患者さんの忍容性などを考慮して精神科医の判断で行うことがほとんどであ
精神疾患を長く診ていると、その患者さんが薬に弱くなる経過に遭遇する。このメカニズムはまだよくわかっていないのではないかと思う。一般に発病後なんらかの理由でしばらく服薬していない場合、特殊な病態以外は薬に弱くなる印象がある。ここでの「薬に弱くなる」とは少ない用量で十分な効果が出るとか、副作用が出やすいことを言う。例えば、かつてセレネースを20㎎も飲んでいたとしよう。その人が長期間(5年以上)全く服薬せず、かなり増悪して入院した。その人はセレネースの少量(1.5㎎程度)でも著しく錐体外路
たぶん精神科だけではないと思うが、本人が来院せず、代理の人(家族など)が再診しても、投薬できないわけではない。例えば、本人が頑として「今日は病院に行かない」と言ったので、母親だけ再診するなどである。また、急に重要な仕事が入り、仕方なく奥さんだけ受診するケースもそうである。大抵の病院では、個々のドクターは外来担当日が決まっている。自分の場合、週に2日ないし3日が外来担当日だが、それ以外の日も自分が院内にいれば診るようにしている。ただし、回診中だったりするとすぐに外来に行けない。海