困っている人をみんなで支えるという発想自体は、本来とても自然なものだと思う。けれど面白いのは、その感覚が当事者への支援の場だけにとどまらず、いつの間にか業界全体にも広がっていくことだ。現場の子どもや家庭を支えるという話だったはずが、気づけば支援する側同士のあいだでも、「協力してほしい」「やり方を教えてほしい」「少し力を貸してほしい」という形で、同じ空気が繰り返されていく。もちろん助け合いそのものが悪いわけではない。ただ、その前提にある境界が曖昧なままだと、それはいつしか「持っている人が差し出すの