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第23回本間一夫記念日本点字図書館チャリティーコンサート室内楽の愉しみ<日時>2025年12月13日(土)<会場>上野東京文化会館小ホール<演奏>ヴァイオリン:澤亜樹(※澤和樹さんの娘さん)ヴィオラ:澤和樹(※前東京芸大学長)チェロ:鳥羽咲音ピアノ:菅田利佳<プログラム>・シューベルト:弦楽三重奏曲第1番変ロ長調D471・ベートーヴェン:弦楽三重奏
先日再び雑司が谷の拝鈍亭へ行き、トリオ・シュッタトルマンによる演奏のハイドンのバリトン二重奏曲4曲とウィーン式コントラバスを加えたカッサシオン12曲を聴いて来ました。何れも初めての曲でしたが、古楽器バリトンの難しい演奏にも関わらず楽器への情熱が伝わってくる見事な演奏に感心しました。二台の楽器は何れも資料を基に日本国内で最近制作されて、漸く二台になったとのことです。何れにせよ、18世後半にエステルハージ侯爵の宮殿で響いていたバリトンの音を聴けることは何よりの幸せで、贅沢な時を過ごさせて貰いま
前回、ドヴォルザークとシューマンの「ピアノ五重奏曲」を聴き、ドヴォルザークでは「弦楽四重奏曲”アメリカ”」とは全然違った顔を見ることができ、シューマンに至っては室内楽とも思えないスケール感に圧倒されたばかりです。室内楽というともっぱらベートーヴェンやドビュッシーの「弦楽四重奏曲」やフランクの「ヴァイオリン・ソナタ」ばかり聴いてきたようなものなので、俄然色々な作曲家のものへの興味が高まってきました。とりあえずという感じでシューベルトなんか良さそうです。このアルバムには
この作品のほうが、ミヨーの作風を、より、実感できるのかも知れません。そもそも、ミヨーが、多調を取り入れるきっかけになったのは、バッハのオルガン曲の中に、違う調になっている部分を見つけたからで、これは、対位法の一部分だから、理論上は、間違ってないんですが、そこに、新たな可能性を見つけたわけです。つまり、ミヨーの作風は、基本的に対位法的、つまり、フレーズの絡みにあるので、三重奏ぐらいが、いちばんわかりやすいわけです。この作品は、そのあたりの、3つの弦楽器の絡みや、やりとりが、わかりやすく
2023.12.23(土)10:30~11:40愛知県芸術劇場・中リハサーサル室保位真菜美:バイオリン杉山光太郎:ビオラ小野田遥子:チェロモーツァルト:ディベェルティメントIVk439bAllegrettoHALVORSEN:ヘンデルの主題によるパッサカリア変奏曲サラバンド変奏曲べートーベン:弦楽三重奏曲セレナーデop.8今までは気が付かなかったが、バイオリンとチェロのデュオの時にV字型に演奏形態
立夏の今日は、LFJ2日目。昨日に続き、トリオ・アーノルドによる、ベト弦三ツィクルスを聴く予定。今夜は、Op.3とOp.9-3の2曲。Op.3は爽やかな風が吹き抜けるような曲。第2楽章アンダンテとか、何て良い曲なんだろう。弦三という地味なジャンルで、慎ましく咲く花といった感。今頃の季節だと、京都の大田神社の沢に咲く、杜若のよう。5/15に京都に行くけど、まだ咲いてるかな。一方、Op.9-3は重々しく始まり、Op.3とは対照的にシリアスな曲。
今日は国際フォーラムD7で、トリオ・アーノルドを聴きました。ベト弦三ツィクルス初日。当初から曲順が変わり、弦三Op.9-2、《セレナーデ》Op.8、弦三Op.9-1。途中休憩は無いですが、《セレナード》の後、3人は一旦舞台袖に下がります。11:30開演、12:55終演。久し振りのLFJ。ホールD7はEVでしかアクセスできないことを忘れてました。EVに乗るのに並ばないといけない。面倒だ。会場はほぼ満席。D7の音響の悪さも手伝って、演奏は今
弦三はマイナーな曲種。ベトは1794年から1798年にかけて、Op.3、Op.8《セレナード》、Op.9(3曲セット)を作曲。ちなみに、Op.1はPf三、Op.2はPfソナタ。なぜベトがOp.3に弦三を選んだのかは、よく分かっていない。Op.3は6楽章、Op.8は7楽章で、ディヴェルティメントの伝統に沿うもの。モツのKV563を雛型にしていることは明らか。一方、Op.9の3曲は何れも4楽章で、後の弦四を意識した構成。生では滅多に聴けませんが、来週のLFJ
LFJのベト弦三の2公演(132&236)。演奏するのは、トリオ・アーノルド。2018年結成の若手トリオ。メンバーは岡田修一(Vn)、マニュエル・ヴィヨク=ジュード(ManuelVioque-Judde,Va)、キム・ボムジュン(KimBumjun,Vc)。上手いです。ベトの弦三はOp.3が1794年、Op.8が1797年、Op.9が1798年に作曲。弦四Op.18の橋頭堡となった作品。中でも、Op9-3ハ短調はベトらしい傑作。弦
LFJの先行抽選は今日まで(まもなく終了)。今年のテーマはベトで、凄く聴きたい公演は皆無。でも、お祭りに参加しないのも寂しいので、先行抽選には申込みました。申し込んだのは、以下の3公演。5/4【132】トリオ・アーノルド/セレナーデOp.8、弦三2Op.9-1、弦三3Op.9-25/5【236】トリオ・アーノルド/弦三1Op.3、弦三4Op.9-35/6【321】ケフェレック/Pfソナタ30~32(後期三大ソナタ)レアな弦三2公演とケフェレック1
リクライニング・コンサート第169回は、石上真由子(いしがみまゆこ)中恵菜(なかめぐな)佐藤晴真(さとうはるま)という名手三人による弦楽三重曲特集。単独曲、特定の楽章など、10曲が続けて演奏された。いずれも旋律が美しく、深みもあり、正味1時間ほどだったが、緩急や曲想など統一した流れができていて、センスの良いコンピレーション・アルバムを聴いているような心地よさを味わった。石上真由子はコンサート後のトークで、『プログラムには裏テーマがあり、夕暮れから夜、朝にかけてこの場所で過ごすよ
TrioRizzleVol.2毛利文香(ヴァイオリン)田原綾子(ヴィオラ)笹沼樹(チェロ)ベートーヴェン:弦楽三重奏のためのセレナードニ長調Op.8ペンデレツキ:弦楽三重奏曲フランセ:弦楽三重奏曲ドホナーニ:弦楽三重奏曲ハ長調Op.10《セレナード》トッパン・ホールから生まれた珍しい弦楽三重奏団。昨年、第1回公演を行い、今年が2回目の公演(第1回の前にランチタイムコンサートでも公演あり)。腕の立つ3人のアンサンブルなので、中々迫力のあるアンサンブルで、多彩
久しぶりに、ジャン・フランセです。この人、次のアニバーサリーは、2046年(没後50年)なので、ボクが生きてるかどうかもわからないので、時々紹介します。これは、フランセ20歳の時の作品で、幸運にも、20世紀を代表する弦楽三重奏団、パスキエ・トリオに取り上げられ、1000回以上、生で演奏されたそうです。この作品で、フランセは、3つの楽器を絶え間なく演奏させることで、密度の高い響きを作っています。腕に覚えのある奏者なら、挑戦したくなりそうですね。録音は、’93~’95年で、オッターヴォ
シューベルトが、2つだけ残した弦楽三重奏曲の1つ目なのに、未完成の作品です。第1楽章と、第2楽章を少しだけ、自筆譜が、残っています。まぁ、シューベルトは、書きかえの作品を、ほったらかすことは、しょっちゅうだったのですが、この未完成の三重奏曲は、モーツァルトの影響を、色濃く受けながらも、聴きごたえがあるために、現代楽器、古楽器を問わず、名演奏に事欠かないものです。グリュミオーも、いつものメンバーで、録音していて、もう1つの三重奏曲と、ピアノ五重奏曲「ます」を、カップリングと言う豪華な
これも、なかなか録音されない作品です。弦楽三重奏曲となっていますが、原曲は、ピアノ・ソナタ第54~56番なんです。ソナタ自体は、1784年に作曲されたんですが、弦楽三重奏版は、1788年に、ホフマイスター社から出版されました。編曲者は、いまだに特定できず、一説では、アントン・ホフマイスターだと、言われていますが、定かではありません。これの、特徴は、アマチュアを想定したのか、ピアノなのに、伴奏が、三和音ではなく、どれかの音をはぶいた2つの音になっていて、その、たよりなさを補うために、右手
一昨日に引き続き、ヴァイオリンの女王、アンネ゠ゾフィー・ムターさんのベートーベン生誕250周年記念リサイタルを聴きに行きました。今日はベートーベンの室内楽が中心、世界初演となるヴィトマン/スタディー・オン・ベートーベンも楽しみです!サントリーホールスペシャルステージ2020アンネ゠ゾフィー・ムター~ベートーベン生誕250周年記念~「室内楽」(サントリーホール)ヴァイオリン:アンネ゠ゾフィー・ムター/イェウン・チェヴィオラ:ウラディーミル・バベシコチェロ:ダニエル・ミ
初期ロマン派つながりですwシューベルトは、弦楽三重奏曲を、2曲書いてるんですが、なぜか、第1番のほうがも未完成。第2番のほうは、完成しているので、シューベルトによくある放置作品でしょうか?wで、この第1番、先のメンデルスゾーンのピアノと弦楽のための協奏曲と同じく、モーツァルトの影響が大きいのです。第1楽章冒頭の、柔かい響きがいいし、第2主題を、ヴァイオリンとチェロで弾かせるところなど、モーツァルトの弦楽三重奏曲と同じです。完成された第1楽章のみの録音は、多いのですが、この録音は、断片
ルーセルの最後の純器楽作品は、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、それぞれ1本ずつの、弦楽三重奏曲でした。この後は、放送用の詩劇のための伴奏音楽「エルぺノール」だけです。フランス近代音楽は、ドイツ=オーストリア系音楽とは違う独自性を出すため、より古い音楽の、バロックや中世~ルネサンス音楽を研究し、単なる和声だけではなく、長調、短調以外の音階である旋法や、いくつかの音の動き(声部)が生み出す響き(対位法)を、使うことで、独自性を打ちだしました。その正統的な継承者であるルーセルは、そのスタイルを
昨夜の春祭ガラコン、本当楽しかったな。今夜も東京文化へ。小ホールで、弦三と弦六のコンサート。出演は長原幸太、小林壱成(Vn)、鈴木康浩、生野正樹(Va)、上森祥平、伊藤文嗣(Vc)。長原&鈴木&上森のトリオは、2年前の春祭でも聴きました。今夜の曲目は、ベトセレ、シューベルト弦三2、コルンゴルト弦六。多分前半は、小林&生野&伊藤、長原&鈴木&上森のトリオが各1曲弾くんじゃないかな。注目は比較的珍しい、コルンゴルトの弦六。1914~1916年の作曲と
秋晴れの休日。今日は散財しないように、午後から都内へ。はいどん楽遊会その二十五17時~雑司谷拝鈍亭フラウト・トラヴェルソ:菅きよみヴァイオリン:若松夏美、竹嶋祐子チェロ:鈴木秀美今日はハイドンファン必聴のプログラム!私は実演、すべて初めて聴く作品ばかり。こんな演奏会ってもうないかも…さらにすべてスコアを読んだことのない作品ばかり。今日選ばれた弦楽三重奏曲は、ホーボーケン番号で元は偽作の分類に入れられていて、近年、真作とされた?作品。そしてフルート三重奏曲は、みなバリトン三重
暖かい秋の1日、午後から都内で音楽系のお買いもの。そして向かった先は雑司谷拝鈍亭で17時~『はいどん楽遊会その十二』昨日の演奏会のE.バッハとモーツァルトをハイドンに替えたもの。演奏者は菅きよみ(フルート)竹嶋祐子(ヴァイオリン、ヴィオラ)荒木優子(ヴァイオリン)鈴木秀美(チェロ)今日は舞台の後ろに屏風が置かれて、オリエンタルな雰囲気。プログラムはそういうことで全ハイドンの作品、但し昨日の曲が4曲。前半は🎵弦楽三重奏曲ハ長調Hob.V-C3ホールが違う
~平凡な芸術家~第27回NEC古楽レクチャー『若き学長ハイドン』~没後200年を前に~浜離宮朝日ホール小ホール14時~講師:オーケストラ・リベラ・クラシカ音楽監督~鈴木秀美今日は、NEC古楽レクチャーに参加してきました。お題は『若き学長ハイドン』~没後200年を前に~他に2人のリベラ・クラシカのヴァイオリンメンバーも参加(竹嶋祐子さんと荒木優子さん)。3人での実演を織り込みながらの展開でした。最初に🎵F.J.Haydn:弦楽三重奏曲第7番を演奏続いてレクチャー🖋️ハ
ベートーヴェン弦楽三重奏曲第1番作品番号3、ベートーヴェン初期の作品。まだ20代前半の頃の作品だ。後年に見られるベートーヴェン特有の力感はないが、それでも冒頭から惹きつけられる魅力はさすが。※出典http://www.yung.jp/index.php若きベートーベンらしい明...nyabecch.blogspot.comベートーヴェン弦楽三重奏曲第1番-室内楽nyabecch.blog47.fc2.com