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コロナ対応新型コロナウイルス感染症の今後の中長期的な予防策の一つが見えてきました。それは、「人同士の物理的な距離をとること」です。対策を難しくしている理由は、比較的元気な人が知らず知らずのうちに多くの人に感染させていることです。つまり、誰が集団に感染させているかがわからないのです。飛沫感染対策としては人と人の間を1m~2mを空けることが必要となります。個人のレベルでは、①換気の悪い密閉空間、②人が密集、③近距離での会話や発声─の3つが重なる場所は、流行を拡大させないために、今後も自粛
球麻痺顔・舌・のどの麻痺、筋萎縮があらわれます。しゃべりにくい意思が伝わらず、イライラすることがあります。口腔期嚥下障害かみにくい、かまずに飲み込む、口元からこぼれる、よだれがでる、などの症状がみられます。咽頭期嚥下障害飲み込みにくい、鼻にたべものが逆流する、喉に残る、つまる、むせる、残留物や痰を喀出しにくい、などの症状がみられます。口腔期嚥下障害や咽頭期嚥下障害により食事に時間がかかる、疲労する、十分に食事が取れず、やせてきます。やせについては筋肉そのものがやせてくる
上肢麻痺多くは指先の麻痺、手の筋萎縮で発症します。進行すると筋のピクつきや関節の痛みもみられます。下肢麻痺歩行時のつっぱりが初期には多くみられます。進行すると足の麻痺、転倒しやすい、筋萎縮などが加わります。足先の麻痺(足首が上がらない)で発症することもあります。筋のピクつき、筋痛や関節痛もあらわれます。康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
筋萎縮性側索硬化症はどんな病気?体を思い通りに動かすときに必要な筋肉を随意筋といい、随意筋を支配する神経を運動ニューロンと言います。「ニューロン」というのは「神経細胞」のことです。運動ニューロンには、上位運動ニューロンと下位運動ニューロンの2つがあります。運動ニューロンは、歩いたり、物を持ち上げたり、飲み込んだりするなど、いろいろな動作をするときに、脳の命令を筋肉に伝える役目をしています。この運動ニューロンが侵されると、筋肉を動かそうとする信号が伝わらなくなり、筋肉を動かしにくくな
新型コロナウイルスの予防法について(第1報)2020年2月3日YNSA学会事務局長康祐堂鍼灸院院長冨田祥史米国科学女性ジャーナリストのローリーギャレットさんは、SARSの時、かなりの数の患者、医師、看護師に取材をしていたが、彼女は全く感染しなかったそうです。彼女は感染を予防するのは、シンプルな手段が自分を守ると話しています。当院の患者さんのためにローリーギャレットさんの感染予防や中国の漢方治療ガイドラインと海外の感染予防を参考に参考にした対策をまとめました。(1)外出の時は、ドアノ
一般的な治療法多系統萎縮症(MSA)は難病ですが、症状の改善薬があります。パーキンソン症候群に対して、パーキンソン病に準じて、エルドパその他の薬を用います。小脳性運動失調に対して、タルチレリン(セレジスト)などを用い、運動・作業のリハビリテーションを行います。起立性低血圧に対して、塩分負荷食、下肢弾性ストッキングと腹帯を行い、十分でない時、昇圧薬(尿道をしめて残尿が増えることがあるので、注意して使用します)、ステロイド系塩分保持薬(血清カリウムが下がる場合はカリウムを補充します)を用
原因不明の病気であるため、現在根治的治療法はなく、対症療法(薬物療法や生活指導)とリハビリテーションが中心となります。症状が多岐にわたりますが、多くの症状が緩徐に進行します。進行に伴い各治療に限界を来す場合が多く、病状に応じて治療を組み合わせていきます。四肢体幹の運動機能や構音嚥下機能などの維持・改善を目的に、また廃用症候群(活動性低下による筋萎縮や関節拘縮など)を予防するために、リハビリテーションを行います。現在の症状、今後起こりうる症状、可能な医療処置、病気の全体像などについて、医師
多系統萎縮症の疾患概念の確立かつて、パーキンソニズムを主体とする線条体黒質変性症(striatenigraldegeneration:SND)、小脳失調を主体とするオリーブ橋小脳萎縮症(olivopontocerebellaratrophy:OPCA)、自律神経障害を主体とするシャイ・ドレーガー症候群(Shy-dragersyndrome:SDS)は、独立した疾患として別々に報告された神経変性疾患であった。1960年代の終わりからこれら3つの疾患の臨床症状と病理学的所見には共通した点が
病気の経過と予後多系統萎縮症(MSA)全体では、平均の罹病期間は5~9年とされていますが、個人差が大きいのも特徴です。MSA進行期の重要な合併症として、睡眠時無呼吸や不規則呼吸などの中枢性呼吸調節障害、また声帯開大障害による吸気性喘鳴(ゲルハルト症候群)をきたす場合があり、突然死の原因ともなります。睡眠ポリソムノグラフィー検査で睡眠時無呼吸が見出された場合、非侵襲的陽圧換気法(non-invasivepositivepressurevebtilation:NIPPV)の適応となる
治療法と日常生活の管理多系統萎縮症(MSA)に対して明らかに有効とされる治療法は未だ確立されていませんが、対症療法や合併症に対する治療を行います。パーキンソン症状には、比較的多量のレボドパが一部有効とする報告もあり、その効果は初期に限られています。小脳症状を軽減するために、甲状腺刺激ホルモン分泌ホルモン(TRH)作用のある経口薬タルチレンが使用されますが、効果は一定しません。起立性低血圧に対しては、弾性ストッキングの着用をすすめ、薬物療法で改善を図ります。排尿障害に対して初期には薬
診断診察上、自律神経症状、パーキンソン症状、小脳性運動失調の3つが存在すれば、本症の可能性を強く疑い、鑑別のための検査を行います。自律神経症候は、初期には本人が気づいていないことがあり、起立テストや残尿測定、膀胱内圧測定にて判定する必要があります。MSA-Pでは、パーキンソン病との鑑別のため、レボドパを十分量投与してその反応性を確かめることも参考となります。脳MRIを行い、被殻の萎縮を反映した所見もしくは、小脳半球の萎縮や橋の横走線維の変性像を確認できれば診断はより確かなものとなりま
自律神経障害多系統萎縮症(MSA)では、排尿障害と起立性低血圧を中心に、発汗低下、体温調節障害、陰萎といった自律神経症状が先行します。排尿障害は最も頻度が高く、頻尿(尿の回数が多い)、尿失禁(尿漏れ)から始まります。進行期には、残尿(排尿が終わった後も膀胱内に尿が残る)や、突然の尿閉(尿が全く出せなくなる)が起こり得ます。残尿や尿閉は、尿は作られるが排泄できない状態で、感染を伴うと尿路を上行して腎盂腎炎の原因となります。腎盂腎炎は38度以上の熱が出て、重症化につながるため、中期以降
パーキンソン症状(錐体外路症状)多系統萎縮症(MSA)のうち、振戦(ふるえ)、動作緩慢、固縮(四肢や体幹の固さ)、発声異常(小声、単調言語、嗄声)、姿勢反射障害などのパーキンソン症状が前景にたつ場合をMSA-Pと呼びます。パーキンソン病との鑑別は初期には難しいこともありますが、いくつかの特徴で区別します。振戦で発症する割合は、パーキンソン病では50~70%とされますが、本症では約10%にとどまります。振戦の特徴も異なり、パーキンソン病でみられる安静時の規則的な丸薬丸め振戦はまれで、M
小脳性運動失調多系統萎縮症(multiplesystematrophy:MSA)のうち、小脳性運動失調による構語障害や歩行不安定が前景にたつ場合をMSA-Cと呼びます。構語障害には、いわゆるロレツが回らない、あるいは音と音がつながってしまうといった特徴があります。また、歩行時に腰部の位置が定まらずゆらゆらと揺れる体幹動揺や、足を左右に広げて歩く失調性歩行がみられます。進行すると、転倒しやすくなるため注意が必要です。上肢には、動作に伴うふるえや拙劣さが出現します。康祐
多系統萎縮症とは、神経系の複数の系統(小脳、大脳基底核、自律神経など)がおかされる疾患で、3つのタイプがあります。小脳や脳幹が萎縮し、歩行時にふらついたり呂律がまわらなくなる小脳失調型、大脳基底核が主に障害され、パーキンソン病と同じような動作緩慢、歩行障害を呈する大脳基底核型、もうひとつは自律神経が主に障害され起立性低血圧や発汗障害、性機能障害などがみられる自律神経型です。以前は、これらのタイプは別の疾患と考えられていましたが、どのタイプも脳の細胞の中にαシヌクレインという物質がたまりGCI
予防の基礎知識ジストニアの予防は診断と同様に難しいため、発症後できる限り早期に受診し、治療に結びつけることが重要と考えられます。不随意運動や姿勢異常がみられることから、他人からも気づかれやすいともいえます。本人はもちろん、周囲の人が気づいたらまずは神経内科の受診を勧めてもらえれば幸いです。康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
早期発見のポイント疑わしい特徴を持つ不随意運動や姿勢異常が認められたときは、神経内科医に相談することをお勧めします。ジストニアかどうかを判断するには、筋骨格の障害または心理的な障害ではなく、神経障害として不随意運動や姿勢異常が起きているのを確認することがまず必要です。病院では、二次性ジストニアかどうかを判断するため頭部や頸部の画像診断を行ない、若年発症または家族に発症した人がいるジストニア患者さんの場合、遺伝子検査を行ないます。心理的な原因で引き起こるジストニアと身体的異常が原因で引
ジストニアの予後ジストニア自体で生命がおびやかされることはありません。また大半の患者さんは正常知能で知能が障害されてしまうこともありません。ただ、経過が長くなると首や手足などの骨が変形して脊髄を圧迫し麻痺やしびれなどの原因になる場合があります。原因がわかっておらず病気自体を根本的に治すことは困難です。しかし従来治療法のなかった時代から比べると、現在ではさまざまな治療によって、良好な経過をたどることもまれではありません。康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
ジストニアの治療【全身性ジストニア】若年発症のジストニア患者さんには、パーキンソン病治療に使われているレボドパ製剤という薬を用いた治療が試みられます。一日の中で症状の程度が変化するドーパ反応性ジストニアではレボドパ治療が効果的ですが、ある一定量のレボドパ製剤を投与しても効果がない場合には、ドーパ反応性ジストニアではないと考えられます。次の処方の単独または組み合わせにより、症状の緩和が認められることがあります。①トリヘキシフェニジル一日2mgから服用し、適宜増量します。急性の
遺伝子異常とジストニア一次性ジストニアには、遺伝子異常によるジストニアもあると申し上げましたが、2015年7月に厚生労働省に難病指定された「遺伝性ジストニア」の患者さんは非常にわずかです。しかし難病指定されたにも関わらず、現在では遺伝性であるかどうかを調べる検査には保険が適用されません。さらに特殊な検査なので大多数の病院では検査ができず、検査システムや技術が確立された、限られた特別な施設でのみで行うことができます。検査には一人当たり30万~50万位とかなりの費用がかかります。保険診
職業性ジストニア字を書く時にだけ力が入り、字が書けなくなる「書痙(しょけい)」、楽器を演奏する時に指や手首が曲がったり伸びたりこわばったりする「音楽家ジストニア」などがある。管楽器奏者などでも口のジストニアが発症することがある。他には、美容師・大工・ゴルファー・タイピストなど、繊細で熟練した動きを必要とする職業に多い。分節性ジストニア上記の局所性ジストニアが、隣接する別の部位に広がった状態の症状。二次性ジストニア脳の病気(脳卒中・脳炎・脳性麻痺など)・脳への外傷・抗精神病
一次性ジストニア現在では原因不明となっています。ジストニアのみを症状とし、約20もの遺伝子異常(DYT1~DYT20)によるジストニアが発見されています。また、一次性ジストニアの中でも発症する部位により分類されます。全身性ジストニア脚も含む体幹部や体の広範囲にわたって発症します。体がねじ曲がったり、反り返ったりする症状が見られます。多くは小児期に発症します。局所性ジストニア体の一部分に発症します。通常は30代~40代の女性に多く起こります。症状は不規則に、ストレスを
症状の特徴症状が常に一定であること、発症の初期には朝は調子がよく、午後から夜にかけて悪化すること、体のある部分をさわったりすると症状が軽快したりすることなどが特徴です。全身性ジストニアでは、進行すると全身の捻転がひどくなりけいれん発作と間違われることもあります。多くの本態性ジストニアでは、脳のMRIなどで異常がみられず症状が理解しがたいため、ヒステリーなど精神的なものとして受け取られることも少なくありません。しかし、精神的問題からだけでジストニアとなることはまれです。康
ジストニアの分類本態性ジストニア(原因のよくわからないもの)全身性ジストニア・若年発症型・成人発症型・孤発性・遺伝性局所ジストニア・痙性斜頚(頚部ジストニア)・眼瞼けいれん・書痙・職業性ジストニア・・痙性発声障害・その他二次性ジストニア(脳の病気で二次的に生じるもの)・脳性麻痺、脳血管障害、脳炎、先天性代謝異常などが原因となる。康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
ジストニアはこんな病気ジストニアという病気は、筋肉の緊張の異常によって様々な不随意運動や肢位、姿勢の異常が生じる状態をいいます。ジストニアには、全身の筋肉が異常に動いてしまう全身性ジストニアと、局所のみの筋緊張の異常による局所ジストニアに大別されます。症状は筋肉の異常収縮によるものですが、筋緊張を調節している大脳基底核という部分の働きの異常によっておこると考えられています。原因のわからないものを本態性ジストニア、脳卒中や脳炎などの後遺症として起こるものを二次性ジストニアと呼びます。
薬で収まらない場合は外科治療を考慮軽症から中等症の場合には、5-アミノサリチル酸製剤(ペンタサ、アサコール、リアルダ)による内服あるいは坐剤・注腸製剤の治療を行います。多くの潰瘍性大腸炎は5-アミノサリチル酸製剤をうまく使うことにより炎症がコントロールされます。しかし効果が乏しい場合には、ステロイド剤内服・坐剤・注腸あるいは白血球成分除去療法を行います。それでも炎症が治まらない場合には、生物学的製剤(レミケード、ヒュミラなど)や免疫調整剤(タクロリムス、シクロスポリン)などで強力に炎症を
潰瘍性大腸炎には、食事の欧米化やストレスなどが密接に関わっていると言われています。日頃の生活を見直して、腸に負担をかけないよう心掛けましょう。食事バランスのとれた消化のよい食事を心掛ける。ただし、症状が出ている時は動物性タンパク質や脂肪を控える。栄養素多く含まれる食品炭水化物おかゆ・うどん・そうめん・もちタンパク質白身魚・はんぺん・豆腐・納豆ビタミン・ミネラルキャベツ・大根・人参・トマト・ネギ・ほうれん草ストレス解消肉体的・精神的ストレスは腸の対
腸は広げるとテニスコートほどの広さがあり、そこには脳と同じぐらいの数の神経細胞が存在しています。身体にとって有害な物質が腸に入ってきた場合、腸は自らの判断で下痢などを起こして有害物質を排出しようとする働きがあります。このため腸は「第二の脳」とも呼ばれています。脳と腸は互いに影響し合っていて、脳が感じたストレスは腸に伝わり、腸の運動や機能異常を引き起こします。一方、下痢や腹痛などの腸の不調も脳にストレスを与え、症状が悪化するという悪循環に陥りやすくなります。これは脳と腸の神経細胞が、同じ
潰瘍性大腸炎は症状が常にあるわけではありません。大腸に炎症が起こって症状が現われる活動期、炎症が治まって症状も落ち着く寛解期を交互に繰り返します。潰瘍性大腸炎は完治が難しい病気ですが、患者さんの約90%が軽症・中等症であり、薬で症状を抑えながらつき合っていける病気です。多くの患者さんが仕事や学業を続けていますし、妊娠や出産も行うことができています。康祐堂あけぼの漢方鍼灸院
内視鏡検査で、腸管粘膜の状態を定期的にチェックしましょう。これまで潰瘍性大腸炎においては根治が難しいため、痛みや下痢、血便などの症状を抑えれば、治療は成功という考え方が中心でした。しかし医療が進歩したことで、単に症状を抑えるだけでなく、より高いレベルである「粘膜治癒」を目指すという考え方が提唱されるようになってきました。「粘膜治癒」とは、内視鏡で診たときに、粘膜の炎症がほぼ正常な状態にもどった状態をいいます。この粘膜治癒を達成することが、潰瘍性大腸炎の再発を予防するうえで大変重要であ