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クレープとの初対面は1980年代の原宿。その20年後、パリでガレットに出合う。やっぱり好きだなぁ。気軽に食べられるデザート系のクレープ、しっかり食事の体をしたガレット。どちらが優れているわけではない。だって、どちらも美味しいんだもの。カニカマもそんな存在。いわばジェネリックだけど、それなりに役割はきっちり果たしてくれる。つまりはそれぞれの良さを、それぞれに適した場面で楽しめばいいってこと。ミッチャン、さすがです(favorite89)。本のfavorite85瀬尾まいこ
敬愛するFネコ先生がお使いのお鍋胡桃-閑猫堂お供え。クルミ(オニクルミ)、彩りにホウチャクソウの実、サルトリイバラの実、ヒメツルソバの花、アシタバの花。山のクルミは小さいです。うちのリス子には大きすぎるね。クルミの木は成長が早い。5年前、いまの家を建てるときに、裏の斜面に生えていた大きいクルミの木を伐ったのだが、切り株からすぐに芽が出て、もう実がなるほどになった。しかし、拾うのが難しい。落ちたら最後、…blog.goo.ne.jp何と我が家も同じモノを使っている
今、すご〜く、すご〜くね、穏やかな私。10月を迎えるとホッとしますねん。祝・卒・ヘタレ!この冬は早い雪と積雪量も多いような予報だけど、冬は好きだからちっとも気にならないねん。庄野潤三さんの「山の上の家」ただ、表紙に惹かれ借りて読んだ。そして夢中で読んだどこか懐かしい日本の家族と暮らし。いろんな本は読むが若い頃のようにあれこれ持たないように気をつけている私。だが、この先は、娘や義息子、孫が、読んでみようかと思えるような本を手元に残そうと思う。
当たり前の生活の繰り返しを、人は当然のように思っているが、本当は危険な綱渡りをしているのだ。それを教えてくれるのが、庄野潤三の『プールサイド小景』である。突然ある日、織物会社の課長代理をしていた青木弘男は会社を首になった。金を使いこんだのである。接待以外の社用名目で飲み食いをして、それが発覚したのだ。返済すれば問題にならないと思うが、返さなくてよい代わりに、懲戒免職になったのである。父親が家に居るので、子供たちは突然の「休暇」を歓迎したが、夫婦の間には隙間風が吹いた。プールで水泳の練習
おそらく現状でストレスを感じていない人はいないと思いながら、日々を過ごしてます。で、そんな私が好んで読むのがカヴァンやジャクソン・カフカ・大江健三郎さんだったり、なんでストレス過多になるような……と思う時もあります。でも、好き誤解のないように他にもたくさん好きな作家はいますよと叫んでおきたい(笑)ですが、本当に疲れ果てたときに読む本って決まってます。『夕べの雲』庄野潤三著山の上に住むことを決めた小説家の私と家族の物語。本当に何気ない日々(昭和の)を
昨春相棒の母親が緊急入院し今後どうするとなったときとりあえず家を安心なかたちに整えました。退院後治療は大きな病院にかかりつつ併行して訪問医療専門の医師のと訪問看護師さんの訪問がはじまりました。「最期は家で」と相棒が望みました。血を見るのも病気の話しを聴くのも恐れる相棒がです。ケアマネージャーさんが訪問リハビリ訪問入浴ヘルパーさんを組み入れてくださいました。ベッドを入れた茶の間はすばらしいプロフェッショナルが入れ替わり立ち替わ
こんにちは、そうだ進学塾です青枠の下に今日のブログがありますお読み頂けると嬉しいですそうだ進学塾オンラインって全国の中学生・高校生対象の完全オンライン個別指導です高校受験と大学受験の基本から難関レベルまで徹底指導します教師二人の小さな小さな進学塾です(東京学芸大学卒、慶応大学卒)公式LINEからお問い合せ頂けますこんにちは、塾長です石神井公園のそばにある「石神井ふるさと文化館」に行ってきました「作家
一時コロナがおさまりつつあり出かける機会も増えたかと思ったらまたもや・・・ということで、三連休はひきこもり用に図書館で庄野潤三の本を10冊以上借りてきた。庄野さんの本は、ご自身の家族をある平均的日本人一家の日常として淡々と綴っているのだけどこれが、ありそうでない唯一無二の作風中毒性があるのだ。とりたてて大きな事件も感動的なヒューマン物語もない平穏な日常でも、なんだかほんわりとした温かいものが体内に循環していくのを感じる。そんな読後感を求めて次々と手が伸びる庄野潤三の
小説家の庄野潤三氏は本作で芥川賞を受賞しています。芥川賞と言えばNo.7で扱った大江健三郎氏の「飼育」も受賞作品です。私は今でこそ、すっかり漫画馬鹿になってしまいましたが、中学・高校は小説ばかり読んでいて、昼休み度に図書室へ行き本を漁っては読んでを繰り返していました。その際の小説の選定で一番、参考にしていたのが芥川賞でした。とにかく芥川賞作品を全て網羅してやろう、と本気で意気込んでいたものです。授業中のさぼり読み+流し読みでロクに内容を覚えていないものから、続きが気になりすぎて家に持ち帰ってま
秋の夕日特集庄野潤三さんです。先でどんな風に思い出すだろうかここがいいですね。こんな風に思うことありますものね。夕べの雲(講談社文芸文庫)Amazon(アマゾン)484〜4,290円※一粒で二度美味しい企画昨年の本日の日めくりからこの言葉、もう何年も続けて、送別の色紙やメッセージによくつかってきました。重宝してます。笑。『謹製日めくり大道無門10/5』故米長邦雄永世棋聖が好んで色紙に揮毫した言葉です。大道無門。いいですね。人間における勝負の研究米長邦雄の“
ショート・サーキット佐伯一麦講談社文芸文庫2005年1刷佐伯氏は、庄野潤三の本の「山の上の家」で、静かな文章を書かれていたので、名前が記憶に残っていた。先日希少本コーナーで下記本を見つけて購入。小説作品を読むのは初めて。表題作を含む5作品を掲載。処女作を含む初期作品集。表題作の「ショート・サーキット」は、いわゆる電気の「ショート」(短絡)で、主人公=作者が電気工であることによる。すべて私小説作品で、妻から、小説に書くなら離婚する、と言われるところまで書いてしまうような私小説で
NHKEテレの「趣味どきっ!本の道しるべ(その8)」(再放送)に登場したのはミュージシャンの坂本美雨(1980.5.1〜41歳)。地味な女性だなあと思っていたが、番組を見ていて驚いた。父は坂本龍一、母は矢野顕子であった。私が知らないだけで、そんなこと常識だよと言われればそれまでだが。坂本龍一(1952.1.17〜)はその後長男をもうけ、矢野顕子(1955.2.13〜)には坂本との結婚前に長男があった。それはともかく、本の道しるべで、坂本美雨が推薦した本は:1.人間はなぜ歌うのか?(ジョー
庄野潤三「世をへだてて」を読んだ。庄野が64歳で突然に発症した脳内出血、その様子を静かに明るく描く。ある晩秋のこと、いつものように夕方散歩にでかけようとしたら、うまく靴が履けなかった。そのまま出て行こうとしたところを、妻が止め、そのまま入院、生死をさまよう。父の一大事に力を合わせる家族、医師や同室の人々を見つめる。病を経て生きる喜びと、日常生活を冷静で淡々とした筆致で描く。庄野は芥川賞作家で、安岡章太郎、吉行淳之介、遠藤周作とともに「第三の新人」などと呼ばれた。もともと私小説
このような文章を見つけました。2006年の今頃私が書いたものです。そうかあと思いました。昔の自分の書いたものは恥ずかしいです。少々の反省とこの15年を思い起こしながら私ってば何とか乗り切って来たなあ、多分と思いました。色々ありました。で、ずいぶんよろしくない年の取り方をしかけてるとヒヤリとしました。これは、ファンサイトの中に書き込んだものでした。ごく若い頃、プールサイド小景の頃の庄野さんの作品が好きでよく読んでました。夕べの雲・絵合わせくらいからしばらく読まなくなって、10数年
庄野英二『ロッテルダムの灯』の美しさはほとんど奇跡である。ここに収められた随想はほぼすべて戦争にまつわる話だ。戦争を描いてかくも美しい作物が出来上がるということが奇跡なのである。言うまでもないことではあるが、庄野は戦争を美化したり、その悲惨から目を逸らしているわけではない。随想集の表題となった『ロッテルダムの灯』は戦争で記憶を失った兵士の話。また、庄野は命令を与える上官自身が気の毒がるような自殺行為的突撃を指揮して重傷を負っているし、捕虜生活では餓死を思うような飢餓を経験している。あるいはまた
ブログ友達が庄野潤三さんの事を書かれていて私も書きたくなりましたが、うん、充分に書かれていて付け足すことも無いなあ。私の第一次庄野ブームは、大学時代でして、経営学部でありながら卒論は庄野さんでした。日本文学ゼミだったのね。明治って変な学校。ただ、その頃の私はアホだったので、ちょっと人が選ばない作家でいけてる選び方する私みたいな輩でして読みが浅く、作文を書いたようなものでした。人としても今よりさらに浅薄極まりでしたからね。その後の今に続く第二次庄野ブームは、33歳の夏、三鷹の第九書房
はじめに本『これからはソファーに寝ころんで』を読んだ感想です。岡崎武志著,春陽堂書店刊,定価¥1,800(税別),200頁ポイント・著者の処世術、嗜好・趣味を綴った32節から構成されたエッセイ集・岡崎さんファンは勿論、エッセイ好きにも超オススメ内容岡崎武志さんの本は、この10年くら
せきれい庄野潤三庄野潤三の私小説的小説淡々と毎日が映し出されていく。変わったことは何もない。庭の水盤につぐみや四十雀が来ると喜び、むくどりが来ると苦々しく思う。庭の侘助が咲き、ブルームーンが咲き、それらは作者の机や妻のピアノに活けられる。(ちなみに小生の大学受験時のZ会でのペンネームは「侘助」だった)結婚している長女から手紙が来て、妻が読み上げる。近くに住む長男・次男の家にいただきものをおすそ分けしたり、されたりする。ご近所様とも同じように交流し、料理やお菓子を作って喜ばれ、いた
以前に予告した執筆中の異世界転生ストーリーの発端の1話~31話が、一応完成。小説家になろう、で公開準備まで済ませています。今の予定は12月24日0時に計31話を一挙公開設定ですが早めてもいいかなあ、と現在沈思黙考中(笑)。1話読むのに早い人なら1分も掛かりません。公開を早める事に成ったらまた御報告しますがこれでもし自分に何か有ったとしても設定済みですので必ず公開されます。少なくとも書いた原稿が未公開って事にはならない。脳梗塞ある
NHK趣味どきっテキスト昨日に引き続き、NHK10月・11月の趣味どきっテキストから。この番組のナビゲーターの(女優)菊池亜希子さんが、大事に読みたいと紹介していた本は、庄野潤三の「ザボンの花」菊池さん曰く、「凄く美しい情景を切り取ったサザエさん」なのだとか。昭和30年代の家族の幸福を描いています。庄野潤三は今でもフアンの多い作家さんです。私も、那覇の市場の古本屋「ウララ」さんが好きだと紹介していたので読みました。庄野潤三は良いです。コロナ禍の中の読書に最適です❣
庄野潤三の芥川賞受賞作プールサイド小景の入った作品集。解説によれば、文庫本オリジナルの構成らしい。文庫本初版1965年庄野潤三がなんでもない家庭の風景を書くようになるまでの変遷が分かるような、作品集。どれも結末なんかない。日常は全て続いていくのだ、と言うように大きな結末もなく終わる。最初の「舞踏」の虚しさ・寂しさで満たされたような最後の踊り。日常を飲み込んでしまいそうなプールの水で終わる「プールサイド小景」セザンヌの部屋が登場する「蟹」オケラの話・蓑虫の話が楽
庄野潤三の兄、庄野英二のエッセイ集。作者の体験としての戦時中の話が多いが、その抑えた抒情性が心に沁みいってくる。多分狙っているわけでもなく、どことなくコミカルな話もあり、その柔らかな感じが好ましい。作者自身出征しており、餓死寸前のような戦地での苦しい話も多いのだが、それが悲惨な話にならないのは、作者の個性の故か。英語のできる大卒の幹部ということで、部隊の中で比較的恵まれた位置にいたことや、現地人とのコミュニケーションが取れたこと、などが寄与してはいるが、それ以上に作者の人間性を感じる。
村上春樹『若い読者のための短編小説案内』(文春文庫)またノーベル文学賞の季節がやって来て、村上春樹が受賞するかどうか注目されています。そのことにはあまり興味がなく、それでこの本を選んだわけではありません。また私は若い読者でもありませんが、文庫本の表紙カバーに「戦後日本の代表的な作家六人の短編小説を、村上春樹さんが」「自らの創作の秘訣も明かしながら論じる刺激いっぱいの読書案内」とあるのに惹かれ、七、八年前に購入して読んだものを今回再読しました。作家六人とはいわゆる戦後の「第三の新人」と呼ばれる
<庄野潤三、源氏鶏太、ハインライン>370.「プールサイド小景・静物」芥川賞受賞庄野潤三短編集山室静:解説新潮文庫収録作品1.舞踏2.プールサイド小景(芥川賞受賞作)3.相客4.五人の男5.イタリア風6.蟹7.静物(新潮社文学賞)錯乱した世相の中で、得体の知れない不安に身を縛られながら、気晴しのために来る日も来る日もバーに通い、大金を遣い込んだ夫が突然会社をクビになった時、平凡な中年サラ
夕べの雲庄野潤三1965年単行本初版1971年文庫本初版古本屋で購入。カバー無し。日経新聞の新聞小説であったということ。それも驚き。庄野潤三らしく、何も起こらない小説。作者がモデルというかそのままではないかと思われる、高台に住む一家の四季を描く物語。夫婦と長女長男次男の5人家族。描かれるのは自然とそれに反応する家族と周りに住む人々の姿。ほぼそれだけ。ごく一部戦争体験の話などが出てくるが、それも一つのピースでしかない。ハイヤーの軒先を借りて赤梨を売る爺さんの話。お金
気候はしっかり真夏モードになりましたね。新しい人との外出もなかなか難しい暑さとコロナですが、早朝ピクニックという喜びを発見した週末でした。朝4時半頃に目がさめる11ヶ月の新しい人に、毎朝起こされる私たち。離乳食をあげる時間の制限があるために、昔よく行っていた早朝散歩がしづらくなっていました。そうだ!外出先で朝ごはんを食べればいいんだ!そう気づいた週末、普段は食べないベビーフードとコンビニ弁当で朝食を誂え、新しく買ったレジャーシートを持って、いそいそと近所の広場に出かけました。