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青木奈緒さんの「幸田家のことば」を読みました著者の青木奈緒さんは幸田文の孫ひいては幸田露伴のひ孫に当たる方で幸田露伴、幸田文、青木玉、そして青木奈緒さん物書きの家系の幸田家に四代にわたって受け継がれてきた「生きる知恵」としての言葉の数々が紹介されています今ではほとんど使われなくなった歯切れの良い江戸言葉や丁寧な暮らしを感じさせる語彙の豊かさが詰まっていて読んでいて心が満たされるような気持
幸田文の木。自然に触れたくて読んだものの、疲れました。考えてみると、彼女の文章は語られ過ぎていて、釘付けにされてしまうからだと思います。読書の楽しみは、想像をめぐらせながら空想に浸ることなんですが、彼女の文章ではそれが許されませんでした。作家の文章は、推敲を重ねて無駄を削ぎ落した、シンプルな骨組みとしてあるべきではないかと思いますし、著名な作品は、そのようになっているのでしょう。その点、幸田露伴は見事なものでした。水の東京、隅田川の流れのように、滑らかに読むことができた
2026年1月17日、幸田文「流れる」を読了しました「朱より赤く」とも「げいしゃわるつ・いたりあの」とも違って、ちょっとビミョーかも…。武士は食わねど高楊枝でやっている芸者の、知られたくない内情をすっかり見せて、果ては凋落した物哀しいところで物語が終わってしまうのが、私にはちょっと…見る側に踊りや三味線や唄を見る目がなくなってきているから、芸者でなくコンパニオンで良いのかも。ふと、映画「国宝」でどさ回りしていた姿を思い出しました。女形は芸であり、女と偽っている訳ではないのに、女と思った
1月のことば…幸田文今月心に残ったのは幸田文さんのこのことば父に言われました。悪い言葉をつかわないのはみずからを守ることなんだ。人さまによく言うばかりじゃなくて自分をいやしくしないことだ。(幸田文東京ことば)よりことばって毎日毎日空気のように当たり前に聞いて発しているけれど良い空気にも悪い空気にもなっているのね悪い言葉は相手を毒するだけでなく自分をも毒しているその当たり前のことに気づけるかどうか…思わずハッとさせられた今月自分のことばで自分を守り
『精選日本随筆選集「孤独」』という本を読んでいる。宮崎智之さんという文芸評論家による編で、目次を見ただけでも幸田文、坂口安吾、遠藤周作、小林秀雄とそうそうたる作家がずらりと並んでおり、迷うことなく購入した。当然、どの作品もすごいんだけど。やっぱり私は、内田百閒の作品が好きだな。というか、この人の書いたものは、もうひれ伏すしかない気になる。ここに載っているのは『琥珀』という作品で、数えてみたら1,280字。原稿用紙にして3枚ちょっとの超短い作品だ。それに、『琥珀』というかっこい
法輪寺の三重塔は以前国宝でしたが、落雷で焼失。国宝指定が解除となって、再建に作家の幸田文先生が尽力されたのが有名。正直まあ、ほかに高い建物がない場所ですので(当時もそうなんだろう)落雷してしまったのかな。無念ですね。地元のかたのご尽力もあって再建されたのはなにより。そういうことで、それでも再建から50年ほどたっているので赤い色合いもシックになっています。コンパクトで形の良い三重塔だと思う。私たちがそうだったように、今でもお寺を目指す人のランドマークになります。ありがたいですね。境内奥の講
先月は、名古屋市主婦殺人事件に心を揺さぶり動かされて突如として殺人に関する事例や書籍、動機や傾向等・・・といった禍々しいような方面の、決して書籍棚に置いておきたくはない・・・そして、活字を追っていく毎に、なんだか自分もその世界の主人公側に引き寄せられ精神が同調していくように思えて、読み進めていく毎に、辛くなっていくのが分かるようだった。故に、今回は、精神のリセットをする上でも、読書の趣向を変えて見ようと違う類の書籍を購入することにしたのです。幸
最近は睡眠日記の記事が続いていましたが着物の記事の更新です。今回は幸田文『きもの』から“こしらえる”というテーマでまとめています。きもの(新潮文庫こー3-8新潮文庫)[幸田文]楽天市場今後着物に関する新しい記事は私の新ブログ「きもの手控え帖」に投稿していく予定です。新記事を投稿した際にはこのアメブロにも案内を載せますので引き続きこちらからご覧いただけます。リンクはコチラです。ご訪問いただけました
法起寺さんから車ですぐの法輪寺さんへ入口横の駐車場に停めて中へ法輪寺さんの創建は2説あるそうです①622年聖徳太子様の御子山背大兄王ヤマシロノオオエノオウ様が聖徳太子様の病気平癒を願って建立された説②670年斑鳩寺焼失後百済開法師圓明法師下氷新物三人が造寺した説金堂御本尊や仏様は金堂にいらっしゃいましたが今は耐火建築の講堂に安置されているそうです講堂に入ると沢山の仏様がずらりと並んでいらっしゃいました(※パンフレットの写真です)⑥薬
イザベラ・ディオニシオ著の『悩んでもがいて、作家になった彼女たち』を読んで以来、大変気になっていた本書を遂に読み終えた。流れる(著)幸田文流れる(新潮文庫)Amazon(アマゾン)著者・幸田文が芸者置屋で住み込み女中として働いた経験から描いた作品ということで、内情が詳しくないとこういうこと書けないだろう…と感心しつつ読んだ。戦後まもない頃の物語。主人公・梨花は、寮母、犬屋の女中などを経験した後、芸者置屋で働くことにした。その芸者置屋の経営状況は思わしくない様子。
なんてこった笑うに笑えないポカの連続自分のあほさ加減を半分嘆きながら笑ってしまった10日程前、スーパーで色々買い物をした。家で、冷蔵庫にしまう時、「あれ黒豆とチーズがない」とキャリーケースの中を何回も見直した。「ない、変だなぁ、荷物を詰めた後、見直して、何もなかったけど・・・」詰める前の移動で落して気付かなかったのかもしれない・・・と、あきらめた。そのあと、二度、キャリーケースを使ったけれど、何もない・・・と感じていた。そして今日、出かける前に、「医者に行く時の財布が無い、無い」と引き出し、
10月9日(木)連日の嬉しい発表。午前中に家事と散歩と生協と勉強を終えてからの、ツアー発表。友だちとLINEであーだこーだと作戦を立てて、ぽちっと申し込む。一安心したせいか、その後意識を失う(昼寝ともいう)。最近近所にできたインテリア雑貨のお店に、クッションカバーを買おうと思って行ってきました。が、なんでだろう、欲しいものがない。この店とは相性が悪いのかもしれない。気を取り直して晩ご飯のための買い物をするため、スーパーに行く。が、なんでだろう、欲しいものがない。そ
初版:2021年6月16日作家と犬Amazon(アマゾン)556〜4,770円音楽を聴くためには自分の人生がいる。江國香織ハーブでも何でもそうだけれど、ものとの付き合いは、自分と世界との折り合いの付け方の一つの象徴的な顕れでもあるように思う。小川洋子一皮むけばこんなもの。生きものって哀しいねえ、という諦めのような切なさのようなものが私たち二人の間に漂っていた。梨木香歩「鼻が白いからモチシロにする」高橋久美子すると、犬によってはちゃんと、笑った顔をして挨拶をかえす。
九月という恋人―幸田文が描く季節の魔法みなさま、お元気ですか。みなさまは、この9月という月をどのように過ごされているのでしょうか。作家・幸田文は、この不思議な月について、まるで恋人を語るような美しい言葉を残しています。彼岸は暑さ寒さをわけるふしだが、この一ヵ月のはじめと終りをみれば、いかに季節のかわりが速いかがよくわかる。月はじめには、まだ真夏の続きといった感じだったものが、月の終りには老人へは朝夕は羽織るものを着せるのである。秋の陽はつるべ落しというが、九月もつ
本日もご訪問いただきありがとうございます。今年は、昨年までとは異なり、自分たちで、研修会のすべての収録作業を終了し、やっと配信できるように準備しました。まだ申し込みがほとんどないので、心配しています。どうか少しでも多くの先生方に今年の研修会を役立ててもらえたらと願っています。お昼は、札幌の西山ラーメン(太麺)。亡くなった祖母が幸田文さんと同じ小石川に住んでいて、祖母の話方が、幸田文の文章の中の言葉遣いに似ているので、幸田文が好きで、幸田文さんの本はほとんどすべて持っています。その幸田文
PERFECTDAYSに出てきた平山の本を読んでみようシリーズ第二弾、「木」幸田文(新潮文庫)読了。「樹木を愛でるは心のやしない、何よりの財産。父露伴のそんな思いから著者は樹木を感じる大人へと成長した。その木の来し方、行く末に想いを馳せる著者の透徹した眼は、樹々の存在の向こうに、人間の業や生死の淵源まで見通す。倒木に着床発芽するエゾ松の倒木更新、娘に買ってやらなかった鉢植えの藤、様相を一変させる縄文杉の風格・・。北は北海道、南は屋久島まで、命の手触りを映す名随筆。」映画パーフ
上手な文章を書きたいと言う人が多いのです。相談も受けますが、何をもって、上手な文章と言うのかは読み手の好みです。うまい文章を書ける人は、結局のところたくさん読んでたくさん書く人だと言い切ります。それしかないです。たくさん読むと、本を出版してもらえるような人の文章を取り込むことになります。写真の本。29冊あります。8月実家で読んだ本です。錦繡(きんしゅう)は読中。漫画もありますし再読は5冊ほど。実家ですからこの冊数ですが、東京の自宅では倍ほど目を通します。幸田文さんの文章。凄
有吉佐和子も青木玉も底値の古本でしたが、平岩弓枝もそうでした。平岩弓枝と言えば、文庫本の末尾の作品リスト(何10冊も〜!)に出て来る名前で、生涯決して読むこともない作家だと思っていました(それは根拠のない思いでした、中学高校の頃の思いなので)。でも「御宿かわせみ」の字を見た時、「オンヤドカワセミ」→母や伯母たちが楽しそうに話していた名前だなぁと思い出しました。当時のTVドラマの題名だったように思います。「御宿かわせみ」は平岩弓枝の幕末が舞台の連作時代小説シリーズ。旅籠(はたご)「かわせみ
✿読書録:木/幸田文・著素敵なブックフェアで出逢う本。これは毎年恒例なのですね。夏(7月から8月)に開催される新潮社の100冊フェアのことです。日本滞在がちょうど7月上旬までだったので、よかったです。たまたま読みたかった本が新潮社で100冊フェアに入ってました。で、ほかにも面白そうな本を探していたところ「木」というタイトルの幸田文さんの書籍を見つけました。木/幸田文・著面白そう。そう思って即買いです。こういうフェアは本好きには嬉しい
どなたかのYouTubeを観て幸田文さんの「木」を図書館で予約しました。しばらく待って、忘れた頃に順が回ってきて丁度その頃少し忙しくてゆっくりと文章を味わう余裕がなくて2週間の貸出期限が過ぎてしまいました。慌てて読んで返却したのだけどこれは手元に置いて読みたい本だなと思いAmazonの中古本を購入しました。幸田文さんの言葉の使い方、表現がとても好ましくて大切な一冊になりました。楽譜は、少人数アンサンブルで練習している有志が持ってきてくれた一曲。
国語読解の指導に真正面から向き合い始めて5年を経ました。それまでも指導はしていましたが、今のように論理的で的確な指導レベルには至っていなかったように思います。では現在は至ったのかというと、これもまたすこぶる怪しいわけでして、いわゆる発展途上であるわけです。これまでとは異なる口調というか言葉づかいで書いている理由は、同じ女流作家の作品ながら、かなり色合いの異なるものに出会ったからです。行間を読ませる女流作家として私が敬愛するのは以下の3人です。幸田文女史・向田邦子女
『家族の昭和史私説昭和史2』を読んで、見たくなった幸田文の小説が原作の映画2本。Amazonプライムで。流れる経営の傾きはじめた芸者置屋を舞台に、女将、娘、出戻りの妹の身内や、年増や現代娘の芸者達の姿を、新たにこの置屋で働くことになった女中の視点から描く。成瀬巳喜男監督。山田五十鈴・田中絹代・高峰秀子・杉村春子・岡田茉莉子・栗島すみ子らの豪華共演。山田五十鈴の圧倒的な存在感が素晴しい杉村春子や栗島すみ子が渋い。岡田茉莉子は華やかで美しく、
2025年7月1日読了幸田露伴の次女の幸田文の木を題材にした15篇の随筆集。日本古来からある日本を代表とする松、杉、檜をはじめとして、桜、藤などの花についても描かれていて、北海道から南の屋久杉についての生命の手触りが綴られています。有名な文豪の娘ということだけあって、日本語に品格があって、文章もとても綺麗で美しかったです。木にまつわることが描かれているので、大自然の美しさ、雄大さの中に自然の中で生きていく力強さや生命力というものが生き生きと描かれていました。普段、自然
明け方近く、録画して置いた《よみがえる新日本紀行》を視聴。今回は作家幸田文先生が尽力した法輪寺三重塔の再建を追った《私の塔私のいかるが-奈良県斑鳩町》でした。「私の塔私のいかるが〜奈良県斑鳩町〜」-よみがえる新日本紀行新日本紀行から47年、奈良県斑鳩の法輪寺を再訪した。番組に登場した宮大工・西岡常一さんの内弟子だった小川三夫さんはその後寺の近くに工房を設け、再建された三重塔を見守ってきた。宮大工をめざす弟子たちには西岡さんの教え「技術は自分で磨け」を徹底している。法輪寺境内のお堂の修
毎朝起きた時に、手指や足腰が痛い。この感じ・・歳を取ったということ?としみじみ思う以前同じようなことがあっても、ここまでではなかったような。ただ、手指は、ピアノや、ゼンタングルや数独の疲れだと思うので、(家事じゃないんかーい)疲れを溜めて手を痛めないように気をつけなければ足腰は・・めまいを用心して運動不足になっていることが大きい。先々週は、家で、結構きちんとヨガをやり、先週からは、割と散歩に出ている。何でも、始めた数日が一番辛い。でも慣れてくる。(無理はできないの
20250620夕回想日本映画のダメ男(キャラ)シリーズ市川崑監督の「おとうと」の幸田露伴を演じる森雅之氏について。予告編へのリンクが概要欄に貼ってあります。チャンネル登録といいねをぜひお願いします。藤谷のXかYOUTUBEでご覧下さい。藤谷蓮次郎2025年6月20日
露伴が自分の家を「蝸牛庵かぎゅうあん」と名付けた身一つでどこへでも引き移れるからだ明治41年には近くに土地を求め移った生まれた3人の子どもと妻の五人世帯だったしかし数年のうちに妻と長女が相次いで病死後添いを得たが残された子どもとの折り合いが悪く悲嘆くは続いたこの次女がのちに彼の最後を看取ることになった幸田文さらに出版社との争いにより彼は追われるように家を譲り昭和二年小石川に去った荷風のいう「最後の向島文人」幸田露伴露伴児童遊園は東向島1-7にある
夏目漱石さん、またまた読了〜まだまだ読むよ。漱石さん❤︎・・・世の中に片付くものはほとんどありゃしない。一編起こったことはいつまでも続くのさ。ただ色々な形に変わるから他にも自分にも解らなくなるだけの事さ。片付けようのない一つの問題現実上の論理的な問題と、それとは対応しない主人公の内的な問題が交錯し合っていて、それらが唐突に分裂してしまうようになってる。〜道草より〜・・・日常の時空の中で、ただ一人の自分であり続けようとする主人公の立場が、他者との
ヴィム・ヴェンダースの『PERFECTDAYS』という映画の中で主人公が古書店で買った文庫本である。幸田文は幸田露伴の次女だが、幸田露伴の作品を私は1冊も読んだことがない。私はガイドという仕事をすることもあるので、日々樹木に接している。明治神宮の聖木クスノキCanfora、飛騨国分寺の樹齢1200年の銀杏ginkgo、日東東照宮の高野槙Sciadopitysverticillata、北口本宮浅間神社の太郎杉Cryptomeriajaponica、兼六園の熊谷桜(花びらの多い菊咲