区別されたものはたほうで、この単純で普遍的な媒体にあっても同じくなお区別されたものとして存在している。この普遍的な流動性がその否定的な本性を手にするのは、ひとえにそれが区別されたものを廃棄することによってだからである。とはいえ流動性をつうじて区別されたものが廃棄されるのは、区別されたものが存立している場合に限られる。だから、ほかでもなく当の流動性こそがみずからひとしい自立性として、それじしん区別されたものの存立であり、いいかえればその実体なのであって、そいのなかで区別されたものはかくて区別された