十年前の今頃は、最後の手術を終え退院し自宅療養をしていた。ニ〇十三❨平成ニ十五❩年の夏は、連日どこそこで最高気温を記録したとかゲリラ豪雨が起きたとかいうニュースが流れていた。そこにいるのと冷房の効いた病室にいるのと、どちらがいいのだろうかと考えたものだ。暑かろうがゲリラ豪雨にあおうが、病院の外のほうがいいに決まっていると今なら言えるが、当時は病人で精神的にも弱った状態ゆえ、病院に守られているという安心感を持っていた。しかし、病院とは有難い存在であるし感謝しているものの、世話にならずに済むに越した