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帝国憲法は國體を描写して文字に起こした憲法典だと言われます。それでは帝国憲法=國體なのでしょうか?帝国憲法をよく勉強してみるとそうとも言えなくなってきました。落ち着いて帝国憲法を見てみれば、帝国憲法に改正条項があるのですから、そもそも帝国憲法=國體ではないんですね。國體は改正などできませんから、帝国憲法に改正条項があるということは、帝国憲法=國體ではないということになります。では何故帝国憲法は國體を描写したものだと言われるのでしょうか?それは帝国憲法は規範となる規範國體と、政体に関わ
『承詔必謹を守るには真正無効論(日本国憲法無効論)しかない』でも少し触れましたが、日本国憲法有効論を主張する方の中には、日本国憲法を公布したときに「昭和天皇の御名御璽があるので日本国憲法は有効である!」と主張される方がいます、つまり「どんな瑕疵があっても天皇陛下の御名御璽があれば憲法として有効である」という主張です。果たしてそうでしょうか?確かに日本国憲法公布の勅書には、御名御璽があります。御名御璽があるという事は天皇陛下が認めた国の正式な文書となることは間違いはないでしょう。しかしそれ
占領後の歴史を見てみると、確かに日本国憲法の下にたくさんの法律が成立し、現在まで続いています。日本国憲法有効論者の中には、この事実を持って日本国憲法有効を主張する方もいます。はたして日本国憲法の下に法律ができることは日本国憲法が憲法として有効という証拠になり得るのでしょうか?以下に考察してみます。日本国憲法第41条にこのようにあります。第四十一条国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。この条項により日本国憲法のもとに法律が成立することができる根拠となります。つまり
今まで説明してきたとおり、日本国憲法は占領軍であるGHQがたった7日で書いたものです。こんな日本国憲法はとても『正統』とは言えません。ところで【正統】とはどういう意味なのでしょうか?調べてみました。【正統】1.正しい系統・血筋。 「―の天子」2.始祖の教え(学説)を忠実に受け伝えていること。 「―的」以上のように、【正統】には2つの意味合いがあります。1つ目の「正しい系統」についてですが、これは日本国憲法制定過程に関係してきます。『日本国憲法制定過程』にも書きましたが、
日本国憲法が今の日本に害をなしていると考えている人は大勢いると思います。皇室、国防、外交に影を落としていることは勿論ですが道徳、教育、環境、歴史までにも悪い影響を与えています。『こんな悪い日本国憲法など早く改正しよう。それがこの国の未来のためだ』と考える人も大勢います。そんな気持ちから「日本国憲法改正」を公約に掲げる政党を支持する人もたくさんいるでしょう。実は自分も全く同じ気持ちでした。『この国のために、未来のために日本国憲法を改正するべき!』と強く思っていました。日本国憲法無効論を
日本国憲法有効論者の中には、『帝国憲法に違反したぐらいで無効になるのか?』と反論される方がいます。確かにこのような疑問を持たれる方もたくさんいらっしゃると思うので以下に考察してみます。帝国憲法には改正の手続きと改正禁止事項が示されています。帝国憲法上諭『将来若此ノ憲法ノ或ル条章ヲ改定スルノ必要ナル時宜ヲ見ルニ至ラハ朕及朕カ継統ノ子孫ハ発議ノ権ヲ執リ之ヲ議会ニ付シ議会ハ此ノ憲法ニ定メタル要件ニ依リ之ヲ議決スルノ外朕カ子孫及臣民ハ敢テ之カ紛更ヲ試ミルコトヲ得サルヘシ』帝国憲法第73条
ここでは単純に時系列に沿って日本国憲法の制定過程を紹介します。S20.9マッカーサーが近衛文麿に対して改正を示唆S20.10.4マッカーサーがはっきりと憲法改正を近衛に指示それを受けて天皇陛下に奏上S20.10.4GHQによる公職追放により東久邇内閣総辞職S20.10.9幣原内閣が成立S20.10.11幣原がマッカーサーより改正の命令を受けるS20.10.18松本委員長が「憲法問題調査委員会」発足を記者団に発表S20.18.16近衛服毒自殺S21.1.4松本委員
今回、平成二十八年八月八日の今上陛下の「象徴としてのお務めについての天皇陛下のお言葉」を受けて、平成二十九年六月九日に「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」(以下「退位特例法」)が国会で成立しましたが、この法案にはいくつかの問題点があります。まずこの「退位特例法」の第一の問題点として、皇室伝統に基づかない言葉が使われてされていることが挙げられます。『譲位』とすべきところを「退位」としている点で、天皇陛下及び皇室に対する敬意が全く感じられません。皇后陛下(現上皇后陛下)は、天皇陛下(現
憲法学者が誰も日本国憲法無効論を主張しない理由は『何故、憲法学者は誰も無効論を主張しないのか?』に書きました。では何故国民のほとんどが、日本国憲法が有効だと主張するのでしょうか?総理大臣も、政府も国会も日本国憲法が有効だという前提で議論をしているように見えます。多くの人が有効というのですからやはり日本国憲法は有効なのでしょうか?答えは否です。『無効論と地動説』でも書きましたが、多くの人が信じているからと言って正しいとは限りません。それではなぜ憲法として無効である日本国憲法を多くの日本
帝国憲法では総理大臣の明文規定はありませんでした。また帝国憲法が発布されたのは黒田清隆内閣の時です。
日本国憲法は憲法として無効ですが、講和条約としては有効です。講和条約と聞くとほとんどの人がサンフランシスコ講和条約を思い浮かべるかもしれないが、講和条約とは、サンフランシスコ講和条約だけを指すのではなく、講和条約を締結するまでの全ての行為を指します。例えば東京裁判を受け入れることや、GHQ指令を受け入れることも全て講和条約の一部です。もしこの名称に抵抗があるのならば、講和条項とでもいいましょう。講和条約(講和条項)は言うまでもなく帝国憲法第13条にある講和大権によって締結されます。サン
教育勅語の後半に『国憲』という言葉が出てくるのを知っていますか?国憲とはなんでしょうか?憲法と名が付けば国憲でしょうか?結論から言えば帝国憲法は国憲である。日本国憲法は国憲ではありません。国憲(国の憲法)とは、よく最高法規と言われるが憲法と名が付けばなんでもかんでも最高法規になる訳ではありません、最高法規と言われるからにはそれなりの体裁が必要です。明治の初頭。初めて日本に憲法を作るとき、憲法とはなにか?どうやって作ればよいか?など誰にも分かりませんでした。そこで伊藤博文はドイツ・
日本国憲法第一条にある国民主権を指して、「あれは西欧でいう国民主権ではない。ただの憲法制定権である。だから國體は守られていて日本国憲法は有効である。」と主張する者がいるようです。そもそも憲法制定権とは何でしょうか?昔の古代国家には律令というものがあり、それを中心に国の運営を営む国を律令国家といいました。律とは刑法を令とはそれ以外の法を意味します。律令と憲法とは厳密にいうと全く同じものとは言えませんが、律令とは最高法規であり、それを中心に国家を運営していくという点だけに視野を絞ってみれば律
初めて『無効宣言』と聞くと、何か新たに無効にするのではないか?と思ってしまうのも無理からぬことです。しかし日本国憲法無効論とは、今まで有効だったものを無効にするものではありません。この誤解をまず解きたいです。日本国憲法無効論とは、既に無効なものを無効であると確認するだけです。『無効宣言の流れ』に記したようにその手続きは国会で行う事となりますが、これは政治的決議であって法的決議ではありません。単なる政治的宣言なので法的効果はありません。つまり有効なものを無効にするものではないのです。
皇統問題と聞くと即座に『今まで男系のみによって皇位継承をしてきたのだ、女系に移ったら皇統断絶だ。だから男系継承以外認めない』と豪語する者がいます。また、『皇統が断絶したら意味がない。女系容認だ!』という主張をする者もいます。一体誰が誰に向かって言ってるのでしょうか?もちろんここで皇統問題に言及し男系固執が正しい!女系容認するべきだ!などと主張しようという意図は全くありません。問題としているのは、そのように皇統問題に対して国民が主張することは本当に正しいのか?ということです。皇統問題とい
『日本国憲法は帝国憲法第73条の手続きを経て改正された』のだから、有効である。という有効論があります。確かに日本国憲法の上諭にもそうあります。しかし本当に帝国憲法第73条に則り帝国憲法は改正されたのでしょうか?『日本国憲法は帝国憲法に違反しているため無効である』にも書いたように、実際には日本国憲法は帝国憲法第73条に違反しています。もう一度第73条を確認すると。【将来此ノ憲法ノ条項ヲ改正スルノ必要アルトキハ勅命ヲ以テ議案ヲ帝国議会ノ議ニ付スヘシ2此ノ場合ニ於テ両議院ハ各々其ノ総
日本国憲法の前文及び第1条にはこうあります。前文『主権が国民に存することを宣言し』第1条『天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。』国民主権というものは悠久の歴史を持つ日本の中で日本国憲法で初めて登場した概念です。主権については『國體論と主権論』に記したとおりですが、日本国憲法にある国民主権とは一体どこから来たのでしょうか?外国の歴史をみると国王が神から直接授かったとする王権神受説で、君主に主権があるとする君主主権から、
日本を取り戻すとか、本来の国に戻すとかよく耳にするが『日本の真の姿』とはどんなものでしょうか?統治大権に重点をおいて考察します。『國體論と主権論』で触れたように、この国の統治者は天皇陛下です。天皇陛下が日本の統治者として正統であるとする理由は、神代から続く歴史の中で連綿と続いて来た神の御子という皇統と、祭祀王として祭祀の主催者としての御立場です。そして伝統国家である日本は祭祀部門と統治部門があり、統治大権とは祭祀部門以外の全てを指す統治部門である主催者に与えられる大権です。古来より日本
『日本国憲法は帝国憲法第75条違反であるから無効である。』とか『東京裁判は否定するのに日本国憲法を支持するのはおかしい。』と言われて頭では分かっていても、日本国憲法無効論に踏み切れない人が殆どです。その心境はある程度共感できます。それは。東京裁判は遠い昔の話であり、処罰された人は今はもう亡くなっている。よって東京裁判を批判するのには余り抵抗はありません。それに比べ日本国憲法は占領後絶えず使われていて、現に今現在も日本国憲法で国家運営されているので、批判するのに心苦しいところがありま
無効宣言とは実際にはどのような流れとなるのか?大まかな流れゆえ実際の動きとは多少の差異が予想されるが下記に記します。ステップ1衆参それぞれ1/3出席の過半数で無効宣言を議決無効宣言を行うのは行政機関なら市議会や都議会でも効果はあります。その中で1番効果があるのは国会での無効宣言です。この無効宣言とは法的に有効であったものを無効とするのではありません。無効であるものを無効であると宣言する政治的決議です。法的決議ではないので無効宣言を行うための手続きを法で定める必要はありません。また国民、諸
『日本国憲法はGHQが作ったものだから改正しよう!』と主張するのが保守・愛国と思い込んでる者がいます。何を言ってるのでしょうか?日本国憲法はGHQが作ったのだから帝国憲法第75条違反で無効だ!の一喝で終わる話ですが違う面からみていくこととします。・日本国憲法は占領軍が作ったのだから改正しても無意味占領軍を作った日本国憲法を改正までして使おうという奴隷根性にはなんとも情けなくなるりますが、ここでは情緒を抑え考察してみます。占領軍が作った日本国憲法を改正しても日本の憲法となるわけではないの
日本国憲法は帝国憲法に違反しているため無効である。これは明確な事実です。では帝国憲法のどの条項に違反しているのでしょうか?帝国憲法の中で憲法改正に関係にある箇所は上諭『将来若此ノ憲法ノ或ル条章ヲ改定スルノ必要ナル時宜ヲ見ルニ至ラハ朕及朕カ継統ノ子孫ハ発議ノ権ヲ執リ之ヲ議会ニ付シ議会ハ此ノ憲法ニ定メタル要件ニ依リ之ヲ議決スルノ外朕カ子孫及臣民ハ敢テ之カ紛更ヲ試ミルコトヲ得サルヘシ』第56条『枢密顧問ハ枢密院官制ノ定ムル所ニ依リ天皇ノ諮詢ニ応ヘ重要ノ国務ヲ審議ス』第73条『将来此
帝国憲法が現存していると聞いて驚く人もいるもやしれない。しかしこれ事実です。結論から言うと、サンフランシスコ講和条約を締結して戦争を終結させた歴史的事実が帝国憲法が現存している理由です。サンフランシスコ講和条約締結時、確かに日本国憲法が施行されていました。依って日本国憲法第73条によりこの講和条約を締結したと考える人もいるようだが、それは不可能です。はじめに。国家の条約権は2種類存在します。帝国憲法第13条に明確に記載されているように、通常条約締結権と講和条約締結権です。通
日本国憲法有効論者の中には日本国憲法は國體維持がなされている。故に日本国憲法は有効である。と、主張する者もいます。本当に日本国憲法は日本の國體を維持しているでしょうか?國體は時代による変革や多角面性の故に、國體について全てをここで網羅するのは不可能です。よってここでは統治大権の正統性という点に絞って國體論と主権論について述べたいと思います。よく出される例ですが、國體論を宗教団体に主権論を株式会社に例えて説明します。宗教団体というものはもとを正せば、「祭祀を行う集団」です。宗教団体の核
突然だが、日本国憲法改正派は日本国憲法有効派です。文章や契約などに置き換えると分かりやすいのですが「無効なものは改正しても無効なまま」です。故に、改正派の方々の共通の認識として『日本国憲法は有効である』というのが前提となっています。実はこの点は護憲派の方も同じ認識です。つまり護憲派と改正派は罵り合っているように見えますが『日本国憲法は有効である』という点で同じ立ち位置にいることとなります。仲間内でケンカしているようなものです。さて、護憲派にしろ改正派にしろ日本国憲法有効派に、『何故日本国
高森氏のブログです。つまり、女系容認は憲法ではなく典範改正だけですむ話です。女性皇族の御結婚は男性皇族と同等に改正すればよろしい事。これに比べて、国民の結婚以外による皇籍取得は複雑で難解になってしまうのは必定。ちなみに、憲法2条の世襲の解釈については700年も離れた血統の継承は世襲ではないというのは当然であると念のために、書いておきます。憲法第2条の比較|高森明勅公式ブログ|天皇、皇室、皇統問題帝国憲法の第2条には、皇位の継承について、以下の規定があった。「皇位ハ皇室典範ノ定
本日は書籍紹介をいたします。今回取り上げるのはこちら、村上重良『国家神道』岩波新書、1970年本書は新書というフォーマットでありながら、国家神道についての基本文献として定評のあるものです。国家神道というと、とかく左右のイデオロギー的見方を排して議論することの難しい対象であり、本書もまた、少なくとも明治維新以後に成立した国家神道については、戦前の日本ファシズムの中枢を担った国家宗教として徹底して批判します。ただ、本書は戦時期やあるいは近代化以降の時期だけを捉えて国家神道を批判する
先日、NHKドラマ『憲法はまだか』を見た。土曜ドラマ憲法はまだか日本国憲法はいかに作り上げられたか。憲法誕生に関わる人々の葛藤を描く歴史ドラマ。1945年(昭和20・・・www2.nhk.or.jpいまのことはよくわからないが、私が子どものころの歴史の授業では、時間がたらなくて近現代まで行かず、西南戦争あたりで3学期が終わる。帝国憲法にも日本国憲法にも到達しない。日本国憲法は、政治経済の授業でやったのではないか、と言われればその通りなのだが、憲法の基本原理「国民主権」「基本的人権の尊重」
刃紋まで再現!歴史上の人物の名刀がモチーフの携帯用ハサミ「御守刀はさみ名刀シリーズ」誕生livedoor常に携帯したくなるようなハサミとして、歴史上の人物が愛用した名刀モデルに作り込まれた本商品、熟練の刃物製造職人により1本1本丁寧に刃付けをされている...レキシネームの称号を持つアーティストたち。これが、レキシの歴史的コラボ曲!!KKBOX(プレスリリース)いずれも歴史的コラボによる名曲ばかりだ。きらきら武士feat.Deyonná(椎名林檎)...【ロシア】マリ