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あけましておめでとうございます。2023年12月の読書記録のアクセスランキングベスト3です!⭐️⭐️⭐️一位『『希望の国のエクソダス』村上龍』『希望の国のエクソダス』希望の国のエクソダス(村上龍電子本製作所)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}龍さんは正…ameblo.jp⭐️⭐️二位『『肖像のすみか』村雲菜月』『肖像のすみか』村雲菜月太宰治賞2023の最終候補作。好きな作品は、最初の数ページで、あっこれ、好き、ってなる。好きな
『希望の国のエクソダス』取材ノート村上龍『希望の国のエクソダス』取材ノートAmazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}これは龍さんが『希望の国のエクソダス』を書くにあたり、取材した方々のインタビューをした時の記録。専門家の話や登場人物となる中学生の話を聞いた記録は、とてもおもしろかった。小説家が小説を書くにあたり、このように取材ノートを公開することは稀だから。僕はね、小説を書くでしょう。いまこうやって話している僕は、ある意
『希望の国のエクソダス』希望の国のエクソダス(村上龍電子本製作所)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}龍さんは正直な人だと思う。だから、好き。この本の中で大人たちが中学生に質問したとき、中学生が大人たちとは「コミュニケーションできない」という。そのシーンがめちゃくちゃ好きだった。普段の生活のなかでも「どうですか?」って質問されたとき、「どうですか?って何についてどうですか?って聞いていますか?」って聞き返したく
ファッションて奥が深い…リョウ的ライフスタイルについて語りますいろいろな本を読む上で、作家もばらばらなのですが小説だけでいうと村上隆の本が好きです。はまったきっかけはデビュー作の「限りなく透明に近いブルー」を読み、他の作家にはない独特な雰囲気に惹かれたのを覚えています。彼の作品はいくつか読んでおり村上隆といえば「セックスとバイオレンス」と言われるだけあって卑猥な言葉や残酷な表現が多いのですが、そこだけにとらわれずリアルな描写を想像させるような作品が多く面白いで
『この国には何でもある、だが希望だけがない』(「希望の国のエクソダス」村上龍)この村上龍氏の(小説内の)名言をあえて蛇足的に言い換えればこの国には、“未来を生きる少年少女達に希望を提示出来る者が(ほとんど)いない”ってことだと想う。そりゃ“将来の夢はYouTuber”ってなりますよね。政治家に限らず大抵のオトナ達ってみんな自分のことしか考えとらんもの。今年はオリンピックイヤー。聖火リレーなんてものを惰性的にやっとるけど中途半端な知名度のタレントなぞにやらすくらいなら
<2012年1月7日の記事の再掲>作家の村上龍さんは小説「希望の国のエクソダス」の中で登場人物の中学生に語らせる。「日本には何でもあるけれど希望だけがない」。日本社会が追い求めた豊かさ。半面、失ったものがある。それが希望だというのである。▼しかし本当に豊かになったのか。厚生労働省が発表した国民生活基礎調査では、2009年の「相対的貧困率」は16.0%となり、前回調査に比べ0.3ポイント上昇。結果を公表し始めた1985年以降、最悪の水準に達した。▼誰もが豊かになると信じて疑
日本を捨てパキスタンで地雷処理に従事する16歳の少年の映像に触発された約80万人の中学生が不登校に入ります。そして彼らは「ASUNARO」と名乗り、インターネットを駆使して新たなビジネスを起こします。一方、日本の政治は停滞し、日本円は参加していたアジア通貨基金とともにヘッジファンドに狙われ、国家破産の危機に瀕します。そんな中、「ASUNARO」のメンバー達は自分たちで教育システム、会社、通貨をつくり日本からの独立を目指し集団で北海道を目指すという話です。村上さんは本作の執筆にあたり経済・
久しぶりに龍さんである。我が愛する村上龍のオールドテロリストを読んだ。あらすじ等はいつものように各々で御願いします。前半の描写の美しさ、リズムの良さはおぉー流石村上龍と嬉しくなってしまいました。ちょっと後半からラストはイマイチ?でも久しぶりに村上龍を体感できてとても幸せだった。そして希望の国のエクソダスの頃とも東日本大震災直後とももう違うんだなと変な納得の仕方をしてしまいました。やっぱり私にとって村上龍という作家はいつだって特別な存在だと再確認した、そんなオ
この作家は、日本のもっている素地を描くのがうまいですね。「素地」とは、一人ひとりと、個人が集まって作る組織や社会の持つ素質とでもいったらいいでしょうか。この小説を書いたのは1998~2000年。舞台は2001年~2008年。当時は近未来でも、現在からみれば過去となった未来です。二〇〇一年の秋、九月の半ばになって、ようやくメディアが中学生の異常に気づいた。文庫本で1/10ほど進んだページの一文を読んで、一昨年、昨年におきたふたつのシーンが脳裏に浮かびました。◆
東京には何でもある。本当に何でも。しかし、ひまわりコーヒーがない。ひまわりコーヒー、あなたは知っているだろうか。Q論にして"一口飲めば極楽に登り、二口飲めば地獄へ落ち、三口目にはただそこにはまことの味なりけり"と言わしめた、究極のコーヒー牛乳。これは、人類の成功の味である。今まで人類が文明を築いてきたのはこのコーヒー牛乳を発明するためと言っても過言ではない。僕らが生きている意味などは結局は無いのだろう。しかしそんな価値観もこれを一口飲めば簡単に替わってしまう。嗚呼、僕らはひまわ
こんにちは。( ̄^ ̄)ゞ今日はまず、この一言から書き始めたいと思います。「この国には何でもある。だが、希望だけがない。」村上龍の近未来小説「希望の国のエクソダス」の中で、主人公が言った言葉です。当時、私の心にグッと突き刺さった一言でありました。この小説が発売されたのは2002年でしたので、あれから15年が経ちました。個人的には、あの頃の日本の方がまだわずかな希望が感じられたような気もするのです。日本は豊かで便利である反面、