市川崑

これからにも期待大昨年末に拝見した『ブラッシュアップ』があまりによかったので、その後二作新たに拝見、今回、過去拝見していたものを調べてみました。2011年から脚本を手掛けてらしたのですね。ピンになってらしたのも存じ上げませんでした。テレビをつけないようにしているので、お笑いでの芸は拝見していないのですが、漫才とかも、物語を創って構築されているから、元々芸人さんで小説を書いたり、映画を作られたりされる方がいらっしゃるのも当然？『かもしれない女優たち』

小説が映像化される際、どのような脚色がなされたのかを検証する連載「映像と小説のあいだ」の最新回が更新されました。今回は「悪魔の手毬唄」磯川警部のラブストーリーとして際立たせた、原作からの繊細で丁寧な変更について。思い入れが強すぎて過去最大のボリュームになっております。https://shosetsu-maru.com/yomimono/essay/eizotosyosetu/14連載第14回「映像と小説のあいだ」春日太一小説を原作にした映画やテレビドラマが成功した場合、「原作／原

昨年「犬神家の一族」（１９７６年）を再見した際のツイートをまとめて再録。過去に何度も観た作品からの、ちょっとした気付き。〇先ずは有名な菊人形の首がすげ替えられているシーン。「犬神家の一族」１９７６年版と２００６年版（ともに市川崑監督）の、菊人形からの生首落下。どちらも見事に垂直着地を１カットで見せる。何テークも撮ったのか？あるいは、ダミーヘッド内の重心に工夫があるのか。旧版は着地点がフレーム右に寄り、カメラでパンフォローしたが、新版は改善され見事にセンターフィ

皆様ごきげんよう❤️はっきりしないお天気ですわね。この時間、寒いですし。さて、年末から、ずっと、編集、失敗してございますよ。なんでかしら。もう、あかんのかもしれへんな。割り切りましょう。今日は、島耕二版、市川崑版、阿部豊版と続きまして、この後、もう一度、阿部豊版を観ます。今日も、出掛けられへんかったな。年末の、クリスマスから、ずっと、外に出てございません。外出せなあかんな。ではでは💋

比較的、新し目の映画から感想を書いていこうと思ったんだけれどいやいやいや、なかなかすごい作品を観てしまったのでこちらから書いていきます。あ、画像ちっちゃ↑こっちの方がわかりやすいかな？1961年に公開された市川崑監督の作品です。サスペンスということだけれど、あんまりサスペンス的な要素はないです。女優陣がともかく豪華山本富士子、岸恵子、宮城まり子、中村玉緒、岸田今日子すごい面々が画面を彩ります。そんな中、主演男優である船越英二がいい味出して

お正月の時代劇専門チャンネルの放送ではじめて知った。なんと市川崑のドラマであったのに全く見逃していた。（市川崑と言えば映画での低迷期に「木枯し紋次郎」で起死回生の再評価されておりTVでもいい仕事が多いのは知っていたが）見れば市川崑のまんまのクレジットであるしほぼ、その２年前の「ドラ平太」のキャラのまんまでの役所広司だし、画の撮り方ロケ地もドラ平太の事の時代劇の良さがある。何といっても無敵で飄々な役所広司もいいが単細胞な彼を手玉にとるゴト師の鈴木京香の艶っぽい姉御姿が見逃せな

ネットで、ガンで死ぬのが一番、という記事を読んだ。執筆者は医者だ。たとえば心臓麻痺＝ほとんど即死なんで苦しまなくて済む＝間違い。「ほとんど」であってマジ即死ではなく、数十秒か数分は激烈な苦痛に襲われる。これが肉体的にめちゃ苦しい。しかもこの手の死に方の場合「死ぬ準備」も「死ぬ覚悟」もできていないから、「死に対する恐怖や不安」に起因する狼狽の中で死ぬことになる。これは確かに、精神的にめちゃ苦しいと言える。たとえば老衰＝命が自然と消えゆくような安らかな死＝間違い。それは生命

YouTube見ておりましたら、以下の動画がありました。【名探偵金田一耕助】愛のバラード（女王蜂／悪魔の手毬唄／犬神家の一族／獄門島／病院坂の首縊りの家）日本三大名探偵の一人、金田一耕助が奇怪な殺人事件に挑む横溝正史原作の人気シリーズwww.youtube.com監督市川崑、主演石坂浩二の金田一耕助シリーズの映画をまとめたYouTubeです。愛のバラードをBGMにして、チャンネル作成者の方が独自に編集された動画だと思います。個人的には良く出来ていて、最初は宣伝用か

1983年市川崑が監督した谷崎潤一郎の「細雪」。この時、就職先の大阪にいた。公開は５月。その初日に大阪の北野劇場で観た。館内は歌舞伎公演かと思うほど、着物で着飾ったマダムでいっぱいだった。阪急沿線の高級住宅街からやって来たマダムたちで満員の映画館。見たことのない映画館での風景だった。谷崎の名作の最初の映画化は59年の大映作品。京マチ子と山本冨士子の共演で製作された。つまりは市川崑版はリメイクなのだけど、この市川版が決定版になっていると思う。何せキャストが豪華、岸恵子、佐久間良子、吉永小

第十八回「知ってる、知ってる。あいつ、俺の遠足のとき、ついて来て写真を撮っていたなぁ。それもすっごい古いカメラで、写真を撮るとき意外は何もしゃべらないの。ずっと無口で何か悩んでいるようだった」仲村トオルの横に座っていた布施博が答えた。布施博の五歳上が所ジョージである。仲村トオルの三歳上が布施博である。仲村トオルの十二歳年下がピエールでピエールは生まれたときから金髪である。この家の実の子供かどうだかもよくわからない。「あいつ、学生時代から、そんなアルバイトで稼いでいたんだよ」所ジョー

どうも。戦後日本の繁栄を築いたのは、戦禍を生き延び、汗水たらして働いた人たちであり、戦争で亡くなった人たちではありません。幽霊が会社や工場で働けると本気で思っているなら、早く医療や福祉のお世話になってくださいね。それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『現金と美女と三悪人』です。現金を持って逃亡中の強盗、その人質にされた美女、現金を狙う医者くずれの三悪人が北海道に辿り着く。1950年公開作品。監督は市川崑で、出演は藤田進、利根はる恵、堀雄二、東野英治郎、進藤英太郎、田中春男、山

ひとつ前の当ブログで書いたように、月丘夢路さんがノー・ギャラで出演された『ひろしま』（1953関川秀雄監督）の中で、被爆した青年が工場に勤めるのですが、しばらくして辞めてしまうシーンがありました。この青年は「『チャップリンの殺人狂時代』（1947チャーリー・チャップリン監督）という映画を観たら、そのラストで「一人を殺せば悪党で、百万人だったら英雄だ」というセリフがあったと語り、「うちの工場は砲弾を作っているんです。また戦場で憎くもない相手と殺し合ったり、罪もない人の上に爆弾が落とされるのは

12月は赤穂浪士討ち入りの月でもあります。ここしばらく「忠臣蔵」が放送、放映されておりません。何でだろうと考えておりましたら、ある時テレビかYouTubeを見ましたら、解決しました！忠臣蔵は製作、セットにとにかく金が掛かるからとのことです、、、オールスター出演が原則にもなりますから、製作サイドの力も求められます。製作されるのにも理由があり、放映、放送をすると言うことは、わが社はまだまだ力がありますよ！という意味もあるとのことです。1994年に東宝が放映した「

『幸福』(1981)東京都内の国道沿いにある書店で短銃の乱射事件が発生。３人の客が撃たれたとの通報が入ります署に居合わせた野呂は小田切・北の２人を伴い現場へ待機日で子供たちの洗濯物を洗っていた村上が呼び出しを食らって現場に着いた時店内から北の慟哭が響き渡ってきました遺体の一人が、彼の恋人・中井庭子だったのです…………突然妻に家出をされ、ピリピリした緊張感を子供たちと共有している刑事が後輩が巻き込まれた殺人事件を追い始めて目の当たりにする、絆にしがみつく人々のか細い幸福金田一シリー

見よう見ようと思ってたのになかなか見る機会がなかった映画理由はいろいろありますがやっぱり怖いのは嫌だからかなぁこう見えても、筋金入りの臆病者なんですよ菊って、よ～く見ると怖い気がするのはわたしだけですか？そんな言い訳をしつつ、４７年も経ってしまったわけ１９７６年製作の角川映画「犬神家の一族」監督は市川崑原作は横溝正史出演は、石坂浩二、島田陽子、高峰三枝子、あおい輝彦もうポスタ

映画「満員電車」１９５７年大映９９分＜監督＞市川崑＜キャスト＞川口浩、笠智衆、杉村春子、小野道子、川崎敬三、船越英二、浜村純＜内容：ネタバレ注意＞茂呂井民雄（川口浩）は平和大学を卒業し駱駝麦酒株式会社に就職した。日本には我々が希望をもって坐れる席は空いてない。訳もなくはりきらなくては、というのが彼の持論。社員講習の日、一の関の高校の教師となって行く同窓の壱岐留奈（小野道子）に逢い二人は軽くキスして別れた。講習が済むと民雄は尼ヶ崎へ赴任した。そ

またまた映画の話ですが、夏目漱石原作の「こゝろ」を映画で見ました。監督は市川崑。「ビルマの竪琴」を撮る準備を進める中、撮影が始まらず、その短い期間に撮った作品だそうです。主役の先生に森雅之。奥さんに新珠三千代。その他、三橋達也、安井昌二。安井昌二さんは、チャコちゃん（四方晴美）のお父さんで、「ビルマの竪琴」では主役の水島上等兵を演じていました。どうもこの本は読んだ記憶がありませんが、作品としては日本で一番売れた本であるとも紹介されていました。そして、何処かに本を見た記

ワタクシ、映画も好きでございます。邦画だと市川崑監督作品が大好きついでに横溝正史と彼が生み出した金田一耕助も好きでして、そうなると市川崑監督の金田一シリーズは好きなものと好きなもののコラボでして、愛さずにはいられない作品なのでございます。で、市川崑監督の最高傑作と言われているのが1976年版「犬神家の一族」でありますストーリーもさることながら、映像がとにかく美しいワタクシが推すシーンは壁に血しぶきバシャーなシーンなのですが、他の監督だと朱色に近い血しぶきでライトな感じなのですが、市川

監督市川崑奥村千春（北原三枝）奥村鉄也（山村聡）千春の父宇都宮慎一（三橋達也）宇都宮蝶子（轟夕起子）慎一の母船越トミ（山根寿子）筆駒（瑳峨三智子）芸者藤谷新子：シンデ（芦川いづみ）千春の妹分奥村敬也（千田是也）鉄也の兄小鎌田（宇野重吉）病院の経営者奥村家の婆や（北林谷栄）1955年／日活原作は獅子文六『青春怪談（1954年）』市川崑監督。当時の売れっ子の二人。主要な役者も生き生きとして人生の春を生きている。宇都宮慎一と奥村千春は幼馴染の関係だ。

２０２３年－令和５年１１月１３日シネ・ヌーヴォ昭和３０年作品本作品は１７年４月に録画で観ていて、そのセンス、レベルの高さに驚いています。その要因は脚本が和田夏十、監督が市川崑による所が大きいですね。俳優では轟夕起子のぶっ飛んだ怪演が作品を引っ張ってくれています。芦川いづみは、センセーショナルな設定、今の言葉ではLGBTQの範疇ですが、どちらかと言うと、ちょい役的な感じですね。俳優では、もう1人北原三枝の存在感有る演技が時代を超えた異次元に昇華させてくれています。青春怪談[DVD]Am

市川崑監督『犬神家の一族』を観た。日本の製薬王といわれた信州・犬神財閥の創始者、犬神佐兵衛は、自分の死後の血で血を洗う葛藤を予期したかのような不可解な遺言状を残して他界した。犬神家の顧問弁護士、古館恭三の助手、若林は、莫大な遺産相続にまつわる一族の不吉な争いを予期して、金田一耕肋に助力を得るための手紙を送ったが、那須に着いた金田一と顔を合わさぬまま、何者かに毒入り煙草で殺害された。奇怪な連続殺人事件は、若林の死からその第一幕が切って落された。佐兵衛は生涯妻子を持たず、松子、竹子、梅子という

どうも。今年の新語・流行語大賞30語にノミネートされた「エッフェル姉さん」が年間大賞を取ったら、松川るい議員は授賞式に来るのでしょうか。来れないですよ。松川が授賞式に来れたら大したもんだよ（新日対Uインターでの長州力の口調で）。それはさておき、映画の感想文を書きます。今回は『こころ』です。学生の日置は野淵先生を尊敬していたが、先生と奥さんの関係には不審を抱いていた。1955年公開作品。監督は市川崑で、出演は森雅之、新珠三千代、三橋達也、安井昌二、北林谷栄、田村秋子。夏目漱石の原

古い日本映画を観ているとハヤカワミステリが小道具として映っていることがある。例えば市川崑《黒い十人の女》ではTVプロデューサー（中略）が深夜帰宅すると眠る妻の枕元にポケミスが置いてある。書名ははっきり映らないがアガサ・クリスティー『死人の鏡』らしい。（藤原義也「本棚の中の骸骨」「白水社の本棚」白水社）

【80点】2021年5月。岸惠子、岩波書店。岸惠子、日本を代表する大女優であり、ジャーナリストでもある。洋風の顔立ちですが、生粋の日本人。フランスと日本の文化交流にも、貢献しました。91歳にして、この美しさ。素晴らしい。「卵を割らなければ、オムレツは食べられない。」のサブタイトル……プロポーズの言葉だったのですね。順風満帆かと勝手に思っていましたが、波乱万丈。しかしながら、苦しさを感じさせない。淡々と人生をふり返ります。喜びも悲しみも、嫌味なく読める自伝です。第Ⅰ部横浜育ち「

監督市川崑お芝居見に行って、この髪型の人が前に座ったら絶望するな。「不景気になると盗賊の名が広がる」ピンクパンサーとかルフィとか、犯人の精神年齢がよく分かるね。男の監督が男言葉で喋らせておいて、女らしくないとマンスプ。こう言う、男が気持ち良くなるだけの構造の映画多かったよね。おっとっと。笑雪は何故いつまでも女言葉なの？この髪飾り何だろう？「ゲスの塊の様なこの男」酷い。奥様はレズ。(女装男性？)「惚れてたまるもんかー！」お前はもう惚れている。雪演技は上手いけど、声が

横溝正史の同名小説を映画化。「金田一耕助」シリーズ第５作。金田一耕助が写真館の主人から調査を依頼される話。監督：市川崑出演：石坂浩二☆☆☆★★2023年【076】病院坂の首縊りの家[Blu-ray]Amazon（アマゾン）病院坂の首縊りの家【Blu-ray】[市川崑]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}

八つ墓村を観た。松竹がまだ映画撮影をしてたころ、社運をかけた大作はスタッフが一流だ。東宝市川崑の金田一シリーズとの大きな差は、金田一耕助が本当に"謎だけ"を解くところだ。事件を解決もしないし、犯人を追い詰めたりもしない。なので石坂浩二と違って、主演は萩原健一だ。萩原も同時期に影武者の勝頼に抜擢されるなど、俳優人生ピークを迎えている。音声スロー再生で、悪魔の声になる小川真由美は、黒澤明"夢"雪女を思わせる。それに対して、あまりに美しく日本家屋や野良着が似合わない中野良子驚く。また一度聞いたら耳にこ

横溝正史の同名小説を映画化。「金田一耕助」シリーズ第４作。金田一耕助が警告状の調査を依頼される話。監督：市川崑出演：石坂浩二☆☆★★★2023年【075】女王蜂[Blu-ray]Amazon（アマゾン）${EVENT_LABEL_01_TEXT}女王蜂【Blu-ray】[市川崑]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}