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読書感想文。”ビルマの竪琴”を読みました。薄い本なので何とか読めました。この作品はおすすめです。市川崑監督、中井貴一さん主演で映画化されています。傑作です。メッセージ性もあって感想
『細雪』は、大阪船場の裕福な商家に生まれた、四姉妹の華麗な生活を描いた谷崎潤一郎の代表作です。谷崎が武庫郡住吉村反高林(現・神戸市東灘区)に住んでいた頃の、1936年から1941年にかけての話として書かれています。連載を開始したのは1943年で、途中軍部から「内容が戦時にそぐわない」として圧力を受けながらも執筆を続け、戦後転居した、京都市左京区南禅寺下河原町の地で、1948年ようやく完成にこぎつけます。そのため、作品の主な舞台は、次女幸子の住居がある芦屋を中心とした阪神間ですが、四姉妹が毎年恒
小説が映像化される際、どのような脚色がなされたのかを検証する連載「映像と小説のあいだ」の最新回が更新されました。今回は「鍵」叙述トリック的な谷崎原作を解体して、ブラックコメディに再構築する過程を解説しています。https://shosetsu-maru.com/yomimono/essay/eizotosyosetu/18連載第18回「映像と小説のあいだ」春日太一小説を原作にした映画やテレビドラマが成功した場合、「原作/原作者の力」として語られることが多い。もちろん、原作
作曲家大野雄二さんと言うと、やはりルパン三世のセカンドシーズン以降の音楽が思い浮かべられるのだけども、やはり傑作は『犬神家の一族』(市川崑/監督1976年角川)の『愛のバラード』これに尽きるのだね。YujiOhno–LoveBallade(愛のバラード)YujiOhno–LoveBallade(愛のバラード)Album:InugamikeNoIchizoku(犬神家の一族(オリジナルサウンドトラック)),1976YujiOhnoDiscog
ネタバレ御免の勝手で偏った感想を基本敬称略で。1996年東宝版。金田一耕助は豊川悦司。監督は市川崑。NHKBSで視聴。どうしても1977年の松竹版(金田一は渥美清)と比べてしまった。松竹版のホラーテイストが印象的過ぎて、あっさりというか薄味というか横溝作品に不可欠なドロドロ感に欠けるというのが率直な印象。美也子の犯行動機も弱い気がするし、金田一にも実は出来る感が乏しいし。わざわざ映画にしなくても、2時間のスペシャルドラマで十分。それは脚本&演出のせいということもあるのだろうが、個人的にはキ
2024年-令和6年4月9日シネ・ヌーヴォ昭和24年作品笠置シヅ子特集、初見。創作活動に悩む作曲家龍太郎(堀雄二)とその妻しん(月丘千秋)だが、、、現実は憧れの人に対する恋心に悩み、芸術の産みの苦しみと目指す方向性は理解出来るのですが、全体として完成不足感が有るなぁ!脚本が和田夏十、監督は市川崑でフランス映画の雰囲気は伝わってきます。数多く映画を観て来たと思ってましたが、月丘千秋を見て月丘夢路に似ているなぁと感じ、鑑賞後に確認すると妹だったんですね!果てしなき情熱Amazon(ア
八つ墓村1996年10月26日(土)公開岡山と鳥取の県境に位置する山村・八つ墓村で起こった連続殺人事件に、名探偵・金田一耕助が挑む本格推理サスペンス。あらすじ昭和24年、神戸、母・鶴子を失い天涯孤独の寺田辰弥は、母方の祖父・井川丑松の訪問を受けた。諏訪法律事務所で丑松と面会した辰弥は、自分が岡山と鳥取の県境にある八つ墓村の、400年も続いた資産家・田治見要蔵の遺児であることを知らされる。田治見家の使いでやって来た未亡人・森美也子の案内で村を訪ねた辰弥は、田治見家の後継ぎになるように言われ
「木枯し紋次郎」『木枯し紋次郎』(こがらしもんじろう)は、笹沢左保作の股旅物時代小説シリーズであり、及びそのテレビドラマ化、映画化された作品である。小説は1971年から発表され、1972年からフジテレビ系列で放映された市川崑監督、中村敦夫主演のテレビドラマは、視聴率が30%を超える人気となり、主人公紋次郎の決め台詞「あっしにはかかわりのないことでござんす」は流行語となり、様々な紋次郎グッズが売り出されるほどの一大ブームとなった。紋次郎の生地上州新田郡三日月村のモデルとなった群馬県太田市藪塚
「東京ブギウギ」の服部良一音楽&笠置シヅ子出演の1949年の市川崑監督作品です。Amazonプライムにあったので「ブギウギ」最終回に合わせて観ました。汚いアパートの一室で自殺を図った三木は給仕のしんに止められ、死を選ぶに至った半生を回想する。三木は作曲家で、才能を認められず酒浸りの日々を過ごしていた。そんな彼を歌手の福子としんが優しく見守っていたが...最初に服部良一の音楽を使っているけど、物語は服部良一の半生を描くものではないと言うお断りがでます。音楽は「雨のブルース」「蘇州夜曲
$あの手この手(前編)久我美子(主演)森雅之(共演)あの手この手(前編)【昭和27年|1952年】〔出演俳優男優:森雅之女優:久我美子監督:市川崑〕《なつかしい名作映画・感想・リアクション動画》<目次>0:00:00概要0:01:08本編(映画)1:00:08感想<概要>前編と後編に分けてお送りします。▼後編はこちら<あらすじ>小説家を目指す大学助教授の鳥羽、各種の婦人団体の役員になり新聞の悩み相談欄を受け持っている妻、夫は妻を「奥さん」と呼ぶ、どこかギクシャクした夫婦だ
本日もお天気悪く引きこもり生活…🌧(ーー;)そして昨日のニュースで自民党元幹事長N氏の悪態記者会見(心情的には敬称を略したいくらい酷い態度💢)…📺Σ(ಠ_ಠ)わかってはいたけどそんなモノを見せられたらスカッとしたくてこの映画を観たくなりました…🎥「どら平太」監督市川崑脚本四騎の会(黒澤明、木下惠介、市川崑、小林正樹)出演役所広司、浅野ゆう子、宇崎竜童、片岡鶴太郎、菅原文太…etc音楽谷川賢作配給東宝公開2000年5月上映時間111分〈あらすじ〉ある小
当ブログ3月17日に、『股旅』(1973市川崑監督)の撮影中、ロケ先の旅館で小倉一郎さんが萩原健一さんに殴られたエピソードについて書きました。その『股旅』が公開された1973年、小倉一郎さんはテレビドラマでもいい仕事をされています。昨年2023年11月29日にお亡くなりになった山田太一さんの脚本による『それぞれの秋』です。TBSテレビ「木下惠介・人間の歌シリーズ」の枠で放送された1本です。元々、この枠のドラマは『冬の旅』、『冬の雲』などよく観ていたのですが、その中でもこの『それぞれの秋』は毎
(復刊ドットコムより)東京オリンピックを映画に1965年3月20日、第18回夏季オリンピック大会の記録映画「東京オリンピック」が公開されました。この映画は、1964年に開催された東京オリンピックの様々な競技や選手たちの姿、そして当時の日本の様子を記録した貴重な作品です。市川崑監督による壮大な作品監督を務めたのは、日本映画界の名匠である市川崑。総勢164人のカメラマンが撮影した膨大な映像素材を編集し、2時間40分の大作に仕上げました。五輪史上初のワイド版映画当時としては画期
ランクAの上戦時中、両親に死別し、孤児となり大人達に利用され、人間不信になった少女が児童福祉施設の先生と接するうちに、本来の素直な姿を取り戻す物語です。1943年、戦時中に、よくぞこんな映画が制作されていたことに驚かされました。1942年6月ミッドウェー海戦1943年2月ガダルカナル島撤退4月山本五十六戦死5月アッツ島玉砕7月キスカ島撤退11月ア
●果てしなき情熱(1949年)監督:市川崑主な出演:堀雄二月丘千秋折原啓子清川虹子斎藤達夫伊藤雄之助笠置シヅ子山口淑子淡谷のり子
このところの当ブログで、『股旅』(1973市川崑監督)のことを取り上げています。「時代劇」ですが、そのテイストは「アメリカン・ニューシネマ」に近いものがあります。ひとつ前の当ブログで書いたように、撮影待機中の萩原健一さんや尾藤イサオさんの表情まで「隠し撮り」して劇中に活用した市川崑監督、「低予算」ということもあって、やれることは何でもやろうと思ったのでしょう。ロケセットを建てる余裕もないので、本物の古い民家を借りて撮影したそうです。カメラの動きも制約があるので難しいですが、ムダにフィルムを使
ひとつ前の当ブログで、市川崑監督がATGで撮った『股旅』(1973市川崑監督)を取り上げました。その続きです。「時代劇」に自信がなく、オファーを断ろうと思った小倉一郎さんは市川崑監督に「Gパン履いて歩くようなつもりでいいんだから。僕は時代劇を撮ろうとは思っていない。これは現代劇なんだ。普通でいいんだよ」と言われ、出演を決めます。そして始まった撮影では、時代劇の作法や「立ち回り」の型といった注文は付けられることもなく「勝手に歩け」と生身で動くことを要求されます。それによって、剣法の作法も知らな
当ブログ3月14日~15日に、中村敦夫さん主演の『木枯し紋次郎』について取り上げました。市川崑監督が中村敦夫さんと面接したときのエピソードについても書きました。市川崑監督がこのテレビ時代劇の監修を引き受け(何本か監督作も)、ATGで撮る作品の製作費を捻出します。ATG(アート・シアター・ギルド)は「1000万円映画」を看板に始まり、監督が既成の映画会社を離れ自由に「作家性」を発揮する場でした。多くの有名監督がATGと提携して作品を発表していました。そこで市川崑監督が撮ったのが『股旅』(1973
長田千鶴子、松本健男(編)『映画編集者・長田千鶴子が語る市川崑×金田一映画の思い出増補版』を読みました。昨年出た初版がネット上ですぐに売り切れてしまったので、中々読めなかったんですが、増補版の第2版が1月末に出たので、購入してやっと読めました。これは2023年4月開催の横溝文化祭プレイベント第一弾「長田千鶴子さんトークショー」の模様を書籍化した本。東宝・石坂金田一シリーズ、豊川悦司=金田一版「八つ墓村」などの市川崑監督の横溝正史映画化作品やほとんどの市川作品に携わってきた名編集者・長田
「細雪」細雪予告編細雪家族会議のシーン細雪佐久間良子と吉永小百合のシーン1983年5月21日公開。谷崎潤一郎の同名長編小説の映画化。配給収入:9.5億円。受賞歴:1983年キネマ旬報ベストテン日本映画2位、助演男優賞(伊丹十三)。アジア太平洋映画祭グランプリ受賞、同・監督賞受賞。見どころ:1936年(昭和11年)秋から1941年(昭和16年)春までの大阪の旧家を舞台に、四姉妹の日常生活の悲喜こもごもを綴った作品。「細雪」は、何度も
JACQUESMARIEMAGE(ジャックマリーマージュ)注文していて、なかなか入荷してこなかったフレームがようやく入荷。「THEKYOSHO"巨匠"COLLECTION」「コン・タッチ」「市川マジック」といわれる映像美、テクニックを用いて数多くの傑作を生みだしてきた映画界の巨匠・市川崑。実際に市川崑監督が着用していた眼鏡からインスピレーションを得て作られたモデル。
ふたつ前の当ブログで、『木枯し紋次郎』を観ていた子ども時代、御多分にもれず僕も「楊枝飛ばし」をマネしていたという話を書きました。当然、紋次郎のようにうまく飛ばせなかったのですが、実は中村敦夫さんも上手にできず、猛特訓したのです。この「楊枝飛ばし」は笹沢佐保さんの原作にもあるし、ドラマのアクセントにもなる重要な技?なので、いくらやっても遠くに飛ばせない中村敦夫さんに市川崑監督は「修行が足りん!」と言ったそうです。中村敦夫さんは最初は細く削った竹(劇中でも削って楊枝を作るシーンがありました)を咥
大好きな市川崑監督の追悼映画を大好きな岩井俊二監督が作る。奇跡的な映画ですね。
小説が映像化される際、どのような脚色がなされたのかを検証する連載「映像と小説のあいだ」の最新回が更新されました。今回は「病院坂の首縊りの家」長大な原作を巧みに刈り込みつつ、さらに新たな設定を加えて感動的なラストシーンを作り出した点について。https://shosetsu-maru.com/yomimono/essay/eizotosyosetu/15連載第15回「映像と小説のあいだ」春日太一小説を原作にした映画やテレビドラマが成功した場合、「原作/原作者の力」として語られることが
フジ木曜夜のバラエティ《私のバカせまい史》いつも細かい誰も調べた事ないだろうと言う事柄にスポット当てて笑いを生んでる番組で、02/15に取り上げられたのが横溝正史原作金田一耕助シリーズの人気作《犬神家の一族》の重要人物たる犬神家佐清ースケキヨーマスクの映像作品での目の歴史!どこの作品で金田一を誰が演じてたのかはスルーでスケキヨ演者と目の部分だけの特集というマニアックに過ぎる、誰が興味あるんだ?と言う企画だったけど、コレが案外深かった!?まずは映画2作撮った市川崑監督のエピソード映画作品と
2月13日が命日・忌日の有名人・著名人1162年(応保2年1月28日)21歳薨去(足の病)重仁親王殿下皇族崇徳天皇の第一皇子1219年(建保7年1月27日)満26歳没(公暁により暗殺)源実朝さん鎌倉幕府第3代征夷大将軍源頼朝四男1219年(建保7年1月27日)?歳没(公暁により殺害)源仲章さん貴族・儒学者実朝の側近1219年(建保7年1月27日)19歳没(殺害)公暁さん源実朝の甥、鶴岡八幡宮別当1542年19歳没(斬首刑)キャサリン・ハワードさんイン
一宿一飯の義理人情に背を向け、事件に巻き込まれては、正義感から立ち上がるのでなく、個人的な怒りや身を守るために戦うという、従来の股旅ヒーローにないキャラだったのが木枯し紋次郎です。笹沢左保の人気小説をドラマ化した『木枯し紋次郎』は、市川崑が監督し、第一部前半(1~9話)がフジテレビ系列で1972年1月1日~2月26日に放送。主演の中村敦夫が撮影中にケガをして、後半(10~18話)は72年4月1日~5月27日に放送されました。「無宿渡世に怒りを込めて、口の楊枝がヒューと鳴る。あいつが噂の紋次郎」
本鬼頭と分鬼頭、網元の二大勢力が対立する瀬戸内海の孤島・獄門島を舞台に、封建的な古い因習が強く残る中、終戦直後の引き上げ船で死んだ鬼頭千万太が案じた通り、俳句に見立てた怪奇な連続殺人事件が起こる名探偵・金田一耕助シリーズのミステリー映画。原作は日本推理小説界の巨匠・横溝正史。監督は市川崑、出演は石坂浩二、大原麗子ら。1977年公開。三人の義妹の行く末を案じながら死んだ鬼頭千万太の通夜の日に、第一の事件が起こった。末娘・花子が梅の古木に逆さ吊りにされ殺されていたのだ。
時代の変化で変わるもの変わらないもの市川崑監督作品若尾文子様、京マチ子様、野添ひとみ様、川口浩様、菅原謙二様、佐分利信様他東京娘と大阪娘が素敵に楽しい結婚合戦!昨日の恋よさようなら、新しい恋よこんにちは!カー・デザイナーの和子には大阪に半次郎というフィアンセがいるが、失業中の父とスチュワーデスの妹・通子の世話があるため、なかなか結婚に踏み切れない。そこで友人の梅子に婚約解消の話をつけてくれるように頼むが、梅子は半次郎に会ったとたん、恋に落ちてしまう。(Amazonより