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寒いけど良い天気ですな。富士山がギリ見えますそんなわけで、また神田伯山を観に行きました。日本講談協会定席です〜講談界も、何処かの世界と同じで、衰退している業界なのに分裂を繰り返しているらしい。今回は日本講談協会の定席。神田伯山が出演するというので申込みましたが、伯山効果で既に予約は満杯。キャンセル待ちをしましたが、順番は8番目。半ば諦めていましたが、空きが出たとの連絡があり、いそいそと行きました御徒町はお江戸上野広小路亭中に入る日が来るとは。70席ほどの小さな小さな演芸場で
う今回は十一月吉例顔見世歌舞伎で久しぶりに鎌倉三代記が演るのに因んでこちらの筋書を紹介したいと思います。※注:今回の筋書に出て来る役者名は当時名乗っていた名跡で記しますのでご注意ください。明治38年6月明治座演目:一、井筒女之助ニ、鎌倉三代記三、花野廻露時期的には丁度初代左團次が最後に出演した公演の翌年に当たります。初代左團次が最後に出演した公演の筋書『明治37年6月明治座初代市川左團次最後の舞台』年代が前後しますが、ずっと探していた筋書が最近ようや
今回は久しぶりに明治座の筋書を紹介したいと思います。大正5年4月明治座演目:一、塩原多助二代鑑二、菅原伝授手習鑑三、妹背門松四、心中翌の噂伊井容蜂が松竹に貸借した大正3年以来すっかり松竹の芝居小屋となっていた明治座ですが、この時期は本郷座と共に新派と歌舞伎を交互に上演していました。丁度この月は左團次が歌舞伎座の五代目中村福助襲名披露公演に出演していた関係でまたもや座頭のいない左團次一門が芝居を打つ事になりました。生憎以前に上置きに迎えた猿之助も歌舞伎座に出演中とあって
今回は久しぶりに帝国劇場の筋書を紹介したいと思います。大正4年4月帝国劇場演目:一、絵本太功記二、艶姿女舞衣三、二人袴四、与話情浮名横櫛五、祇園の夜桜前に紹介した1月公演の後も帝国劇場では相変わらず歌舞伎公演と専属女優劇の2本立てにその合間を縫って帝国劇場洋劇部による短期公演などを行っていました。しかし、以前書いた様に洋劇部単独公演での収益は非常に厳しいものがあり1月公演の翌月の大正4年2月公演では
今回は歌舞伎座の筋書を紹介したいと思います。大正4年2月歌舞伎座演目:一、鵺退治二、実録先代萩三、妹背門松四、桜美多礼五、操三番六、関寺小町七、三人石橋主な配役一覧まずこちらをお読み下さい『大正4年1月歌舞伎座歌右衛門の女暫』今回は以前持っていなくて紹介しそびれてしまったものの、最近になって手に入れた歌舞伎座の筋書を紹介したいと思います。大正4年1
今回の本紹介は以前に紹介した左團次に所縁のあるこの本を紹介したいと思います。市川小團次大芝翫こと四代目中村芝翫と共に幕末の江戸歌舞伎の二大巨頭として活躍したばかりでなく、養子の初代市川左團次を含む明治歌舞伎の雄である團菊左を始め、あの七代目市川團蔵にも多大な影響を与えた幕末の名優四代目市川小團次について資料などを頼りにその生涯を追った本です。著者の永井啓夫は落語研究家で知られる正岡容の弟子であり、どちらかと言うと落語関係の著書が多い方だけに異例の歌舞伎研究本となっています。内
さて、今回は歌舞伎座ではなく明治座の筋書を紹介したいと思います。明治40年10月明治座演目:一、はむれっと二、岸姫松轡鑑三、花街丹前姿そう、一幕目はシェークスピアの四大悲劇の一つ、ハムレットです。今回の主な配役は以下の通り。()内は原作ハムレットの人物はむれっと葉村年麿(ハムレット)…五代目市川小團次百合の方(ガートルード)…市川莚女弥生氏康・葉村老公(クローディアス・先王ハムレットの亡霊)…市川團升堀尾入道(ポローニアス)…二代目市川九團次葉村橋之助(レ
年代が前後しますが、ずっと探していた筋書が最近ようやく手に入ったので今回はこの筋書を紹介したいと思います。明治37年6月明治座演目:一、敵国降伏二、熊野タイトルにもある様に初代市川左團次最後の舞台の筋書です。前にも明治座設立以前の左團次について書きましたが、まずはその後について触れたいと思います。念願の明治座の(実質的な)座主になった左團次は文字通り全てを捧げるような勢いで明治座での活動に没頭し、明治27年から亡くなる明治37年までの10年間に明治座の劇場以外に出
一昨日から読み始めた、スーパー歌舞伎の原点、江戸歌舞伎の名優・「四代市川小團次」。小團次の人となり、ケレン、早替わりそのままの人生、團十郎の庇護を受け、成田屋直門となり小團次を襲名までを読みました。当時の歌舞伎界のこと、どんなお芝居を誰がやってたのかも主には小團次のまわりではありますがわかり、それもとても面白いです。天保15年小團次襲名。その章に「海老蔵が光秀のとき、重次郎は自分だと思っていると蘭丸にまわされ、重次郎は璃珏にふられたので「よし、この蘭丸でさらってやろう」と本能寺の立廻りなど
やっと一息。庭の手入れをやっと終わらせ、家事が一段落したらもうお昼。アガパンサスの花が散り始めたので、茎をカット。みてあげないうちに咲ききったバラの花がらを切ったり、草とり、やりはじめると次々とある庭仕事、つまりはお掃除、お片づけ。ちょっとすっきりしました。福助さんの写真集、届きました。平成の福助―中村児太郎写真集Amazonこれが早く読みたくて、今日は頑張れました。四代市川小團次永井啓夫著青蛙房平成12年12月20日発行平成13年1月25日再版。1812年日本橋生まれの
時の流れは速く、6月22日の訃報からひと月が経ったのですね。今日22日は、麻央さんの月命日で、私は録画しておいた日本テレビの「小林麻央さんの特別番組」を再び観て過ごしました。麻央さんの魂は、生前以上に強烈に生き続けていることは間違いないのですが…、それでも、やっぱりこの世に生きていてほしかった。何故、何故、…、悔しいです。――――――――――――――7月の観劇など、中間報告7月3日、歌舞伎座初日、夜の部に行きました。この日のことは前回のブログに少し書きました。7月6日、歌舞伎座・