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【ストーリー】日中戦争の終盤の重慶が舞台。半官半民の出版社に勤める汪文宣と銀行員の妻、曾树生、そして汪文宣の母の3人が主な登場人物。嫁姑の争いと何もできずおろおろする心身共に弱い主人公の話。このパターンがひたすら繰り返されます。【感想】巴金は2冊目です。文章は簡潔でわかりやすく、読み易い。これで楽しいストーリーだったらどんどん読めるのだけどなあ。なんでこんな暗い話を書くのだろう。暗くても、展開のある暗さ(次々と不幸が襲う)ならいいんですけど、なにも起こら
復旦大学中文系の教授であり、著名な中国現当代文学者でもある陳思和氏による巴金の伝記。これまでにいくつも巴金に関する伝記は出版されていますが、この本は巴金の人格形成に焦点を当てていて、とても興味深いです。魯迅の後継者として新文化運動の理論的成果を文学へ落とし込み、理論の文学作品への具体化を積極的に行い、数多くの読者をひきつけた巴金について書かれています。また巴金の作品を読んでみたくなりました。全5章ありますが、既に当初予定の15万字を超えたため、第6章と第7章は書かずに筆を置かれていま
5時起床雨のためランニング休み朝食中国語の本の読書ヨガ昼食洗濯掃除🧹ウクレレ練習夕食ヨガ瞑想今日は雨降りだったのでのんびり過ごした。久しぶりに巴金の本をひっぱりだしてきたら、気になる文章が見つかった。小街と言う映画を題材にしたもの。巴金も小街も大好きなので、久々に食い入るように読んでしまった。
「中国現代文学を語ろう会」で十分紹介できなかった「巴金故居」の件、写真付きで簡単に紹介させていただきます。「巴金故居」は上海市武康路113号にあります。淮海中路に所在する上海図書館から歩いて数分の距離です。私は虹橋空港から地下鉄に乗り、上海図書館駅で降車して、キャスターをコロコロ転がしながら5分ほど歩いて巴金の家を探しました。こういう時はスマートホンの地図機能がとても便利ですね。一見した所とても立派な屋敷で、巴金が印税をたくさん稼いでいたのがよく解ります。入口で貰ったパンフレット
5月27日(日)東京にて第5回「現代文学を語ろう会プラスα」を開催しました。(参加者9名。今回もushikoさんとチュー太郎の共同開催です。)今回の目的は、①前回言い足りなかった巴金の《家》について更に深く突っ込んで話し合うことと、②新しく読んだ中国語の本について紹介する(いわゆる「原書会」)という二本立てで取り組みました。結論から言うと、今回も三男の覚慧をディスることで大いに盛り上がりました。(^-^;)末っ子の覚慧は純粋すぎること自体が罪のように思う。若い分世間知らずで、妥協を
中国現代文学を語る会に参加してきました。@池袋前回は参加できなかったけど、テーマは前回に引き続き、巴金の家と、その他原書の紹介でした。以前読んだ原書と今回金土で日本語訳読んで補強して臨みました。日本語訳素晴らしい‼️私は家しか持って行かなかったけど、皆さんそれぞれ巴金の資料や新しい原書をお持ちで、メモしてきました。2時間ワイワイやって、ランチへ。北池袋の雑居ビル内にある上海料理のお店です。塩卵の黄身で和えた蟹とかこってりした糖酢肉とか、本格的な味でした。臭豆腐の揚げたのは食べられなかった
巴金が書いた中編小説《寒夜》を原作として製作された1984年の作品。日中戦争中、国民党の管理下に置かれていた四川省の重慶市を舞台に話は進む。恋愛の末結ばれ子供も設けた汪文宣(许还山)と曾树生(潘虹)の二人だったが、あまりの貧乏生活と姑の度重なる嫌味に耐えかね、妻は勤務先の銀行の上司と共に甘粛省の蘭州市に転勤してしまう。(私は妻があっさり貧乏人の夫を捨てて、将来性のある上司と駆け落ちしたのだと思っていました)(^-^;)抗日戦争勝利後、妻は重慶に戻って家族を探したが、夫は赤貧のた
2008年中国で放映されたドラマです。《家》(全21話)巴金の小説をドラマ化したものです。小説に関しては、7年前に原書とオーディオブックで読了しました。(過去記事の詳細は⇒コチラ)ぺりおさんや、ねずみのチュー太郎さんがドラマの存在を紹介なさっていたので、私もYouTube検索して鑑賞してみました原作からは想像を超える映像美で(作者の巴金さんに失礼ですよ!)絵画を鑑賞するように楽しめました長男のお嫁さん珏、悲恋に身をやつした美人薄命の
これでやっと巴金が戦前に書いた小説を全て読み終わりました。巴老によると、長編小説《火》は失敗作とのこと。この小説では、家出した妙齢のお嬢さんの冯文淑が、看護師、劇団員、文芸員となり徐々に革命的成長を遂げていく姿が描いています。中編小説3編が集まって第一部、第二部、第三部となり、一冊の長編小説を形作っています。最初は個人的には人物描写が単純で、イメージ性が薄く、平板な小説という感想しか持ちませんでしたが、第三部まで読み終えて最後にやっと親友の钱素贞との糸も繋がり、全体像が見
数十年前に観た映画ですが、今回改めて観直しました。英語の字幕しかなかったのですが、ストーリーを全部知っていたので、結果的に字幕は不要でした。ただ、長編小説を2時間の映画にぎゅっと収めるのは物凄く無理がありますね。話を端折り過ぎて風味なんて全然ない状況です。《家》にご興味のある方には、出来れば2007年に製作されたテレビドラマ版の《家》をご覧になることをお勧めします。高觉新には、若き日の二枚目俳優孙道临が扮していました。觉新の妻瑞珏には、解放後《李双双》で名を馳せた
今年の2月、巴金の長編小説「家」をテキストに、東京で有志9人が集まって第四回「中国現代文学を語ろう会」を開催しました。作品および登場人物について、論議はメンバー間で大きな盛り上がりを見せました。また、自らの大家族について巴金が書いた本を読了したushikoさんからは、皆さんとまだまだ話ししたいことが沢山あるとお伺いしました。そういったこともあって、巴金「家」で「語ろう会」PARTⅡ開催しても良いのではと、ushikoさんと相談しているところです。閑話休題今回実家の物置を掃
ぺりおさんからご紹介いただいて、2007年度版のテレビドラマ《家》全21集をやっと見終わりました。このテレビドラマでは原作に書かれていない内容(三兄弟のお父さんのことなど)も結構詳細に描かれており、小説を理解するのに役立ちました。外国人にはなかなか解らない中国式大邸宅での生活や民国時代の風俗習慣などを視覚的に見ることができ、とてもよかったです。巴金の《家》がお好きな方に、是非視聴することをお勧めします。私がテレビドラマを見て感じたのは、高老太爷はそんなに悪い人ではなかったという
昨日、約3か月ぶりに中国語音読サークル「玲瓏(りんろん)」に参加しました。これまでとは違い、今の私の状態は…。「ちゃーちゃん@中国瀋陽」のブログはこちら↓↓↓中国語音読サークル「玲瓏(りんろん)」に参加~『海上日出』(巴金)~
巴金の長編小説《家》を現代中国戯曲の父曹禺が脚本化したもの。元々は1942年に作成された脚本ですが、文化大革命の後見直しされて出版されたようです。(「新1版」という見慣れない書き方がちょっと微妙)「中国現代文学を語ろう会」までに読み切ろうと思っていましたが叶わず、やっと読み終わりました。初っ端から覚新の結婚の状況が事細かく描写されていて、小説と違うのであれっと思いました。確か数十年前に話劇団が訪日して、この脚本を基に上演した気がするのですがデジャヴかもしれません。NHK
2月17日(日)東京で第四回「中国現代文学を語ろう会」を開催しました。今回のテーマは巴金の長編小説《家》(《激流三部曲》の第一巻)でした。中国現代文学に熱い思いを持つ社会人9名が集まり、喧々諤々の論議を繰り広げ、楽しい二時間を過ごしました。論議の主なポイントは以下の通りです。長男である覚新が一番嫌い。いつも「めそめそ」泣いている。奥さんが産気づいて今にも死にそうな場面で、産室の戸(封建主義の象徴?)を打ち破って部屋に入らなかったのは覚新の思想的限界。三人の中では覚民が猪突猛
陳丹晨氏が著作した巴老の伝記(決定版)を読書会に合わせて何とか読了しました。本の最後の方は同時代を生きていることもあり、だいたい内容を知っているので超高速で読み飛ばしました。いろいろ貴重な記載があるので、巴金がお好きな方にはお勧めの本です。巴老は茅公と違って無党派という点がミソですね。次は週末までに曹禺が改編した話劇《家》を読むつもりです。その次は数十年間途中まで読んで放置したままになっている長編小説《火》を読みます。(爆)==================
本日2月7日(木)時点で計9名のお申し込みがあり、残席数が1名となりました。参加をご希望の方は2月12日(火)までにお申し込みください。なお、懇親会で予定のメニューは以下の家常菜です。先日レストランに直接行って予約してきました。どれも中国人シェフによる「よだれ」が出そうな絶品です。干丝豆腐<前菜:干し豆腐の千切り>凉拌菠菜花生<前菜:黒酢ホウレン草と落花生の和え物>糖醋肉(配蒸馒头)<北京の黒酢酢豚>沙锅牛筋<牛筋の土鍋トロトロ煮込み>鸡蛋炒西红
2月のリアル読書会開催前に、巴金原作の長編小説《家》を読み終わりました。この本では、民国初期に四川省成都市所在の大地主が所有する大邸宅を舞台に、清朝の《紅楼夢》ばりの長編ラブストーリーが繰り広げられます。既に父を亡くし父の後妻(義理の母)以外に、祖父と三人の叔父家族や数多くの使用人達と共に大家族生活を営む三兄弟(覚新、覚民、覚慧)の人生、社会、青春、恋愛、処世、希望、現実などがあらゆる面から描かれています。五四新文化運動を契機に、中国では数多くの口語小説が生み出されましたが、ほ
先日、ハズキ・ルーペをインターネット経由で購入しました。読書用には1.6倍が良いようです。文字が物凄く大きく見えます。ただ長時間ルーペを掛け続けると、目がすぐ疲れるので、使用する時間は随時調整する必要があるようです。さて、今日は最終日です。残り80頁を一日で読んでしまおうと考えています。覚民や覚彗が段々テロリスト並みに過激になってきました。(^-^;)【第32章】梅はあの世で本当に覚新に感謝しているでしょうか。【第33章】五爸(克定)はどのような事件を起しましたか。
「嵐」がオリンピックの年、つまり、2020年で休業することになりました。実は私、東京ドームで「嵐」のコンサートを二度見たことがあります。(エヘン!)エンターテイナーというのはこういう人たちのことをいうのですね。来年までにもう一回見に行けるかなあ。それまでに超高倍率の抽選に当たらないと、、、彼らには経営学の視点からいろいろ勉強させてもらいました。さて巴金の《家》です。【第27章】冯乐山の妾として籠で運ばれていったのは誰ですか。それはなぜですか。【第28章】覚慧は覚民に“
第四回「中国現代文学を語ろう会」の出席予定者が9名まで増えました。(後1名で満員です)語ろう会には、いろいろなセクターで活躍している多種多様な背景を持つ社会人たちが集まります。今回も異業種交流会も兼ねて読書会を開催します。中国現代文学について熱い思いを持った人達が集まって、突っ込んだ面白い討議が出来そう。今からワクワクが止りません。昼の懇親会のメニューも今から研究しないと、、、【第二十三章】戦闘の後、克明おじさんはどのような事件に遭遇しましたか。【第二十四
今週は赤坂離宮にある迎賓館に行ったり、家で一日中ゴロゴロしながらテレビを見たりと、落差の大きな週末を過ごしました。取りあえずプレッシャーの解放から一週間たって、やっと身体の調子が元に戻ってきたようです。その代り、お腹が一杯なのに空腹感が全然満たされず、何でも食べたくなって困っています。(^-^;)記【第十八章】觉慧は“龙灯”に対しどのような意見を持っていましたか。【第十九章】元宵節の夜みんなが花園に遊びに出た時
読書をする気分は全然湧き上がって来なかったのですが、とりあえず「勢い」を付けないといけないと考え、2月に開催する読書会の課題図書である巴金の長編小説《家》の講読を再開しました。この本は全部で333ページありますが、今日でやっと126ページ、つまり三分の一ちょっとまで読み進めることができました。このままのペースなら、一日(一回)40ページ前後読むとして、トータル8日で読み終える計算になります。今日は3日目ですが、できれば今月中にこの本を読んでしまいたいと考えています。今回は
本日1月13日(日)時点で1名ご欠席のため計7名のお申し込みがあり、残席数が3名となりました。参加をご希望の方は1月31日(木)までにお申し込みください。新年初回の開催ですので、お年玉として中国語の新刊本を一人一冊ずつプレゼントします。(チュー太郎の在庫分です)以下は一例。蕭紅《呼蘭河伝》…次回以降の「語ろう会」候補教材王蒙《奇葩奇葩処処哀》…大阪開催の学習会で使用中の教材の残り莫言《紅高粱家族》…言わずと知れたノーベル賞受賞作家作品巴金の《家》は長編小説ですが、日
今年2月に有志で開催する「巴金について語ろう会」の前準備として、正月休みから巴金の伝記(陳丹晨さんの決定版)を読んでいます。私は基本的に伝記を読むのが好きです。例えば、野口英世、キュリー夫人、エジソン、ヘレンケラーなどなど。中国関係であれば、楊沫、夏衍、劉暁慶、周恩来などでしょうか。今はアリババ・グループの馬雲、「大地の子」で養父役を演じた朱旭、BYD創業者の王伝福などの伝記を手元に置いています。この伝記本を読んで特に気になったのは、巴金さんを含めて文学者の皆さんが若いこ
巴金の《家》を読むのと同時に、陈丹晨の《巴金全传》(修訂版、上下巻)を読んでいます。どこかで見たことがある内容だなと思っていたら、初版の《巴金全传》は2014年8月に【55冊目】で既に読んでいることに気が付きました。(^-^;)初版は一冊だけでしたが、修訂版は上下二冊となっており、計696千字で初版より91千字増えています。まあ、修訂版はカラー写真を含め掲載されている写真の枚数が結構多いので、イメージが湧きやすく結構気に入っています。伝記を読むのは結構好きなタチなので、正
来年2月17日(日)に東京でリアル読書会を開催します。それまでに勝手に指定図書(巴金の《家》)を1日40ページ程度読み進めます。計算では9日間(正月休み)で一冊読み終える予定です。第四回「中国現代文学を語ろう会」に出席をご希望の方は、こちらからお申し込みください。残席数2です。お早目にお申込下さい。ー記ー【第一章】二哥とは具体的に誰を指しますか。三弟とは誰ですか。【第二章】大哥は誰ですか。【第三章】鸣
本日12月19日(水)時点で8名のお申し込みがあり、残席数が2名となりました。ご希望の方はお早めにお申し込みください。巴金の《家》は長編小説ですが、日本人には読みやすい文体で書かれているので、初めて中国語の長編小説にトライしてみようという人にはうってつけです。ーーーーーーーーーーーーーーー最近どんどん寒くなってきました。やっと荆棘から抜け出したチュー太郎は、ゴソゴソと活動を始めています。来年2月17日(日)場所は東京にてushikoさん
→カネのなる木。いっぱい何やら生えている。どうしたらいい?今日、くれた人が来たんだから、聞けば良かった。昨年は、我が手作りカレー元年だった。ふとした思い付きで作ったら、大成功。これはいいぞと、二度三度。さらに、シチューまで作った。が、四度目からダメに。あれこれ凝りはじめたら、ぐじゃぐじゃになってしまった。以来、手作りカレーのマイブームは半年で消滅した。今秋、再挑戦するか、やはりレトルトに戻るか、思案中。親戚の家族がやってきた。お盆。お墓参り。家の仏壇に参る。仏壇へのお供えに、
憩園―小説(1953年)(岩波新書〈第141〉)Amazon巴金の中編小説。日中戦争期の中国。小説家の私は、友人である姚の屋敷に逗留することになったが、その中でかつてこの屋敷の持ち主だった楊家の過去を知る。やがて姚家と楊家、二つの家に別々の悲劇が起きるのだが…。位置づけとしては、正式ではないが巴金の「激流三部作」の続編ということになっている。没落してしまった楊家の姿は、そのまま激流三部作の高家に重なる部分が多い。巴金の作品には、人の幸福というテーマがよく出てくるよう