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金輪際わりこむ婆や迎鐘川端茅舎(昭和8年/1933年『川端茅舎句集』より)金輪際夜闇に根生う姿なり五重の塔は立てりけるかも北原白秋(昭和9年/1934年『歌集白南風』より)『現代詩の読み方~ハート・クレイン「伝説」』"ThePoemsandSelectedLettersandProse",EditedbyBromWeber,Liveright-Dou…ameblo.jp日常語としても「金輪際」は現在なお使われる表現ですが、その語源や、同様に本来の意味では使
2023年7月14日(金)【季語】夏氷/夏夏氷鋸あらくひきにけり川端茅舎(かわばた・ぼうしゃ)1897〜1941年。俳人。昨年の7月14日の句→さうめんの『さうめんの〜草間時彦』2022年7月14日(木)【季語】冷索麺/夏さうめんの淡き昼餉や街の音草間時彦(くさま・ときひこ)1920〜2003年。俳人。昨年の7月14日の句→世の中…ameblo.jp岡崎弥保HP「言の葉」ブログ「言の葉つむぎ」
2023年6月24日(土)【季語】昼寝覚/夏昼寝覚うつしみの空あをあをと川端茅舎(かわばた・ぼうしゃ)1897〜1941年。俳人。昨年の6月24日の句→うしろより『うしろより〜大野林火』2022年6月24日(金)【季語】梅雨/夏うしろより梅雨の大きな手がつねに大野林火(おおの・りんか)1904〜1982年。俳人。昨年の6月24日の句→梅雨…ameblo.jp岡崎弥保HP「言の葉」ブログ「言の葉つむぎ」
2023年5月31日(水)【季語】青蛙/夏青蛙ぱつちり金の瞼かな川端茅舎(かわばた・ぼうしゃ)1897〜1941年。俳人。昨年の5月31日の句→ともかくも『ともかくも〜種田山頭火』2022年5月31日(火)【季語】夏草/夏ともかくもけふまでは生きて夏草のなか種田山頭火(たねだ・さんとうか)1882〜1940年。俳人。昨年の5月31日…ameblo.jp岡崎弥保HP「言の葉」ブログ「言の葉つむぎ」
お待たせしました。最近は黄砂がハンパないですね。桜も散り、我が家ではライラックが満開となりました。それでは4月の句稿一覧を掲載します。14名42句が揃いました。参加者の皆さまは、まずご自分の句稿に誤字・間違いがないかご確認ください。明晩【確認】を【正記】として再度アップしますので、そこから選句をお願いします。4月の漢字席題「少・立・水・広・歩・上」1.だれそれの句碑見上ぐるや花筏2.立ち姿美しきダンサー春の宵3.歩をとめて知る橋の名や水温む4.竹の秋病み臥す父を立たせ
3月句会、盛会にしてくださり有難うございました。それでは、4月のお題に参ります。4月の漢字席題「少・立・水・広・歩・上」先回の参加作品から抽出しました。【句型課題】藤田湘子『20週俳句入門』の20週目の課題になります。・今を点で詠む・どこで切るかを考える今を点で捉えて詠むことについて、例句と藤田湘子の解説を以下に記します。白雲と冬木と終にかかはらず高浜虚子一片の落花の行方藪青し松本たかし麗かや松を離るる鳶の笛川端茅舎春夕べ襖に
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha花杏(はなあんず)受胎告知の翅音びび杏子の花に蜂が集まり、翅音が聞こえる。大天使ガブリエルが、処女マリアに、聖霊による懐妊を告げた『受胎告知』を思い起こさせる。Beesgatheraroundapricotflowers,andIcanheartheirwings.IimaginetheAnnunciation,inwhichtheArchangel
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha朴の花猶星雲の志庭に咲く朴の花。立身出世して高位高官に就こうとする志を感じる。Magnoliaflowersbloominginthegarden.Ifeeltheambitionoftryingtogetaheadinlifeandgetahigh-rankingofficial.作者に『星雲の志』があるということでなく、庭の木(朴)の
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha約束の寒の土筆(つくし)を煮て下さい作者は、つくしを食べたいと願っている。命が長らえるのもそう長くはなく、彼は、冬のうちにつくしを食べたいと無茶をいう。彼の切実な思いにより、俳句も、すました調子ではなくなった。Theauthorwishestoeathorsetail.Itdoesn'ttakelongtolive,andheunreasonablysay
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha朴散華(ほおさんげ)即ち知れぬ行方かな結核により死期が近いと自覚する作者は、夏、庭にある朴の木を眺めながら、「私の命の行方はあの花が散るころかな。」と思う。Ahaikuwriterwhoisawarethatheisclosetodyingfromtuberculosis,looksatthehoutreeinhisgardeninthe
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha咳き込めば我火の玉のごとくなり解説によれば、作者は、結核・脊椎カリエスに苦しんでいた。激しく咳き込む状態を「火の玉の如く」とは、痛々しい。Accordingtothecommentary,theauthorwassufferingfromtuberculosisandspinalcaries.It'spainfultodescribehiscough
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBoushaぜんまいののの字ばかりの寂光土(じゃっこうど)Inthespring,the"Zenmai"intheshapeoftheletter"の"hasgrown.Thisworldislikeapurelandworld.ぜんまいを天ぷらにしてたらふく食べると、「ああ、極楽や。極楽や。」と思うが、そういう意味では、全くないようだ。WhenIe
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBoushaまひまひや雨後の円光とりもどしAfterthesummerrain,Mizusumashidrawsrippleslikeahaloagain.最初、「雨の後、かたつむりが、生気を取り戻し、殻が月光の光で後光のように輝いている。」と思った。Atfirst,Ithought,"Aftertherain,thesnailscometolife,
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha身みづから潰えんとして柿は凝りThepersimmonfruithasshriveledupandhardenedonitsown.渋柿は、まるで『人間よ。食ってくれ。』と言わんばかりに、しぼんで甘みを増し、しかも白いパウダーまで自ら施す。なお、解説によれば、この俳句は、いろんな理解が可能で、季節も特定困難とある。Theastringentpersimmons
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha殺生の目刺しの藁を抜きにけりイワシの目刺しやら腸詰ウインナーなど、確かに、人間は、保存して食うためとはいえ、むごいことをしている。などと考えながら、食べるために目刺しの藁を抜く。Itistruethathumansdoterriblethings,suchassardinepiercingsandSardineeyestab(Mezashi),even
ご訪問ありがとうございます🦀お節、3日目にしてやっと!「数の子」さんに巡り会えました。😋(内容を確認して解凍しましょう!🥷)蟹さんはもちろん、カラスさんへ!(ちゃんと召し上がってくださいました)🎁美味しそうですが、こてこての甲殻類ですものね。5切れも入っていました🦀#本日のおうちご飯3-3↓🎃2日間も、お部屋で過ごしましたので近くのファミリーマートに出かけてみました。👣「極旨黒豚まん」和からし付きです🍵🎃カヌ
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha此の石に秋の光陰矢の如しInautumn,thesunlighthitsthisstonelikeanarrow.「光陰矢の如し」のフレーズは、「さっさと勉強しなさい」という場合に使われるが、この俳句は、違った使い方をしていると思う。Thephrase“kouinyanogotoshi''isusedtosay“studyquickly'',
この冬休みに読もう!としている本↓茅舎と秋櫻子さんの句集は、旧字体の知らない漢字がずらずら出てきて、大変😓。(“水原秋桜子”という名を見ると、どうしてもコスモスの花束を持つ美少女が脳内に浮かぶ。)とりあえず稔典先生の本から読んでます。『寒星』という季語を知る。
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBoushaとび下りて弾みやまずよ寒雀Thesparrowpuffingupinthecoldseemstobebouncingevenafterjumpingdown.「寒雀」は、冬、体を丸く膨らませているので「ふくら雀」とも呼ばれているようです。冬、雀が飛び降りた後、すばしこく動き回る姿は、まるで毬が弾んでいるかのようです。"KanSuzume(coldspa
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha月光に深雪の創(きず)のかくれなしCracksareforminginthedeepsnow.Themoonlightshineswithouthidingthewound.雪景色には色がない。深く降り積もった雪に割れ目が生じ、これが月の光で照らされれば、白い雪と影の陰影が素晴らしい冬の夜の雪景色を創り出すに違いない。Thereisnocolorin
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha土不踏(つちふまず)ゆたかに涅槃し給へりStatueofBuddhainNirvana.Thepartofthe"arch"ofthefootofthelyingfigureisrich.作者は、涅槃像の足の「土踏まず」の部分をどうして「豊か」と感じたのであろうか。なお、敬虔な仏教信者の小林一茶は、涅槃像の次の部分に着目。Whydidthe
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBoushaひらひらと月光降りぬ貝割菜Thetwoleavesoftheradishcameoutoftheseedshell.Thelightofthemoonispouringdownonit"HiraHira".貝割菜の畑に降り注ぐ月の光の景色を見ながら、作者は、何を思ったのであろうか。Whatdidthehaikuwriterthi
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha飲食(おんじき)のうしとて昼寝びたりかなInthesummer,eatinganddrinkingistroublesome,andIonlytakenaps.あまりの暑さに、食事の支度さえ面倒。日中、寝転がってばかりいる。It'ssohotthatevenpreparingmealsistroublesome.Duringtheday,
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha一枚の餅のごとくに雪残るInspring,thesnowremainslikeapieceofricecake.「餅雪」という表現があるが、この俳句の場合、それでなくて「白い餅のような雪」、まさに、見たままの句。Thereisanexpression"mochi-yuki",butinthishaiku,itisnotthat,but"
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha蜂の尻ふはふはと針をさめけりIntheidyllicspring,abeefluffilyhidthebeestingonitsbuttocks.蜂の種類は、のどかな春とすると、野原を飛び回るミツバチか熊蜂あたりか。Asforthetypeofbee,ifitisapeacefulspring,itwillbeahoneybe
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha大銀杏無尽蔵なる芽ふきけりInspring,ginkgotreessproutincountlessnumbers.桜の花が満開の頃、銀杏の木はやっと芽吹く。「無尽蔵」をネット検索すると、「広くて、尽きることのない徳を包含する蔵。すなわち、仏教のこと。」(デジタル大辞泉)の意味もある。解説にあるように、俳句作者は、仏の功徳もイメージしているのかもしれない。Whenth
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBoushaしんしんと雪降る空に鳶の笛Intheskywherethesnowcontinuestofallquietly,Icanhearthecryofthekiteasifblowingawhistle.雪が降り続く中、都会の空を、鳶が、「ピーヒョロヒョロヒョロ…」と鳴きながら、優雅に飛んでいる。Asthesnowcontinuesto
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBousha牡丹雪林泉鉄のごときかなInthespringwhenlargesnowflakesfall,thescenerywiththespringinthewoodsisiron-colored.雪景色は色がない。これを、「鉄のごとき」とは、渋い。Snowscapesarecolorless.Itiswonderfultocallthis"
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBoushaしぐるるや目鼻もわかず火吹竹Oncoldwinterdayswhenitrains,Iuse"Hifukitake"toheatthebathandcook.しぐれる時に限らず、おそらく年中、「火吹竹(ひふきたけ)」は大事な生活必需品であったものと思われる。そういえば、子どもの頃(昭和時代)、風呂は五右衛門ぶろで、風呂を沸かすのは僕の係であった。新聞紙から
『名歌名句辞典』(佐々木幸綱・復本一郎/三省堂)より選句川端茅舎KawabataBoushaしぐるるや僧も嗜(たし)なむ実母散Inwinter,itrains.Thenunsalsotakethemedicine"Jitsubosan".雨が降っている時よりも、むしろ雨が降る前に、強烈な頭痛と倦怠感、不快感が襲う。僕の場合。雨が降ると、楽になる。Astrongheadache,malaise,anddiscomfortattackbefor