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cafe・OOMIYA141(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)芸術の秋①『今月のケーキセットだけど、林檎と梨のタルト+シナモンローストのコスタリカコーヒーでどう?』カランカラ~ン(*.゚꒳゚*)『いらっしゃいませ~。』『表の、“林檎と梨のタルト”良いですね~!』(*.゚꒳゚*)あら♡『表の画、メニューボードごと譲ってください。』‹(´ω`)/››‹‹(´)/›‹‹(´
cafe・OOMIYA140(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)(´・∀・`)ブレンドでいいじゃん…『ただの“ブレンド”じゃなくて、もっとオシャレな名前を付けて、雰囲気と言う付加価値をつけたい。』『…』『おはよう。今日はカフェオレじゃなくてブレンド・コーヒーにしようかな。』『翔ちゃん、いらっしゃぁい。当店のブレンド・コーヒーは“朝霧”“昼顔”“夜舟”の3種類ございますが、どれにします?』『え
cafe・OOMIYA139(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)沈んでしまった記憶・縁(えにし)雅美は胸の奥に、恋かどうかもよく分からない、小さく小さく灯る想いを潤子へ寄せていた。その想いにひとつの霊が寄ってきた。歪なソレは冷たくて、うっすらと焦げた匂いがした。色情霊──と呼ばれていたソレに雅美が憑りつかれたとき、その心を共有してしまった。それは80年前の戦時中、回天へ乗り込み、海へ沈んだ青年兵への思慕と絶望…。その後の空襲で散った彼
cafe・OOMIYA138(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)沈んでしまった記憶後篇しあわせ一番町の海の色は、8月中旬に少しだけ深くなる。海の腕(かいな)に抱かれまどろんでいた、“沈んでしまった記憶たち”が、迎え火におこされ海面のほうへゆらりと浮かんでしまうからだ。智は海浜公園の砂の上を歩きながら、足裏に触れる熱に過ぎ行く夏を思った。夕方の光は灰梅に染まり、波はいつもより静かで、時折ビーズのような白波がきらめいていた。智は海を見ていた。
cafe・OOMIYA137(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)沈んでしまった記憶前篇街の光がゆっくりと金から灰梅へと変わっていく18時頃、cafe・OOMIYAは、1日の営業を終える。智と和也はそれぞれの持ち場の後片付けに入っていた。8月も中ごろになると、痛いくらいの暑さの後味にほんの少しだけ冷たさを感じるようになる。クーラーはそのまま稼働していた。和也は翌日の仕込みを終え作業台の洗浄・消毒をしていた。海浜公園でのcafeカート営業のお
cafe・OOMIYA136(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)『そう言えば、先代マスターが“跡取りの孫息子(智)は、スイーツ作りはからっきし”って言ってたけど…智、料理は嫌いじゃないよね?』『ん~。』『あ!おいら、魚を三枚に卸すのはめちゃ上手いよ♡』ちょりんぴーです。(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)短いのですが、お話先行・画無しで更新してもいいですかね~?(;´・ω・)自分は語彙力が皆無なので、画に助け
cafe・OOMIYA135(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)負けた方が晩飯おごる『智!来たよ!!』『来た?』~♪(´・∀・`)『今日は天気もいいし日差しも柔らかいから…』(*.゚꒳゚*)『いや。ヘッドフォンしてるじゃん?自分の世界に没頭したいと見た。』\カランカラン/フリーの音楽クリエイター気分で座る席を選ぶ常連さん剛DOMOTO!窓際
cafe・OOMIYA134(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)おまけの海『今月の“しあわせ一番町だより”に、浜辺QUEEN&KING2026の記事が載ってるけど…これ、智くんとにのだよね。』『開店前から並んでる人がいるけど、なんだかいつもと客層が違うわね。』『あなた達のファンだって言ってる人達がいるけど…』『はい。宣伝効果はバッチリだった!と言うことで、今日から期間限定で、QUEEN&KING2026セット1日15個限定で
cafe・OOMIYA133(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)海③今日は浜辺KINGのコンテストの日だ。俺は出場する!優勝するかどうかは別として、漢としてQUEENのままでは終われない!!!!ラッシュガードがない…☆゜〇゜*。゜☆しあわせ一番町商工会審査員席八百八の斎藤さん酒屋の土居さん智肉屋の原田さん魚辰のジャック千代里
cafe・OOMIYA132(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)・・・④夏は苦手。普段の気温は大丈夫。酷暑日もしんどいけれど大丈夫。36.5℃外気温が体温と同じ日は、自分の内側と外側の境界が曖昧になって自分が外側へ溶け出すのか、何かが外側からどろりと入ってくるのか…大抵は話を聞いているうちにあがって逝かれるのだけど、今回はすこぶる質の良くない色情霊に見込まれてしまった。“おまえ…ずいぶん良い子ちゃ
cafe・OOMIYA130(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)海①海開きの今日は、海浜公園でのcafeカート営業日だ。何故か智はソワソワして、いつもよりも随分早く出発していった。智はギャル好きだからな・・・浮気してないか、真面目に仕事と本店のPRをしているか共同経営者として確認する義務があるんだ。うん!(ラヴィの助っ人菊地は断った。)嫉妬なんてしてないけれど、嫉妬と思われたら心外だから、バレないように軽く変装した。・・・
cafe・OOMIYA129(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)入道雲の想い出始まりの話高校2年の夏の初め頃だった。和也は全く決められない進路について、ぼんやりと考えていた。そんなとき、台所で洗い物をする母から『おじいちゃんの家、仕舞うことになったから。』と、告げられた。祖父が亡くなって5年くらい経っていたから、まぁそうだろう…と思った。『あ、そうなんだ。』麦茶を飲みながら、やけにあっさりと答えたのを覚えている。おじいちゃんの庭…四季の花
cafe・OOMIYA127(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)入道雲の想い出後篇昼下がり。窓の外では、もくもくと膨らんだ入道雲が空を押し上げている。冷房のゆるく流れる風さえも夏を思わせる。智がペットボトルの蓋を回した。冷えたボトルの表面には水滴がついて、光を受けてきらきらしている。和也はずっと昔の…自分がここに来たばかりの頃のことを思い出していた。゜○:*♡⁺☆*〇゜。・☆:⋆.⁺〇。*゜それは、まだ店の改装も半ばで、ふたりと
cafe・OOMIYA126(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)入道雲の想い出前篇──すげぇ、入道雲だなぁ…智は窓の外にそびえる入道雲を見上げていた。濃い青と白の強いコントラストが、表通りのジリジリした暑さを思わせる。中休み時間は正午を充分に過ぎているというのに、日差しはまだ痛いくらいだ。智が手にしたペットボトルの蓋をひねった。プシュッ炭酸の涼しげな音が店内に響いた。ゴクリと飲むたびに上下する喉に、和也は見惚れた。「飲
cafe・OOMIYA125(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)都合のいい女?③『おっはよかず!今日もよろしく♡』『あれ?智、なんかご機嫌だね。』『ふふふ。オレの部屋にクローゼットあるでしょ?』──昨日の夜中、なんだか視線を感じてクローゼットの中を覗いてみたの。『そしたら、目だけがこっちを見てたんだよね~』『ずっと見てたら、先に視線を外してんの。そいつ!』…邪霊はマツケンサンバのメロディが苦手だという…
cafe・OOMIYA124(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)都合のいい女?②こう見えて和也は、店の裏庭で自家製ハーヴを育ててたりする。が、また、この季節が来た──!!『わ──ムリムリムリムリ!!』『だって智、釣りするでしょ!?ミミズとかゴカイとか平気でしょ?早く取って取って取って!!』『だ・か・ら、おいら、ナメクジとかイモムシとか、にゅるにゅる系とかぐにゅぐにゅ系がまじダメなんだってー!!』
cafe・OOMIYA122(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)都合のいい女?①『お客さん来ないねぇ。こんな日は珍しくない?』『できた♡』(´・∀・`)(*.゚꒳゚*)『遊んでたんか!』『あのさ!こういう時間を有効活用しなくちゃだめじゃない!?普段手が回らないところの掃除とか、売り上げ向上の案を捻出するとか!』『あら可愛い♡ブラキオサウルスのペーパーアートね。これ、売ってらっ
cafe・OOMIYA121(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)デート♡⑤『締めは…Lavieenroseとcafe・OOMIYA、どっちへ行きたい?』『うーん…そうねぇ』『当ててみて。』!!『…cafe・OOMIYA?』『当たり♡』☆゜〇゜*。゜☆『きゃ──!!今、とんでもないバカップルの波動を感じたわ!!』『オレも──!!』
cafe・OOMIYA120(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)デート♡④不可侵領域この後は街ブラしながらショッピングの予定だけど、ショッピングって言ったら…服は…アドバイスするのもされるのも厳しいか『この前新しい万年筆を買ったから、それに合うペンケースが欲しいと思ってるんだ。』『文具なら、丁度可愛い付箋が欲しいと思ってたの♡』因みに・・・つづく
cafe・OOMIYA119(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)デート♡③映画鑑賞〈字幕スーパー〉Thatwasfun.(`^3^´)ノノ‘∀‘ル面白かったね♡つづく‹(´ω`)/››‹‹(´)/›‹‹(´ω`)/‹‹(´)/›‹‹(´ω`)/›yちょりんぴーです。(*.゚꒳
cafe・OOMIYA118(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)デート♡②lunch『申し訳ありません、松本様。』『松本様のご予約は本日ではなく、2週間後に入っておりまして、本日、お席のご用意はございません。』『ねぇ。あそこ、面白そうなおが店あるよ。行ってみない?』『さ来週、あのお店に一緒に行ってくれる?』『はい。』つづく‹(´ω`)/››‹‹(´)/›‹‹(´ω`)/‹
cafe・OOMIYA117(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)デート♡①opening『SACK!お待たせ♡』『道に迷われていたみたいだから。』『駅までご一緒しますね。』つづく‹(´ω`)/››‹‹(´)/›‹‹(´ω`)/‹‹(´)/›‹‹(´ω`)/›yちょりんぴーです。(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)前回、長く語
cafe・OOMIYA116(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)神の舌と絶対味覚『おいらさぁ、ちょっと言いにくいんだけど。』『どうしたの?』『昨日、ネスカフェプレジデント飲んでて…』『へぇ~神の舌を持つバリスタがぁ。』『あぁ、でも分かるよ。オレもチョコモナカジャンボ食べて、叫んだわ。。。』『絶対味覚のパティシエがね~。』嗚呼!お前ももっと努力しろよ(*.゚꒳゚*)ノシ(´・
cafe・OOMIYA116(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)隠し味cafe・OOMIYAの夏の風物詩。フルーツトマトのゼリー、トウモロコシのムース、茄子のコンポート。。。『トマトのゼリー、去年より美味くなってる!?』『ふふふ。実は今年、隠し味をちょびっと入れてみたのよ。神の舌を持つバリスタくん!当ててみたまえ。』『おいらへの愛でしょ?』『は?普通に岩塩なんですけど?』『岩塩か~』
cafe・OOMIYA115(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)かずのバースデーケーキ『決まったか?』“黎明の碧月の吐息に薔薇が眠る夜”『うわぁ!綺麗なケーキだね。ありがとう』『何て言うケーキなの?』『…い、いちばん?』おしまい。‹(´ω`)/››‹‹(´)/›‹‹(´ω`)/‹‹(´)/›‹‹(´ω`)/›yちょりんぴ
cafe・OOMIYA113(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)Rain⑤(終)cafe・OOMIYAは、日常を取り戻していた。いつもの朝。いつもの香ばしいコーヒーと甘いケーキの香り。開店して間もなく、店のドアが勢いよく開いた。『ちょっとあんたたち!貼り紙もなく3日もお店閉まってて心配したんだからね!』雅美が真っ先に飛び込んでくる。翔と潤子も後ろから続いた。『連絡もないしさぁ。』『どっかで倒れてんじゃ
cafe・OOMIYA112(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)Rain④和也と男が深淵で対峙した。『お前さ…』和也が口火を切った。『智のどんなところが好きなの?可愛い顔?』男の肩がビクリと揺れた。『…好き…?』和也はニヤリと笑う。『オレもだよ。オレも智の顔は大好きだ。』空間を縛る何かがほどけた気がした。男が、初めて“人間の反応”に近い揺らぎを見せた。『…ああ…そうだ…あの笑顔に……救われた…私は…ずっと
cafe・OOMIYA111(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)Rain③智は、雨の日ブレンドをカウンターに置いた。体がズンと重くなる。視界が、ゆっくりと滲んだ。『…?』智は瞬きをした。けれど、滲みは消えない。耳の奥で、雨音とは違う“ざぁ……”という音が鳴っていた。体が、沈むように重くなっていく。和也がカップに手を伸ばす。その動きが、どこか和也じゃなく感じた。智は声をかけようとした。その時、鼻の奥が、つうっと熱くなり、何かが
cafe・OOMIYA110(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)Rain②翌朝。雨は、昨日と同じ音で降っていた。智が雨を払い店に入ると、和也が振り返った。『おはよう、智』いつも通りの和也だった。智も手を上げる。『おう、おはよう。今日もよろしくな。』いつものハイタッチ。…のはずだった。しかし手は空中ですれ違った。和也が…右手を上げていたのだ。空気がわずかに軋んだ。厨房からは焼き菓子の香りが漂っている
cafe・OOMIYA109(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)Rain①外は世界の輪郭が滲むような大雨だった。線状降水帯が発生し、ニュースは「不要不急の外出は控えてください」と繰り返している。智は、静かな店内で“雨の日ブレンド”の豆を挽いていた。香りの立ちやすい雨の日だけに提供するコーヒー。深煎りの香りが、湿った空気にゆっくりと広がる。店内には、ミルの音と雨の音だけがあった。和也が厨房から顔を出す。『智。今日はもう閉めようか?