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岡嶋二人名義の最後の作品とされている『クラインの壺』を読みました。文庫では、新潮文庫版(1993年)と講談社文庫版(2005年版)が出ていますが、講談社文庫版で読みました。初出は1989年、「新潮ミステリー倶楽部」なので、もう30年以上前の作品ということになります。「クラインの壺」とは、メビウスの帯が2次元のテープ状のものをひねり表をたどっていくとそのまま裏に行き着くようにしたのに対し、クラインの壺は3次元のチューブをひねり内部をたどると外部に行き着くようにしたものである。(Wik
過去と現在の誘拐病床の男が、ある手記を残す。そこには12年前の誘拐事件の詳細が書かれていた。それから現在になり、12年前の事件と似た被害者家族を誘導する誘拐事件が発生するが・・・99%の誘拐(講談社文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}ずいぶん長期間の積読を経て読了。1980年代後半のIT駆使した誘拐劇。BBSとかチャットとか出始めの頃ですね。冒頭の誘拐劇の話は犯人に翻弄され、子供は取り返せたけどまたそれとは別に大事な物を失ってしま
岡嶋二人『三度目ならばABC』を読みました。奥付を見たら、文庫初版が2010年。作品は、昭和57年から昭和59年初出となっているので、かれこれ40年も前の作品ということになります。確かに、小道具の古さは感じるものの、トリック崩しに関しては古いとか新しいとかを超越した面白さがありました。PickItem増補版三度目ならばABC(講談社文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}Amazon(アマゾン)で詳細を見る${EV
岡嶋二人は、1982年に「焦茶色のパステル」で江戸川乱歩賞を受賞してデビューし、次々と上質のミステリー小説を発表して高い評価を得ていた作家です。岡嶋二人というのは、実は井上泉さんと徳山諄一さんのコンビによるペンネームです。コンビで執筆するペンネームとしては、日本では漫画家の藤子不二雄、海外ではエラリー・クイーンやパトリック・クエンティンなどが有名ですね。このコンビは、10年足らずで二十数作の作品を刊行した後1989年に解消したのですが、井上泉さんは井上夢人というペンネームで1992
岡嶋二人さんの『そして扉が閉ざされた』を読みました。そして扉が閉ざされた新装版(講談社文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}毛利雄一、成瀬正志、影山鮎美、波多野千鶴の4人は、3ヶ月前、三田咲子の別荘に招かれたが、仲違いから咲子が車で別荘を飛びだし、崖から転落死するという事故が発生した。咲子の母・雅代に呼び出された4人は、別荘の地下に作られた核シェルターに閉じ込められてしまう。そして、トイレの壁には、赤いペンキで「お前たちが殺した」
こんばんは好きな推理作品はある?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしようミステリー記念日ってあるんですね!私が昔からずっと好きなのはやっぱり森村誠一さんの『人間の証明』ですなぜかは以前書いたので…良かったら↓こちらです『#ハマった本♪』こんばんは今日はチキンカレー作ってナンでいただきまーす定期的に食べたくなるナンでカレー笑これまでに一番はまった本は?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタン…ameblo.jpそろそろまた読みたいと思います🤍
こんにちは最近「ほんタメ」という読書系のYoutubeチャンネルを見つけたんですが、紹介してる小説が面白そうでさらに読書熱が上がりました時間があればずーっと読書していて9月の読書量すごいことになってます特にたくみさん(男性側)はミステリー小説を紹介することが多いんですが、説明が上手すぎて動画を見た後は絶対にどれかしらポチってしまいますちなみに動画を見て購入した小説たちまだ上段の3冊しか読めてないんですが、全部おもしろかったです扉は閉ざされたまま:石持浅海主人
乃梨子はどこに?( ̄▽ ̄)結婚式を控えシドニーから帰国した里見は婚約者の彩子が沖縄旅行中に倒れ入院したと聞く。しかも、彩子は二日間の記憶を失い女友だちは行方不明。彩子が男といたという証言に動揺しながらも、婚約者を信じ真相を追い求める里見の前に立ちはだかるのは…南の楽園の悲しみが明かされる長編サスペンスって事ででは早速岡嶋さん好きなんだけど全作読んでるわけじゃない(28作品中12~3くらい?読んだ)なので読んでないやつの中からSF、スポーツ系を除外
アイスピック( ̄▽ ̄)富豪の若き一人娘が不振な事故で死亡して三ヶ月、彼女の遊び仲間だった男女四人が、遺族の手で地下シェルターにとじこめられた!なぜ?そもそもあの事故の真相は何だったのか?四人が死にものぐるいで脱出を試みながら推理した以外極まる結末は?極限状況の密室で謎を解明する異色傑作推理長編って事ででは早速岡嶋二人活動期間は8年出した作品は28作これは20作目の作品読んだかなぁ読んだような気もするが結末覚えてないしいっとこうあ
岡嶋二人の『そして扉が閉ざされた』を読了しました。冒頭からの閉塞感から抜け出したい一心で一気読み。『99%の誘拐』『クラインの壺』と並んで後期傑作三部作とされるだけあり、スリリングな本格推理。極限状態の中で導き出された真相に、唖然としたのは登場人物ばかりではありませんでした。楽天お買い物マラソン開催期間6月22日(木)20:00~6月27日(火)01:59そして扉が閉ざされた新装版(講談社文庫)[岡嶋二人]楽天市場814円楽天市場で詳細を見るAmazo
岡嶋二人講談社文庫2010年2月発行はい、古い本です。岡嶋二人さん、結構好きなんです。軽い本が読みたくて借りました。数冊、買って持ってますが・・こちらは初読み。織田貞夫と土佐美郷の二人。山本山コンビ!はい、二人とも上から読んでも下から読んでも同じ名前です。山本山みたいに漢字ではないけれど・・さて、二人の職業は、というと。「奥さまお昼です」というテレビ番組主婦向けのワイドショーそこで金曜日には再現ドラマを放映するのですが・・その制作を任されている下請けの
チョコレート・ゲーム著:岡島二人チョコレートゲーム新装版(講談社文庫)Amazon(アマゾン)726円推理・サスペンスものです。中学生による連続死。そして謎の言葉「チョコレート・ゲーム」とは果たして?うーーーん、岡島二人としては今ひとつ物足りなかったかなぁ?もっと面白い作品が多いから期待はしすぎたか?トラックもちょいと薄かったかな?
短編集( ̄▽ ̄)若い母親が死んだ真相と赤子の行方フィルムに記録されていた驚くべき殺人手口遅れて配達された年賀状に隠された犯罪日本ミステリー界の至宝・幻の名コンビ岡嶋二人による傑作短編集既刊の「記録された殺人」に、表題策を含めた3編の未収録作品を加え、再編成した文庫オリジナル解説・井上夢人&新保博久って事ででは早速ねこままの好きな作家さんの1人井上夢人さん岡嶋二人も大好き♪(*・ω・人)嬉々として読み始めるよね人攫いの岡嶋って異名が
#地球上の全データ量#188ゼタ#未来#後何年か?#永遠の命#ワクチン#GAFA#岡嶋二人#山下彰範日経新聞2022/12/067面「GAFAは永遠」のバイアスhttps://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD010MI0R01C22A2000000/110ゼタ地球上の、63%のデータ25年ごろ。187、69ゼタ地球上の全データ。岡嶋二人の、クラインの壺ではペタかな。ゲームだから。当時、地球上の全データ
今日は読書です。本日はこちらの本です。チョコレートゲーム新装版(講談社文庫)Amazon(アマゾン)726円『チョコレートゲーム』岡嶋二人講談社文庫作家の近内は妻から小言を言われた。息子の省吾と話してほしい。省吾はここ数週間学校をさぼりがちなのだそうだ。そういえばもうどのくらい息子と話してないだろうか…と近内は息子の部屋を覗いてみる。省吾の部屋にはいつの間にか省吾のお小遣いでは買えないようなパソコンが置いてあった。省吾は近内ともろくに話そうとせず、しかし近
私が学生の頃に時代の先を行くようなストーリーでビックリ驚愕したドラマがNHKでやってました。あまり知られていないようですが『クラインの壺』というドラマです。原作は平成元年に小説で発表され1996年にドラマになっているんですが・・・平成元年に出版されているにも関わらず現代のバーチャルリアリティを予期してそれをストーリーに活かして謎解き展開を繰り広げている点がとっても秀逸と言える作品です。今、この2022年にそのドラマを観ると
■オンライン・レッスン■エレキギター・アコースティックギター・ウクレレのSkypeレッスン。45分3000円。お申し込み・ご相談・ご質問はコチラまでお気軽に♪明日天気にしておくれ著:岡嶋二人あした天気にしておくれ(講談社文庫)Amazon(アマゾン)649円年々読書欲が衰退しておりますが。。さすが!面白かった!推理小説になるのかな?細かく言えば「競馬物推理小説」ですかね?毎度思うのだが、まず設定が面白いんだよなぁ。ついつい読み進めてしまう。そして著者の知識の幅
「最近読んでよかった本」のご紹介は月2回各5冊ずつ年24回行っていますので、年間では5x2x12=120冊を紹介しています。最近本を読む量が多くなったため、半年毎に読んでよかった本のベスト5をご紹介することにしました(最近読んでよかった本132〜143が対象範囲)。12022.2.22「99%の誘拐」岡嶋二人22022.1.22「さらわれたい女」歌野晶午32022.3.6「ゼロの迎撃」安生正42022.1.6「パラドックス13」東野圭吾52022.1.22「悪寒」伊岡瞬
クリスマス・イヴ著:岡嶋二人クリスマス・イヴ(講談社文庫)Amazon(アマゾン)556円クリスマス・イヴ。6月下旬に。読む時期間違えたかな、、、推理小説。ではないかな?殺人事件もの。だけどトリック暴きものでもないし...クリスマス・イヴに別荘地で次々に起こる殺人事件。逃げて逃げて、逃げまくって、そして朝に...なんかずーーーーっとモヤモヤしながら読んでた。けど、読みやすくてすらすら読めてしまう辺りはさすが。うーーん。しかし何が言いたかったのか、、、なかなか
眠れぬ夜の殺人著:岡嶋二人眠れぬ夜の殺人(講談社文庫)Amazon(アマゾン)628円ボクが読んだ岡嶋二人作品の中では珍しいハードボイルドもの。の中にミステリー・サスペンステイストもあり楽しめました。岡嶋二人。この方々(名前の通り二人組)の作品はとにかくハズレがない。どれも星4つ以上。作品もどれもが「1歩上」をいく内容で重み、深みがあってひじょーに面白い。半年くらい読書欲湧かなくて久々は1冊読んだけどあっという間の読了。流石の岡嶋二人であった。ーーーーーー
1月29日読了上杉彰彦は200万円で自作のゲームブックを謎の企業イプシロン・プロジェクトに売却。その原作を元にバーチャルリアリティゲーム「クライン2」の開発を行い、原作者である上杉とアルバイト募集で選ばれた高石梨沙がモニターとして参加する事になった。途中までは順調だったが、高石梨沙が急に辞めると連絡をしたきり行方不明となる。上杉は彼女の失踪にイプシロンが関わってる可能性が出て、彼女の友人真壁七美と共に調べ始める事にしたのだが…岡嶋二人さんの作品は初めてです。岡嶋二人さんは、井上夢
岡嶋二人の「99%の誘拐」、ハルさんの読書記録から、タイトルに惹かれて読みました。岡嶋二人は、徳山諄一さんと、井上泉(井上夢人)さんの共作筆名。この作品は第10回吉川英治文学新人賞受賞だそうです。末期がんで病床にあった生駒洋一郎が、残した手記から物語は始まる。そこには洋一郎が亡くなる八年前、息子の慎吾が5歳の時に誘拐され、無事戻って来た、細かい記録が書かれていた。それから12年後、新たな誘拐が起こる。今度の被害者は幼児ではなく、中学生。しかも、相手は顔も年齢
今回は「漫画」、「アニメ」の話ではなく、かなりすごい小説のことをお話します。それは、岡嶋二人さんの・クラインの壺というSF(!?)小説です。これ、一体何がすごいのかっていうと、この小説って、出版されたのが、確か、1980年代だったと思うんですけどこの時代に、こんな話が書けるっていうのが、もう本当にすごい!じゃ、「クラインの壺」っていうのは、一体どんな話なのかっていうと、それはですね超簡単に言うと、超怖い話になるんです。怖いと言っても、心霊とか、殺人とか、そういう怖さじゃなくて現
今年も残すところ、あと5日。このぐらいの時期になると、毎年悩むのが〈今年最後の1冊〉を何にするか、です。昨年は本城雅人さんの「傍流の記者」だったのですが、今年は元岡嶋二人の徳山諄一さんが亡くなられたので、彼らの最後の作品「クラインの壺」にしました。今日で仕事も終わりなので、今夜からゆっくり《岡嶋二人ワールド》に浸ります。徳山さんに感謝をこめて。それでは検定結果の報告です。まずは、お天気検定。本日の問題は、〈三三七拍子〉は職場の大掃除の後でやりそうな
断捨離で、かなりの量の本が本棚から無くなってしまっている。今、読みたいと思う本は、断捨離した時には、もう読まないかなぁって思った本。先走り過ぎたなぁと思うが、まぁ致し方がない。したがって今日は久しぶりに読んだ本。副題が「5W1H殺人事件」by岡嶋二人さん。1989年刊行だから、もう32年も前の作品です。内容的にはフィルム式カメラや、カセットテープレコーダーや、パソコンが出始めた頃のアイテムが、ちょっとだけ古くは感じますが、推理小説としての内容には次へ次へとページをめくり、一気読みです。
さきほど書いた記事の続きだ。本日(14日)ネットで、コンビ推理作家『岡嶋二人』という共同のペンネームで活躍していた、片方の徳山諄一さんが死去されたという訃報がネットに出ていた。78歳だったとのこと。ご冥福をお祈りします。これは『相棒』だった井上夢人さんがツイッターで報告したものだという。しかし、この二人、この『共同のペンネーム』で活躍したのは、1982年から1989年にかけてである。いわば、『昭和の時代の作家』である。私は、このころは、読んだ記憶がなくて、後に200
本日(14日)ネットに、徳山諄一という推理小説作家の訃報が出ていた。よく読むと、『岡嶋二人』という共同のペンネームで執筆活動を一時期、盛んに行っていたコンビ推理作家の片割れの訃報のようだった。『岡嶋二人』というペンネームに見覚えがあったのでよく読むと(また、自分の過去のブログ記事を検索すると)、たしかに2012年の記事に書いていた(もはや、自分の記憶があてにならず、むしろブログ記事のほうがあてになるのだから、これはこれで問題だが…)。2012年に書いていたのは、こんな記事。
1980年代に活躍された「岡嶋二人」のうちの一人、徳山諄一さんが亡くなりました。我々ファンにとっては常識のことながら、あらためて説明しますと、「岡嶋二人」とは徳山諄一さんと井上泉さん(現在は「井上夢人」名で執筆)のお二人の共作筆名。デビュー作「焦茶色のパステル」で江戸川乱歩賞を受賞し、「クラインの壺」の刊行をもってコンビを解消されました。1989年に「チョコレートゲーム」に出逢ってハマり(1日で読み終えた)、文庫化された岡嶋二人作品を次々に読破した僕は、「クラインの壺」ま
よしみちゃんさんのビブリオバトルで紹介されてた「チョコレートゲーム」(岡嶋二人:著)ビブリオバトルの記事はこちら『投票スタート第1回よしみちゃんのビブリオ選手権』アメブロ版知的書評合戦第1回よしみちゃんのビブリオ選手権ども、ビブリオ選手権主催者で審査委員長の、よしみちゃんですここまで、3回に渡リ行いました26冊の熱…ameblo.jpお勧めしてくださったのは、瀬戸薫さん。折角投票したので探しました。そして図書館にて発見。読んできましたよー。結構昔の作品でしたわ。そりゃ~
初出は定かではないが、岡嶋二人先生の名義なので1990年前後の作品だと思われる。クラインの壺という名称は各所で目にすると思うが、今回は氏の小説をとりあげる。ゲームブックの懸賞に応募した上杉は他の応募者とともにテストプレイヤーとして参加することになる。ゲームが得意な上杉でも攻略が難しく何度も失敗するが、他の応募者である女性がある日突然失踪してしまう。開発者の1人が口にした「戻れなくなる前に引き返せ」の意味とは、、、サスペンス作品である。ゲームのテストプレイヤーとなり、体験するデバッガーのよ