かくいふは菊池(きくち)原田(はらだ)/が股肱腹心(ここうふくしん)の家隷(いへのこ)に、玉名(たまなの)太郎、宇土平(うどのへい)三郎といふもの也。わが主(しゆ)俄頃(にはか)に宣旨(せんじ)を蒙(かふむ)り、為朝(ためとも)が氏族(うから)親族(やから)を、生拘(いけどり)て進(まゐ)らせん為(ため)発向(はつかう)せり。とく弓(ゆみ)を伏(ふせ)兜(かぶと)を脱(ぬぎ)て、縛(いましめ)を受(うけ)よ」とぞ回答(いらへ)ける。高間(たかまの)四郎「〓然(から<)」とうち笑(わら)ひ、「九箇