ブログ記事20件
山田正紀氏の代表作ともいえる作品です。デビュー作「神狩り」は1974年。私が手に取ったのは、大学生の時で1985年でした。もともとの出逢いは、仲の良い友人の家に遊びに行った際の本棚で見かけたことが最初でした。それも、一人ではなく、何人もの友人宅の本棚にあったのです。これだけの本棚にあるということは、有名な作品なのだろうかと半信半疑ながら、友人から貸してもらい読んだところ。。。とにかく衝撃でした。というのは、当時の私は恥ずかしながらSFを「サイエンスフィクション」ということを知ら
山田正紀氏の「開城賭博」。以前、「三体」の投稿で少々触れましたが、山田正紀氏は、私を読書の楽しさを教えていただきました。多感だった大学生のころに氏のデビュー作「神狩り」に出逢い衝撃を受けました。この「神狩り」については、また別稿に譲ります。そして、「開城賭博」について。まあ、もともと山田正紀氏の著書は万人受けする作品はそれほどないということをファンとして知っているからこそ、手に取りました。いつもながらの「山田節」としか言いようのない表現で、繰り返しになりますが、ずっと追いかけてき
単行本『読書会』山田正紀、笠井潔、萩尾望都、恩田陸(著)徳間書店(出版)古本この著者での読書会って、凄いですマンガも小説も既に読んでいる本もありますが、読みたくなる本ばかり出て来ます。作家の視点で、素晴らしい所が書いてありますので、手に取ったらそこも注目したいと思います。本についての対談集は、読みたい本を探す時の参考にもなります#今日の飯テロはなまるうどんカレーセット温玉ぶっかけ
小説家、山田正紀さんと言えば、私の中では、最も映画化されてほしい原作を数多く執筆されている方ということになります。漫画家で言えば、諸星大二郎さんと似た印象がある、ユニーク作家といった感じでしょうかしかし、ただのユニークでは無いのです・・・そこらのエキセントリック風作家とも違うのです・・・物語の根底にある、巨大な知性と人間への陰湿な関心に、読み手の心が、しだいに絡み取られていく感覚を覚える小説家なのです。この巻き付いてくる物語の力、ネバネバ感が
こちらは、初めての作家さん超空間ビック・バン以前の宇宙から残された時空間のゆらぎその中を漂う巨大な人工構造物カクテル・グラスとは・・・多国籍コングロマリットKAWADAはその謎を解明すべくドライ・マティニ・プロジェクトをスタートさせる親を持たない培養槽チャイルドの”ぼく”は銀河最高のキャンペーン・ガールにして冒険家の香青玉とともに超空間に突入した新感覚の本格長編SF”新感覚”について行けなかったcorinpapaでした。。。こちら
「ここから先は何もない」山田正紀ーーーーあらすじーーーー神澤鋭ニは、以前籍を置いていた情報セキュリティを生業とする会社の代表、大庭卓に呼び出された。正確には、札幌の大通り公園を逃げ回っているところを、人海戦術とドローンで包囲され、居場所をあぶり出されて大庭の待つ近くのスタバへ出向かされた格好だった。鋭二は高校生の時、防衛省の防諜用のシステムにハッキングを仕掛け、それをカウンター・インテリジェンス要員だった大庭に見つかってハッキングの腕を見込まれて海自にスカウトされた。大庭が防衛省を
河出文庫『ここから先は何もない』山田正紀こんな壮大な話だったなんて、読んでてビックリ。近未来のSFというよりも、現代版のSFと言って良いかも知れない。細かな専門的な理屈などは理解できないんだけど、話の流れを理解するのに支障はなかったので助かった。
akechi著『幼子は最強のテイマーだと気付いていません!』読了御手々ぽんた著『辺境の錬金術師~今更予算ゼロの職場に戻るとかもう無理~2』読了鈴森琴著『皇女アルスルと角の王』読了山田正紀著『山田正紀・超絶ミステリコレクション♯5囮捜査官北見志保4芝公園連続放火』読了『幼子は最強のテイマーだと気付いていません!』こういう〝王〟に成りたい…なんて理由で暗躍する輩って…王になって何がしたいんだろうか…権力を持って云々…っていうなら…王で
もう20年くらい前に読んだものなので「お話」とかはすっかり忘れてしまってます。ただ、読んだ当時は「なんかもの凄い小説だな‥‥」と衝撃を受けたことははっきりと覚えています。『小栗虫太郎/黒死館殺人事件』よりも、むしろこちらの方が「三大奇書」の名に相応しいのでは?‥‥なんて思ったりもしています。かなり長大ですし、ちょいと難解な部分も多々ありますので、決して読み易い小説ではありません。かなりの集中力が要求されますので、読むには結構覚悟が要ります。よって、決してオススメ本ではありません
昭和初期、虚しかった20代の頃、ふらりと北海道に向かった椹秀助。人間心理の探求者と自称する呪師霊太郎と出会った。50年後の今、鮮やかに解明した呪師の推理を思い出す。あの頃遭遇したいくつかの不可解な殺人事件。船上の変死体。バスから消えた5人。谷底から消えた遺体。倉庫の死体は自殺か他殺か。雪に埋もれた被害者は誰に殺された?そして博覧会の殺人で大きく様相が変わる!☆彡人喰い船/人喰いバス/人喰い谷/人喰い倉/人喰い雪まつり/人喰い博覧会
山田正紀著『山田正紀・超絶ミステリコレクション♯1妖鳥ハルピュイア』読了小林湖底著『ひきこまり吸血姫の悶々6』読了棚架ユウ著『転生したら剣でした13』読了『妖鳥ハルピュイア』ギリシャ神話…と思わせて…仏教(笑)『ひきこまり吸血姫の悶々』いろいろ誘導されてたりとかあったんだろうけど…どの口が…そんな事言ってんの?『転生したら剣でした』さらなる力を得る為の修行と…謎の一部が明かされるインターミッションな感じ…〝師匠〟が選
昨今はコロナウイルスが流行ったりロシアが戦争をおっぱじめたり、なかなか平和が遠い。ボクの考えでは、これは神の意志であり、人間界に立ちはだかった壁であると言うことになる。もっとも、神がいるとなど微塵も信じていないボクだが、自然や地球の意志と言うことになるだろうか。前にも話したと思うが、「食物連鎖」と言う考え方をもとにすると、地球上に存在していい人口は1億人程度なんだそうだ。もっとも、人間は農耕をしたり養殖をしたりする知恵があるから、食物連鎖とはかけ離れた存在では
<山田正紀、小松左京、クラーク>1003.「弥勒戦争」山田正紀長編半村良:解説早川文庫人類に災いをもたらす超能力を持つゆえに滅びの運命に従う独覚一族。しかしいま、謎の独覚が掟を破って力を解放し、世界を核戦争に導こうとしていた。悪しき独覚を除こうとする一族の前に次第に姿を現わす禍々しい影。それは現世で衆生を救うべき弥勒の姿だった!歴史の背後に展開する凄絶な戦いの行方は……。<ハヤカワ文庫解説目録:1986>”神
山田正紀:『囮捜査官北見志穂1山手線連続通り魔(旧題触覚)(’96)』『囮捜査官北見志穂2首都高バラバラ死体(旧題視覚)(’96)』『囮捜査官北見志穂3荒川嬰児誘拐(旧題聴覚)(’96)』を読了。1996年に2ヶ月おきに発表されていた同シリーズ。(何とハイペース)昨年末から徳間文庫で復刊されているのを期に、一気読み。(復刊はまだ続く)作品毎にテイストも微妙に変わっていて、全
古代文字から始まる神への挑戦。弥生時代の遺跡にて、古代文字を発見した情報工学の天才である島津は、次の瞬間落盤事故に遭い、遺跡に閉じ込められる。命の危険を感じた時、何かの存在から「全てを忘れろ」と警告を受け、島津は助かるが…神狩り(角川文庫)Amazon(アマゾン)337円山田正紀先生のSF。謎の文字を知ることで「神」なる存在が警告を繰り返し、仲間は殺され…予想以上に絶望的な状況でした。最初に文字の改名に勧誘してきた組織から敵ではないけどさらに「神」と対峙すべく人生を
書店がしたのか…客が適当に戻したのか分からんが…新刊コーナーに既刊本を混ぜるのは止めて欲しい…虚【ウツロ】です…そろそろ出るはずの似たタイトルの本があったので…間違って買っちまったじゃねーか!(怒)そんな本日読んだ本は…七尾与史著『無邪気な神々の無慈悲なたわむれ』読了生馬直樹著『連鎖犯』読了香納諒一著『名もなき少女に墓碑銘を』読了山田正紀著『山田正紀・超絶ミステリコレクション♯4囮捜査官北見志保3荒川嬰児誘拐』読了
ひつじのはね著『もふもふを知らなかったら人生の半分は無駄にしていた10』読了らる鳥著『転生してハイエルフになりましたが、スローライフは120年で飽きました4』読了山田正紀著『山田正紀・超絶ミステリコレクション♯3囮捜査官北見志穂2首都高バラバラ死体』読了『もふもふを知らなかったら人生の半分は無駄にしていた』現実世界には…魔物のような存在がいないから…ここまで大きな脅威になりうる事は起こってないけど…ヒアリのような外来生物が貨物に紛れて入り
学生時代から早川書房の【日本SFノヴェルズ】が好きで集めていました。昭和51年に【日本SFノヴェルズ】は終了しますが、その後も面白そうな作品を見かけると何冊か読んでいます。【日本SFノヴェルズ】に限らず、気に入った作品だけ古書店で見かけると購入していました。今回ご紹介するのは【日本SFノヴェルス】のシリーズの出版が終了してからの作品です。同じような体裁の本に面白い作品がいくつかあります。早川書房では、海外SFや日本のSF作品の膨大な数を紹介ています。多数出版していますが、私が読んでみたか
恍惚病棟山田正紀2021/12/??★ひとことまとめ★失いかけた記憶を活性化させた末路↓以下ネタバレ含みます↓作品読みたい方は見ないほうがいいかも【Amazon内容紹介】死者からの電話がすべての始まりだった――。トリックを「知ってから」さらに深みを増す。ここまで驚かされる医療ミステリーがあっただろうか。聖テレサ医大病院の老人病棟に入院している認知症の老婆が突如、行方不明になった。近所で倒れているところを病院アルバイトの学生・平野美穂が
五十嵐貴久著『能面鬼』読了山田正紀著『山田正紀・超絶ミステリコレクション#2囮捜査官北見志穂1山手線連続通り魔』読了橘もも著『大怪獣のあとしまつ映画ノベライズ』読了『能面鬼』帯に〝凄惨な殺戮シーンに耐えられるか!?〟とあるが…殺戮シーンより…原因になった前半のクズエピソードの方が正視に堪えんわ!(笑)とりあえず…飲酒強要(直間問わず)…絶対ダメ!!『囮捜査官北見志穂』90年代に出た本の復刊…確か…ドラマにもなってたかな?
【狂っているのは世界か?それとも私か?患者が不条理な死を迎える夜黒い翼の死神が舞い降りる〈幻夢の奇書〉、ついに復刊!きっと、読後あなたは呟く。「狂っているのは世界か?それとも私か?」と。明日をもしれない瀕死患者が密室で自殺した──この特異な事件を皮切りに、空を翔ぶ死体、人間発火現象、不可視の部屋……黒い妖鳥の伝説を宿す郊外の病院〈聖バード病院〉に次々と不吉な現象が舞い降りる。謎が嵐のごとく押し寄せる、山田奇想ミステリの極北!20年ぶりの復刊。(Amazon商品紹介より)】元々は
<山田正紀、矢野徹、コナン・ドイル>700.「神狩り」山田正紀長編伊東典夫:解説早川文庫情報工学の天才島津は花崗岩石室に刻まれた古代文字の解読を試みるうち、それが人間には理解不能の構造をもつことを知る。この言語を操るものは神なのか?そして、あざ笑うかのように謎の言語を提示する神の真意は?神の悪意を感知した島津は、やがて人類の未来をかけた壮大な戦いの渦に巻き込まれて行く……。<ハヤカワ文庫解説目録:19
最近、宮沢賢治に因んだ文庫本の小説3作品を読んだので、それらを比較対照した書評です。初めにいつもの通り、出版データなどを示します。・山田正紀著『カムパネルラ』東京創元社創元SF文庫SFや3-1777-01376頁2019年2月発行本体価格¥920(税込¥1,012)http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488777012山田正紀(まさき)さんは1950年生まれなので、今年70歳。星雲賞、日本SF大賞、日本推理作家協会賞
『人喰いの時代』山田正紀(著)ハルキ文庫のイラストブックレビューです。東京からカラフトへと向かう船上で発見された、下着姿の男の変死体。誰が、どんな理由で殺したのか。呪師霊太郎と椹秀助が事件の謎に挑んでいく連作ミステリー。その存在を必要とされなかった時代の名探偵『人喰いの時代』山田正紀(著)のイラストブックレビューです。東京からカラフトへと向かう船上で発見された、下着姿の男の変死体。誰が、どんな理由で殺したのか。呪師霊太郎と椹秀助が事
デス・レター(創元日本SF叢書)Amazon(アマゾン)1,420〜1,870円デス・レター/山田正紀愛する人の死を告げる手紙を運ぶ女の子と、それを追う死神、という連作集。異なる味付けの個々のストーリーを楽しみつつも、何故、これがSFなの?と思っていたが、最終話で、伏線回収とオチが用意されていた。この作者が繰り返し用いてきたテーマが、数10年ぶりに蘇ってきた。だから、SFなのか…なーるほど。昔読んだ《宝石泥棒》や《地球・精神分析記録》をもう一度読みたくなってきた。
連休ですね。関東はお天気が今ひとつの様子。近場に出かけるか、家でのんびりと過ごすか。スッキリと晴れた秋空を拝みたいものです。みなさんはどんな1週間を過ごされましたか?今週印象に残った1冊を紹介します。山田正紀さんの『人喰いの時代』です。人喰いの時代(ハルキ文庫)Amazon(アマゾン)1〜2,138円戦争がひたひたと迫る不穏な空気が流れる昭和初期。放浪する若者2人が遭遇した六つの奇妙な殺人事件を描くミステリー。↓レビューはこちらから人が喰われてい
山田正紀さんの恍惚病棟解説にもありましたが何かがおかしい。そう。何かがおかしいのです。最後もおやおや?って膨らませる形でした。なんとも不思議でゾワってくる小説でしたね。
7月28日(火)梅田実施しました。当日実施決定し、半ゲリラ的に行いました。相変わらずな実施の仕方でご迷惑をおかけいたします。阿佐ヶ谷姉妹って、そんなんなんだーと、ちょっと興味が深まるエッセイ。TVに出続けることができるのは、それなりのお二人だからなようです。姉妹のそれぞれが綴る文もまた秀逸なようです。つらい毎日には『あせとせっけん』の二人のやりとりがおすすめです。特製ハンカチタオルは嬉しすぎです。でももったいなくて汗を拭けません。あとは特製せっけんさえあればです。
「魍魎の匣」(京極夏彦)映画やアニメにもなっている有名な作品ですが何といってもツカミのエピソードが素晴らしいですある人が帰省中の電車内でうたた寝していると、いつの間にか真向いに箱を持った男が座っていて箱に何か話しかけたりしている箱の中からも声がする…で、その男が箱の蓋を開けて見せてくるんですが中には胸から上だけの綺麗な娘が入ってるんです…!「え!どうゆう事?」って引き込まれますが、その疑問はこの後に巻き起こる長い長~い事件の後に「あ~!そうゆう事か!」とスッキリ解き明かされます♪人
6月24日、読了。<ブックレビュー>屍人の時代(ハルキ文庫)Amazon(アマゾン)279〜4,790円