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だいたいおもったようにはならないんだけどもしもなにもかもがおもったようになったとしたらきっとたいくつするだろなたぶんそれはいつまでもはっしゃしないジェットコースターみたいな
天気が悪い日はすてきです雨だしな、曇ってるしなって空の下にいるみんなに平等にやさしい言い訳が与えられます
だいぶ安くなったので小粒のいちごを買いましたきれいに洗って葉っぱも取ってぜんぶ冷凍庫に入れましたかちんこちんに凍らせてアイスに乗せたらきっとおいしい夏のお楽しみ貯金できました
おばちゃんの夢を見てどきどきしながら電話したそしたらおばちゃんは明るい声でいつも通りに出てくれたおばちゃんの声が受話器の向こうでぴょんぴょんぴょんぴょん跳ねている
いつも行く天ぷら屋さんの天ぷら定食についてくるおつゆがしじみのおつゆからわかめの味噌汁になっていましただけどわたしががっかりするとわかめもがっかりするだろうなってだまって飲んで帰って来ました
あさりの殻は燃えるゴミでいいのかなあしじみの殻もなんなら牡蠣の殻だって燃えるゴミにしていたら未来の考古学舎にこの時代には貝を食べた痕跡がないなんて言われたりしないかな
これだったのだわたしが水泳に出会ったのはすべてこのためだったのだたのんでもいないのに教えたくて仕方ないおじさんが待ち構えている25メートルプールを颯爽と折り返すためにわたしはクイックターンを習っていたのだそしてついにそのときは来たむこうで待ち構えているおじさん徐々におじさんが近づいてくるわたしは華麗にクイックターンを決めおじさんから遠ざかる呆然とするおじさん泳ぎ続けるわたしああなんと素晴らしいことだろうわたしははじめて泳ぎながら笑ったそして心から感謝した水
色んなことが特急電車みたいに目の前を走り抜けていくからちいさなフライパンを火にかけて卵を焼いたよぷつぷつとすこしずつゆっくり固まっていく卵をうっとりと眺めていたよさあ晩ごはんにしよう
ぬかをいれてとうがらしもいれてほりたてのたけのこをゆでましたうちにもやっと春がきました
びっくりして腹が立って普通こうでしょって言いたくなるけどそこはちょっと我慢して自由だねぇって言ってみるそしたら不思議どうでもよくなる魔法のことば自由だねぇ
わたしに見られていることも知らずに咲いているんだろう薄黄緑の芽吹きの山に抱かれてたった一本群れることなく春の訪れを喜ぶように空を仰いで咲く山桜
魔女の友だちが二人いるはじめて会って話した瞬間こいつ魔女だなとわかったのだそしたら不思議こっちを見て向こうもニヤッと笑ったのだから魔女であることは隠せないそれが誰かは魔女だけの秘密
右足の爪先に穴の空いたタイツと左足の爪先に穴の空いたタイツを二枚重ねてはいてるみたいな毎日をよく頑張って来たよねぇってお互いをねぎらい合う日結婚記念日
三桁を見るとうっとりします298円のサラダ3足980円の靴下いちばん安いお札を出してもそっとお釣りを渡してくれる愛に溢れた三桁よ我これからも君を愛す
右手の指をケガしたら左手が急に頑張り始めた頭を洗うのも上手になってゆっくり養生していろよ俺に任せとけって頼もしく静かに友情も芽生え始めた
我慢って実はちっちゃいものだちっちゃい我慢が積み重なってバクハツするからたいへんなのだ原因はどれだったのかって考えたってわかるはずないぜんぶだぜんぶちっちゃいのぜんぶ
晩ごはんの支度をしててうっかり指を切りましたというわけで二、三日できれば一、二週間お姫様シフト願います
かなしみは薄れたりなくなったりはしないけど席ができるそこにかなしみが座っているのが当たり前になるそしてふしぎいつしか話し相手になっている
お若いですねって驚かれジャックさんは言いました大したことないただ息をしているだけさってウィンクまでカッコいいジャックさんは八十九歳最近結婚したばかり
歌の一等賞は子守唄詩の一等賞は子どもたち踊りの一等賞は草や木で造形の一等賞はこの大地勝負は最初からついているだから自由にやればいい一等賞にあこがれてあんな風になりたいと
友だちがくれたすべすべのミモザのハンカチ細い糸で編まれたミモザがぐるっと縁を囲んでるとっておきの日に下ろしたくて誕生日の朝鞄に入れた友だちの笑顔も入ってる
さよならのハンカチを振るヒロインの清しき横顔に立つ白木蓮
ひさびさに出たどうせのお化けどうせ歳だしおばさんだし鏡も見ないで犬の散歩まずいまずいこれじゃまずいおいしいもの食べてお化け退治
あっつくしわっつくしわーつくしひさしぶりだねえはるなんだねえ
はじめてのお誕生日会で男の子にもらった小物入れ赤い着物の生地で出来ていてお母さんに選んでもらったってもうひとりの男の子にもらったのは段ボールと箱で作ったロボットよいしょよいしょと運んで来て満面の笑顔でプレゼントしてくれた小物入れはまだ持っていてロボットはもうここにはないだけどどっちもだいじにしてる七歳の春の贈り物
コロッケ買ってあとはスープとサラダ作ればいいかなってだめだめ今日は手作り禁止令出したんだった今日は自分を労う日チビ犬が来てからやっと一年経ちました
わたしもすっきりと枝を落として梅の木のように花を咲かせたいだれかわたしも剪定してくれないかなここもいらないねここもいらないバッツンバッツンバツンバツンそんなのされたら怒っちゃうだろうななんにもわかってないくせにって
植木屋さんがパチンパチン小気味よく落とした枝の先からぐーんと明るい緑が伸びてそこに並んで小鳥みたいに梅の花が咲いてますいいねえ植木屋さんと息もぴったりの春だねぇ
あした雪降るといいなあお仕事のひとも学校のひともこりゃだめだね遊ぶしかないねってあきらめがつくくらい降るといいなあ
お気に入りの水色のセーターだいじにし過ぎて今年はまだ着ていなかったはやく着ないと春が来ちゃうってことに気がついてあわてて着る季節がやって来ました