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【百年法】・山田風太郎賞・山本周五郎賞・2013年本屋大賞第9位読んで楽しく、しかし空恐ろしい小説。HAVIという不老処置を受けることができるが、処置を受けたなら百年後には死ななければならない、という通称「百年法」が成立した日本共和国というもう一つの日本が舞台。百年法というフィクションの設定ながら、読者に突きつけられているのは「あなたならどう生きますか?死にますか?」とでも言うような、全くもってフィクションでは片付けられない問いである。人物たちは皆、伏線になるような素晴らしい構成。
【百年法上】・山田風太郎賞・山本周五郎賞・2013年本屋大賞第9位不老技術“HAVI”を導入した日本共和国の話HAVIを受けたものは百年後には死ななければならないという通称「百年法」と向き合うことになった者たちは、それぞれの立場や思いによって行動を起こす。読めば人生が如何に『死ぬこと』が前提として成り立っているのかを思い知る。HAVIを受けるとそこから体の老化は止まる。それは即ち、百年後も若いまま死ななければならないことを意味する。この設定から感じたのは、「老いる」ということが
皆さんこんばんは。野球流れは撃沈でした。まーそうそう思う様には行かないですね。気分を変えて明日からまた通常営業頑張ります。夜中の本紹介。「存在しない時間の中で」山田宗樹久々に山田作品読む気がします。全作読んでいるので、当然今作もGETしました。さてどうでしょうか?物語の舞台は、世界各国から百名以上の研究者や大学院生が集まり、宇宙の始まりや仕組みなどの疑問に答えるべく日夜研究に取り組んでいる天文数物研究機関。ある日、若手研究者たちが主宰
いまどきの若いもんはとか老害ひっこめとか罵り合ってる場合じゃないんだよね。生きている限り若いひとも確実に年を取るしいまはおじいちゃんおばあちゃんと呼ばれているひとたちだって確実に青春時代を過ごしてきた。「人生」はみんなに平等にあるしその人生の長短に限らず「お星さま」になるときもみんなに平等に訪れる。「人生なんて、流星と同じですよ」と語る登場人物の言葉を噛みしめる。いつまでもいつまでもきらきらと輝いていたいけれどいつかいまのこのときを振り返って懐かしむ瞬間が
おはようございますご訪問いただきありがとうございます今日と明日、娘たちを旦那はんに託してひとりで旅に出ます大学時代のサークルの同窓会なのですー❤️新幹線に乗っての遠出なんていつ以来だ…?少なくとも、姉子を身籠もって以降はないから4年近く…??単身で…となると、最早一切思い出せない(笑)卒業後、会う機会がなかった子たちとは10年以上ぶりの再会サークル内で結婚したカップルはお子ちゃま連れで参加するそうな所帯持ちになっている子が多く、同窓会は昼開催。夜は、一番の仲良しの子と一緒にお泊まりし
先日読んだ筒井康隆さんの「モナドの領域」に続いて、神もしくは超越者を扱ったSF小説を読みました。山田宗樹さんの「存在しない時間の中で」です。山田さんは本来ミステリ作家ですが、SF的設定を用いている作品も多く、2012年の「百年法」は不老不死技術が実現した日本を舞台にした小説で、日本推理作家協会賞を受賞しています。本作は2021年刊行で、SF設定というより完全なSF小説というべきスケールの大きな作品。正直「百年法」よりも、こちらのほうが面白かった!ある日、若手研究者たちが
こんにちはご訪問いただきありがとうございます昨夜から大雪に見舞われ、姉子の園は自由登園となりましたー💦バスも運休…ということで、朝は旦那はんに送って行ってもらいました今日は育児系の話ではなく…完全に私の趣味・嗜好のお話ですずっと前に姉から借りて放ったらかしにしていた小説を年末にようやく読みまして📚コチラ↓↓百年法上(角川文庫)[山田宗樹]楽天市場${EVENT_LABEL_01_TEXT}百年法下(角川文庫)[山田宗樹]楽天市場${EVENT_LAB
『北千住がらみで思い出そうとしています。』。もう20年ほど前かもしれません。ある小説があって、それが映画化されて、顔の細い女優さんが出ていたと思います。その舞台が北千住の近くで、そこに見に行ったので…ameblo.jp。【人気投票1~90位】小説原作の映画ランキング!邦画でおすすめの映像化作品は?ranking.net。こういうランキングサイトがあって、90位までリストアップされていますが、ここの86位にかろうじて入っていました。このサイトがなければちょっと発見できなかっ
ヘルメスAmazon(アマゾン)1,986円あらすじ2029年のあの混乱を今も覚えているー小惑星衝突により人類滅亡の危機にさらされたあの年。前日に衝突は不可避とされ、人々は狂乱と無気力の底に沈んだ。しかし、原因は明らかになっていないが、ギリギリに軌道が変わり、難を逃れた。それから、ジオX計画が進み出す。それは、地下深くに巨大なシェルターを設立し再び地球衝突の備えをするもの。日本も実験都市として、参加者は一般公募により選出された。期間は10
ここ数年の紫外線はあまりに強い。外出時の対策として思いつくのはサングラス。自意識過剰な私にはハードルが高い。ふと立ち寄ったダイソーで紫外線カットグラスを見つける。持ち物は"ひとつ増えたらひとつ手放す"を実践中。本(favorite119)を読んで、その決意をまた強くしたところだったのに…安易に買い物はしたくないけれど、まずは目の健康が優先。ままよと夏から導入してみたところ、すっかり手放せない存在に!代わりに、ヨレ感に不快を抱きつつも惰性で履いていた靴下とサヨナラする。さぁもうそ
こんにちはコメットですやっと朝晩涼しくなってホッとしています高3次女も、2学期が始まり卒業まであと何ヶ月かと、卒業を心待ちにしております人間関係に苦しんだ3年間、クラスも部活も。長女も学生時代は色々あって、心配したけど、今は社会人になって人との距離も学び、楽しく過ごしているので、次女もいつかは友達って良いもんだな。と思ってくれますように毎日ジャニーズ報道にはモヤモヤしていますが、ファン以上に所属しているタレントの皆さんは辛い思いをしているんだろうな、現場で嫌な思いをしているんじゃないだ
あらすじ現実世界でいうギフテッドはIQの高い人々のことだが、この物語では腎臓に「機能性腫瘍」を持って生まれてきた進化した人間の話。政治によって扱いが二転三転し、子供時代から振り回されてきたギフテッドたち。ギフテッドの優遇制度がなくなったとき、彼らのアイデンティティは一瞬揺らいでしまったが、多くの人は一般人に溶け込んで生活していた。しかし、ギフテッドに対する差別はずっと続いたままだった。それに対して、主人公の同級生である村山直美は、ギフテッドとしてのアイデンティティを保ち続けようと仲間を
上巻『♦百年法上/山田宗樹♦』映画化もされている人気作品です感想貴志祐介の作風に似ているということで初めて山田宗樹の作品を読んだが、面白くて一気に読み進めた。テーマである不老不死に関しては…ameblo.jp感想上巻から続いて施行されていた百年法が廃止されるまでの話。HAVIという不老不死化の処置を受けた人々は16年以内に全員死に絶えるという研究結果が発表された途端、犯罪者であった百年法の拒否者は貴重な人材として扱われることになった。国家の危機とはいえある人の命の価値が法律によって
映画化もされている人気作品です感想貴志祐介の作風に似ているということで初めて山田宗樹の作品を読んだが、面白くて一気に読み進めた。テーマである不老不死に関してはまだ現実味のないSFの世界だが、日本が衰退していきこのままでは中国・韓国に飲み込まれてしまうなんていう状況は数十年後に現実になっていそうでフィクションながらも危機感を持つような気持ちにさせられた。不老不死化の処置を受けてから105年後には必ず死ななくてはいけないという法律を受け入れずに拒否した人達のムラがあるというが、私なら永遠にい
この人の『嫌われ松子の一生』は、私の好きな作品のひとつです📕他にも『天使の代理人』とか『ゴールデンタイム』とかあるけど、ほとんどがすごい長編なんですよネだけどどの作品もあっという間に読み終えちゃいます📗今回読んだコレも👇分厚かった〜〜でもサクサク読めた❢ファンドマネージャーとして年収2千万円を稼いでいた麻生貴志が、インサイダー行為によって転落人生を辿る。そんな物語なんですが、貴志の人生は失敗だったのでしょうか?もし彼がファンドマネージャーとしての人生を昇りつめたとして、勝ち組であ
今年も半分が終わりました。今年、読んだ中で今のところ、1番のおすすめはコチラ(•ө•)♡めちゃくちゃおもしろい!ヒトのAIの距離感がリアリティがあってワクワクした。相変わらず、ヒト同士の付き合い方は下手くそで(*´艸`*)そこがまた愛おしい作品です。山田宗樹さんの名前は知らなくても『嫌われ松子の一生』は、知っている人が多いんじゃないかな。あのお話を書いた方です(•‿•)ヘルメス(単行本)[山田宗樹]楽天市場2,090円
百年法(下)(角川文庫)Amazon(アマゾン)28〜2,296円百年法下(角川文庫)[山田宗樹]楽天市場792円【内容】amazon自ら選んだ人生の結末が目の前に迫ったとき、忘れかけていた生の実感と死の恐怖が、人々を襲う〈生存制限法〉により、百年目の死に向き合うことになった日本人の選択と覚悟の結末は【雑感】『PPK』という言葉をご存じだろうか
いつのまにか、新年。現在読んでいる本が、以前にも読んだことのある本だと思う。何度も惹かれてしまうんだね、このタイトル。ということで、ちゃんと記録をしようと思い立った今日は、もう年も明けた、ここのかめ。今年は既に7冊を読破。忘れないうちに記録しなきゃ。
とにかく貧乏性なので、余計な時間やお金をかけたくありません。良くないことが起きた際には、現象に直接アプローチするのではなく、何が原因なのかを把握したいと考えます。夫からの急な保湿ケア宣言。脂性肌には油分不足が関係していることに、遅ればせながら納得したようです。私が長らく説明してきたのに、ネット記事でようやく腑に落ちたという…何て不経済な!ただし残念ながら、あなたに必要なのは化粧水でもクリームでもありませんよ。紆余曲折たくさんの経験を経て、無添加石鹸生活にたどり着いた私。カタカナ数字
空に浮かぶ雲の塊が赤く染まる。その正体は、周囲の酸素を吸収し、生物を死滅させる恐るべき微生物だった。雲は広がり、地表の酸素濃度はどんどん減少。生き残りの道を模索する政府は、選ばれし者だけが入居できる巨大シェルターを建設する。運命に抗う者、宗教に走る者、破滅を選ぶ者。そして最後の時が――。想像を超える結末があなたの魂を震わせる。
お気に入りの映画だったのでいつか読みたいと思っていた原作をようやく読了です♪そうだろうなとは思っていましたが「火曜サスペンス劇場の崖」も松子の「変顔」も光GENJIも原作にはなく、勿論ミュージカル調もファンタスティックでコミカルな部分も「映画」独自のモノだったのですが読了して感じたのは原作のエッセンスを損なわず且つオリジナルティを加味して見事に映像化していたんだなって感じて改めて映画「嫌われ松子の一生」が好きになりました♪それでもこの原作を読むとココは入れ込んで欲しかったなぁ~と思ってしま
皆さんこんばんは。にっくきコロナめ!久々に静かな週末。何度目だろう?こんな事の繰り返しばかりでうんざりですよ。お陰で本がじっくり読めました。さて恒例の夜中の本紹介。「ミレニアム・レター」山田宗樹山田さんの短編集。出てる事全然知りませんでした。ブックオフで見つけたのでさっそく読みましたとさ。初期の作品集で、SFやホラーやミステリーと作風も多岐に渡ります。大長編(代体)のプロットになった短編が収められているのはファンには嬉
今年の初めから3月までに読んだ本は6冊月に2~3冊のペースです冬の時期に読んだ本の感想は先に書きましたが今回はその後の3ヶ月での6冊を振り返ります今年の7冊目「空色の地図」梨屋アリエさんの作品家の片づけで見つけた一冊です中学の課題図書とされ一部の漢字にはフリガナが付けられていましたそれでもいま読んでも伝わるものはありました未来の自分への手紙は
ネットニュースで芥川賞の候補作品が紹介されてたけど、「ギフテッド」が入ってたのを見て山田宗樹さんの作品かと思ったσ(^_^;)でも、けっこう前の作品だし、まだ世に知られてない新人作家の作品が対象の芥川賞の候補に選ばれるのは変じゃないかと少し疑問に思った。山田宗樹さんは数々の文学賞にもノミネートされてた作家さんだし、映画化された「嫌われ松子の一生」とか有名な作品もあるしなぁネットで調べたら芥川賞候補の「ギフテッド」って鈴木涼美さんの作品なんだな。この作家さんの本は読んだ事が無いんだけど、以
「嫌われ松子の一生」の作者さんです。あれを読んだときに思ったのですが、山田宗樹さんは、目に見えにくいけれど確かな希望を与えて、作品を終わらせてくれる作者さん。松子さんの一生を辿る、ただそれだけならば、ただの悲惨な運の悪い方のお話。だけどね、違うんだよね。松子さん、あなたの人生散々だったけれど、ここにちゃんといるよあなたを想うひとが、って、よかったね救われるねって、涙がぼろぼろ出てきたのを、思い出しました。今回の二作品も、希望を紡いでいる。しかし不思議なのはね、作品によって全然雰囲気が
読書日記2022-103存在しない時間の中で山田宗樹❨著❩[角川春樹事務所2021年8月発行]☆☆☆あらすじ世界各国から百名以上の研究者や大学院生が集まり、宇宙の始まりや仕組みなどの疑問に答えるべく日夜研究に取り組んでいる天文数物研究機関。ある日、若手研究者たちが主宰するセミナーに謎の青年が現れ、ホワイトボード23枚に及ぶ数式を書き残して姿を消した。誰も見たこともないその数式には、人類の宇宙観を一変させかねない秘密が隠されていた。にわかに<神の存在>に沸き立つ世界。ほど
皆さんこんばんは。明日は朝一魚市場の日なので早く寝ます。その前に恒例の夜中の本紹介。「人類滅亡小説」山田宗樹ここ数年SF作品が続いている山田さん。(ギフテッド)(代体↓)と続いて今作もSF。体は単なる入れ物なのか?(「代体」山田宗樹)|「天に月、地に山」愛知・豊橋で日本酒なら(ameblo.jp)さてどうでしょうか?物語は空に突如として赤い雲が発生した事から始まります。その雲の中では細菌が繁殖し、気圧か何かの関係で時折地上に降
こんな本を読みました。『存在しない時間の中で』山田宗樹一般相対性理論とか、4次元時空(3次元空間+時間)とか、イメージもわかない10次元時空とか、数学と、物理学の話も出て来て、ワクワクします。著者の山田宗樹には、映画になった『嫌われ松子の一生』があります。僕は本を読んだだけで映画は見ていませんが、人間を見つめるやさしさを感じさせる話でした。この本、世界の終りが近づいている、その時、自分はどう対処するのかを、考えさせるものがあります。
イベントごとの商品紹介してます。見に来てね「百年法下」著者山田宗樹★★★★☆(個人評価★多めならおすすめ)不老化技術の開発により、国民は永遠に老化しない身体を手に入れた。しかし大統領と首相、だんだんとその不和が報じられるように。そして百年法を拒否し、安楽死させられることを拒む人々が増えていく。彼らはIDを取り上げられ、人間としての最低限の生活までもできなくなってしまう。そこで、山の中に隠れ住み、拒否者ムラを形成していく。しかし安楽死施設がテロにより爆破され、拒否
イベントごとの商品紹介してます。見に来てね「百年法上」著者山田宗樹★★★★☆(個人評価★多めならおすすめ)第二次世界大戦、日本は原爆を6発も落とされ壊滅状態に。しかし日本は復興し、アメリカから導入されたHAVIという不老技術を導入。これにより日本人は永遠に老化しない身体を手に入れる。事故や病気以外では死ななくなったことにより人口増加が予測され、そのため不老処置を受けたものは、処置後100年で安楽死しなければならないとする通称百年法が定められる。処置後初めての100