ブログ記事25件
「コスモス」10月号に、山添葵さんの歌が入選していた。山添葵さんは、朝日歌壇で活躍する中学生歌人である。お母さんの聖子さん、弟の聡介さんとともに、ファンが多い。もちろんわたしも大ファンであり、歌集『じゃんけんできめる』を愛読している。今月は「コスモス」でも葵さんの歌が読めて、得した気分である。入選歌5首のうち、4首目はこの歌であった。世界史のテスト勉強してるとき戦争ばかり習うと思う世界の歴史は、戦争の歴史である。4000年以上前から、人類は戦争を繰り返
10日の朝日歌壇に、山添葵さんの歌が入選していた。川野里子氏選第7席である。反抗期のにおいがするぜ共通外接線こいつは仲間の気配(奈良市山添葵)この歌に、わたしは戸惑った。よく分からないのである。よく分からないけれど、強く訴えてくるエネルギーを感じる。合っているかどうか分からないけれど、わたしなりに解釈してみた。まずは、「反抗期のにおい」と「共通外接線」。なぜ「共通外接線」に「反抗期のにおい」がするのか。
25日の朝日歌壇には、山添葵さんの歌も入選していた。高野公彦氏選第10席である。三年生最初の茶道部へ行く朝にかばんい入れる白いくつ下(奈良市山添葵)「白いくつ下」に感心した。中学の最上級生として初めて茶道部の活動に出る意気込みや緊張感が、「白いくつ下」によって伝わってくるのである。コスチュームには、機能性だけでなく社会性も備わっている。運動部員は、揃いのユニフォームを身につけることで、チームの一員としての一体感や責
ことのは学舎の国語の授業では、ときどき和歌や俳句を紹介する。誰もが知っている有名な作品のときもあれば、最近の朝日歌壇、俳壇に掲載された作品のときもある。朝日歌壇、俳壇を材にする場合、生徒たちに年齢の近い投稿歌人の作品を採り上げることが多い。今日の小学生の授業では、このブログでも紹介した、4月13日掲載の、山添葵さんのこの歌を採り上げた。昼休みときどき物理の先生は理科室でキムチ鍋をしている(奈良市山添葵)この下の句の「キ
日曜日は、朝日歌壇である。先週(23日)と今日(30日)の歌壇には、今日で選者を退任される馬場あき子氏のことを詠んだ歌が多かった。数えて見ると、全部で12首(うち2首は重選)あった。今日の歌壇には、山添葵さんのこの歌が入選していた。高野公彦氏選第6席、永田和宏氏選第10席、重選である。馬場さんが初めて採ってくれた歌思ってバニラアイスをすくう(奈良市山添葵)「馬場さんが初めて採ってくれた歌」とは、この歌である。ゆっ
今日(9日)の朝日歌壇に、甘酸っぱい歌があった。高野公彦氏選第10席、馬場あき子氏選第2席、重選である。朝バスでとなりのクラスの男子からチョコ味のいちご大福もらう(奈良市山添葵)背景をいろいろと想像したくなる歌である。朝日歌壇は投稿から掲載まで、約1か月かかる。この歌が投稿されたのは、約1か月前である。1か月前といえば、バレンタインデーのころである。(バレンタインデーは、たしか2月14日だったと思う。わたしには縁
昨日(12日)の朝日歌壇に、山添葵さんの歌が入選していた。永田和宏氏選第4席、中学生らしい歌である。代数を始める前にまずココア点P点Q動かんといて(奈良市山添葵)永田和宏氏は、「「点P点Q動かんといて」がいい」と評している。同感である。「動かないでよ」や「移動しないで」より「動かんといて」のほうがはるかにいい。問題集を開き、問題に目を通し、解く前にココアを飲んで集中力を高める。糖分やポリフェノールは脳の働きをよくして
日曜日は、朝日歌壇である。今日は、わたしの歌が入選していた。高野公彦氏選第5席である。卵焼き日々うまくなる我が子にも親に言えない悩みあるのかこの歌は、本歌取りの歌である。本歌は、11月10日の朝日歌壇、永田和宏氏選第7席の、山添葵さんの歌である。母とケンカした夜ひとりたまご焼き焼きつつ謝る言葉を探す(奈良市山添葵)うちの娘も、ときどき卵焼きを焼いている。翌日の自分の弁当用である。卵焼きは、シンプルな料理だが
1日(日)の朝日歌壇には、山添葵、聡介姉弟の歌が揃って入選していた。弟がマジックをする日曜日「ですます調」が開始の合図(奈良市山添葵)佐佐木幸綱氏選第3席、高野公彦氏選第7席、重選である。「「ですます調」が開始の合図」がうまい。山添ファミリーの末っ子、聡介くんがマジシャン聡介に変わる瞬間である。きっと家族の拍手喝采を受けてマジックを披露するのであろう。日曜日の家族団欒が目に浮かぶ歌である。その、聡介くんの歌。
昨日(22日)の朝日歌壇には、中学生と小学生が入選していた。中学生は、山添葵さん。高野公彦氏選第10席、お母さんの聖子さんと、同時入選である。窓際の席から君の傘見つけ手ぐしで前髪整える朝(奈良市山添葵)恋の歌である。葵さんが恋の歌を詠むようになったかと思うと、感慨深い。傘の君は、どんな人だろう。気になる。しかし、葵さんは先週(15日)、こんな歌が入選していた。これも高野公彦氏選10席である。かるた部の部屋でみんなと
9日(日)の朝日歌壇には、もう1首、山添葵さんの歌が入選していた。高野公彦氏選第10席、永田和宏氏選第7席、重選である。えらそうに言っちゃうときもあるけれどごめんね全部思春期のせい(奈良市山添葵)思春期というのは、厄介なものである。自我が目覚め、大人の言う通りにするがいやになり、何かと反抗してみたくなる時期である。わたしの教室の中学生たちも、家では御両親を困らせているようである。一生懸命反抗して、自己主張してみるのだが、まだ
一昨日(12日)の朝日歌壇には、山添葵さんの歌も入選していた。「初採りの空豆短歌になるんちゃう?」ばあちゃんが言う簡単に言う(奈良市山添葵)馬場あき子氏選第6席である。山添葵さんがすぐれた中学生歌人であることは、日本中の朝日歌壇ファンの知るところである。もちろん、ばあちゃんも知っている。初採りの空豆が採れた。この新鮮な喜びを、孫の短歌のネタにできるのではないか。ばあちゃんがそう考えるのは当然である。しかし、短歌はそ
日曜日は、朝日歌壇である。今日の歌壇に、こんな歌が入選していた。馬場あき子氏選第9席、高野公彦氏選第10席の重選である。四月から中二になるから「中二病」調べてみたら自虐のことば(奈良市山添葵)わたしの中二病に対する認識は、「自虐のことば」とズレていたので、調べてみた。以下、ウィキペディアからの抜粋、要約である。中二病とは、「(日本の教育制度における)中学2年生頃の思春期に見られる、背伸びしがちな言動」を自虐する語。転じ
今日も先日(24日)の朝日歌壇から。山添葵さんの歌が、馬場あき子氏選第10席に入選していた。渡り手をはじめてほめられた帰り駅で苺のアイスを食べる(奈良市山添葵)「渡り手」というものを知らなかったので、検索してみた。山添葵さんは茶道部と競技かるた部に属していたと記憶しているので、どちらかの用語だろうと推測したが、やはりそうであった。競技かるたの用語であった。決まり字が途中まで同じ札(友札)が自陣または敵陣に2枚あるときに、
日曜日は朝日歌壇である。今日(29日)は、山添葵さんの歌が高野公彦氏第10席、永田和宏氏10席、馬場あき子氏第4席に選ばれていた。百五十人分お抹茶の裏ごしをしました学園祭の前日(奈良市山添葵)葵さん、中学校生活を楽しんでいるらしい。茶道部がどういう活動をしているのか、わたしはほとんど知らなかった。大学や、娘の中学校の学祭でお茶会を開いているのを見たことはあるが、入ってみたことはなかった。学祭の準備は、茶室のセッティングや
一昨日(8日)の朝日歌壇には、奈良市の山添葵さんの歌と聡介くんの歌が揃って選ばれていた。夏休みに串本の水族館を訪れたときの歌で、ともに重選である。かけ声は「1、2の、さんごしょう」だった水族館の記念撮影(葵佐佐木幸綱氏選第10席、高野公彦氏選第8席)できごとをそのまま詠んだだけなのに、そのときの楽しい様子が伝わってくる、素敵な歌である。「1、2の、さんごしょう」というかけ声をそのまま取り入れたのが効果をあげている。このかけ声で、山添ファミリーの笑顔がほこ
日曜日は朝日歌壇である。高野公彦氏選の第4席に、山添聖子さんの歌があった。新しい登場人物増えてゆく子の話聞く梅雨の日曜(奈良市山添聖子)山添ファミリーの長女、葵さんは、この春中学入試に合格して中学生になった。周りは、いろいろな小学校から入学してきた新しい友だちばかりである。中学生になると、グッと人脈や行動範囲が広くなる。親として、子の成長を感じることは嬉しい。わたしの娘は、中高一貫の私立中学の2年生である。やは
日曜日は朝日歌壇である。今週は、山添ファミリーの長女、葵さんの歌が馬場あき子氏、佐佐木幸綱氏、高野公彦氏の3人に選ばれていた。初めての茶道部の日の新しいくつ下の白メモ帳の白(奈良市山添葵)葵さんは、この春中学生になり、茶道部に入ったらしい。このくつ下は、茶室に入るときに履くものなのだろう。初めての部活動の日、新品のくつ下の白がまぶしい。メモ帳は、茶道の手順などを書き留めるためであろうか。これも初めての部活のために用意した新し
昨日(2日)の朝日歌壇に、こんな歌があった。参観の日の校門の守衛さん保護者通して鹿は通さず(奈良市山添聖子)高野公彦氏と佐佐木幸綱氏に選ばれた、重選歌である。山添聖子さんらしくて、うまいなあと感心する。山添聖子さんは、身辺のさまざまなできごとに対するアンテナの感度がすばらしい。鹿が校内に入れてもらえないのは、当たり前である。参観日で、保護者が次々と来校し、その都度守衛さんが門を開閉するのであろう。保護者と一緒に入ろうとする鹿がいる
25日の朝日歌壇に、気になる歌があった。間違えて作ってしまったような駅「安中榛名」何にもあらぬ(安中市岡本千恵子)「安中榛名」と「何にもあらぬ」が、すこしだけ韻を踏んでいるのが、この歌のとぼけた味わいになっている。安中榛名は、本当に何もないところらしい。北陸新幹線の駅であるが、2021年度の平均乗降客数は177人だという。(ことのは学舎がある朝霞台駅は、20万人である。)2013年にコンビニが閉店して以来、駅前に商業施設は
日曜の朝は朝日歌壇である。今週も、山添ファミリーのお母さん、聖子さんの歌が高野公彦氏に選ばれていた。晴れやかな靴擦れがあるとするならば入学式の日のパンプスの(奈良市山添聖子)山添ファミリーの長女、葵さんの入学式であろう。葵さんはこの春、晴れて私立中学入試に合格し、入学した。その入学式に、聖子さんは履き慣れないパンプスを履いて出席したのだろう。そのときにできた靴擦れを詠んだ歌であろう。「晴れやかな靴擦れ」という表現が
日曜の朝の楽しみは「朝日歌壇」である。今日はわたしの歌が掲載されていた。永田和宏氏選、第1席である。空欄に適語を入れよすぐそこに□の足音、「春」か「戦」か詩情のかけらもない、ひどい歌である。設問形式にして空欄補充にした工夫が面白いと思ってもらえたのかもしれないが、改めて見ると、あざとい。こんな歌でも選んでくださったのは、「もっと精進しろ!」という永田和宏氏からの叱咤激励であろう。しっかりと勉強して、もっと良い歌を作ろうと思う。しかし、篠原俊則さんや長尾幹也
今日の朝日歌壇にこんな歌があった。掲示板に私の受検番号を見つけて何度も確認したよ(奈良市山添葵)作者は、以前このブログでも話題にした朝日歌壇常連の山添ファミリーの長女である。佐々木幸綱さんと高野公彦さんが、いずれも第10席に選んでいる。短歌の出来栄えよりも、山添葵さんの合格を知らせるための選歌であろう。朝日歌壇の読者はみな、葵さんの合格を祝福したはずである。もちろんわたしも、心から嬉しく思った。会ったこともない、よそのお子さんなのに
朝日新聞の短歌欄でわたしがいつも真っ先に名前を探す家族が二組います。富山市の松田家と奈良市の山添家。どちらも、お母さんと二人のお子さんの短歌が毎週のように掲載されています。楽しみにしている読者はわたしだけではないでしょう。短歌の内容で子どもたちの成長の様子が分かり、親戚の子を見守るような感覚で見ています。朝日新聞、火曜日(13日)の夕刊の1面は、奈良市の山添ファミリーの記事でした。お母さんの聖子さんが10年前に作歌を始め、長女の葵さん(12歳)は5歳のときに、弟の聡
題名の「宇宙」は宇宙開発ではやぶさ2のこと、「など」は『鬼滅の刃』の漫画・アニメを含みます。読売新聞2021年1月11日(月)俳壇正木ゆう子選海溝の上に雪降る寅彦忌(東京都)野上卓・選者評:海溝と地震の関連から、寺田が言ったとされる「天災は忘れた頃にやってくる」を思おうか。そのことを離れても、地球物理学者に相応(ふさわ)しいスケールの句だ。忌日は大晦日(みそか)。歌壇小池光選世界史の年表に載るらむすさまじきパンデミッ