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タイトル極道の妻たち最後の戦い概要1990年の日本映画上映時間は116分あらすじ関西広域の暴力団である中松組は跡目相続をめぐって中松組と川越会に分裂した。川越会系列の瀬上組組長の妻である芙有は何とか勢力拡大を狙うが…。スタッフ監督は山下耕作音楽は津島利章撮影は木村大作キャスト岩下志麻(瀬上芙有)かたせ梨乃(伊勢夏見)小林稔侍(瀬上雅之)中尾彬(田所亮次)津川雅彦(市場憲章)石田ゆり子(植木志織)哀川
ふと1980年を考えていたら、山下耕作監督の不遇な傑作(と敢えていう)『戒厳令の夜』『徳川一族の崩壊』に想いを馳せる。前者は自分が五木寛之に傾倒するきっかけになった作品。後者は「事実はひとつ、真実は無数にある」と教えてくれた作品(『名探偵コナン』とは真逆ですね)。どちらも現在観るのは難しい。
「強盗放火殺人囚」(1975)物騒な男があちこち動き回る映画をU-NEXTで観ました。初見。監督は山下耕作。予告編はありません。ヤクザ殺しで大阪の刑務所に服役中の緒方(松方弘樹)は模範囚で、そろそろ仮釈放の身。内縁の妻である幸代(ジャネット八田)とのシャバでの生活まであと少し。しかし、身元引受人の幸代が書類に判を押さないため、仮釈放の手続きが困難だと通告されて気が動転。なんとしても幸代と連絡を取りたいという一心で、囚人仲間の助けを借りて脱獄を決行します。いつも刑務所で緒形に
ラピュタ阿佐ヶ谷新春初蔵出し東映時代劇まつりより製作:東映監督:山下耕作脚本:村尾昭鈴木則文中島貞夫撮影:鈴木重平美術:富田治郎音楽:木下忠司出演:大川橋蔵丹波哲郎十朱幸代入江若葉河原崎長一郎金子信雄西村晃1964年9月5日公開浅間山を望む小田井宿は勝場一家が仕切っていましたが、笹島一家の再三の横車に業を煮やしていました。勝場一家の親分の藤兵衛(加藤嘉)は堪忍袋の緒が切れ、双方の喧嘩の末に勝利を収めます。その際に、榛名の秀次郎(大川橋蔵)は、敵方の
blogno.569タイトル:緋牡丹博徒(1968)を観て観た日:250618水放映日:250520火放送局:BS26その他の情報:監督:山下耕作。出演:藤純子・高倉健(特別出演)・大木実・清川虹子・金子信雄・山本麟一・待田京介・若山富三郎。1968。上映時間108分。評価:★★☆☆藤純子にとって初の任俠映画主演作「緋牡丹博徒」が封切られた。このシリーズは8作まで続くが、当作がその初作である。父の仇を求めてさすらう熊本生まれの女俠
「日本女侠伝侠客芸者」(1969)藤純子が芸者に扮するお座敷仁義をAmazonプライムビデオで観ました。初見。監督は山下耕作。予告編はコチラ。石炭ブームに沸く明治末期の北九州。博多で馬賊芸者として名を馳せている信次(藤純子)の座敷でも、炭鉱成金野郎が客として大盤振る舞いをしています。鉱業会社社長の大須賀(金子信雄)もその1人。地元ヤクザの萬場組組長(遠藤辰雄)とつるんで、炭鉱を強引な手法で次々と買い占めようとしている傍らで、お気に入りの信次を口説こうと必死の様子。軍のお偉
「脱走遊戯」(1976)脱獄を助ける商売をするヤツたちの映画をU-NEXTで観ました。初見。監督は山下耕作。予告編はありません。刑務所で服役中の男に「3000万円を出せば脱獄させてやる」と、出入り業者に扮装した男がトイレで話を持ちかけます。条件を受け入れた囚人がヘリで脱出する作戦を実行するも失敗。しかし、看守が囚人を捕まえている間に、それを眺めていた男が便乗してヘリに飛び乗って脱出に成功。この男こそ、脱獄を32回も繰り返している神木渡(千葉真一)。報酬の3000万円を踏み倒
山下耕作監督の実録もの「山口組外伝九州進攻作戦」を見た。石野一郎(梅宮辰夫)の舎弟・夜桜銀次(菅原文太)は、別府で騒ぎを犯し、大阪に逃れた。大阪ではね返りの古田(渡瀬恒彦)と知り合い舎弟にするが、ここでも抗争事件を起こし、博多に逃れることになる。伝説のヤクザと呼ばれた(と言われる)夜桜銀次が山口組の先鋒となって各地で暴れた事件を描いた作品。「仁義なき戦い」の大ヒットで生まれた実録ものの1本。深作欣二ではなく、任侠映画の様式美を極めた山下耕作監督なので、ドロドロベタ
年間443目(8月13本目)1975年公開邦画47位全74本中通算邦画9,143本洋画7,327本合計16,470本75年と言えばすでに実録路線から「トラック野郎」となっていたので元任侠映画監督の山下は「忘れられた」存在であったのであろうがそこで居直って、「パピヨン」とか「手錠のままの脱獄」とかアメリカの刑務所(脱獄物)や往年の健さんの「網走番外地」とは盛り合わせた、刑務所娯楽映画という今ではなくなったジャンルで意外に楽しめる極道だった。昭和20年に
職場の先輩から進められて鑑賞!先輩は航空機関係の映画が大好きな方で中でも好きな作品は『トラ・トラ・トラ』とのことこの作品も印象に残ったとして紹介いただいた。第二次世界大戦末期の特攻を描いた162分の超大作。主演は鶴田浩二。まさに壮絶な作品だった。あらすじ昭和19年、海軍軍需省局長であった大西中将(鶴田浩二)は日本軍の南方における劣勢を挽回すべく遂行された捷一号作戦の成功を期するために10月第一航艦司令長官としてフィリピンに着任する。大西はいままで特攻作戦の
任侠映画の名作、鶴田浩二主演の「博奕打ち総長賭博」を見た。天龍一家の総長・荒川(香川良介)が病に倒れ、跡目に押された中井信次郎(鶴田浩二)は外様であることを理由に固辞し、兄弟分の生え抜き・松田(若山富三郎)を押すが、服役中の松田を待てないと主張するオジキ分の仙波(金子信夫)の思惑通り、2代目には弟分の石戸(名和宏)に決定する。しかし、仮釈放になった松田は、その決定に納得せず……。傑作である。様式美のすべてが完璧に再現されていて、どこをとっても非の打ち所がない。素
#現状厳しいが諦めずに円盤化を待つ作品『徳川一族の崩壊』『柳生一族の陰謀』に始まる「事実よりも真実を描く!」東映歴史改竄時代劇大作路線を崩壊させるほどに大コケし、更には問題が勃発して今では封印されたも同然の作品。とはいえ、昔WOWOWで該当シーンをカットした版を放映したんですよね。この際それでも良いから円盤を出してほしいし、東映チャンネルなどで配信してほしい!
たんなる任侠映画。そもそも田岡はヤクザをビジネスにした功労者。今の芸能界や相撲、興業をビジネスにした。だから人権とかはどうでもいい。平気に手籠めにするし。芸能界は未だに抜けきれてない。
『竜馬を斬った男』映画トーキー109分カラーワイド昭和六十二年(1987年)十月十七日封切製作国日本製作言語日本語製作アルマンス企画配給松竹富士企画奥山和由プロデユーサー西岡善信昆絹子原作早乙女貢脚本中村努助監督都筑一興撮影森田富士郎音楽千野秀一音楽プロデューサー坂井洋一美術西岡善信録音大谷厳照明中岡源権編集市田
日活の大スター小林旭が1972年東映に移籍して以降、『仁義なき戦い』の3,4,5作目に出演し、主演の菅原文太の広能の最大の宿敵、武田明役で存在感をアピールしたことは良く知られている。そして1975年満を持して主演したのが今作である。あらすじ大坂の韓国人の庄司組の客分の花木(小林旭)は同じ韓国人の金光(梅宮辰夫)と義兄弟となり、ある抗争事件をきっかけに庄司組長を殺害する。その時の縁で全国組織天誠会の盃を受け、花木たちは全国制覇を目指す天誠会の尖兵となり全国を転戦する
山口組三代目(1973)当時の東映社長である岡田茂は「ゴッドファーザー』を見て気に入り、『日本で当てはめるなら山口組だ。これをやるのは自分しかない』と思い立った。-wikipediaよりという作品で、実在した広域暴力団山口組三代目組長である、田岡一雄の自伝を原作に作られた東映作品です。幼いころに両親が亡くなり親戚に預けられるも、まともな愛情を受けてこなかった田岡少年が、義理を重んじてヤクザ社会を成り上がっていきます。高倉健演じる田岡組長は、とてもヒロイックに描かれ、公開当
ラピュタ阿佐ヶ谷娯楽映画職人の矜持野上龍雄遅すぎた再発見より製作:東映監督:山下耕作脚本:野上龍雄原案:島村喬撮影:古谷伸美術:富田治郎音楽:木下忠司出演:鶴田浩二高倉健若山富三郎菅原文太松方弘樹金子信雄辰巳柳太郎1972年7月30日公開明治中期の北九州・若松では、北九州睦会系大室一家組長の大室弥八(若山富三郎)と江川組組長の江川周吉(鶴田浩二)が対立関係にありました。一触即発状態の中、睦会宗家浦田組で代貸を務める花井栄次(高倉健)の執り成しで
ラピュタ阿佐ヶ谷娯楽映画職人の矜持野上龍雄遅すぎた再発見より製作:東映監督:山下耕作脚本:野上龍雄撮影:山岸長樹美術:石原昭音楽:渡辺岳夫出演:藤純子高倉健津川雅彦山本麟一水島道太郎大木実1971年4月3日公開大阪船場の一人娘平野てい(藤純子)は、婿養子を迎え呉服商を仕切っていましたが、夫の藤吉(津川雅彦)は石炭に取り憑かれ、店の金をもち出しては友人の平吉(山本麟一)とひと山当てる夢を追っていました。夫が北九州で石炭を採掘している情報を得て、ていは
ラピュタ阿佐ヶ谷娯楽映画職人の矜持野上龍雄遅すぎた再発見より製作:東映監督:山下耕作脚本:野上龍雄原案:斯波道男撮影:山岸長樹美術:富田治郎音楽:広瀬健次郎出演:菅原文太川地民夫渡瀬恒彦三益愛子浜木綿子1973年2月17日公開刑務所を出所したばかりのまむしのゴロ政(菅原文太)は、弟分の不死身の勝次(川地民夫)に迎えられ、早速神戸へ繰り出します。ところが、政がバー“ユキコ”のママ、倉石優子(浜木綿子)にひと目惚れした挙句、優子の4歳になる娘を、名古屋
1971年製作のシリーズ第4作です。明治の中期。北九州の炭鉱に見果てぬ夢を抱き続ける夫を追い、大阪からやってきた平野てい。ところが夫は不慮の落盤事故のため死亡し、ていは夫の最後の言葉を胸に平野鉱山を死守し発展させることを誓う。ていを女と甘く見て乗っ取りを企てる悪鉱山主もいる中、命を懸けて闘うていに、助っ人する川船頭の組頭・幸次。やがて平野炭鉱買収を企てる有力ボスの一派と激突し…朝ドラの「あさが来た」のモデル広岡浅子を思わせる女炭鉱主の苦難が描かれる人間ドラマでもはや任侠映画ではない感じで
辰巳芸者の心意気を描いた1970年製作の女侠伝シリーズ3作目。見ず知らずの通りすがりの男から受けた子供の頃の恩が忘れられず、十年たった今でもその男のために操を立て通している辰巳芸者小しず。年に一度行なわれる羽織会の留めを毎年勤めていた先輩仇吉に代わり、自分が内定したことを小しずが慕う米問屋浅井喜一郎に報告しにいった時、小林勇吉に出会う。勇吉は浅井のもとで荷揚げの組頭として働いていたやくざで刑務所とすさんだ生活を渡り歩いて来た勇吉には小しずの記憶がなかった。一方、米穀業・安川重平は義心会の総
「緋牡丹博徒」のの山下耕作が監督した1969年製作の「日本女侠伝」シリーズ第1作です。明治の末期、石炭ブームに沸く九州博多の鉄火芸者・信次。土地のやくざ・万安一家と手を組んで、九州一の炭坑主にのしあがろうとする大須賀。信次が心の中で惚れている花田炭坑の納屋頭・清吉。大須賀が買収をキッパリ拒む花田炭坑を爆破し、堪忍袋の緒が切れて単身殴り込んだ清吉は、宿敵大須賀を叩き斬って自らも死ぬ。血染めの清吉を抱く信次は・・・この作品の富司純子さんは博多芸者信次役です。男まさりの気風と度胸で曲がったこと
「日本女侠伝侠客芸者」の山下耕作が監督した緋牡丹博徒シリーズ第5作です。明治中頃の四国徳島。重病のまま刑務所を出所した子分の清吉を連れて、緋牡丹お竜は、幸平という男の計らいで藍の小作人・茂作の家で世話になる。しかし、清吉はそこで他界してしまう。清吉の四十九日が終わるまでこの土地に残ることを決意したお竜は、そこで藍の小作料の半額を吸い取る地主の悪行を目の当りにする。地主たちは幸平を筆頭とする小作人たちの交渉に応じないばかりか、博徒・徳政一家を使って彼らを弾圧。見かねたお竜は徳政一家の鳴門川
「前科者」の山下耕作監督が1968年に製作した富司純子主演の“緋牡丹”シリーズ第1作です。きのう行定勲監督がトークショーで富司純子さんの任侠映画のかっこ良さを語っていたので観ました。熊本で一家を構える博徒矢野一家の一人娘として生まれた竜子は十八の時、父親が辻斬りに命を奪われて一家は解散。その犯人探しのため、牡丹の刺青に女を封じ、男勝りの啖呵と度胸で全国の賭場を流れ歩き、またたくまに五年の月日が流れていた。その道行きで父の死の手掛かりを知る一匹狼の博徒・片桐と知り合うが、彼はその真相を語ろう
ひとつ前の当ブログで、高倉健さんの人気シリーズの第4作『網走番外地北海篇』(1965石井輝男監督)を取り上げました。ジョン・ウエインさん主演の名作『駅馬車』(1939ジョン・フォード監督)を借用したような設定で、駅馬車ならぬ「トラック」に何人かの見知らぬ人が同乗しています。この中で、藤木孝さんはサンドイッチを食べますが、健さんは「おにぎり」を取り出して大原麗子さんと一緒に食べます。これがとんでもなく大きい「おにぎり」なので、客席は笑いがあふれます。主演作を撮るようになった若き日の健さん
一度も銃を取らずに陸軍刑務所をたらい回しにされて敗戦を迎えた島村清吉は、故郷の釜ヶ崎に帰ってきた。だが、釜ヶ崎の闇市は中国人の姜と、その配下の日本人テキヤに牛耳られていた。さらに姜はGHQの民政官と癒着し、まさにやりたい放題を繰り広げていた。(U-NEXT)戦後の釜ヶ崎、若山富三郎、清川虹子、山城新伍ってだけで、ワクワクするのだけどあんまり面白くない。。うーん。金子信雄や小松方正もでてるんだけどなあ。話が雑で、勿体無い。戦災孤児の逞しい演技が一番良かった。
第一人称が変わったきっかけは?▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう先日は漱石の日でした。。。「山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」有名な『草枕』の冒頭。自分がこと着目したのは〝智に働けば角が立つ〝での。今や反知性主義が跋扈しておるが、絵画にせよ音楽にせよ、文学でも舞台でも、なんなら競馬や野球でも、ホンモノを見極め得る者が圧倒的に少ない。ゆえにしょーもない物が持て囃さ
「緋牡丹博徒鉄火場列伝」(1969)徳島での騒動に巻き込まれるお竜さんを描くシリーズ第五弾を観ました。初見。監督は山下耕作。予告編はコチラ。明治中期。刑期を終えた重病の子分清吉(高宮敬二)を迎えに徳島の刑務所にやって来た緋牡丹のお竜(藤純子)。帰りに嵐に見舞われて立ち往生したところを江口(待田京介)に助けられて、藍の生産農家に身を寄せて手厚い看護を受けるも、清吉は死亡。農民たちに面倒を見てもらったお礼にしばらく徳島の藍染農家で働くお竜。かつて地元ヤクザの親分だった江口から
ひとつ前の当ブログの続きです。松方弘樹さんの「脱獄三部作」の三作目『強盗放火殺人囚』(1975山下耕作監督)で、刑務所内で作った洋服箪笥に隠れて脱獄を図った松方弘樹さんですが、あえなく見つかり刑務所に逆戻り。「ヒトラー」と呼ばれる看守(菅貫太郎さん)にほとんどリンチと言っていい懲罰をくらいます。それでも脱獄をあきらめないのがこの三部作の松方さんです。その後、懲役48年という凶悪犯(若山富三郎さん)と一緒に護送車から逃走、いったん四国に行ったあと大阪に舞い戻った松方さんは汲み取りトイレから侵入
「緋牡丹博徒」(1968)藤純子の代表作となったシリーズの第一作を観ました。初見かも。監督は山下耕作。予告編はコチラ。時は明治中期、岩国の賭場にいた矢野竜子(藤純子)が胴師(沼田曜一)のイカサマを見抜いた渡世人富士松(待田京介)の加勢をしたことで、胴元の武花組の恨みを買って襲われます。たまたま近くにいた博徒の片桐(高倉健)に助けられて事なきを得た竜子。片桐に応急措置してもらう時、恥じらいを見せながら右肩にある緋牡丹の刺青を露出。熊本五木の矢野組組長の一人娘だった数年前、辻斬