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小説老人と性里坊さくら苑10話MKタクシー値下げの陰3・さくら13歳でNPO法人設立へさくらは爺ちゃんからディスクパソコンと複合コピー器を買って貰って大手旅行会社の京都観光案内のホームページをくまなく閲覧していた。そして京都のタクシー会社のホームページを探したが、まだMKタクシーのホームページしかなかった。そのホームページにはおそらくプロのカメラマンが撮影したと思われる京都観光スポットの四季の写真が溢れていた。そして京都観光案内をするドライバーは社内の京都観光の講習会で優秀な成績ばか
小説老人と性里坊さくら苑9話MKタクシー値下げの陰2・爺ちゃんさくらにMK打倒秘策を教わるさらに小林記者は続けて、「京都のタクシー運転手さんが最も多く所属している京都労働会館の全自労京都本部の前川末吉執行委員長に取材したか、前川委員長も京都タクシー協会とまったく同じように京都のタクシー運転手で最低賃金以下や残業代未払いの運転手はただの1人もいないと前置きした上で私達全自労は革新党と協力協同の関係で革新党の幸田賢ニ衆議院議員にもし京都のタクシー運転手の生活と権利が侵害されたら直ちに
小説老人と性里坊さくら苑8話さくら初潮、大文字駅伝入賞・MKタクシー値下げの陰、失踪、自己破産、自殺続出和博が個人タクシーの営業が終わった午後6時過ぎに家に帰ると珍しく姉の和美の長女とその娘、つまり、和美の孫の中学生三年の真希が来ていた。それに姉の愛子でお客様は女性ばかり4人でテーブルの上にはお赤飯とデコレーションケーキにさくらが大好きな豪華版のちらし寿司が並んでいた。さくらは6年生になったばかりだが、さくらの誕生日は3月3日でもう終わっていた。和博は孫のさくらが顔を赤く染めているのと
小説老人と性里坊さくら苑7話夫の浮気は妻にも責任があるというが…・さくら小学一年生にさくらの母親が浮気相手の男性と駆け落ちしてからまだ4歳のさくらと爺ちゃんと二人きりの生活が始まって一ヶ月になるが、さくらは爺ちゃんに母親が家にいないことを聞くのは何故か?遠慮していた。ただ、爺ちゃんの姉二人が交代で昼間は毎日家にきて爺ちゃんに料理や洗濯、掃除など家事を教えている。さくらは姉の70歳の和美と気が合うようで土曜日の夜は宇治の姉の家に泊まりに行っていた。さくらと姉は年の差66歳もあるが、そこは
小説老人と性里坊さくら苑6話さくら大きくなったら看護師さんになって爺ちゃんのお熱を…個人里井タクシーの運転手の里井和博は61歳になっていた。娘の尚美に4歳の孫のさくらを午後4時に保育園に迎えに行くように言われていたためにタクシーを保育園から少し離れた場所に停めて保育園に行った。保育士は和博の顔を見ると同時に、「さくらちゃん、お爺ちゃんのお迎えよ~と~」叫ぶとさくらは満面の笑顔で和博に飛びついてきた。それもそのはずでお爺ちゃんのお迎えの時は必ず帰りには大手スーパーのゲームコーナーに
小説老人と性里坊さくら苑5話さくら4歳で母親に捨てられる尚美は日頃のストレス解消にスーパーの同じバツイチの同僚らと週一で飲み会、二次会はカラオケスナック「貴婦人」で歌うことでなんとか身体の芯から湧いてくる欲求不満を誤魔化していたが、この店のマスターの直樹に誘惑されて一度だけ関係を持っていた。元々尚美はこのマスターのことは素敵なおじさま程度で年も尚美は25歳、マスターは50歳と倍は離れていて愛とか恋の対象ではなかった。それにマスターには妻と中学生と高校生の息子の4人家族で店に近い分譲
小説老人ホーム里坊さくら苑4話夜は魔物が支配している・さくらの幼少時代さくらが産まれると同時に両親が離婚してさくらは母親の里井尚美の実家に母子ともに引き取られていた。実家のさくらの祖父の和博は京都市中京区で建売りの住宅を個人タクシーの営業所にして個人里井タクシーの運転手をしていた。さくらの祖母は母親の尚美が中学生の時に若い男と浮気してそれが理由で離婚していた。その中学生の尚美を男手一人で育てたのは父親の和博であった。そのころのタクシーは高度経済成長の真っ最中でタクシーの景気は良くて
小説老人ホーム里坊さくら苑3話女のパンツ屋が女かぶれしたと京都経済会から批判さくらはフラワー本社の玄関で京都商工会議所新頭取が出てくるのを待つ間に塚山誠一を最初にさくらのタクシーに乗せた12年前のことを思い出していた。その塚山は30名ほどの会社幹部とともに正面玄関を出てきたが、そこにはテレビ局のカメラクルーが一斉にカメラを回している。これは塚山が悲願をしていた京都商工会議所の会頭に12年前に立候補していたが、京都経済界からの猛烈なパッシングから諦めた経緯から12年振りに京都経済界からの
小説老人ホーム「里坊さくら苑」1話さくら老人ホーム設立アドバイザーに里井さくら、元看護師で現在は個人タクシー7年目で「さくらタクシー」の女性ドライバーをしている。さくらはもう42歳にはなってはいるが、色白で小顔のせいか30歳中半でも通用するほどのチャーミングな美人でさくらのタクシーの常連客の老人からは孫娘のように可愛がられていた。そのさくらは浄真宗総本山華山寺貫主の松島常臣に華山寺の寺務所に来るようにとLINEがあり、さくらは寺務所にいた。その寺務所にはさくらの顔なじみの大手ゼネコ