およそ普通ではないSF七篇。高尚なのか難解なのか斬新なのか荒唐無稽なのか、もはやよく分からない感じですが、この訳の分からなさが中々どうしてクセになります。こんな特異な設定のストーリーは他に誰も思い付かないだろうし、思い付いたとしたってまず書かないだろうとは思うのですが、それをちゃんと小説の形にして面白く読ませるのだから、その発想力と技術力たるや端倪すべからざるものがあります。ところどころ従いていけない部分も少なからずではありますが、むしろ従いていけない事を楽しむのが正着なんじゃないかって気がしま