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トランプのアメリカファーストは、同盟国であるはずの日本に対しても、過酷な要求を突き付けてきた。石破茂の不甲斐なさは、日本の弱い立場を改めて私たちに再認識させることになった。母方が会津藩士の血を引く小室直樹は、昭和55年に世に出た『アメリカの逆襲宿命の対決に日本は勝てるか』において「安保・自由貿易が終わる日」が来ることを予言していた。その時点で小室は「安保条約と日英同盟は同じ運命を辿る」と書いていた。日米安保が改定された昭和35年当時は、日本の経済力はアメリカの20分の1であった。自動
ソビエト帝国の崩壊を見事に当てた小室直樹は、そればかり、何とアメリカが「幼児体験への退行を起こして、偏執狂的エネルギーを以て保護貿易に回帰するかもしれない」とも予言していた。私たちは今、その現実と直面しているのだ。小室は1980年に出版された『アメリカの逆襲宿命の対決に日本は勝てるか』のなかで明確に述べていたのである。小室はアメリカの歴史を振り返る。南北戦争は北部の保護貿易と南部の自由貿易との争いてあったという見方について、小室は「一理ある」と指摘している。北部が勝利したことで、幼稚
「ある日突然知らない奴が100円投げつけてきて大学合格させろって言われたらどう思う」「毎年正月だけ親戚がやってきて100円だけお年玉渡して代わりになんかよこせって言ってきたらどう思う」「いつも困った時だけやってきて100円やるから俺の悩みを解決しろって言ってくるあまり仲良くない友達がいたらどう思う」…「神様」が多くの日本人の自分への態度を嘆くという衝撃動画。いや笑劇か。「Vtuberには名前を呼んでもらうだけで1万円投げ銭するのに、人生を掛けた願い事に100円しか投げ銭(
戦前の忠誠心、戦後の勤勉さ、あまりにあり、良しとされていたものが、時代の変化で、避けられるを越え、嫌悪・否定される。田中角栄に対する好悪の激しさは、今では想像出来ないでしょうね。嫌悪、唾棄すべきとしたのが立花隆、司馬遼太郎、山本七平、擁護が渡部昇一、小室直樹と言ったところでしょうか。The体制たる田中角栄が、やはりThe体制たる面々と近親憎悪していた訳です。憎悪していると、いつのまにか、リベラル保守が体制として固定してしまいましたね。体制がリベラル保守で、時折新保守主義的な政権が出来る、と言
国家の原理/橋爪大三郎Amazon(アマゾン)Amazon(アマゾン)で詳細を見る楽天市場で詳細を見る★★★★☆小室ゼミ門下生でもあり文章も似ているのでついつい小室直樹先生と比較してしまう。時事に関することを後年に読まれるのは著者としてはあまり嬉しくないことなんだろうな、とは思いつつ、でも小室直樹先生の本は「原理原則」を説かれているので、ほとんど古さを感じない。偉大な師に追い付くのは実に大変だな、と本書のイシューとはあまり関係ない(でもタイトルは「原理
日本とアメリカとの関係が難しい局面を迎えているが、小室直樹は今日の事態を予言していた。小室は日米安保条約を「極東におけるアメリカ最大の与国となる代償として、経済大国日本の地位を認めることにほかならない」(『アメリカの逆襲』と書いている。しかし、それにも限度があるというのだ。車などでは圧倒的に日本が世界のシェアを確保している。アメリカは主要な基幹産業では日本の後塵を拝しているのだ。小室によれば、それでいてアメリカは未だに「日本を完全に軍事占領し、安全を保証しつつあるところに、なんとも言えない
小室直樹は『ソビエト帝国の崩壊』だけでなく『アメリカの逆襲』という本も書いていた。何度も引用したことがあるが、トランプの再登場が、日本にとって何を意味するかを考える上で大いに参考になる。小室はアメリカが自由貿易体制から抜けることを予言していた。自由貿易をすれが全ての国がよくなるというのが、比較生産費説であったが、トランプはそれには与せず、関税を引き上げて、自国の産業を守ることを最優先課題としている。そうなれば致命的な打撃を受けるのが日本なのである。リカードの比較生産費説の考え方を、小室
経営リーダーのための社会システム論構造的問題と僕らの未来Amazon(アマゾン)これからの社会がどうあるべきか、共同体自治や地方がまわるためににはどういうことが必要かの教科書のひとつになり得る本だと思う。宮台真司の過激な物言いや、発言の一貫性のなさに不信感いただく人も多く、毀誉褒貶激しいが、小室直樹、広松渉などから引き継がれた生きた学問としての社会学とその方法論を示してくれていることは事実だろう。本の中でいくつか気になったフレーズを箇条書きにすると。・孤独
ねこちゃん飼ったことある?下記去年のブログ「猫の日」とまったく変わりません…私の場合――――▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう2024年2月22日(木)こんにちは雪月剛(ゆづきごう)です。今日は先日の2月15日(土)にも投稿…以前にアメーバさんより寄せられてもいる「リブログ」……先日の1月28日(火)――惜しくも逝かれた社会ジャーナリスト「森永卓郎氏という方」も「日本の元凶」を切々と訴えて
数学嫌いな人のための数学(新装版)/小室直樹Amazon(アマゾン)Amazon(アマゾン)で詳細を見る楽天市場で詳細を見る${EVENT_LABEL_02_TEXT}★★★★★二回目。復刊、新装版を見つけたのでこちらを手に取る。数学的思考とはロジカルシンキング、クリティカルシンキングを定量化して更に精緻化したもの、なのかな。クリティカルシンキングの講義のよう。今後クリティカルシンキングのクラスも担当することがありそうだがここまでやったら恐らく受講生の皆
よく家に置いてるお菓子は?お応え――――ヤハリ昨年の「お菓子の日」とまったくおんなじ…変わりはありませんねェ……私の場合――――▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう2025年2月15(土)こんにちは雪月剛(ゆづきごう)です。今日も以前にアメーバさんより寄せられている「リブログ」です……〈原文に段落行間隔らの改定を施しています…〉なにとぞよろしくお願いいたします~~~昨年2024年2月15日(木)の▼本日限
日本保守党の権威失墜は、まさしく典型的な「急性アノミー」ではないだろうか。百田、有本氏が飯山氏を刑事、民事で告訴するといっておきながら、有本氏がやらない言い訳をニコ動で述べたことについて、党員から怒りの声が上がっている。これでは党が持つわけがない。自分たちを批判する飯山氏を徹底的に闘うと述べておきながら、尻尾を巻いて逃げ出したのだから、当然のことではないだろうか。政治家は嘘を吐いてはならないのである。デュルケムや小室直樹がいうような「急性アノミー」にほかならない。小室によれば「急性アノ
【三島由紀夫:武士道と軍国主義】先日、「新版三島由紀夫が復活する」(小室直樹著、毎日ワンズ)を読んだ以下は一部抜粋政府への建白書さて、この建白書のなかで三島が、声を大にして訴えているのは次の三つの主張である。第一は、戦略上共産主義陣営は自由陣営に対し、基本的利点をもち優位にあるということであり、第二は、戦後日本は、防衛の基本的前提ともいうべき国家の政治体制が、戦略上最大の弱点になっているという指摘である。第三は、日本の国防理念には基本的矛盾があり、日米安保と関
今がますます幸せだと気がツクには4183号第15回れいわ新選組、全国勉強会、講師安冨歩氏、テーマ:『子どもを守る』を政治の原則に5安富氏の話を聞いて、不登校を集めて、すべての生徒を、食べさせる、寝させる、暴力から守って、詰め込み教育は止めて、生徒の知りたい事を教える特区の学校を何ヵ所作ったらいいと思いました◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎令和6年12月21日にれいわ新選組の月に一度の外部講師をお招きして開催する全国オンライン勉強会が
新書といえば……「岩波新書」「中公新書」「講談社現代新書」「時事新書」「ゴマブックス」「カッパブックス」……一番「庶民的」な新書といえば?[2025・1・1・水曜日・祝日]この前、神保町の新刊書店に入ったら、非売品として自由にお取りくださいとなっていたのが『新書へのとびら講談社現代新書創刊60周年』という小冊子でした。体裁は「新書」。160頁ですから、まぁ、普通の新書一冊分ぐらいの分量でした。本書の半分以上、100頁近くを占めているのが、魚住昭氏による「現代新書はい
小林製薬がやられたら日本全体がやられると思った方がいい。一企業の問題ではない。https://t.co/g4pqwh2zeF—山岡鉄秀(@jcn92977110)December29,2024秀才中の秀才といわれる財務官僚が経済全体を見ずに増税だけを考えているという話は本当だった。日本の教育は根本的に間違っている。かつて小室直樹氏が警告したように、偏差値が日本を滅ぼすだろう。山岡鉄秀のBedTimeTalkvol32偏差値が日本を滅
2024.12.6おはよう御座います💐5年前の今日のフェイスブック📚読書記録から転載します🐰〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜2019.12.06こんばんは🍃今週会社で始業前と昼休みに、小室直樹さんの「数学を使わない数学の講義」WAC920円+税を読みました📚小室直樹さんは1932年東京生まれ。政治学者、経済学者。京都大学数学科卒業。大阪大学大学院経済学研究科、東京大学大学院法学政治学研究科修了。法学博士。多数の著書があります。以下本書から一部引用します。〜〜〜多民族からなる欧米社会にとって、
理屈コネ太郎の読書歴で最初に知的興奮を味わったのは、今思えばイザヤ・ペンダサン著(実はおそらく山本七平)が著した『日本人とユダヤ人』である。まさ十代だった私には、視野を広く持つこと、具体的な数値に拠る事を教わった気がする。いま思う、山本七平-合理的なもの山本七平という名前は、戦後日本の思想や文化を語る上で欠かせない存在である。彼は作家、評論家、思想家として、多くの議論を呼び起こしながらも、日本社会の本質に鋭く迫った人物だ。その活動の中心には、宗教、倫理、戦争、経済、文化…続きを読む
近代資本主義―資本主義原論のための公案3つ!世間では資本主義と言えば、皆同じものだと思っている人が多い。「日本は資本主義国家ではない」(小室直樹)というと、エッと驚かれる人もいるかも知れない。学生も含めて、我々日本人は、経済学を勉強しておくに越したことはない。それには、小室直樹日本人のための経済原論」(東洋経済新報社刊・2800円)を読むのが良い。この本を読まずして日本の資本主義は分からないし、世界経済の行方も分からない。「アメリカは資本主義であるが日本はそうではない。
なかなか掃除できてない場所は?ありませんねェ……私の場合―――妻がいつも目を光らせていますので………▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう2024年9月24日(火)こんにちは雪月剛(ゆづきごう)です。今日も今朝アメーバさんより寄せられている「リブログ」……〈原文に段落行間隔らの改定を施しています…〉どうかよろしくお願いいたします~~~みんなの回答を見る2023年9月24日(日)なかなか掃除できてない
理想の間取りは?余分な動きは一切しなくても良い…人間工学が完璧に取り入れられた間取りのお家………ですね――私の場合―――▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしよう2024年9月23日(月)こんにちは雪月剛(ゆづきごう)です今日も今朝アメーバさんより寄せられている「リブログ」……〈原文に段落行間隔らの改定を施しています……〉どうかよろしくお願いいたします~~~みんなの回答を見る2023年9月23日(
日本の敗因:歴史は勝つために学ぶ/小室直樹Amazon(アマゾン)Amazon(アマゾン)で詳細を見る楽天市場で詳細を見る${EVENT_LABEL_02_TEXT}★★★★★4年ぶり3回目。前回も引用したここがやはり大事なポイント。圧倒的に「戦争反対」だったアメリカの世論大東亜戦争前夜のアメリカの意図、「日本となるべく戦いたくない」というアメリカの意思。それを、日本の指導者は読みとることができなかった。この歴史的事実を日本人は、今こそ
「天皇」の原理/小室直樹Amazon(アマゾン)Amazon(アマゾン)で詳細を見る楽天市場で詳細を見る${EVENT_LABEL_02_TEXT}★★★★★1993年刊のものが2023年に復刊されたもの、らしい。小室直樹先生のご著書でまだ拝読していないものがあってそれを読めることが純粋に嬉しい。天皇は奇蹟である。明治維新は、外国人(例。英公使パークス)には、奇蹟としか観じようがない。いかなる大革命も比較を絶するこれほどの大変革が、
小室直樹日本人のための経済原論Amazon(アマゾン)Amazon(アマゾン)で詳細を見る楽天市場で詳細を見る${EVENT_LABEL_02_TEXT}★★★★★5年ぶり7回目。小室直樹先生の本は速読には全く向いておらず、とても平易な文章で書かれているものの、そのロジックを理解しようとウンウン唸りながら行ったり来たりして読了する。その知的格闘が実に楽しい。今回思うのが小室直樹先生が本書を描かれていたころと完全に潮目が変わった、ということ。イ
視聴者さんにオススメされた「謎!!」の本が届きました
未だに憲法9条があるおかげで、戦争に巻き込まれないですんでいると思う日本人は多い。そうした平和ボケが生まれる背景について、見事に分析して見せたのが、生まれは東京であっても、県立会津高校を卒業し、母方は会津藩士であった、天才思想家小室直樹である。小室は日本人の特異な文明観について論じている。国連を例に挙げながら、西洋人は国連に関して、あくまでも人間がつくった一つの制度と考えるのに対して、日本人は国連を自然の賜物として受取ってしまうというのだ。しかし、小室が言うように「国連は出来は悪いかも
日本国民に告ぐ誇りなき国家は滅亡する/小室直樹Amazon(アマゾン)Amazon(アマゾン)で詳細を見る楽天市場で詳細を見る${EVENT_LABEL_02_TEXT}★★★★★6年ぶりたぶん3回目。この本でも肝は「アノミー」カリスマの保持者は、カリスマを手放してはならない前章で、日本人がなぜ、いともたやすくアメリカのマインド・コントロールを受けたのかについて述べた。最大の理由は、終戦によって発生した急性アノミーを利用したからである。
夜が深まる静寂の中、マンションの自室で、私は「山本大樹」の名刺を手に取り、彼がかつて描いてくれた自分のデッサン画を眺める。と、心がふわりと軽くなるような感覚に包まれる。一方で、名刺の文字が私の心に小さな波紋を作り、幼い頃の記憶が蘇ってきてそれが鮮明になればなるほど心が動揺し、私自身もその感情の突然の強さに戸惑っている。”杏子と大樹は保育園から高校まで同じ町で育った幼なじみ。大樹の実家は食堂を、杏子の実家は工務店を営んでおり、二人の家族は商工会議所を通じて深い交流があった。幼い頃から、忙し
小室直樹の師であった市村真一の『歴史の流れのなかに―私観・日本経済と教育』を読んでいて、最先端の数理経済学者でありながら、その一方で優れた教育者であったことが分かる。「人遠慮なければ、必ず近憂あり」(『論語』衛霊公篇)、「子を代えて教う」(『孟子』)、「父教え、師厳しくして、学問のなることなきは、子の罪なり」(司馬温公)、「鄭声(ていせい)の雅楽の乱れるをにくむ」(『論語』陽貨篇)、「博学、要を失する、これを雑学という。雑学はもって学となさず」(吉田松陰)、「人の徳慧術知ある者は、つねに疢疾
日本人のための宗教原論/小室直樹Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}Amazon(アマゾン)で詳細を見る${EVENT_LABEL_02_TEXT}楽天市場で詳細を見る${EVENT_LABEL_02_TEXT}★★★★★このブログの記録だけでも5回目。ただ、前回から7年も空いてしまったのは反省。世界の理解、日本の理解、個人の理解に宗教の理解は欠かせないと思う。本書はその数多ある宗教の中からキリスト教、仏教、イスラ