余命10年を観た。いつもの余命シリーズでしょ、とたかを括って見てたが、やられた。特に当たり前過ぎてどの監督も映像化したがらない"もし病気でなくて、普通の毎日を送れたらどんな人生だったか"を照れなくキチンと観客に見せる藤井監督に負けた。またただの突風という自然現象をキービジュアルとして映像化したのも中々の腕だ。そして何より、原作者が実際にこの病気で亡くなっている事実に驚愕する。関連資料随所に見かける"本作は実話ではありません"は確かにそうだが、自分の病をフィクションとして描いた作家の、本気が伝わら