岡山の小京都・津山で日本刀の取材をしていた尚子(片平なぎさ)と克也(船越英一郎)が、訪ねた刀工の家で殺人事件に遭遇した。殺されたのは天才・鬼才の名をほしいままにした刀工・喜多見史郎(加納竜)の内縁の妻・加島安代(秦由香里)。現場には『雨月物語』の本があり、死体は数本の長い黒髪を握り締めている。喜多見は岡山一といわれる刀工・杉田源一郎(大木実)の一番弟子。以前の評判とは裏腹に、最近の喜多見の作品は荒れ、ここ1年は刀を打っていない。金に困った安代は、二番弟子で、杉田宅に住み込む相田啓介(羽場裕一)に