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『親の恩』一、軒に巣をくふ燕(つばめ)を見たか雨の降る日も風吹く日にも親は空をばあっちこっち飛んで虫をとって来て子に食べさせる二、ひよこ育てる雌鳥(めんどり)見たかここここここと子供を呼んで庭の隅やらはたけの中で餌(え)を探しては子に拾はせる【尋常小学唱歌】◇雨の降る日も風の吹く日も餌を食べさせ取り方を教え独り立ちするその日まで親の恩着せるでもなくホントありがたいことですね
『春が来た』作詞〜高野辰之(1876〜1947)一、春が来た春が来たどこに来た山に来た里に来た野にも来た二、花がさく花がさくどこにさく山にさく里にさく野にもさく三、鳥がなく鳥がなくどこでなく山でなく里でなく野でもなく◇元は尋常小学読本の教材散文「のあそび」の中で子供達が合唱する歌だったとか。散文では山に来た→野に来た→さとに来たの順番だったとか。そうですね、改めて順番を考えてみると山→野→さとが自然でしょう
『梅に鶯』一、日のよくあたる庭前(さき)の垣根の梅が咲いてから毎朝来ては鶯がかはいい声でほうほけきょう二、鳴くのを聞いて縁側の籠(かご)の中でも鶯が垣根の方を眺めては調子を合はせてほうほけきょう【尋常小学唱歌】◇庭先の垣根の梅の木に来た鶯さん☆も縁側の籠の中てま飼われる鶯さん☆も春が少しずつ少しずつ進むにつれて歌も少しずつ少しずつ上手になってお互い立場を越えて仲良くハモって歌うのでしょうか
『鵯越(ひよどりごえ)』一、鹿も四つ足馬も四つ足鹿の越えゆくこの坂道馬の越せない道理はないと大将義経まっさきに二、つづく勇士も一騎当千ひよどりごえについて見れば平家の陣屋は真下に見えて戦い今や真っ最中三,油断大敵うらの山より三千余騎のさか落としに平家の一門おどろきあわて屋島をさして落ちてゆく※一騎当千・・・一人で千人の敵に対抗できるほど強いこと。【尋常小学唱歌】◇源義経☆は鵯越を馬で駆け下りた!😲私にはとても無理ですね、
安曇野の遅い春を待ちわびる心を歌った「早春賦」。明治44年〜大正3年に発行された文部省著作尋常小学唱歌編纂委員会の作詞委員会委員長を務めた吉丸一昌氏。大正元年から『新作唱歌』全10集を編著していますが、その中には『早春賦』、『故郷を離るる歌』なども含まれています。昭和59年4月に設置された早春賦歌碑。画像引用元早春賦~安曇野にて~(youtube.com)
『犬』一、外へ出る時とんで来て追っても追っても附いてくるぽちはほんとにかわいいな二、内に帰ると尾を振って袂(たもと)に縋(すが)って嬉しがるぽちはほんとにかわいいな【尋常小学唱歌】◇犬は散歩に連れて行ってもらうのが大好き。犬は飼い主がうちに帰ってくると嬉しい。飼い主は散歩も好きだけれどうちに帰るのも嬉しいけれど自分のことが大好きで嬉しそうに尾をふる姿を見るのが何より嬉しいのでしょうね
『金剛石・水は器』昭憲皇太后御歌一、金剛石もみがかずばたまの光はそわざらんひとも学びて後にこそまことの徳はあらわるれ時計のはりのときのまも光陰(ひかげ)惜しみてはげみなばいかなる業(わざ)かならざらん二、水はうつわにしたがいてそのさまざまになりぬなり人は交わる友によりよきにあしきになりぬなりおのれに優る良き友をえらびもとめてもろともにこころのこまにむちうちて学びの道にすすめかし※金剛石・・・ダイヤモンド【尋常小学唱
今回は、先日友人からもらった「尋常小学唱歌」の切手にしました。なんか図案が当時の雰囲気をよく表してますね。さて、今回も勝手に格言(81回目)にお付き合いください。今回も入院中のお話しで、同部屋の患者さんの息子さんのお悩みごとです。「ズバリ後悔しない方法はありますか…?」といきなりの言葉から始まりました。「私は、子供の頃から後悔のしっぱなしで…いつも、自分の思いと選択した結果を比較してしまい…ああしておけばよかったこうしとけばよかった…と後悔ばかりで自分が嫌になるんです」😕「なるほど
『いてふ(いちょう)』一、五月の朝の丘の上日の照り添えば新緑のこずえさやけく潔く晴天を増す大いちょう王者に似たる姿あり二、暮れゆく秋の丘の上風そよ吹けば金色の小鳥群れつつ飛ぶごとく落日に散る大いちょう視界を照らす光あり【尋常小学唱歌】◇五月の王者のような新緑のいちょうとちょうど今頃の暮れゆく秋の金色のいちょうは役割が違いますね。秋の金色のいちょうは夜道も明るく照らしてくれますね
『明治節』作詞〜堀沢周安(1869〜1941)一、亜細亜(アジア)の東日出づる処(ところ)聖(ひじり)の君の現れまして古き天地(あめつち)とざせる霧を大御光(みひかり)に隈(くま)なくはらい教えあまねく道明(あき)らけく治めたまえる御代(みよ)尊(とうと)二、恵みの波は八洲(やしま)に余り御稜威(みいつ)の風は海原越えて神の依(よ)させる御業(みわざ)を弘め民の栄行く力を展(の)ばし外(と)つ國國のふみにも著(しる)く留(とど)めたまえる御名
『燈台』一、空には月なく星さへ見えぬ雨の夜雪の夜嵐の夜半(よわ)にさかまく荒波分けゆく船は何をかしるべに舵柄取れる二、知らずや闇夜に海原とほく船路を示せる光のあるを知らずや夜すがら嵐に消えてゆくてを教ふるあかしのあるを三、かしこの岬の巌の上に聳(そび)ゆる燈台頂高く夜夜(よるよる)輝くともし火こそは行きかふ船には尊きまもり【尋常小学唱歌】◇これをバックに写真を撮らせる観光スポット的おしゃれな燈台もありますね✨本日は燈台
『近江八景』一、琵琶(びわ)の形に似たりとて其の名をおへる湖の鏡の如(ごと)き水の面(おも)あかぬながめは八(や)つの景二、まづ渡り見ん瀬田(せた)の橋かがやく入日美しや粟津の松の色はえてかすまぬ空ののどけさよ三、石山寺の秋の月雲をさまりてかげ清し春より先に咲く花は比良の高ねの暮の雪四、滋賀唐崎の一つ松夜の雨にぞ名を得たる堅田の浦の浮御堂(うきみどう)落来るかりもふぜいあり五、三つ四つ五つうち連れて矢橋(やばせ)をさして帰り行く白帆を送る夕風に声
『雁(かり)(雁がわたる)』一、雁がわたる鳴いてわたる鳴くは嘆きか喜びか月のさやかな秋の夜に棹(さお)になりかぎになりわたる雁おもしろや二、雁がおりる連れておりる連れは親子か友だちか霜の真白な秋の田に睦まじくつれだちておりる雁おもしろや【尋常小学唱歌】◇雁(かり)・・・雁(ガン)の別称。カモ目カモ科の鳥のうちハクチョウを除いた大形のものの総称。雌雄同色で羽色は地味な褐色が一般的。日本には冬鳥として秋に渡来する。湖・沼・湿地・水田
『母の心』一、朝早くから井戸端で母は精出す洗い物たらいの中にあるのは何これは太郎の小倉の袴(はかま)太郎昨日は運動会で泥によごしたこの袴二、夜遅くまで奥の間に母は精出す針仕事ひざの上には何があるこれはお春の晴着の羽織お春明日は雛様祭着せてやりたいこの晴着【尋常小学唱歌】◇晴れの日の舞台裏ー事前に衣装の針仕事当日は祖父母の分もご馳走やお弁当事後は泥で汚れた服の洗濯運動会の朝は3時起きなの⏰ホット一息ついた頃腰に来るのよね〜とおっ
『おきやがりこぼし』一、投(ほう)り出されてころころ転び體(からだ)ゆすってむっくと起きてあちらを向いて黙ってすわるおきやがりこぼしはおもしろい二、幾度投げても何時でも起きて體(からだ)ゆすってむっくと起きてこちらを向いて人をばにらむおきやがりこぼしはおかしいな【尋常小学唱歌】◇おきゃがりこぼし?🤔ハイ、おきあがりこぼし、ですね。だるま等の形の人形の底の部分におもりがつけてあるので倒れてもすぐに起き上がる玩具。それが起き上がり小法
『電車ごっこ』【昭和十六年】作詞〜井上赳(1889〜1965)一、運転手は君だ車掌は僕だあとの四人が電車のお客「お乗りはお早く動きます」二、運転手は上手電車は早いつぎは僕らの学校前だ「お降りはお早く動きます」『原作電車ごっこ』【昭和七年】一、運転手は君だ車掌は僕だあとの四人は電車のお客お乗りはお早く動きますちんちん二、運転手は上手電車は早いつぎは上野の公園前だお降りはお早く動きますちんちん◇本日は時刻表記念日なのでこの歌
『僕の弟』一、僕のおとうと五郎ちゃん汽車のおもちゃがだいすきでおうちの中でピイポッポ朝から晩までピイポッポ二、僕のおとうと五郎ちゃん御本をよむのがお上手でどの本見ても鳩ぽっぽ書いてないのに鳩ぽっぽ【尋常小学唱歌】◇僕と弟朝から晩まで一緒にいるのかな?夏休みはあと少しで終わりかな?五郎ちゃん☆は可愛いね一郎ちゃん☆も(ニ?三?四?😊)可愛いね
『池の鯉』一、出て来い出て来い池の鯉底の松藻のしげった中で手のなる音を聞いたら来い聞いたら来い二、出て来い出て来い池の鯉岸の柳のしだれた蔭へ投げた焼麩が見えたら来い見えたら来い【尋常小学唱歌】◇昨日の『木の葉』の最後鯉はえさかと浮いてくる・・・についつい続けたくなるのがこの『池の鯉』なんだ、木の葉かハズレ😔おっと、焼き麩だ当たり😋五十円の鯉のエサは大人気❕✴️大当たり✨🎉なのでしょうね
『木(き)の葉』一、どこから来たのかとんで来た木の葉くるくるまわってくもの巣にかかり風にふかれてひらひらすればくもは虫かとよって来る二、どこから来たのかとんで来た木の葉ひらひら舞って来て池の上に落ちて波にゆられてゆらゆらすれば鯉はえさかと浮いて来る【尋常小学唱歌】◇あなたどこから来たのどこへ行きたいのあなたどこからと言われても🌿どこへと言われても🌿あなたそれは風や水に聞いてくださいそれと蜘蛛(くも)にも聞
『霧』一、しらじらと朝霧野山をこめて月のごと日輪ほのかに浮かぶ野路を行く人影ただちにきえてけたたましもずの音(ね)こずゑはいづこ谷間よりはひ出(い)で木の幹ぬらししらじらとおぼろに朝霧流(なが)る二、しめやかに夜(よ)の霧ちまたをつつみ立ち並ぶ家家ともしびうるむ影のごと人去り人来る大路ほろほろと聞ゆる笛の音(ね)いづこ窓ぎはにはひ寄りガラス戸ぬらししめやかにひそかに夜の霧流る【尋常小学唱歌第六学年用】◇時間をかけて丁寧に読み解けば霧を見
『あさがお』一、毎朝毎朝咲くあさがおはおとといきのうと段々ふえて今朝はしろ四つむらさき五つ二、おおきなつぼみはあす咲く花か小さなつぼみはあさって咲くか早く咲け咲け絞りや赤も【尋常小学唱歌】◇今年もご近所さん☆が朝顔をたくさんたくさん育ててます。色はやっぱり紫系💜が多いかな?つるが巻き付く紐(ひも)は一年中渡しっぱなし。毎年のことなので、外さずそのままにしてあるみたいですね
『夕立』一、降る降る夕立鳴る鳴る雷小川にめだかを取ってた子供は笊(ざる)をかぶって急いで帰る二、照る照るお日様飛ぶ飛ぶ白雲学校に晴間を待ってゐた子供は本をかかえて静かに帰る【尋常小学唱歌】◇笊(ざる)を被って・・・濡れ具合が幾分マシかもしれませんね夕立なら雨宿りができれば大丈夫とりあえず三十分程待つのだぞそれは質が良かった頃の夕立のお話。今時のゲリラ豪雨と当時の夕立とは全くもって「別物」ですね・・・
『日光山(にっこうさん)』一、二荒(ふたら)の山下(もと)木(こ)深き所大谷(だいや)の奔流岩打つほとり金銀珠玉をちりばめなして終日(ひねもす)見れどもあかざる宮居二、浮彫・毛彫の柱に桁(けた)に振るひしのみの技(て)巧をきはめ丹青まばゆき格天井(こうてんじょう)に心をこめたる絵筆ぞ匂ふ三、美術の光の輝く此(こ)の地山皆緑に水また清く楽園日本の妙なる花を外国(とつくに)人さへめづる宜(うべ)ぞ※宜(うべ・むべ)・・・もっともである
『日本三景』一、緑したたる山を後ろに波に漂ふ朱(あけ)の廻廊(かいろう)竜の宮居の姿はこれかみぎわの灯籠(とうろう)皆火をともして夜の宮島さらに美し二、与謝(よさ)の浦波遠く続ける中をかぎりて浮かぶ松原天(あめ)の通路(かよいじ)絶えしは何時か輝く日影に神の代おぼえて朝の橋立殊にめでたし三、松の嵐はささやきあひて海にちりぼふ千島・五百島(いほじま)如何(いか)なる神のなしし巧みぞくすしきながめ見る間に変わりて雨の松島いよよ珍し【
『山雀(やまがら)』一、くるくる廻(まわ)る目が廻るとんぼう返り宙返り川瀬にかかる水車ぴいぴい山雀ぴい山雀二、よいこら引いた綱引いたもいちど引いた綱引いた釣瓶の水をこぼすまいぴいぴい山雀ぴい山雀三、つけつけ鐘を一(ひい)・二(ふう)・三(み)お寺の鐘がこひしかろお前も山がこひしかろぴいぴい山雀ぴい山雀【尋常小学唱歌】◇山雀(やまがら)。人によく慣れて芸達者な鳥なんですね。詳しいことは知らないので😆下記を参考になさってください↓
『何事も精神』一、軒よりおつる雨だれのたえず休まず打つ時は石にも穴をうがつなり我等(われら)は人と生まれ来て一旦(いったん)心定めては事に動かずさそはれずはげみに進むに何事のなど成らざらん鉄石の堅きもつひにとほすべし二、小さき蟻(あり)もいそしめば塔をもきづき燕(つばめ)さへ千里の波も渡るなりましてや人と生まれ来て一旦めあて定めてはわき目もふらず怠らずふるひ進むに何事かなど成らざらん盤石(ばんじゃく)の重きもつひにうつす
『波』一、あおいうねりなみのうねりいきてるようによってきてたいらなはまにまっしろなぬのをしくかもめがとんでうみはのどか二、おどるおどるなみがおどるいきてるようによせてきてきりたついわにちるなみはたきのようかもめがないてうみはさけぶ【尋常小学唱歌】◇本日七月三日は7→な3→みで波の日だそうすね生きてるように寄せる波波に乗るか?さらわれるか?それはかもめに問うな波に聞け
『蚕(かいこ)』一、風暖かき五月のはじめ里の少女(おとめ)の取るや羽箒(はぼうき)掃きおろしてる春のかひこさながら黒き塵(ちり)の如(ごと)く二、四度(よたび)の眠(ねむり)いつしか過ぎて箸の太さは小指となりぬきそひきそひて桑はむ音木(こ)の葉に雨のそそぐ如く三、髪も結ばず夜さへ寝(い)ねず心つくして一月(ひとつき)あまり努めしかひの見えたる今日(けふ)うれしや繭は山の如く【尋常小学唱歌】◇蚕のお世話辛いこともあったでしょうがお世話は誇らしきことで
『蛙と蜘蛛(くも)』一、しだれ柳に飛びつく蛙飛んでは落ち落ちては飛び落ちても落ちてもまた飛ぶほどにとうとう柳に飛びついた二、風吹く小枝に巣を張る小蜘蛛張ってはきれきれては張りきれてもきれてもまた張るほどにとうとう小枝に巣を張った【尋常小学唱歌】◇蛙さん蛙さんなぜその柳だったの?蜘蛛さん蜘蛛さんなぜその枝だったの?そこには決して諦めたくない何かがあったのでしょうね
『瀬戸内海』一、のどけき春の朝ぼらけデッキに立ちて眺むれば朝日きらめく波の上おぼろにかすむ島山の影おもむろに移りゆく二、前より来(きた)る白帆かげ忽(たちま)ち後(あと)に消え去りて遠くかすかに見えたりし島影やがて近づけば又あらはるる島いくつ三、静けき波に影うつす緑にまじる花ざくらにほふ山辺もいつしかに眺め変るおもしろさ瀬戸内海の船の旅【尋常小学唱歌】◇春の夜明け方の瀬戸の海。子供達☆船で島巡りでしょうか?いつもの