国家試験も記述式だった時代、法規の試験では小学生だろうと法律用語を正しく書ける必要がありました。「傍受」も書けと言われたら結構困ります。しかし専門用語として難しいのはむしろ無線工学の方で、子供の私にとっては、励振・平衡・緩衝・逓倍・自励・・などなど、意味を問う以前の言葉ばかりでした。「局部発振」だって一体何が局部やらですし、読み方も一筋縄では行かず、ある同期生は「緩衝」を「えんしょう」だと高校を出る頃まで思い込んでいたそうです。それら難しい熟語の中でも、どういうわけか「てい倍」という仮名書きだけ