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専心池坊の盛花。お生花が続いたので、もりばなのお稽古。もりばなをさっと入れるの、案外難しい。花材はトウゴマとオンシジュームと小菊です。トウゴマは、よく生け花には使われるのですが、そういえば最近生けておらず、久しぶりでした。どちらかというと葉より茎を生かすといいかしら。角度を変えて撮ってみる。床の間に。先日のリンドウ。初めて気付いたのですが、リンドウって明るくなると開いて夜になると閉じる、翌日の朝また開く、数日これをくりかえす、というお花だったのね。知ら
専心池坊のお生花。先日、リンドウを上手に生けられなかったので、再挑戦。お生花を生けるときにむしったお花。白砂(細かい小石)と水を花器に入れ、砂に挿していったら、とてもうまく留まったわ。この砂は、砂鉢と呼ばれる大きな水盤にお花を生けるときに、水盤の中に敷くものです。現在は、花は別の花を留める道具で建て、飾りに砂を敷くのだけれど、古い花瓶には、内側におそらく砂を詰めて使ったためにできたと思われる傷があるものがあるそうです。花を留めるのに砂を使っていたのね。イギリスのフラワーアレンジ
岩国市民文化祭「諸流いけばな、盤景展」に行ってきました。なかなかの大作が並んでいました。池坊のお稽古をしていた関係か池坊の作品がしっくりきます。いつもなら、この時期に山野草展もあるのですが、今年はないようです。いろいろなイベントが開催断念せざるを得ないのは残念です。
専心池坊のお生花。菊は七本、九本で生けたり、二種使って二色の菊を生けたりいろいろなんですが基本に返って一種五本で。掛けものは秋の月ではなく、春の月を表現しているのですが、たまたま干してたので出てた。月の右下に桜の花びらが一枚散っているのだけれど写真だとはっきり見えないからいいかしら?琵琶湖の月なの。周囲の裂は、これも写真だとよく見えないけど地模様が観世水(水が平たい輪になってる)、水辺に散る花なのよ。専心池坊三浦香風のmyPick株式会社CrunchStyleとき
暑いのですぐにお花が傷んでしまう。専心池坊の決まった型のアレンジメントをこの大きさの花器でするならこの3倍くらいのお花を通常使うのですが、少しのお花で生け、小まめにしおれたら生け替えたたほうがこの季節はいいかしらと考えました。バラとカーネーション。バラはまだつぼみで咲くのが楽しみです。専心池坊で「ホリゾンタル(horizontal,水平ってことね)」と名が付いている型に近づけて生けてみたのよ。斜め前に大きく垂らす部分を作るのがポイント。花器は、厚みはなくて、横広がりで、ホリゾンタル向きだと思
書道展会場にお花を生けました。いろいろとここがへんとか写真とると荒がわかりお恥ずかしい。お花(専心池坊)のお稽古ともちがう、茶花ともちがう、籠の花です。籠は表千家の定番の形のもの、幕末から明治のころのお家元のお好みなのだけど、お茶の花より派手めのお花を入れるのにも合いそうと思って今回使ってみました。お茶のお稽古でみかけるなかでいちばん好きな籠なんですよ。生ける人がうまくなく生かしきれてないのだけど、なんていいデザインなんだろうといつも思っていたもの。右の先生の書の前に。中高の書道
百花、世外(俗世間を離れた場所)に香る専心池坊の流祖、諸泉祐道宗匠の書。花の王、牡丹を生けてみました。専心池坊三浦香風のmyPick株式会社CrunchStyleときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)
お花の短歌は多い——というか和歌ってたいてい花か恋を歌ってる——けれど、生け花を歌ったのは珍しいのじゃないかしら?この短冊は法華寺門跡久我高照尼がお書きになったものだそうです。「数多きながれあるなりいけ花のわざそれぞれにかぐわしきかな」と書いてあります。数多き流れですから、どの流派の人も使っていいかな?と思い掛けてみました。実は短冊を掛けようと思ったら、短冊掛けが無かったの。短冊掛け、ひとつは持っていたいな、持つなら短冊を留める糸が松葉になっているのがいいな。糸がただ斜めに付いて
専心池坊の「フラワーアレンジメント英国スタイル」は家元講師の先生がたが、イギリスのコンスタンス・スプライ校で学んで、いけばな流派のフラワーアレンジメントとして作り上げたものです。近頃は、海外から個人が古書を購入することも容易になりましたから、コンスタンス・スプライのフラワーアレンジメントの本を取り寄せてみました。基本に帰ってみようと。その中に、キャンドルスタンドを使ったアレンジメントがいくつかありました。①ろうそく1本立てのキャンドルスタンドを用いる。ろうそくの根元にフラワーアレンジメントが
お軸は、専心池坊現お家元のひいお祖父様の書です。いちばん上に華道十徳と書いてあります。いけばなをすると起こる十のいいこと。おそらく、卑交高位、花無他念、衆人愛敬、不語成友、知草木名、席上常香、朝暮風流、諸悪離別、精魂養生、不時仏縁。
わが専心池坊流は今年2月に鹿児島にて華展を済ませ、東京支部の幹部の先生がたも参加なさったのですが、本日は他流さんの華展を拝見しました。広山流はことし110周年を迎えるそうで、110周年記念オンラインいけばな展の第一弾です。自然な感じのお花が多い流派さんでいつも花材選びのセンスがいいなあと思いながら見とれてしまいます。さりげなく、いいのです。
お花やさんのお花が「緑がち」になってる。そう思っていました。どういうことかと申しますと、以前よりお花に対して茎や葉の部分の比率の大きいのが切り花として出ている気がするのです。洋花にも流行があり、ちょっと自然より和風よりのような、けれど従来の和でもない、草花的なものが多い気が。6月ごろは白い小さな花をつけたリョウブの大枝が、洋花のブーケなど中心のお花屋さんによくおいてありました。みんなが少し疲れてきていて、緑の分量が多いものを求めているのかもしれません。昨日お花を買いに行くと、今までよりお花が
昨年に続き蓮に挑戦。昨年より少し長持ちさせることはできたのですが、とはいえ、体(一番前)の葉が翌日にはチリチリしてきました。課題多し。お稽古に通えないなか、購入できた花材で少しでもお花を生けよましょう。専心池坊ではあと一枚水に浮いている葉を足すのですが今回は手に入らなかったのでなしに。蓮の葉に水を垂らすとコロコロと水滴になる。水から生えるものだからこそ、葉の表は水を吸わないで呼吸や光合成に集中できる構造になっているのでしょう。
専心池坊の現代花のうち自然花。シャクヤクは葉も美しく、生け花にしてくださいね、という形になっているといいますか、自然を観察して生け花が出来たわけで、ではどんな自然を観察したのかというとそれはシャクヤクであったということかと思います。まさに、「立てば芍薬」です。先日は短く切って行けることもしてみましたが、やはり立ち姿を生け、バイカウツギを低く扱いました。
ルクセンブルクの大公家に赤ちゃん誕生のニュースが。おめでとうございます。https://www.newmyroyals.com/2020/05/the-first-photos-of-prince-guillaume.htmlテーブルのお花に注目してしまいました。このような茎の見えないお花をこんもりと「盛る」ような生け方って日本人はしない?と思っていましたが、平安時代や鎌倉時代の絵には出てくるのです。いけばなといえばお花を花器から「立てる」ものという感覚があるのですが、まず古い時代は、カ
専心池坊のいけばな。写真右が「投入盛花教本」です。岩波思想体系の古代中世芸術論の巻には現代「お稽古事」になっているお能やお茶やお花の伝書などが入っていて、左上はそのなかで、最古のガーデニング書といわれる作庭記を解説したもの。近頃はこんなのを読んでいます。お稽古がお休みなので、伝書にあるような古典のお花は稽古できない。昭和の初めの教本なら自習できるかな?と、こういう機会に、前からしてみたかった教本に載っている生け方をしております。少しずつ集めていた花器も使ってみましょう。シャクヤクを青磁
専心池坊流ではお生花と立花という古典花を伝承しつつ、近代に新しいいけばなが興ってきたときに『投入盛花教本』という図入り教科書が出されてるのです。でも、ふだん盛花をするときにさほど意識していなかったような。今回、教本に従って生けてみようと試してみました。教本では花材は、テッポウユリとカーネーションとシュンラン(主に葉)になっています。シュンランのところはタマシダに。教本のこの頁の花器は手の付いた籠。教本を見てこういう花器はいま、販売されているのだろうか?と思ってしまいました。売っていると
2月のお稽古。この季節は春の花木が出回ります。マンサク、サンシュユ、トサミズキ、ミズキ、早めに咲くサクラなど。エニシダ、レンギョウ、ボケも。これらを専心池坊ではお生花にします。今年はちょうどお花屋さんに入ったサンシュユで稽古しました。緑のかわいい丸いつぼみはアオモジ。菊も色々な品種が増えているよう、おしゃれな色の菊です。それと白椿を低く使い、投げ入れにしてみました。生け花は引き算していくもの。届いた枝を整理していい形を出現させると言う作業をしますから、切り落とされた小さな枝が