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2016年のブログです*松木邦裕さんの『こころに出会う-臨床精神分析その学びと学び方』(2016・創元社)を読みました。松木さんの研究会での講義や学会誌の論文などを集めた本ですが、充実した内容です。総論的な論文もありますが(少し難しいですが、とても勉強になります)、じーじが今回、特に勉強になったのが、「喪失ということ」と「不毛ということ」という文章。いろいろと考えさせられました。このところ、なぜか「対象喪失」のことを考えることが多いのですが(老人に
2015年のブログです*小此木啓吾さんの『対象喪失-悲しむということ』(1979・中公新書)を久しぶりに読みました。たぶん10年ぶりくらいだと思うのですが…。なかなか勉強になりました。最近,「うらみ」やその解消などについて考えていて,ふと「対象喪失」や「喪」の作業との関係に思い当たって読んでみたのですが,当たり!でした。「対象」を喪失するのは人生では当然のことですが,その時に「断念」や「諦め」,「喪」の作業が十分でないと辛いことになりそうです。逆説的です
2ヶ月ぶりにちょっとだけ走れた。と言っても走るとすぐに息切れしてしまうから少し走って🏃🏻♀️たくさん歩く🚶🏻♀️また少し走って🏃🏻♀️たくさん歩く…🚶🏻♀️を繰り返して10㎞ほど。私は、普段よく行く7つのコースすべてにコース名をつけている。墨田区の両国橋から荒川区の白髭橋までの約5㎞を往復する「雨あがり」は、中でも最も気に入っているコースである。このコースは、半分くらい首都高速の高架下を通っていて夏は日陰が多く、比較的涼しい。また、雨
なぜかこのところ、この2011年の古いブログを読んでくださるかたが何人かいらっしゃって、内容も今からみるとかなり不十分な感じがしますが、一応、再録をしてみます。そろそろ、もう一回読んでしっかりとリポートをしろ、ということかもしれませんし、じーじ自身も、そろそろ再読をしなければいけないな、とも思っています。そういうことで、こんな形でさらに勉強ができるのもいいな、と思ったりしています。(2018記)*2011年のブログです松木邦裕さんの『不在論-根源的苦痛の精
ご訪問くださいまして、有り難うございます。れっつごうです(^^)上着を着ていくか迷う、今日この頃・・・(^^;今回は、珍しく、絵本を紹介します(^^)くまとやまねこ湯本香樹実さんが著者、酒井駒子さんがイラストを描かれています。酒井駒子さんは、絵本作家として著名な方で、他の代表作としては、よるくま(素敵なファンタジー絵本です!)などがありますが、今回のくまとやまねこ「喪失」と「獲得」の物語です。ある朝、くまはな
障がいを持った方々と働きながら、心療内科・精神科でもカウンセリングを行なっている「心理カウンセラーの福島いくよ」です。あなたが「自分でいい!」と心から思え、自分らしく人生を歩んでいくサポートをさせていただいてます。「対象喪失のカウンセリング」死別や離婚、恋人との別れ、愛する子どもの自立やペットロスなど。心の支えとなる対象を失った状態を対象喪失の状態といいます。昨日、こちらの記事で、小学2年生のときに祖父が病気で亡くなったことを書きました↓「謎が解けた!」わたしが
*****LINE友達追加お願いします!友達追加か初めての方限定Zoomオンラインカウンセリング(withキネシオロジー)またはサロン見学も合わせてリアルのカウンセリング+オラクルカードリーディングを無料で受け付けています*****令和5年6月1日友人の松井夫妻の主催する『瓊奈川神社例祭』に参列させていただきました。実は5月に:母の対象喪失の悲しみ、心残り、思い残し、喪失の悲哀その感情と向き合
妻が先立つと夫の余命は5年縮まり、夫が先立つと妻の余命は延びる…妻の死後、夫に一番多い"死因"とは酒やたばこの量が増えブロークン・ハートに人生後半を楽しく生きるコツは何か。明治大学文学部教授の諸富祥彦さんは「中高年はフロイト『断念の術』を知るといい。熟年離婚や配偶者との死別など大切な何かを失うことが増えたときに涙も枯れ果てるほど悲しみつくすと、また若々しく生命の力が湧いてくる」という――。president.jpフロイト「断念の術」を心得ることが人生後半の秘訣中高年にとってカウンセ
こちらの続きです。人は自分の大切な人やものを失った時、その喪失をしっかりと嘆き悲しむことでそれを乗り越え、前に進むことができます。でも、そこに純粋な悲しみ以外の複雑な感情が隠れていたり別れ自体が中途半端だったりすると(亡くなったのではなく、行方不明…など)気持ちがいつまでもそこにとらわれ前に進めなくなることが多いのです。私自身の体験に絡め喪失のトラウマについて以前、こちらの記事でも書いています。さて、〇子さんの場合長い療養休暇の末、
あおが認知症になった。もう16歳やから、人間にしたら80歳。16年前、私は34歳。精神を患って、子供と離れ、堺市で6畳1間のアパートに暮らしていた。8月の終わりに、その頃知り合い、お世話になったコーチング(当時、コーチングという言葉は普及してませんでしたが)の岩脇先生が仔犬を自宅で繁殖させ、病気の人に無償で讓渡していた。お父さんが龍太郎という名前の白いチワワで、お母さんはアリスという名前の黒いダックス。クライアントとして、初めて面談に行った先生の自宅兼サロンに、6匹か7匹か、、産ま
心理カウンセラーのいくよです。あなたが「自分でいい!」と心から思え、自分らしく人生を歩んでいくサポートをさせていただいてます。今日は【悲しみの感情】についてです。「悲しみ」の感情は前に進むために必要な感情です。「悲しみ」の感情があるから、過去のつらいことを乗り越えられます。「悲しみ」を我慢するといつまでもつらい状況にとどまることになります。肉親との死別、ペットロス、そして3月、4月は別れあり、新たな出会いあり、新たな始まりの季節。仕事で異動や転勤のある方も
大阪イチやさしいNLP教室のNLPトレーナーの藤木ミホです。カウンセリングの世界では、よく、「寄り添う」という言葉が聞かれます。寄り添いカウンセリングという表現も見かけることが多いですよね。しかしながら、実際にカウンセリングにおいて「寄り添う」とはどういう姿勢、態度なのでしょうか?今日は、その「寄り添う」ことについて考えるきっかけになる、新聞のある人生相談をご紹介したいと思います。好きな漫画キャラの死悲しい画像下にテキストをご用意しています。漫
大阪イチやさしいNLP教室のNLPトレーナーの藤木ミホです。カウンセリングの学習とは、非日常の特別な難しい分野を勉強するものだと思う方がおられます。心理学の難しい本を読むことから学習を始めようとされる方は、特に難しく思われるかもしれません。しかし、カウンセリングの世界は、実は身近な面が多々あるのです。今日のブログは、そんな例を一つご紹介したいと思います。喪失体験のケアをする喪失体験というと、愛する人や可愛がっていたペットを亡くした体験を思い浮かべるかもしれ
最近きづいたこと。私はランナー、ランナーと言ってきたけれどなんとなく24時間365日ランニングしてるランニンゲンというイメージでいた。走らない日や走らない時間があってもそれは次に走るための準備を(地下洞窟とかで)しているのだと。それは極めて魅力的な着想だった。しかし、考えてみれば私もランニングをするけれど、24時間走っているわけじゃないし、自分の全てがランでできているのでもない。(地下洞窟で靴洗いもしていない)他の人だってランニングを趣味にしているだけの普
さわちゃんの部屋へ来てくれてありがとう障がいのある子のママあなたの心に寄り添うカウンセラー澤井あきよです。ダウン症のある長男(27)と一緒に暮らしています。自分のこどもに障がいがあると分かった時ショックを受けるのは当たり前です。ショックで混乱し呆然となったり感情の波に押し潰されそうになったり先のことが考えられなかったり永遠に続くトンネルに入ってしまったように感じる人が多いのではないでしょうか。このトンネルに入らざるを得ないのには幾つかの理由があります。その中の1
Hello♪昨日はDKくんの学校の進路説明会と保護者会。その前に授業公開もあったので観に行こうとしたら来るなと言われ断念😭(それでも行こうかと思ったけど嫌われたく無い母心🤣)最寄駅から学校に向かって歩いてたら、同じ学校の生徒がちょうど下校で駅に向かってくるところだった。女子のスカートの短さにおばちゃんドキドキしちゃうよ💦💦そしてその学生の波の中からイケメンがやってくるではないか!DKくんみつけたよ!母の愛の力ね😆手振って声かけたらめっちゃ素っ気なくされた😭周りに生徒いっぱいいた
ご訪問くださいまして、有り難うございます。れっつごうです(^^)今回は、前回の河合隼雄先生の著書、中年危機からの芋づる式読書ということで、そこで取り上げられていた小説、山田太一さんの異人たちとの夏を読んで、私の印象に残ったところを、紹介します(^^)この本、あるブロガーさんが読まれたということで、興味をもって私も読んでみたのですが、なかなか面白かったです!私の場合は、河合隼雄さんの本を読んで、ちょっとネタバレしたうえで
・別れについての心理について知りたい人・心理学について本格的に勉強したい人私にとってはとても難しい本だった。対象喪失とは死別や別離などで相手がいなくなってしまうことを言っている。そもそも中に出てくる文言が難しい。論文を読んだことはないがこういうものではないとか思われる。ただ1979年11月の初版に対して、2011年5月に31回目の重版をしている。よく読まれる本であるらしい。全体を通じて書いてあったことは、悲しい時はちゃんと悲しめという事。ほかの事でごまかしたりすると、悲
40歳で長男を失った母親のカウンセリングの在り方に関する設問です。彼女の発言が通常一般的には不適切であってもカウンセリングの場では何を語ってもよいという姿勢が大切です。加害者を苦しめたいという気持ちは他害にまでつながるとは考えられず、対象喪失に苦しむ彼女に共感しながら彼女の堂々巡りに付き合う覚悟が必要でしょう。安易な同調や無責任な理解の押し付けやカウンセラーの万能感の披露は自己満足にもならず結局信頼を失うことになるでしょう。正解は1。
こんにちは。スタッフの春山です。所属カウンセラー安澤のコラムを更新いたしました。■【学齢期の子どもの心理:番外編】『対象喪失』と『モーニング』について触れてみるhttp://odakachie.com/psychology_column/14512/詳細はエクラ・コフレ17のホームページをご参照くださいませ。《お知らせ》ご好評いただいておりますダイエットメンタルトレーニング詳細はこちらをご覧ください。オンラインカウンセリング(メンタルトレーニ
生まれたからには必ず死が訪れるわかっていても感情がついていかないなんで死んじゃったの?父が逝ってからずっと何度も何度も父にむかって言っているがもちろん返事などあろうはずもないお父さんが死んじゃうのが嫌だから頑張って頑張って、頑張ってきたのになんで死んじゃうんだよーーー私がいくら頑張ったとしても父の寿命をかえることなど出来るわけがないそんなこと十二分にわかってはいるけれどこれは父の死を受け入れていな
【ボウルビイによる4段階の心理的過程】1.麻痺/無感覚(激しくショックを受けている)2.否認・抗議(対象喪失を認めない、失った対象がいるかのようにふるまう)3.絶望/失意(激しい失意、抑うつの体験)4.離脱/再建(喪失を受け止め、立ち直る努力を始める)※以前は喪失対象の断念が強調された。しかし現在では、結果的には断念の方向へ進展するが「喪失の対象との持続する絆の維持」が求められている※『心理学用語の学習』より
人は生きていると様々なものを失います。家族、友人、お金、希望、ペット、プライド・・・。対象喪失から悲嘆に至ることは誰にでも起きます。失なったことの意味を考え向き合い受け入れていく過程に寄り添うのがカウンセラーとしての支援です。決して表面的な適応を求めるのではない深みのある探索となります。正解は3。(後で。4も正解となっています)
4月、新年度となりました。子どもの進学や進級、また就職して旅立ちましたのような話も伝わってきます。子どもが人生を順調に進んでいくのは喜ばしい限りなのですが、同時に親の側ではこれに対応して虚無感や虚脱感、うつ的気分などを経験することもあります。これらは、「空の巣症候群(emptynestsyndrome)」と呼ばれることもあります。「空き巣(あきす)」だとドロボウになってしまいますからね・・・これまで愛情やエネルギーを注いでいた相手がいなくなること
こんにちは。すっかりブログの更新が滞っていました。東京に遊びに行っていたせいか、その余韻でなかなか日常が戻らなかったトラミです。先月、石原慎太郎さんが亡くなり、その一か月後に奥様が亡くなったことをニュースで知り、あらっと思っていました。私の祖父母も、先に祖父が亡くなり、そのほんの4か月後に元気だった祖母が亡くなっていたからです。仲のいい夫婦は、どちらかが亡くなると追いかけるように残された方も亡くなると聞いていたけど、まさか自分の祖父母がそのような亡くなり方をす
本来であれば、「対象喪失」の続きで今回は、「白木葉子」なのでるが、葉子に関しては、表向きの場面しかなく、大きな苦悩、トラウマも抱えていない様子から、資料不足もあり、掘り下げるのが不可能であるので、割愛させて頂きます。変わって、「力石の死は、ジョーの死をも意味する」ジョーは、力石を倒し、乗り越えることだけが当面の目標となった。力石も、ジョーに応えるかの様に、2階級もの、想像を絶する減量によって、フェザー級からバンタム級に降りた。バンタム級計量リミット53.
「対象喪失」の体験を持つ三人「強くなければならない・・・・」「俺が物心ついてからというもの、世の中の奴等はどいつもこいつも、一歩隔てたところからしか俺に接しようとはしなかった」と、ジョーは、これまでの自分の人間関係を語っている。ジョーにとっては、アドラーが述べている「男性優位社会では、受け入れられ認められる為には強くならなければならない」ことが、唯一の精神的なよりどころであった。これに基づいた行動が、徹底した反社会的行為となって表れたのである。ジ
「愛の不在」が危険行動に走らせた。ジョーは、なぜ、危険を回避する行動をとらずに、死と背中合わせの危険行動を求め続けたのか?これについては2つ考えられる・死に対する異常な恐怖を制御する反動形成・不満足な状態からの死による脱却以上の2つである。ジョーの場合は、上記2つとも該当するように思われる。なぜなら、ジョーは、幼児期に親の強烈な「対象喪失」を体験し、その結果引き起こされた自分の現状を容認できないでいる。と、考えられるからである。対象喪失とは、かけがえのな