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「ターゲットを絞れ!」マーケティングではよく言われますが、その絞る基準として、①エリア(住んでいる地域)、②属性(年齢、性別、収入など)、③価値観(ライフスタイル)、③消費行動(求める便益、使用頻度など)があります。これらを組み合わせて、例えば美容室の場合「静岡市に住む20~30代の仕事を持つ独身女性で、可処分所得が高く、オシャレに興味がある人」のように設定します。これはこれでいいのですが、これをさらに細分化し、たった一人にまで絞り込むことをリアルターゲット設定(ペルソナマーケティング)とい
検索エンジンなら一番役に立つものだけが残り、2番目は生き残れない。そんな「勝者総取り市場」への転換が進んでいると言われています。しかし、「ニュータイプの時代」の著書の山口周氏は、市場にはそれぞれの特性があり、「寡占化しやすい市場」と「寡占化しにくい市場」があることを唱えています。これをフレームワークを用いて考えてみると、以下のようになります。顧客に提供している2つの価値軸によって市場を分類したもので、「役に立つ・立たない」(機能的価値の有無)という軸と、「意味がある・無い」(情緒的価
お菓子メーカーでは味替えといって、定番品に季節限定の味を加えてバリエーションを増やしたり、ユニークな形状にして人目を引いたり、あの手この手で売上増を狙っています。そんな中で、いい商品をつくるアイデアに必要なこととして、「商品やサービスに独自の機能や特長があり、かつ消費者に具体的な便益があるもの」が挙げられます。たとえば、波形で厚みがあるという独自性をもつポテトチップは、その独自性自体が「食べ応えがあっておいしい」という便益につながります。でも、星形のポテトチップはその形状がおいしさにつなが
今年も、静岡県のアグリビジネス実践スクールの講師をやらせていただいているが、そのセミナーでお話ししたのがこのテーマ。市場を食い合う競争ではなく、新たな市場をつくる創造という視点。“白銀の太陽”という北海道・十勝産のマンゴーをご存じですが、マンゴーといえば宮崎県に代表されるように南国フルーツのイメージが強いのですが、この白銀の太陽がユニークなのはその出荷時期。なんと、秋から冬にかけて収穫、出荷されています。それを可能にしたのが、夏場は冬に降った雪でハウスを冷やし、冬場は十勝温泉の温泉水でハウスを
比較的新しいマーケティング用語に「インサイト」というものがあります。HONDAの車名にもなったこの言葉を直訳すれば「」洞察力」、「物事を見抜く力」となりますが、マーケティング的には本人も気づいていない欲求を指します。このインサイトに着目した成功例として知られるのが、パナソニックが2010年に発売した携帯用電動歯ブラシの「ポケットドルチェ」。当時、電動歯ブラシは数多く発売されていましたが、ヒットの理由は、次のような若い女性のインサイトに着目したからです。「オフィスでランチ後に歯磨きや化
ブランディングの視覚的要素としてシンボルデザインの統一があります。これは基本となるデザインを事業者の商品や販促ツールに反映させること。消費者はそれらに接するたびに同一のイメージが蓄積され、一つひとつのツーごとに“その会社らしさ”を感じることができます。静岡のいちご農家であるなかじま園の例を紹介します。これは私の友人のデザイナーが手がけたもので、当初からロゴやパンフレットのデザインを制作してきたのですが、事業の広がりとともに少し前にイメージの一新を図りました。テーマは“より洗練された高級感”です
呉服町通りを歩いていたら、SBSラジオのおまちスタジオが目に入った。小生が好きなテキトーナイトの鬼頭里枝もいた。ラジオという媒体は、テレビよりもより多くのことを語ってくれる。映像がないからその分、イマジネーションを働かせることになる。バーチャルリアリティがリアリティを増す中で、ラジオが無くならないのは、その限定性に他ならない。制約されることはロマンチックであり、憧憬であり、そして何よりも自由に他ならない。夜のしじまの中で声が聞こえる。パーソナリティーとの距離が近くなる。心臓の音も聞こえるく
製品に複数のラインナップがある場合、それぞれのネーミングは、一種のルール(規則性)にのっとって決めた方が消費者の頭の中にストンと落ちやすくなります。ドイツの自動車メーカーであるBMWはその好例で、車格によって1シリーズから8シリーズまであり、それぞれ排気量に合わせてネーミングされています。例えば3シリーズで排気量2,000CCは320、排気量3,00CCなら330というよいに、名前を聞いただけで車体の大きさと排気量がつかめます。これに比べて、日本の自動車メーカーの名前は車種ごとにそれぞれあ
少し寄り道して、用宗の漁協直売所で生しらすをGet!本日の晩酌が楽しみです!
うちの家内はショーケンとか拓郎のファンなので、陽水をよく聞いている小生には、あんたは現実離れしているからその魅力がわからないのよ!とよく言われてきた。でも、朝日新聞夕刊の惜別欄。ナナハンをバックにしたこの八の字眉のこの写真はカッコいいなぁ。小生もカワサキの400CCを乗っていたから、わかるんなだ、なぁこれが!崩すことは、突っ張ること、自由になること。少し前に進むこと。でも、どこまで崩すのかはセンスの問題。今の時代の崩し方って?
事業を始める前に、まずやらなければいけないことは?それは理念を決めること。事業を通して、社会にどんな価値を提供するのか?それが事業者の存在理由になり、これからの事業展開の指針を示すことにもなります。その次が提供する商品なり、サービスなりの売り(独自性)を明確にすること。お客さんがあなたを選ぶ理由を明確にしなければなりません。もちろん個々の活動の中身を決めないと事業は始まりませんが、同様にこの理念体系を決めることで、事業が見違えるように強くなります。あなたの事業に理念は
家の桜も盛りを迎えました。「しきしまの大和ごころを人問はば朝日に匂ふ山桜花」匂うとは、色が染まる、照り輝く、香りが立つ、など意味があるそうで、葉と花が同居する山桜にこそ似合うものなのでしょう。いま主流のソメイヨシノは、明治期にできた新種だということで、昔の日本人の春の心象風景は違っていたのかもしれません今日は静岡まつりの最終日ですね。生家が静岡市田町にあったので、当時よく出かけました。変わらぬ桜の姿に、あの頃の春に少し戻れました。
一本だけですが、桜あります。まだ六分咲きというところですが、まもなく舞う花びらの下で、一人夜桜の宴が開けそうです。桜の花の下には、とても近い場所での別れと、少し離れた距離での出会いがあります。
森林の国である日本は、古来から木の文化を育んできました。そんな木のやすらぎを住まいだけでなく大型建築物にも息づかせるために、JAS構造材利用拡大事業(林野庁補助事業)がスタート。これは構造材部材にJAS構造材を使う住宅以外の建築物に対して、その調達費を助成するものです。クライアントであるけん木れんと打ち合わせをして、今回は訴求対象が工務店をはじめとした木材関連業者になるため、一般紙ではなく、建通新聞という業界誌に全面広告を出しました。企画、コピー、デザイン、媒体購入を当方で全てやり、今年2
今の世の中、ネット検索すれば、どんな情報も手に入りますが、量ではなく質。そんな観点に立てば、生身の人間から話を伺うことの貴重さに目が向きます。なんといっても、それぞれにいろいろな人生を生きているわけで、情報や経験の蓄積は膨大。それを活用しない手はありません。たとえば新商品の開発や販路開拓など、いいアイデアが浮かばないとき、一人で考えるのるではなく、周りのひとを巻き込んで、5分でもいいからアイデア出しに参加してもらう(私はこれを「お願い5分間ブレスト」と呼んでいますが)。その効果は絶大です。
台所の棚で見つけた美味しそうなおつまみ。サーモン&ホタテ味とくれば、ちょうど飲んでいたワインにぴったりだと開封。少し薄味だと思いつつも、減塩のたぐいかと全部たいらげた。朝、細の驚愕の声で、それがネコの餌と知った。いくら酔っていたとはいえ、その美味しそうなパッケージに心が動いたのだ。よくよく見ればネコが描かれているが、うちはネコなど買っていないし、最近、庭に住み着いた野良用に買ったとは、さすがに想像できなかった。このささやかな事件は、商品の使用者と購入者についてあらためて
昨日はFuku-Biz(福山市)のプロジェクトマネージャーである池内さんにご同行いただき、豊岡クラフト(浜松市)を訪れました。ブランドに精通した池内さんならではのアドバイスで、有名ブランドとのコラボも視野に入れた事業展開の可能性が一気に広がりました。私の方からは新しい製品ラインのコンセプトやネーミングを提案。工場も見学させていただき、その工程の多さに感嘆。機械と職人技が融合したモノづくりのこだわりを実感させられた一日とをなりました。
勝手に就職放棄宣言をした娘が帰省して、家族で呉服町、けやき通り界隈に出掛け、丸井2Fの二ナスパリでランチ。お得なセットメニューにもかかわらず、どの品も通常の1.8倍はあろうかとのボリュームに目を見張り、当然お腹も張った次第です。旧盆の街は夜店市の中日で人以上の人がいる気配。その想いの熱気に溢れていました。
富士市産業支援センターf-Bizも開設10周年を迎えます。当初、小出さん、津田さんと三人でスタートした当施設も今ではすっかり大きくなりました。いろんな専門家が加わり、アドバイスの幅も質も格段に向上。今では全国20か所にf-Bizモデルができる産業支援のムーブメントを生んでいます。10年間お疲れ様でした。そして、これからもがんばりましょう!
アーバンライフエクスタシー、というキャッチが書かれた原稿を七瀬はラップトップパソコン越しに美紀に差し出していた。JAの色校が上がった日から二日でやっつけたマンション広告のコピーだった。「都市生活者の官能、ってとこね。いつもカタめの七瀬さんにしては、ぬけてるコピーじゃない?」美紀はコンピュータ画面の中の画像データをクリックする。読み込まれた写真のベースは先日、デジカメ撮影してきたものだが、整地中だった現場には妙に質感のある合成マンションがそびえ立っている。画像専用ソフトで色調補正された街並み
昨晩は、暑さど真ん中の静岡市で、尊敬するコピーライターの先輩、岡本様と一緒にセミナーをやりました。題して、「そもそも、コンセプトって、なあに?」櫻井様をはじめCCC(静岡市・クリエイティブ産業振興センター)スタッフの皆さまのご尽力で大変すばらしいセミナーになったと実感!ありがとうございました。
朝日新聞の土曜日の夕刊に連載中の「東京五輪物語」。昨日は1964年東京五輪のシンボルマークの記事でした。6名のデザイナーの指名コンペの中から選ばれたのは、亀倉雄策さんのマーク。コンペに参加した永井さん(89)は審査会で亀倉案を見た瞬間、「とてもかなわない」と感じたそうです。「既存のものの組合せなのに、これだけ斬新なものが作れるとは。目からウロコでした」近年は、商品開発をする場合、差別化が常識になっていて、それもすでに他社がしている差別化ではないものを求めるあまり、顧客ニーズとはかけ離れた切
先日、富士宮市の日月倶楽部にH.I.Sの担当者をお招きし、都市部の自然欠乏症候群の人たちを対象にしたマインドフルネスの宿泊プランの可能性を探りました。宿泊者しか入れない2万坪の敷地では夏服を着たばかりの短編集が迎えてくれました。
毎年この時期になると県の林業振興課と作る県産材の家づくり支援制度のパンフレットとポスターができました。ポスターはA1の大きさで県下のイオンにも貼り出されます。ふるさとの木の香りがする家っていいものですよね。それを、自然番地のある住まい。と名付けました。
びわ量産体制に入りました。庭に三本の木があります。食べ頃になること、鳥に食べられてしまうので、残念ですが、その前に採ります。鳥たちの目に青空の黄の実かな自宅の二階から見たびわの成る構図。
先々週エフビスでお会いした(株)岩清の岩崎智子さん。洋風サバ商品の販売やプロモーションを支援するに当たり、さらに詳しい話を聞くべく、本社屋を尋ねました。外資系企業に勤めていた智子さんが今後、経営を担うことになり、販路や仕入れといった現状や今後の展望についてじっくり伺ったのですが、驚いたのは経営に対するバランス感覚の良さ。たんなる新商品の開発にとどまらず、従来商品を含めた会社のブランド化も戦略的に考えていました。創業が江戸天保三年、186年続いた伝統があるから新しい商品(革新)が生みだせるの
先日、エフビズの沖さんと富士市大淵の(株)増田鉄工所を訪問。新サービスづくりに向けて工場案内を受けました。http://www.masutetu.co.jp/以前、「金型革命5ダウン」と銘打って、5つのコストを削減できる一体構造金型のPRのお手伝いをした会社です。実際に目にした一体構造金型は、予想以上の大きさで、2メートル四方はあろうかというものばかり。車のドアの内側のパネルや床のパネルの成形を行うもので、通常この大きさの金型は30点以上の部品を組み合わせて作るとのこと。それ
この看板を目にすると、つい寄ってしまいます。いまシーズンです。ごはんにたっぷりのせて、刻んだ長ねぎ、練り生姜、醤油があればあとは何もいりません。
美紀とアイデア出しすることになっているマンションプレゼンのことを頭のすみっこに置きながら、七瀬はJAへと車を走らせていた。販促用の印刷物の初校が上がったのだ。午後一時頃に伺うと亮子には伝えてあるが、立ち寄った中華料理屋が混雑していて、かきこむように昼食をとったおかげで、ずいぶん早い到着となった。七瀬は午後の始業時間まで時間をつぶそうと、駐車場の裏手に広がる河川敷へと足を向けた。吹きつける風にはためくジャケットの裾を抑えながら土手の坂道を上りきると、視界が一気に広がって、さっき車で渡ってき