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宮本あや子さん喉の奥なら傷ついてもばれない母の愛とは、正しさとは何なのか。欠落を抱えた人妻たちを描く六つの物語。なんともいえない作品でした。
清少納言と紫式部。日本が世界に誇る女性大文豪ですね。源氏物語がお好きな人も多いと思うのですが、私は枕草紙の方が昔から好きです。(源氏物語は高校の古文程度しか読んでいません。紫式部日記とかは読みましたが、それも……)王朝文学の華、そして、清少納言を援助した中宮定子と紫式部を援助した中宮彰子の争い。(この二人は親戚なんですが、親戚同士の争いって醜いのはどうしてなんでしょうね~)おかしとかなしの文学の対立。この時代に王朝文学が一気に開花したのはこうした身分の高い女性の
清少納言が女房として宮中に上がるところから主である定子中宮が亡くなるまでを描いています。この作品では定子中宮はどんな時にも凛としていて清少納言のほうが弱気な女性として書かれていました。深窓の令嬢である定子が下々の人々に混ざって賀茂祭を見たり少納言が定子の兄である伊周の想い人になったりと史実にはなかったことが書かれていましたが面白かったです。それから紫式部と彰子中宮については定子押しの自分が読んでも「これは、ちょっと酷い
『校閲ガール』宮本あや子ファッション誌の編集者を夢見ていたが、校閲部に配属された文芸書が苦手な悦子。担当する原稿や周囲では度々ちょっとした事件が・・・。悦子の周りで起こる様々なトラブルが面白おかしく描かれてます。単なる文字の間違いだけでなく、内容にも矛盾点や事実と違うところがないか徹底的に調べる校閲の仕事。本当に大変なお仕事です。ドラマも面白かったけど、小説も違った設定で楽しめました。読んでてつくづく石原さとみさんがナイスキャスティングだった
炭酸を少し凍らせていただくのが好きです。この日は、オランジーナを楽しみながら、長女が読んでたSPURを片手に。読んでたのは8月号。今は11月号が出てますね。SPUR(シュプール)2017年11月号[雑誌]Amazon自身の愛着のある洋服をテーマに9名の方の書き下ろしのエッセイ・アンソロジー。原田マハさんを読みたいと思いながら、楽しみに残して1人目から順に読み進む。宮本あや子さんのワンピース可愛い鎧自由に好きな服を着られるようになっ
校閲ガール(角川文庫)Amazonこないだ行った本屋で角川文庫がカドフェスという名で夏のキャンペーンをやっていました。そのコーナーで校閲と言う固い言葉とガールと言う言葉そして表紙のポップさと言う落差に惹かれて何となく買ってしまいました。実際、読んでみるとその落差の面白さは、ありました。田舎で過ごした高校生時代にファッション雑誌に憧れた河野悦子が主人公です。悦子は、東京の大学を出て高校時代からの憧れの雑誌Lasseyの編集部入りを目指してその出版社である景凡社の就職試
「砂子のなかより青き草」宮木あや子平凡社この本、内容を知らないまま(期待もせずに)読んだのだけど、なかなか面白かったわ「枕草子」を読みやすくしたものです枕草子を読みやすくした作品は、田辺聖子の「むかしあけぼの」が古典入門にはお勧めの本ですがこの作品も古典入門には向いていますエピソードとかが、ちょっと大げさだったり、定子(清少納言が仕えた姫)の後に入内してくる彰子(藤原道長の娘)と彰子に仕える式部の方(紫式部)の性悪っぷりは、ちょっとやりすぎ(^_^;)でも中高生くらいには、こ