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先月の名古屋リサイタルの映像が届いた。たしか7台ものカメラを使用していただき、本当にいい映像に仕上げていただいた。もちろん市販するものではないが、その中からダイジェストでYouTubeにアップできるようにしたいとは思っている。最初から最後まで、自分のMCだけはカットして見させていただいたが、自分のコンサートなのに正直感動してしまった。間違っても自分の演奏に感動したのではない。共に演奏してくれた人たちの顔を見ることができたからだ。録音はすでに本番の直後に聴いている。冷静に聴き、自己分
<飛来>シリーズは、結果的に5作品のシリーズになりました。1984年に第1作を書き始めてから1992年の第5作までの期間は、私の20歳台後半から30歳台の序盤にあたります。他のタイトルの作品も数多く手掛けましたが、この時期の私のメインストーリーは、<飛来>シリーズであったと言えるでしょう。折りに触れて私が発信しているメッセージ・・・「継続する力、努力を厭わぬ心こそが才能だ!」と・・・自分自身で振り返ると、謂わばこの作曲家としての修業期に、このシリーズを中心に真摯に多くの作品を書
昨日の記事に続けます。<飛来>Ⅳ~独奏ピアノを伴う室内オーケストラの為に~は、空間や宇宙の気配を暗示するようなオーケストレーションにオーボエの瞑想的な旋律が浮かぶように始ります。そして様々な場面を経て、最後にピアノの和音連打がハープとコントラバスの補強を伴って厳かに続きます。その響きは、聴く人によって、仏教寺院の梵鐘や教会の鐘の音に聴こえるかもしれません。私としてはここにレクイエムの意味を込めているのです。作曲当時(1990年頃)、東欧は社会主義政権が相次いで崩壊する大変革期
<飛来>シリーズ各曲の紹介を続けています。この第4作の誕生は、私の人生に重要な転機をもたらしてくれました。たくさんの想い出や様々なエピソードがありますので、次回以降の記事でご紹介しましょう。まず今日の記事では、主な演奏とCDのリストを列挙します。CDはおそらくまだ入手可能ですので、実際にお聴きいただければ幸いです。###<飛来>Ⅳ~独奏ピアノを伴う室内オーケストラの為に~###(1990)<深新會第19回作品展>第1夜~室内オーケス
僕は友達と呼べる人は少ないと思っている。でも、仲間は多いかもしれない。友達にはすぐになれるが、仲間になるには時間がかかる。そんな時間をたくさんかけて仲間になっていった人たちとの共演は、間違いなく僕が一番幸せな時間だった。それで良いのかと問われれば、わからないが許して頂きたいといったところだろうか。堀江が幸せそうだったという感想をいくつももらってしまい、しかしながら「あー幸せー」という感じでモーツァルトもイベールも吹けていたわけではまったくないのだが、そう思ってもらえたのはポジティブに捉
こんばんは!WBPPlusの梅本です。これまでお取り寄せ対応としていた、室内オーケストラ「シンフォニエッタ静岡」のCD3タイトルを在庫販売することとなりました。(取り寄せ販売は行いません)僕も何度か聴きに行っていますが、素晴らしいオーケストラで、表現はもちろんのこと、大編成ではなかなか味わえないスッキリとしたサウンドが楽しめます。オーケストラファンだけではなく、少人数の吹奏楽部/吹奏楽団の方にも演奏のヒントになるかもしれません。在庫が切れたあとは再入荷まで少しお時間をいただく可能性も
昨日までにアップした記事、<ISCM世界音楽の日々'92ワルシャワ大会>の体験記を書いた後で過去の資料を掘り起こしてみると、想い出深い写真が出てきたので、追伸として幾つかアップしましょう。1枚目は、モスクワの赤の広場の風景です。私の欧州初体験は、ここから始りました。2枚目は、DiegoLuzuriaga氏と語らう私です。この出会いが、後年の日本とエクアドルの間の音楽文化国際交流に繋がっていったのです。3枚目は、拙作の演奏直後のカーテンコールのシーンです。(<飛来>Ⅳ~独
ISCM国際現代音楽協会の<世界音楽の日々>音楽祭100周年に寄せて、開催から23年が経過したISCM横浜大会の回想録を続けています。----------------------------------------四年前の2020年は、1930年に新興作曲家連盟として産声を上げた現特定非営利活動法人日本現代音楽協会(通称:現音)の創立90周年にあたりました。現音は、1922年に創設された国際現代音楽協会
ISCM国際現代音楽協会の<世界音楽の日々>音楽祭100周年に寄せて、開催から23年が経過したISCM横浜大会の回想録を続けています。---------------------------------------四年前の2020年は、1930年に新興作曲家連盟として産声を上げた現特定非営利活動法人日本現代音楽協会(通称:現音)の創立90周年にあたりました。現音は、1922年に創設された国際現代音楽協会(I
松尾祐孝の自作品紹介です。###PHONOSPHEREⅡ~室内オーケストラと空間の為に(1996)###松尾祐孝第2回個展出品作品演奏時間:約16分初演:1996年6月/東京文化会館小ホール松尾祐孝第2回個展演奏:指揮=松尾祐孝トランペット=曽我部清典室内orch.=フォノスフェール・ミュージカル・アンサンブルここ数日にご紹介したシリーズ第1作の初演や海外楽旅での大成功の後、私は謂わば虚脱状態になり、スランプに陥
1986年6月に開催した<松尾祐孝個展>(昨日の記事参照)から10年後、1996年6月に、私は一念発起をして、<第2回松尾祐孝個展>を室内オーケストラ規模で開催しました。作曲の世界で、自作品の発表演奏会や、ある作曲家の作品の特集演奏会を、”個展”と称します。私の場合は、幸運にも、まだ駆け出しの27歳の時に、第1回個展を開催することができましたが、今度は、自分を鞭打つつもりで自主企画をしました。さて、その第2回個展のプログラムをご紹介しましょう。#######<第2回松尾祐孝個展
2023年10月7日(土)〜11月12日(日)混声合唱と室内オーケストラによる心に染み入る懐かしい日本の抒情曲日付が前後しますが、東京合唱協会・パシフィックフィルハーモニア東京室内オーケストラによる懐かしい日本の抒情曲、全5公演が終演致しました!5公演の内、私は新座公演、熊谷公演、成田公演の3公演に出演致しました。特に熊谷公演、成田公演では昨年に引き続き《初恋》のソロも担当させていただき、合唱とオーケストラに支えられて精一杯歌ってまいりました!成田公演は地元が近いこともあり、家族や
混声合唱と室内オーケストラによる心に染み入る懐かしい日本の抒情曲7日の新座公演と9日の熊谷公演が無事に終演致しました!✨沢山のご来場誠にありがとうございました(*^^*)オーケストラと合唱が支えてくれる中歌う【初恋】ソロは、緊張感もありますがとっても魅力たっぷりな編曲だなと思っております!✨そして皆様の応援がとても嬉しいです🥰本当にありがとうございます😭💖次に私が出演するのは11/12(日)の成田公演です🤗✨お近くの方、是非ご来場ください😊💕ご連絡いただけましたらチケット手配
ISCM国際現代音楽協会の<世界音楽の日々>音楽祭100周年に寄せて、開催から22年が経過したISCM横浜大会の回想録を続けています。今日の記事は音楽祭最終日の"ファイナル・コンサート"についての回想ですが、丁度22年前の10月10日が、その最終日でした。----------------------------------------三年前の2020年は、1930年に新興作曲家連盟として産声を上げた現特定
学校公演から帰京し、今日はオケ合わせ!明日から抒情曲本番です✨私は10/7(土)と10/9(月·祝)と11/12(日)の3公演に出演致しまして、熊谷公演と成田公演では「初恋」にてソロを担当致します🤗https://youtu.be/uCaUxKRXtBo?feature=shared抒情曲ダイジェスト「懐かしい日本の抒情曲」東京合唱協会2022年佐久公演の音源と全6公演の画像を使用しています2023年秋も5公演決定しています是非、ご来場ください10月7日(土)13:15開場/13:
ISCM国際現代音楽協会の<世界音楽の日々>音楽祭100周年に寄せて、開催から22年が経過したISCM横浜大会の回想録を続けています。---------------------------------------三年前の2020年は、1930年に新興作曲家連盟として産声を上げた現特定非営利活動法人日本現代音楽協会(通称:現音)の創立90周年にあたりました。現音は、1922年に創設された国際現代音楽協会(I
7月8日(土)に開催するいずみシンフォニエッタ大阪第50回定期演奏会で発表する西村朗の新作、三重協奏曲〈胡蝶夢〉~ヴァイオリン、ハープ、クラリネットと管弦楽のための~が完成しましたこの作品は、今年9月に70歳を迎える作曲家・西村朗が、自身といずみシンフォニエッタ大阪の節目を意識して生み出した新作。7月8日公演での演奏が世界初演となります作曲者の西村朗からこの新作についての構想説明がありました。©東京オペラシティ・撮影:大窪道治この作品は、70歳の節目を意識した作品です。
先週オペラ「メデューサ」の楽譜出版記念公演に室内オケで携わらせていただきました😊素晴らしい歌と音楽で楽しく演奏させていただきました✨ポセイドン役の大山大輔さん、ご一緒するのがすごーく久しぶりで。合間合間、色々お話しさせてもらいました😊歌声が素敵なのはもちろんなのですが、話し声も素敵すぎるのは、私たちの声帯と何が違うのでしょうか…🤔室内オケの弦楽器メンバーもすごく楽しいメンバーで♩休憩時間、控え室ではひたすら話に花が咲いていました🤣新しい出会いと久しぶりの再会でとても楽しいひとときでした♩
ISCM国際現代音楽協会創設100周年に寄せて、開催から22年が経過したISCM横浜大会の回想録を続けています。----------------------------------------三年前の2020年は、1930年に新興作曲家連盟として産声を上げた現特定非営利活動法人日本現代音楽協会(通称:現音)の創立90周年にあたりました。現音は、1922年に創設された国際現代音楽協会(ISCM)に、非西
ISCM国際現代音楽協会創設100周年に寄せて、開催から22年が経過したISCM横浜大会の回想録を続けています。---------------------------------------三年前の2020年は、1930年に新興作曲家連盟として産声を上げた現特定非営利活動法人日本現代音楽協会(通称:現音)の創立90周年にあたりました。現音は、1922年に創設された国際現代音楽協会(ISCM)に、非西欧系