バッハが生涯ドイツから出なかったのに対し、ぴったり100年前のシュッツが2回イタリアに留学しているのは不思議な感じがした。だが、そう感じるのは100年の間に交通手段が格段に進歩した現代の感覚である(松江から熊本に行き、熊本から東京に移動した朝ドラのヒロイン一家は外国旅行の気分だったろう)。だが、シュツツからバッハまでの100年間で内陸の交通手段が「馬車」であることに変わりはなかった(蒸気機関車の登場はずっと後である)。バッハが国内に留まりシュッツが2回イタリアに留学した違いは経済的環境の違いがも