「救われても救われなくてもどっちでもいいんだよ」これは既に死去したある大学教員が私に吐いた言葉です。敢えて吐いたと表現するのは、この一言でこの人はもう信じないとその直後から距離を置くことを決意したからです。その人は研究の一部として障碍者や弱い立場の人たちの記録を残していました。この発言から宗教者である私に対して教員として配慮に欠くことは勿論ですけれど、この人の研究の根底には健常者だけでなく障碍者に対して真の意味で光を投げかけ、救うことがないのだときづきました。人類の幸福に寄与しない学問をする人た