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故安部公房の著書「箱男」に登場する主人公は常に段ボール箱の中にこもって路上生活している。移動するときは箱から足だけ出して歩く。小説の中で、箱男が見た夢の話が登場する。その夢の中では箱男も箱は被っておらず、自分が箱男であることも忘れている…。自分は夢は毎日見ているのだが、起きた瞬間忘れてしまっている。しかし、ろくでもない悪夢であったという苦々しい記憶はある。そんな毎日だが、先日見た夢は克明に覚えている。(当たり前だが)不思議な夢だった。大都会の駅。天井は
「ウクライナ情勢をドラえもんで考えると」ニュースでいよいよロシアがウクライナに侵攻する可能性が極めて高くなり、数日〜1週間のうちに実行するだろうとアメリカのバイデン大統領の発表を伝えていた。昔、作家の故・安部公房が提唱していた「縄張り理論」を思い出した。それは人間は個人だと素晴らしい英知を発揮するが、集団になると途端に低脳化して行くと言うもの。その規模が大きくなればなるほど酷くなり、国家クラスになると幼稚園児と同じくらいになる、と。当たっていると思う。幼稚園から小学校低学年のク
ででーん。こちら観てきましたー。両プロとも観たかったしなんなら昔のキャストでも観たかったなぁ。今日しか都合が合わず💦でも今日だけでも行けてよかった☺️決して暗く作られていないのに作品から溢れる闇に惹かれました🥺日曜日まで池袋あうるすぽっとにて!🏃♀️
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今月?11月の並行読みはこの2冊12月に入って「夜と霧の隅で」は先に読み終えた。「夜と霧の隅で」北杜夫氏の作品は人生初!長男皮膚科の待合室で手に取り読み始めると面白い!帰りの受付で、もし可能ならお借りしていいかと尋ねると受付の方、一瞬ん⁈の表情。でもすぐに「先生に聴いてきますね」と奥へ。先生自ら出てきてくださり、どうぞどうぞと快諾して下さった!この皮膚科の待合室には、先生がかつて読まれた本、嗜好、趣味の本が並んでる。MLBの年鑑もあって、先生メジャーリーグ好き⁈のうれしい発
【砂漠の秘密TheThesecretofthedesert甘さの中に秘密と寂しさがある】砂漠の秘密という名前の通り見事に砂漠を一人ラクダに乗って旅をしている様子を表現できている素晴らしい香油です。どこか寂しげでありそしてやや甘美な秘密を感じるそんな香りです。エジプトを縦断する悠久の川・ナイル。その西側には、お隣の国リビアから南のスーダンまで、エジプトの国土面積のおよそ3分の2を占める西のサハラ、いわゆる「西方砂漠(Westerndesert)」が広がっています。そ
化粧の勉強をしようとメイクの学校に入学した2日目。先生と仲良くなり、家でも教えてあげるよ、と言うので実家の私の部屋に連れてきた。年は45ほどで髪は長い。先生自身の化粧は薄い。女優で言うと木村多江によく似ている。メイクの話だけではなく、会って2日目なのにプライベートなことまで話が盛り上がっていると19時になり、母が夕飯の用意をしてくれた。家族とは別に居間のテーブルに用意してくれた。と、玄関の扉が開き、先生の息子だと言う人が入ってきた。私のいた位置からは足元しか見えなかったが、父が招き入れ、様
わたくしは中之条のセブンから長野原に移った清水君を追いました地酒とお惣菜で2300の買い物をして。一言交わすのが漸くでした。🌸濡れたラヴィア...20年前に銀山湖中ノ又の小屋掛でわたくしは星さんに会っていたのです。。。。女が何故に此処に居るのだ、そして何故に遊漁licenseを定め通りに持っているのだ......驚いた山人はトボトボと🚶♀️奥さんの小屋へ戻るのでした.....誰もがこんな寒い秋にはカレーを舐めたことでしょう......雪は
キャストに惹かれシスカンパニーの「友達」というお芝居を見てきました。加藤拓也が上演台本・演出を手がけるのは、生前「最もノーベル文学賞に近い作家」と呼ばれ、世界的評価を得ている安部公房の世界。と公式サイトに書いてあるけど加藤拓也さんは初めてかな阿部公房は蟻地獄の人?という認識しかない私💦このお話し怖かったです出ている人が怖いことするのは初めのほうの暴力と最後のほうの毒殺だけって充分怖いけど(-。-;後はとても和やかなシーンが多いというか話し合いで進んでいくことがほとんどで
【ストーリー】ある一人暮らしの男の部屋に突然9人家族が、拒む男を奇妙な論理で翻弄し闖入してきた。男は警察や管理人を呼んだが、何も被害がないのなら、と彼らは何もせずに帰って行く。9人家族は、繋がりのない男のための善意だと言い、多数決という民主主義を全面に出し、時には暴力を振るいながら男を支配して行く。財布も通帳も取られた男はどうすることも出来ず2ヶ月が過ぎていった。【キャスト】鈴木浩介、浅野和之、山崎一、キムラ緑子、林遣都、有村架純一幕のみ、時間は1時間半と短かい芝居だったが、最初から最後
学生時代に試演会で何度も見る機会があり何度観ても不思議な話でそれからうん十年ぶりに観たらどんな風に感じるのか。興味深く今から観ます。
「友達」を観劇しました。*9/8(水)昼公演新国立劇場小劇場今月は先週の「砂の女」に続き、また安部公房の名作を観劇です。内容に触れますので、知りたくない方はお読みにならないで下さいね。*祖母浅野和之*父山崎一*母キムラ緑子*長男林遣都*次男岩男海史*三男大窪人衛*長女富山えり子*次女有村架純*末娘伊原六花*男鈴木浩介*婚約者西尾まり*弁護士内藤裕志*警官長友郁真*警官手塚祐介*管理人鷲尾
先日観劇した舞台、「友達」の感想です。特に下調べもせず行ったら、かなり不気味でストレスのたまる舞台でした。不快感は洋画の「マザー!」にそっくり。ですが、きっとその不快感の中には色んな意味が込められているんだろうなと感じる作品でした。加藤さんの演出も、ひとつひとつ本人に意味を聞きたいくらい。舞台を見て笑う他の観客も不気味に思うほど、とにかく不気味なストーリーと音楽に劇場全体が変な空気で怖かった...でもあっという間の1時間半で、しっかり作品にのめり込ませてくれる演出、戯曲、俳優陣のお芝
若い頃って、こういうお話も人ごとみたいに読めるから、わけわかんないわと思いながら楽しめたけど、歳とって改めて見ると、もう今の自分たちや社会のありようやら何やらいろいろ、透かして見えてきてしまう。すごいな、安部公房。緒川たまきさん、いいんだけど、ほかの役者でも見てみたいかも。
今日も会社を休んで渋谷へ18日までシネマヴェーラ渋谷で開催中の没後20周年記念アートを越境する勅使河原宏という天才を見に行く最初に見た秘蔵作品は宏が家元を襲名してからの記録映画はかなり貴重とお見受けしたバブル最中から崩壊後の日本、今と比べて元気と勢いも生々しく記録されている2本目は安部公房「失踪三部作」とされる「燃えつきた地図」、ブログ主一番の目当て(「砂の女」「他人の顔」は学生時代に見た)勝新のくたびれた演技もいいけどやはり市原悦子の邪気のないようで魔性っぷりな色気
88歳で闘病中だったとは勅使河原宏のおとし穴がベストセリフなしの殺人鬼役が好きだった合掌
「燃えつきた地図」燃えつきた地図プレビュー1968年6月1日公開。『おとし穴』『砂の女』『他人の顔』に続く安部公房原作・脚本、勅使河原宏監督作品。原作・脚本:安部公房監督:勅使河原宏キャスト:男(探偵):勝新太郎女(依頼人):市原悦子田代(失踪人の部下):渥美清男の妻:中村玉緒依頼人の実弟:大川修喫茶店「つばき」の主人:信欣三ヌードモデル:長山藍子「つばき」の女店員:吉田日出子タクシーの運転手:田中春男駐車場の管理人:小笠原章二郎大燃商事
―――――安倍公房――――――――安部公房さんと養老孟司さんとの1987年2月の対談で見ています。以下の引用はETV8「安部公房文明のキーワード第1回・第2回」の20:00で語られた安部さんの言葉です。(但し、山本龍が文字おこししております。赤字は山本の追記。同音異義語については私の解釈です)https://www.youtube.com/watch?v=ZboCo6bk88k&t=1771s「安部:国家が巨大で非人間的であると非難されるが、僕は逆に国家が非人間的になることで
おはようございます。2021年1月22日(金)今日はジャズの日、カレーライスの日、飛行船の日です。http://s.webry.info/sp/isshokenmeihajimekun.at.webry.info/201501/article_22.html※ジャズの日東京都内の老舗ジャズクラブ「バードランド」「サテンドール」「オールオブミークラブ」のオーナーらによる「JAZZDAY実行委員会」が2001年から実施。JAZZの「JA」がJanuary(1月)の先頭2文字であ
安部公房さんと養老孟司さんとの1987年2月の対談で見ています。以下の引用はETV8「安部公房文明のキーワード第1回・第2回」の20:00で語られた安部さんの言葉です。(但し、山本龍が文字起ししております。赤字は山本の追記。同音異義語については私の解釈です)https://www.youtube.com/watch?v=ZboCo6bk88k&t=1771s「国家が巨大で非人間的であると非難されるが、僕は逆に国家が非人間的になることで人は救われると思うのです。万一、政府の政策立案が
安部公房さんと養老孟司さんとの1987年2月の対談を見ています。ETV8「安部公房文明のキーワード第1回・第2回」でYouTube検索してみてください。私達は30年前の映像を見られるというテクノロジーの社会に生きている。私達はこの便利さを捨てることが出来るだろうか?否。捨てる勇者は皆無だろう。赤城山の山頂まで光ファイバーが走っている。何処にしてもこのテクノロジーの利便性を受け取れる社会になっている。(自らの意思で、そのテクノロジ-由来のサービスを放棄することは可能です。そ
意外と本気で雪降らせおって。まだタイヤ交換してないぞ。毎年タイヤ交換の予約をすると、めっちゃ雪降ってお店に行けない事態になる。なんやこれ、呪いか。自分でも出来るけど、交換工賃コミコミのメンテナンスパックに入っておるので、なんとかそれを利用したいのだ。ふつう何千円かかかるからね。ちゅるちゅる滑りながら帰宅した。コワカッタ…。明日も雪なら歩いていくか。砂の女(新潮文庫)Amazon(アマゾン)1〜9,750円砂に飲み込まれそうな集落に捕らわれた男の話。砂丘のような場所、砂が風
「他人の顔」他人の顔(全編)1966年7月15日公開。1966年度キネマ旬報ベストテン第5位。原作:安倍公房脚本:安部公房監督:勅使河原宏出演者:仲代達矢、京マチ子、平幹二朗、岸田今日子、入江美樹、岡田英次、村松英子、千秋実、市原悦子、観世栄夫、田中邦衛、井川比佐志、前田美波里あらすじ:奥山常務(仲代達矢)は新設工場を点検中、手違いから顔に大火傷を負い、頭と顔を繃帯ですっかり覆われた。彼は顔を失うと同時に妻や共同経営者の専務や秘書ら
安倍公房の死後、フロッピーディスクの中にあったのが発見された未完の遺作「飛ぶ男」を読んだ。文庫本化されたら読もうと思っていたが、なかなか出ないので中古の単行本を買った。(文庫本化されなかったのは、後から夫人の真知による加筆が判明したかららしい。)さて、その内容。主人公は、保根治、36歳、高校教師。彼の住まいに空を飛ぶ男が現れる。自称マジシャンのその男、マリ・ジャンプは、あなたの弟だと主張する。死んだはずの父親が、実は生きていて腹違いの兄妹だというのだ。一緒に組んで一儲けしようと持ち
🌃訪問ありがとうございます小川洋子の『密かな結晶』は今の時代を予見するかのように日常が少しずつ壊れていく世界を描くコロナ禍を映すデイストピア小説という記事です。日本人作家の小川が書いた本作(日本での出版は1994年。英訳は昨年でたばかり)作品の舞台は名前のない鳥。その島では、物が一つずつ消えていく。リボン、鈴、エメラルド、スタンプ、香水...初めのうちは、なくなってもやり過ごせそうな物が消えていき、やがて鳥や花が消えた。大きく悲しみを伴うものだ。ほかにも、例えばカレンダー
ご訪問ありがとうございます。元々、本を読むスピードが遅かったのですが、齢をとったせいか、さらに遅くなりました。積読の山が高くなる一方です。うしずのです。先週、久し振りに横浜市中区にあるイセザキモールをブラブラしてきました。イセザキモールには有隣堂本店さんという大きな本屋さんがあり、その他に小さい本屋さんがたしか2店舗、古書店も3店舗位あります。間違っていたらごめんなさい。最近、全国的に本屋さんが少なくなってきている中、本屋さんが残っているほうだと思います。今回、勝手にご