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存在の謎2真理は、君がそれについて考えている謎としての真理は、いいかい、他でもない、君自身なんだ。君が、真理なんだ。はっきりと思い出すために、しっかりと感じ、そして、考えるんだ。引用:池田晶子「14歳からの哲学」じ~んとくる。これが、この本の最後の言葉だ。君自身が真理なんだ。こんな言葉を14歳の時、投げかけられてもよくわからないと思う。でもきっと、何と言うか、背筋が伸びるような厳粛な気持ちになるような気がする。自分とは、人間とは、よくわからないけれども、自分が考える以上の何か
存在の謎2ところで、この本の方は、無事に終点に近づいた。冒険者だなんて、とてもとても、それどころか何が何だかよくわからなかった。そういう人の方がずっと多いだろう。全然かまわないじゃないか。わからないことをわかったふりするより、わからないとわかってた方が賢いんだって、もうわかってるものね。日常の光景から宇宙の果てのことまで考えきて、さて、君は、再びこの日常、この人生を、これからどんなふうに生きてゆくだろうか。引用:池田晶子「14歳からの哲学」この本を14歳の時に読んでいたら、と思うこと
存在の謎2君が普段それを自分だと思い込んでいる自分とはまったく違う奇妙な自分が、そこで夢を見ていると気がついたなら、ここではヒントだけをあげよう。君が夢を見ているのではなくて、夢が君を見ているんだ。これがどういうことなのか。あとは自分で考えていってごらん。夢を考えるのには、得体の知れない面白さがあって、冒険者にはたまらない魅力のはずだ。もうひとつだけヒントをあげると、それは、宇宙というものそれ自体が、自分がみている夢だからなんだ……。まあ、いきなりここまで考えられはしないさ。でも、これは
存在の謎2考えるということには果てがない。謎に果てがないからだ。謎に果てがあったら、それは謎ではなくなってしまうのだから、謎というものには果てがないんだ。でも、謎に入口はいたるところにある。「ある」ことの当たり前に驚くなら、「ある」ことのすべてが謎の入口になっているんだ。たとえば、SFを読まない君だって、毎晩夢は見るだろう。君は、あれが非常に奇妙なものだということに、気がついているだろうか。むろん、夢の中身は十分に奇妙なものだ。空を飛んだり、お化けから逃げたり、動物や他人に自分がなってい
存在の謎2SF好きの君なら、お馴染みの世界かもしれないね。パラレルワールドや時間旅行、多重人格など、奇想天外な考えがそこでは展開されているけれども、君はあれらが単なる創作、「頭の中の」考えだと思うかい。そんなことはないよね。だって事実、君はあれらの考えを、夢中になって読んでいるんだからね。「考え」というのは、それ自体がひとつの現実、一つの宇宙なんだということも、この本の中で繰り返してきたことだ。人が、多くの人がそれを現実だと思い込んでいる現実を超えた新たな現実を、考えによって提示するという
存在の謎2「冒険者」とは、今や、必ずしもこの人生の冒険者という意味ではないと、考える君にはわかるだろう。どんな生活、どんな職業、どこかの外国とか、今やそういう意味ではない。なぜなら、この人生でいかに生きるか死ぬかの冒険をするにせよ、それはやっぱり生きるか死ぬかにすぎないからだ。でも、生きるも死ぬもじつはない、生きるも死ぬも言葉にすぎないとわかった君は、生きるの死ぬのを超えた冒険に乗り出すことになるんだ。これは、まったく途方もない冒険なんだ。たとえ君が宇宙飛行士になるにせよ、この冒険の途方も
存在の謎2生きているということは、それ自体が謎なんだということを知って生きるのと、知らずに生きるのとでは、人の人生はまったく違ったものになるんだ。謎に気がついた君は、どうして「ある」はあるで、「ない」はないなのだろう、なんて言って、気がつかない人たちに笑われるかもしれない。そんなの当たり前じゃないかってね。でも、笑っている彼らだって、「生(ある)と死(ない)」という謎を生きて死ぬということではやっぱり同じなんだから、それなら、謎は謎だと知って、そして生きて死んだほうが、人の倍は人生トクする
存在の謎2この本の始まりは、生きているということはつまらないと思うか、素晴らしいと思うかという、最も身近で切実な問いを問うことからだった。その問いを、どんなふうに考えてゆけばいいのか、それを考えることから始まったのだった。さあ、何が何だかよくわからないなりにも、とにかくここまで読んできた君は、この一番最初の問いに、今はどう答えるだろうか。生きているということ、自分がいるということの謎は、そのまま、宇宙があるということの謎だ。謎は、それが、「ある」ということだ。「ない」のではなくて、「ある」と
存在の謎1なるほど、この本には、答えは書いてなくても、問いの考え方は書いてあるかもしれない。でも、考え方を読んだところで、それを使って実際に考えるのは、やはり君でしかない。泳ぎ方の知識を本で読んでわかったって、実際に水の中で泳げるのでなければ、泳ぎを覚えたことにはならないのと同じことだ。それが頭だけの知識だったということは、溺れてしまうということで明らかだ。さあ、君はこの本で考え方を覚えて、実際にこの人生を溺れずに渡ってゆくことができるだろうか。深い水の中、生きるか死ぬかの場面で、力強く泳いで
存在の謎1この本には、いかなる答えも書いていない。答えなんかないのだから、書くことはできない。もし君が、何か答えが書いてあると期待して読んだのなら、肩すかしをくらったと思うだろう。でも、もし肩すかしをくらったとと思ったのなら、それこそが始まりなんだ。君は、わからないということが、わかったのだからだ。「読む」ということは、それ自体が、「考える」ということなんだ。字を読むことなら誰だってできるさ。でも、それこそ何もわからないだろ。字を読むのではなくて、「本を読む」ということは、わからないことを共に
存在の謎1わからないとわかるからこそ、考えるんだ。そうじゃないか。考えたってわからないと考えないのは、わかっていないということをわかっていないからでしかない。そうじゃないか。わからないとわかっていることを考えるのだから、それは答えを求めて考えることじゃない。もしも君が、これからの人生で、本当の勉強、本当の学問をしたいと志すのなら、このことだけはわかっておくのがいい。考えるということは、答えを求めるということじゃないんだ。考えるということは、答えがないということを知って、人が問いそのものと化す
存在の謎1よく、うるさいお説教をくどくどされて、「もうわかったよ!」って怒るだろ。でも、それでも君はちっとも変わってない。つまり、ちっともわかってないということだ。これとまったく同じことで、本当に「わかる」という経験は、人の態度や人生の構えを、根本的に変えてしまうものなんだ。頭ではわかるけれども感じではわからない、とも、よく人は言うけれども、これもその通りで、感じでわからなければ、何をわかったことにもなってない。頭でわかるだけの知識、借り物の知識なんかに、どうして一人の人間の人生を変えてしまう
存在の謎1この本を読んで、考えて、わかったかどうかと訊いたのは、そういう意味なんだ。自分で考えて知ることだけが「知る」ということの本当の意味で、知識を覚えて知っているだけのことを「知る」とは言わないと言ったね。まさかこの本を暗記して覚える人はいないと思うけど、一通り読んで、ハイそういう考え方もあると知りましたというのでは、何を知ったことにもならない。もし君が、この本に書いてあることを自分で考えて、自分の知識として確実に知ったのなら、君の生き方考え方は、必ず変わる。変わるはずなんだ。本当に知る、
存在の謎1勉強する理由なら、他にもあるだろう。いい点をとりたいから、親に叱られるから、人にほめられたいから、でも、考える理由は、「知りたいから」、これ以外にはあり得ない。知りたいから、それでいろんな勉強をするというなら、これは向かうところ敵なしだ。でも、とにかく知りたいから、本当のことを知りたいから、そういう強い願いによらずに知識を覚えるだけの勉強で、どうして本当のことを知ることができるだろう。考えて、知りたいけれども、でも勉強もしていい点をとらなければ、上の学校へ行けませんと言いたいね。そ
存在の謎1社会の「わかる」とは、これは何だろうね。ひたすら暗記して、いい点をとるしかないのかな。でも、歴史上の人物も事件も、今はどこにも目に見えるものとして存在してはいないのに、なぜそんなものが存在して、それがわかるものだと人は思っているのだろうか。歴史は、それを語る人の言葉としてしか存在していない。すると、歴史も世界も現実も、それを作っているのはやはり言葉なのではないだろうか。英語、あるセンテンスの意味が「わかる」というのは、意味が言葉以前に人類に共通であるからに他ならないね。さて、人類に
存在の謎1これに対して数学では、ある問題の答えは一つと決まっているから、問題が解ければ、人は「わかった」と言う。この「わかる」はすごくわかりやすい「わかる」だ。でも、じゃあなぜ人は数学の問題をわかることができるのだろう。ある問題の正解は一つと決まっているなら、それは銀河の果てのどこかの星でもそうであるはずだ。解は君の外にある。すると、数学は、どこに存在しているのだろう。それは人間の脳の中の出来事なのだろうか。考えれば、これもなんだかわからなくなるね。理科の「わかる」も数学のそれに似ている。化
存在の謎1君は、学校で勉強して、勉強したことが身についたかどうかを調べるために、テストを受けるね。そして、ある問題が解けたか解けないかということが、それがわかったかわからないかということだとされているね。でも、「考える」ということ、考えてわかるということは、それとは少し違うことなんだ。勉強して、テストの問題が解けてわかるような「わかる」とは、少し違う「わかる」または「わからない」なんだ。たとえば、国語の問題、文章の意味や著者の考えは、言葉を読んでわかったりわからなかったりするけれども、そもそ
存在の謎1ところで、そもそも、この「わかる」ということは、どういうことなのだろう。人は普段、わかるとかわからないとか、平気で口にしているけれども、その「わかる」とは、ではどういうことなのか、自分でわかっているのだろうか。もし、この「わかる」ということがどういうことなのかわからなければ、わかってもわかったことにはなっていないのではないだろうか。
存在の謎1君は、ここまでこの本を読んできた。「考える」とはどういうことかということを考えることから始まって、いろんなこと、抽象的なことから具体的なことまで、この世のことからこの世ならざる事柄まで、いろんなことを考えてきた。どうだろう、君は、わかっただろうか。はっきりわかったという人と、さっぱりわからないという人は、どちらもともに少ないだろう。大半は、わかるようでわからない、わかりそうでわからない、といったところじゃないかな。
宗教この意味での「神」は、民族や宗教によって違わないし、信じる信じないとも関係がない。なぜならそれは、自分や宇宙が「存在する」ということそのものだからだ。「存在する」ということは、信じることではなくて、認めることだ。それを事実として認めることだ。「ある」ということは「ある」ということであって、「ない」ということではないということを認めない人がいるだろうか。当たり前すぎて難しいかな。なぞなぞみたいだろ。そりゃそうさ、だって、それこそが究極の謎だからだ。「ある」ということの驚くべき不思議、神様だ
宇宙と科学目の前に花がある夢を見ている、というふうに考えることもできる。人は、多くの場合、夢を見ている時はそれが夢だと思っていない。目が覚めてから、あれは夢だったと気づくのだけど、それなら、いま目の前に花があると思っているのは夢であって、目が覚めれば花は消えていると、考えることもできるはずだ。いや、もっと大胆にも考えられる。たとえば君は、朝目が覚めて、学校へ行って、いろんなことをするけれども、そういう生活、これからの人生、生まれてから死ぬまでの人生のすべてを夢で見ていると考えることができる。
年末までの目標「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」の答えを見つける。Doyouknow...?Whyistheresomethingratherthannothing?Doyouknow?
小学校2年生の頃だったと思う。僕は自分の両手をぼんやり眺めながら人間って、どうして(存在して)いるんだろう?と不思議に思った。しかも、これを口に出して呟いてしまったのです。近くで聞いていた妹が「何を馬鹿な事を言ってるの」と言わんばかりに(人間は)いるから、いるんじゃない?と冷たく言い放った。このとき、僕は妹に「がさつな奴」というレッテルを貼ったけれど……よくよく考えて見ると妹が正しいのかもしれない。「人間がなぜ存在するのか?」というテーマは、世界はなぜ存在するのか?という疑
現代物理学の宇宙論では、ビッグバンは定説です。これに異を唱える定常宇宙説なんて、時代遅れの変わり者か、科学を知らない素人と見なされるでしょう。たしかに、ビッグバンを補強する証拠は数多く、理論的にも隙がなさそうに見えます。しかし、本当にそうでしょうか…たとえば、われわれが観測可能な範囲の宇宙では、ビッグバン理論は当てはまるけれど、もっと広い規模で見るとビッグバン現象は局地的な宇宙における限られた現象なのでは…と疑う人もいます。でも実は、この反論、残念ながら自己矛盾なのです。だって観測
私たちは海に浮かぶ小舟波がなければ海でないように何事も起こらない人生などないいつも穏やかな海にこれまでにない嵐がきて舟が揺れ不安になるのはごく自然なことだ揺れながら生きてゆくこと生きるとは揺れること今生きているとはどういうことか行き着くところは存在の謎という誰も解き明かしたことのない大きな謎だ大波にのまれ海底に行き着いたらそこはしずまりかえっている別世界かもしれない
今度はためらわずに言えるあなたが好きたと心から好きだと運命のいたずらそれとも舞台の演出なのか人生からの問いに応えていく存在の謎にそれを生きることで
風邪をひいて活動量も落ちていたので、昨夜は午後6時就寝。午後10時半には目が覚めてしまい、2時間ほどブログを読み書きし、それから読みかけの本に手を伸ばすなどして過ごしましたが、一向に眠くなりません。昨夜みた変な夢を覚えています。夢を覚えている状態で目が覚めるのは、ぐっすりと熟睡出来ていない証拠らしいですね。このまま朝を迎えてしまいました。早朝、一人静かに起きて居ると思考が巡り始めるのが分かります。今、なぜこうして起きて居るのか理由を探り
「なぜならその(存在の)<驚愕>の感情こそが、本当に哲学者のパトスなのだから」(ギリシャ哲学者/プラトン)「けだし驚愕によってこそ、人間は、今日もそうであるが、あの最初のばあいにも、あのように哲学しはじめたのである」(ギリシャ哲学者/アリストテレス)タウマゼインθαυμάζεινギリシャ語で「驚愕」を意味する。哲学が生まれた最初を意味する言葉だ。これは、
2001年3月25日、朝6時。ボクは37度5分の熱をさますべく、アルカリ水を買い込み350mlを一気に煽ったあと強めの解熱剤を飲み、布団にもぐり込んだ。みゅうりん(猫)が枕元に三つ指ついてきちんと座っている。以前、喘息の発作のときもぜえぜえと闘っているボクの前にやはりきちんと座っていたものだ。通常このようなことはない。何かの波動?を感じるのだろうか。ボクは目の前の三つ指ついた神の使い(キリスト)の胸のあたりから発する何かを眉間のあたりに感じて、目頭が熱くなっ
実は、結構な問題なのである。ボクは小さい頃から不思議なことが大好きだったので、いわゆる超能力などにも興味津々だった。それが高じて、当時精神世界を標榜する老舗の出版社に就職さえしてしまった。当時、そこの編集長はテレビに出ては大槻教授に叩かれていた。笑当時のボクは勿論、編集長の味方だったがね。結論から言えば、よく分からないというのが率直な気持ちだった。もちろんソレ(いわゆる超能力)が確信出来る事柄はあるにはあった。だが、それは非常に限られていて、その他のほとんどが何か