嫁様の日記

その後、処置や測定を終えた娘が私の元へ。初めて抱く我が子は小さい体をこれでもかと震わせながら泣いて見せた。そして、乳首を咥えさせると必死に口を動かしている。暖かい身体、小さい手、くりくりとした目。全てが愛おしい。我が子を抱けて、さっきまでの陣痛の痛みはすっかり消え去った。もちろん、痛みを忘れたわけでも、痛みがなくなったわけでもない。まだ後産も終わってないし。でも、さっきまでの痛みなんて忘れた。っていう表現が一番しっくりくる。不思議だ。娘はすごく可愛くて。パパが初めての

陣痛促進剤の投与が始まって、世界が一変した…投与前は、陣痛が来ても深く息を吐けば耐えられて、痛いとか声を上げる事も無くやり過ごせていたけれど、促進剤の威力はハンパじゃなかった。今までに経験したことの無い痛みが波のように押し寄せてくる。それも、回を重ねるごとに痛みはどんどん強くなっていった。後から聞いた話だと、時間の経過とともに促進剤の投与量もどんどん増えていたらしい。痛みはやがて声が我慢できないほどの強さになり、陣痛が来るたびに旦那様の手を握りしめ、いきみを逃がすための呼気が叫

病院までは車で三十分ほどかかる。いつも通っていた道だけど、こんなに早い時間に通るのは初めてで。この後の出産を考えて何だか不思議な気持ちで、でもすごく落ち着いた気持ちで流れる景色を見ていた。この日は思ったよりも冷え込んでいたらしく、川からそんなに離れていない高台を走っている時に、川の方にモヤがかかっていて。それがものすごくきれいな雲海のように見えて感動した。なんだかすごく神秘的な景色で、すごく不思議な気持ちだった。六時半頃に病院に到着。内診してもらうと子宮口は四センチほど開い

日々のせわしない生活に追われているうちに、娘様は生後２ヶ月になりました。え？もう２ヶ月経ったのか…と呟きたくなるほどあっという間でした。出産のときの事、忘れないうちに日記に残しておこうって思っていたのに、それどころではない忙しさ。娘様のおむつを替え、授乳をし、家事を少し進めて、仮眠して。すぐにまた娘様のおむつを替えて、娘様がなかなか寝てくれずにあっという間に時間が過ぎて・・・ってな具合で、この２ヶ月の記憶はかなり曖昧。ここ最近、ようやく娘様がまとまった睡眠をちょこちょことって

今日はいい夫婦の日です☆つまり、ウチラの日（笑）いやー、自分の家ってほんと良い。出産で数日間の入院生活。辛かった。旦那様と猫様と離れてるのが…娘が生まれ、我が家の生活スタイルはガラリと変わった。睡眠時間も食事の時間も。でも、このせわしない感は嫌じゃない。疲れるし、いっぱいいっぱいになっちゃうけど、すごく幸せな疲労だと思う。もうちょっと落ち着いたら、出産のときの事とか、入院生活の事とか、帰ってきてからの事とか、また私も日記に残しておこう。

今日は代謝内分泌内科？の受診日。この二週間、週に三日の血糖値測定は基準値オーバーが多かった。ちょっとだけって時もあったけど、この感じだとインシュリン注射になるんだろうなって覚悟はしてた。自己管理ノートを見せたら、あっという間に『インシュリン注射ですね』って言われた。予測済みだったから、そんなに動揺したり、ショックを受けたりはしなかった。この感じだと、きっと出産までにどんどん血糖値は下がりにくくなるんだろうと思ってたし。とりあえず、朝昼が二単位

久しぶりの日記。ずいぶんサボってしまった（笑）ここ最近は、私の体調の問題だったり、ストレスやだるさ、色んな事が重なって、書く気力が起きなかった。でも、久しぶりにゆっくり過ごせる日々が戻ってきて、すごく幸せを満喫している。最近の旦那様は、この２ヵ月の疲労が一気に爆発したようにオーバーヒートしてみたり、思うように動けなくなる日があった。でも、『そんな時は無理をしない』ということが出来るようになり、ちょっとずつ自分のペースで過ごせるようになったと思

管理職から着信があった。午前中に、エリマネのさらに上の組織に行って、全部説明して、労災の申請手続きを始めたって連絡だった。あと、療休（休職）も延長の可能性が高いってことも話してきたと言われた。今日の電話は、エリマネだかその上だかに『早急に手続きを開始した旨を奥さんに連絡してください』と言われたので掛けました、とわざわざ説明してくれた（笑）そこ、話さなくていいとこじゃない？（笑）とりあえず、昨日の今日で手続きを開始してくれるとは思わなかったので、純粋にびっくりした。今

先ほどまで、旦那様が療休に至るまでの経緯をまとめた資料を作ってくれていた。この資料を今度のエリマネと管理職との面談の時に提出する予定だ。改めて読んでみると、聞いていた以上にひどい有様。旦那様が療休に入ってから今まで、職場とのやり取りは主に私が担当してきた。そのやり取りの中でも、隠蔽というか、何とかやり過ごそう感をひしひしと感じ取っていたが、そんなやり方が今回の根本的な問題のようにも感じた。前任者の問題も、歴代の管理職やエリマネクラスの上部組織、そのさらに上の上部組織

先日追加したマグネットが早速デビューの日を迎えたみたい。ま、その他にもマグネットが貼ってあったのは見なかったことにしよう（笑）旦那様は頑張り過ぎてしまうから、お休みも大切なんだよ！って何度も伝えてきたけれど、毎日やることリストとにらめっこしては、あれをやろう、これをやろうと考えている。なら、いっそのこと『お休み』そのものをやることにしてしまえばいいかと作ってみた。旦那様なりに、私の言わんとすることを理解してくれたようで、悶々としながらもやり過ぎない事を出来た一日だった

今日は旦那様の職場に行って、職場の管理職とお話をしてくる日。昨日から、旦那様の職場で管理職と喧嘩をする夢を見たり、どういう切り口で話をして来たらいいんだろうと考えたりしていたけど、結局頭の中はまとまらないまま出発することに。それでも、朝方眠りについたばっかりの旦那様が起きてきてくれて、笑顔で送り出してくれたから気持ちはスッキリとしていた。職場に着いてからは、管理職Aと管理職B、それに、旦那様の代わりに配属された補充の方とお話をした。現在の旦那様の状況を聞かれたり、今

今日も眠れない。最近昼夜逆転してるからなのか、眠くて布団に入ったはずなのに全然眠れずにこんな時間だ。お腹の中でまるで運動会でもしているかのように動き回っている子のおかげで、余計に目が覚める。ちゃんと眠かったはずなのに、今は身体中が熱くてとても眠れそうにない。困ったなぁ～。これじゃ益々、うちの子も夜行性になっちゃうね。妊娠中に昼夜逆転してると、産まれてきた赤ちゃんの夜泣きがひどくなるって聞いたから、ちゃんと夜寝れるようになりたいんだけどなぁ。定期的に訪れる、理由

頭が働かない。それは良くあること。何を考えても考えはまとまらないし、考えたことをうまく行動に移せない。仮に行動に移せたとしても、思っていたように進めることが出来ない。実は割と頻繁にある。ここ最近の旦那様は、毎日何かしらお家の事をやってくれている。たくさんできる日もあれば、少しの日もある。でも、毎日やってくれていた。家事にだって、土日は必要。主婦にだって休日は必要だと思う。それと同じで、今日は旦那様の休日にしたらいいと思う。やりたいことは色々あるにしても、特に何

月曜日は美容室の予約が取れたので、急遽カットに行けることになった。一年くらい美容室に行っていなかったから、伸び放題傷み放題の髪ともようやくおさらばできる。ここのところの猛暑に耐えきれないほど熱を溜め込んでいた頭部。お風呂に入っても、洗ったり乾かしたりするのが大変だった。やっと切りに行けることになったから、久しぶりにショートにしてみた。旦那様と付き合い始めた頃の髪形に近い。短いのはやっぱり軽いし、楽だ。美容室でセットしてもらった髪形は、なんだか母親に似ている気がして

昨日は旦那様と一緒にたくさんおしゃべりしながら家の事をやった。溜め込んでいた家計簿も、一月分も進めることが出来た。旦那様が、『これは苦手だからお願いしてもいいかな』とたくさん頼ってくれたことが嬉しくて、思わず涙ぐんでしまった。苦手な事を苦手と自覚すること、誰かに頼ることって、大抵の人にとっては案外難しいことだから。それを旦那様が出来るようになってきたことが本当に嬉しくて、昨日の私は一日中ご機嫌だった。色んなことをおしゃべりしながら進める家事は、想像以上にはかどって

昨日はちょっと遠出してお買い物。久しぶりに、可愛い雑貨とかを扱っているお店へ行ってきた。旦那様の元同僚の方への結婚祝いはいい感じのものが見つかってよかった。私も可愛いものが大好きだけど、思ったより心が惹かれなくてビックリ。最近は、ベビー用品に心が惹かれれることが多い。でも、お買い物やウインドウショッピングは楽しい。そして、最近ずっと食べたいと思っていたケーキが食べれた！甘いものは何であんなに幸福感をくれるんだろう。久しぶりの本格的なケーキはどれも美味しくて幸せになった。

昨日は冷蔵庫横のスペースを大きな《やることリスト》に作り替えた。やりたいサイクルごとに、マグネットを貼るエリアを決め、サイクルが長いスパンのものは前回実施日が分かるようにしたいとの旦那様の要望を受けて二人で作ってみた。これでまた一つ、旦那様が生活しやすくなるといいなぁ。ドロップアウトしてから十一日目。初めの頃よりだいぶ落ち着いてきたように思う。もちろん、まだまだしんどそうだったり、グルグルしてはいるけど、最初の二～三日頃に比べると随分笑顔が増えた。無理のない範囲で少しづつ家事

ドーン。やってしまった・・・。予定をちゃんと伝えられていなかったうえに、急な変更などで旦那様にしんどい思いをさせてしまった。急に伝えられたことに対応するのが苦手だってわかっているのに。こうすればよかったって思っても、旦那様をオーバーヒートさせてしまった事に変わりはない。急ぎだとしても、急な変更だとしても、オーバーヒートさせずにうまく伝えられるようにしたいのに。こうやって、失敗ばかりでしんどい思いをさせてしまう嫁なのに、旦那様は嫌いにならないでいてくれるだろうか。嫌われないよ

金曜日は、旦那様の病院受診。待合室では緊張や不安からか、手が震えたり目を開けていられなかったりと落ち着かない様子だった。診察室に入っても、初めての場所に初めて話す先生、予測のしづらい会話でそわそわと落ち着かない感じだった。でも、先生もさすがはプロだ。というか、私が今まで会った中でもダントツと言っていいほど、ちゃんと旦那様を診てくれる先生でホッとした。現在の状況や、心情、家庭の状況や今後の見通しも含めてすごく寄り添って考えてくれた。旦那様も、会話はよくわからなかったと言っていた

子どもの経過は順調だった。今のところ、推定体重３００ｇだそう。診察を待っている間、もぞもぞと動いていたからか、エコーの時にはおとなしくなっていた。かろうじて少し動いたけれど、しっかりと足を閉じていた。性別はまだ内緒ってことらしい（笑）次回は糖負荷検査をするとのことだった。大嫌いな炭酸を飲むのはとても苦痛だけど・・・今日もらってきたエコー写真は、横顔の写真。もう、全身が収まらないほど大きくなったんだね。日に日に大きくなっていくお腹。そして、日に日に重くなっていくお腹（笑

そういえば、今日は私の妊婦検診。昨日の昼過ぎまですっかり忘れていた(笑）検診にはいつも旦那様が付き添ってくれる。すごく心強い。エコー検査は、子どもの成長を見れる素敵な時間だけど、実際目にするまではちゃんと大きくなっているのかいつも不安。でも、旦那様が一緒にいてくれるだけでそのドキドキはマシになる。元気な子どもの姿が見れるたびに、旦那様と大きくなってるねぇ！と喜び合えるのもすごく嬉しい。外に出ることは、きっとまだ全然しんどいんだろうと思うけど、それでも検診やマタニティクラスに

昨日は久々に、旦那様が前の部署のときから仲良くしている人が遊びに来てくれた。現在の状況も大方把握している人なので、安心して迎え入れられる。発達障害について診てもらえる病院とか相談機関を調べたりしてくれていたので、相談がてら少し話をしてみた。旦那様の職場は少し特殊なので、制度とか保障とかがわかりにくい。労災のことはどこに連絡してみたらいいんだろう？とか。診断書をもらった後の流れとか。今は旦那様に聞いたら余計にしんどくさせちゃうかなってところを思い切って聞いてみた。手続きとかは

最初は、人に頼ることが苦手だった旦那様も、少しずつ『これは苦手だからお願いしてもいいかな？』と言えるようになりました。まぁ、出来なくてオーバーヒートしそうになるたびに『無理しないで、もっと頼って』と私が泣きながら怒ってしまったのが堪えたようですが（笑)でも、初めて『今日は疲れちゃったから、この家事はまた後ででもいいかな？』と自分から言ってくれた時はとても嬉しかったです。あんなに自分の限界を認識できなかった旦那様が、苦手でもどうにか頑張ろうとしてしまう旦那様が、自分の状態を

『出来る事しかやらない・頑張り過ぎない・苦手なことは頼る』これは、旦那様と私の約束事。『無理をしない』というルールの付属品。倒れてしまうまで無理をしているかがわからなかった旦那様と、病気になってから痛みで思うように動けなくなった私にはとても重要な項目でした。旦那様はとても頑張り屋さんです。苦手な事でもひとまず自分でやってみる。でも、うまくいかなくてオーバーヒートしてしまう。旦那様には無理をしているということを自覚するのはとても難しいものでした。なので、言葉を少し言い換

私の旦那様には、とても素敵な才能があります。文章を書くことが、とても上手いのです。若い頃から物語だったり、歌詞だったり、何かを書くことが好きだったという旦那様。普段、言葉で自分の思いを伝えたり、コミュニケーションをとることが苦手な旦那様ですが、文章を書かせてみると驚くほどに多彩な表現を駆使して自分の思いを表すことが出来るのです。もちろん、旦那様との会話だって私にとってはとても幸せな時間です。私も自分の思っていることを言葉にするのが得意ではないので、いつもうまく言えなくてもどかし

うちの旦那様は、いっぱいいっぱいになるとオーバーヒートしてしまいます。旦那様自身は、ひどい状態になるまで自覚が無い時もありますが、周りから見ると実は一目瞭然なのです。旦那様は、自分でもわからないのに、なんで気づけるの？なんて言っていたこともありましたが。イライラしてきた時、自分の事がコントロールできなくなってきている時、お腹が空いた時、とても分かりやすくいろいろなところに変化が出てくるのです。例えば、目がうつろになってきたり、普段からじっとしていられないのがより一層できなくなっ