自由な発想による表現と伝統的で精緻な技法が共存する人形表現で、日展を中心に工芸造形界の第一人者として活躍を続ける作家・奥田小由女。1936年に大阪で生まれ、3才で広島県双三郡吉舎町(現在の三次市吉舎町)に転居、多感な少女時代を中国山地の自然豊かな地で過ごします。高校卒業後に上京し、人形の基礎を学びつつヨーロッパ各地の芸術に触れて感性を磨きました。光風会展、日本現代工芸美術展、日展を中心に作品を発表し、抽象的で斬新な造形スタイルを生みだします。さらに1976年に同郷の日本画家・奥田元宋と結婚、色を