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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・専門知識まず初めに、「天気予報ガイダンス」について、簡単に概要を述べておきたいと思います。数値予報において求められた計算結果(予測値)は未来の大気の状態に対応する様々な数値の羅列で、1億以上の格子点が持つビッグデータとなっていますが、天気予報においてはこれらをそのまま発表しているわけではありません。求められた予測値と観測値から統計的な関係(翻訳・修正)を見つけ出し、これを使って予測値から天気予報として発表するの
こんばんは。今回の専門知識は、天気予報ガイダンスから気温ガイダンスについての問題です。予報におけるガイダンスとは何か、数値予報モデルのガイダンスへの影響などについて問題を解きながら次回、一緒に考えてみたいと思います。第62回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。27日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識:@:まず初めに、「天気予報ガイダンス」について、簡単に概要を述べておきたいと思います。天気予報ガイダンスの目的は大きく2つあり、一つは①「天気翻訳」、もう一つは②「誤差修正」です。①天気翻訳数値予報において数値予報モデルの各格子点の物理量が計算された結果、予測値すなわち数値予報プロダクトが出力されるわけですが、これは天気そのものを予測しているわけではなく、これと実際の天気との関係を見いだし、両者を結び付
こんばんは。今回の専門知識は、気象庁が作成しているガイダンスについての問題です。ここではガイダンスについての概要に触れたのち、(a)~(c)の下線部の正誤について検討していきます。次回一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。3月1日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識まず初めに、「天気予報ガイダンス」について、簡単に概要を述べておきたいと思います。(気象庁予報部数値予報課:ガイダンスについて〜近年の特性と降⽔量ガイダンスの改良〜p5より)天気予報ガイダンスの目的は大きく2つあり、一つは①「天気翻訳」、もう一つは②「誤差修正」です。①天気翻訳数値予報において数値予報モデルの各格子点の物理量が計算された結果、予測値すなわち数値予報プロダクトが出力されるわけですが
こんばんは。今回の専門知識は、天気予報ガイダンスについての問題です。天気予報ガイダンスについての留意点、カルマンフィルタ、ニューラルネットワークについて、問題を解きながら、次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。3日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識まず初めに、「天気予報ガイダンス」について、簡単に概要を述べておきたいと思います。天気予報ガイダンスの目的は大きく2つあり、一つは①「天気翻訳」、もう一つは②「誤差修正」です。①天気翻訳数値予報において数値予報モデルの各格子点の物理量が計算された結果、予測値すなわち数値予報プロダクトが出力されるわけですが、これは天気そのものを予測しているわけではなく、これと実際の天気との関係を見いだし、両者を結び付ける統計的関係式
こんばんは。今回の専門知識は、天気予報ガイダンスについての問題です。初めに天気予報ガイダンスの概要を触れた後、「カルマンフィルター(KLM)」、「ニューラルネットワーク(NRN)」の2つのガイダンスの作成手法について、問題を解きながら次回一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。23日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識(a)本文では、気温ガイダンスにおいて、「寒冷前線の通過のタイミングが数値予報モデルの予想と異なることによって生じる気温の予報誤差」を例に挙げていますが、このような日々の数値予報の初期値に含まれるわずかな誤差が拡大するなどで生じる時間的・空間的な誤差を「ランダム誤差」とよんでいます。数値予報ガイダンスではこのような「ランダム誤差」を修正することができず、数値予報の予測と実況がずれてきた場合は、数値予報ガ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問3まず、図6、図7、図8の12時間から36時間の予想図を用いて、時間経過に伴う低気圧の移動と盛衰と加賀地方に着目して考えてみます。初期時刻に九州の南西海上にある低気圧は中心気圧が大きく変化しないまま東北東に進む予想になっています。問1(1)③では、初期時刻の時点でこの低気圧に対し海上強風警報発表されている、ということでした。その後は特に24時間後から36時間後にかけて、加賀地方付近を等
こんばんは。今回は、実技試験1の最後の問題になります。最後は図13のGSMガイダンスの予想図に加えて図6、図7、図8の12時間から36時間の予想図も用いて15日から16日の午前にかけて加賀地方の市町村に発表される可能性のある注意報を5つ答えよ、という内容の問題です。今回の問題では加賀地方の注意報の発表基準が示された資料がありませんのでこれらの資料を基に推測することになります。着目すべき要点を押さえながら次回、一緒に考えて見たいと思います。第57回試験・実技試験1・問3問題文
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問3(2)(気象庁HP:知識・解説>天気予報で用いる用語>1日の時間細分図より)今回は前回の③と同様に16日0時から9時までの赤枠で囲った加賀地方の天気予報文を作成してみたいと思います。まず、前回と同様に図13にない0時の取り扱いについて図13Aの天気ガイダンスでは、16日3時の天気が前3時間から持続するものとして「雨」、図13Bの3時間降水量ガイダンスおよび図13Cの1時間最大降水量
こんばんは。今回は、前回と同様に、16日0時から9時までの天気予報文について、次回一緒に考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問3(2)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。19日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問3(2)(気象庁HP:知識・解説>天気予報で用いる用語>1日の時間細分図より)今回は、図13に基づいて15日6時から21時までの加賀地方の天気予報文を作成してみたいと思います。まず、問題に「15日6時から」というガイダンスに取り扱いのない時刻からスタートしているところが厄介なんですが、問3(2)の冒頭では、「図13に時間帯のない時間帯の取り扱いは、Aは前の時間の天気が持続するものと
こんばんは。今回は図13に基づいて天気予報文を作成せよ、という内容の問題です。今回の③では15日6時から21時までについて、次回一緒に考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問3(2)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。17日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問3(2)今回は、図13Cにおいて、15日9時に、加賀地方で1mmと2mmが予想されている2つのメッシュは、図13Bでは1mm未満が予想されており、数値が異なっている、ことについて、これは図13Bの1メッシュ内の降水量の平均を予想しているためである、という場合、この2つのメッシュ内を対象にした天気予報を出すときに適切な天気予報文を図13Aも参考にして作成せよ、という問題です。図13A(天気ガイダ
こんばんは。今回は、図13Cにおいて、15日9時に、加賀地方で1mmと2mmが予想されている2つのメッシュは、図13Bでは1mm未満が予想されており、数値が異なっている、ことについて、これは図13Bの1メッシュ内の降水量の平均を予想しているためである、という場合、この2つのメッシュ内を対象にした天気予報を出すときに適切な天気予報文を図13Aも参考にして作成せよ、という問題です。つまり、図13のガイダンス資料を用いて、このケースの場合の簡潔な天気予報文を作ってみましょう、ということ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問3今回は、図13Aの天気ガイダンスについて、「雨」予想となるのは、降水量に関するガイダンスがどのような場合かを説明した文に穴埋めをする内容になります。図13Aの天気ガイダンスについて、脚注に「前3時間における予想を表わす。天気は、前3時間における代表的な天気を表わす。」とあることからわかりますように、天気ガイダンスで「雨」の予想とするのに適切なのはBの3時間降水量ガイダンスとなります。また、降
こんばんは。今回は、図13Aの天気ガイダンスについて、「雨」予想となるのは、降水量に関するガイダンスがどのような場合かを説明した文に穴埋めをする内容の問題になります。75分の限られた時間の終盤の問題になってきますと、かなり焦ってきますが、問題文および図13の説明を隅々までしっかり読んで確実に得点しておきたいところです。次回一緒に考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験1・問3問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。13日分の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・専門知識(気象庁HP:数値予報課報告・別冊第64号「ガイダンスの解説」p4より)気象庁で作成している発雷確率ガイダンスは、「ロジスティック回帰」という予測式を用い、20km格子ごとに3時間間隔で、全球モデル(GSM)では84時間先まで、メソモデル(MSM)では39時間先まで算出されガイダンスが作成されます。上図について簡単に触れておきますと、左側の「説明変数」とは、過去における数値予報の予測
こんばんは。今回は、天気予報ガイダンスの中から「発雷確率ガイダンス」についての問題です。問題の冒頭にあります通り、発雷確率ガイダンスは全国の20km格子ごとの3時間内の発雷について予測するものです。その具体的な特徴や留意点について問題を解きながら次回一緒に考えてみたいと思います。第57回試験・専門知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。28日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第30回試験・専門知識今回は、天気予報ガイダンスの作成手法であるカルマンフィルターとニューラルネットワークの2種類のうち、カルマンフィルターの手法を用いている気温ガイダンスについて、(a)~(d)の下線部の気温ガイダンスにおける誤差の修正の留意点について正誤を問う内容です。早速、(a)から見ていきます。(a)天気予報ガイダンスは、数値予報の予測値(数値予報プロダクト)や観測値から統計的な関係を見出して関係式を求めておき
こんばんは。今回の専門知識は天気予報ガイダンスについての問題を採り上げました。今回はカルマンフィルターの手法を用いている気温ガイダンスについて、(a)~(d)の下線部の正誤を問う内容になっています。天気予報ガイダンスにおける誤差の修正の留意点について次回一緒に考えてみたいと思います。第30回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。15日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・専門知識(気象庁予報部数値予報課:ガイダンスについて〜近年の特性と降⽔量ガイダンスの改良〜p5より)(a)(気象庁予報部数値予報課:ガイダンスについて〜近年の特性と降⽔量ガイダンスの改良〜p14より)数値予報モデルでは、予報時間が長くなるにつれて、その特性によって予測値に誤差が生じ、その誤差の傾向が変化することがあります。例えば、地形表現の不完全さがあげられますが、このような特性により発生した
こんばんは。今回の専門知識は、天気予報ガイダンスについての問題です。以前に第54回試験・専門知識・問6でも天気予報ガイダンスについて採り上げました。数値予報では、数値予報モデルによって将来の大気の様子を計算で求めて「数値予報プロダクト」という予測値を導き出します。しかし、これは数値予報モデルにおける各格子点の物理量のデータであり、天気を予測するためには、数値予報プロダクトと実際の天気との間の統計的な関係を得て、これを使って天気予報を作成する必要があります。また地形の表現の不
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識(a)まず本文を読みますと、「数値予報モデルで予想された降水域の位置が実際の位置から外れている場合」とあります。本文の例では降水域の位置ですが、数値予報モデルで予想された高気圧や低気圧などの位相のズレ、すなわち数値予報の時間的・空間的なズレを修正することはできません。数値予報モデルで予想された降水域が実際の位置から外れている場合は、ガイダンスもそれに合うように利用者が修正して使用する必要があります。
こんばんは。今回の専門知識は、天気予報ガイダンスの問題です。数値予報では、数値予報モデルによって将来の大気の様子を計算で求めて「数値予報プロダクト」という予測値を導き出します。しかし、これは数値予報モデルにおける各格子点の物理量のデータであり、天気を予測するためには、数値予報プロダクトと実際の天気との間の統計的な関係を得て、これを使って天気予報を作成する必要があります。また地形の表現の不完全さや物理過程の不完全さといった数値予報モデルの特性によって生じる誤差(系統的誤差)を修正す
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第45回試験・専門知識数値予報では、数値予報モデルによって将来の大気の様子を計算で求めて「数値予報プロダクト」という予測値を導き出します。しかし、これは数値予報モデルにおける各格子点の物理量のデータであり、天気を予測するためには、数値予報プロダクトと実際の天気との間の統計的な関係を得て、これを使って天気予報を作成する必要があります。また地形の表現の不完全さや物理過程の不完全さといった数値予報モデルの特性によって生じる誤差(
こんばんは。今回は、専門知識から天気予報ガイダンスについて、ガイダンスの作成の手法、ガイダンスの得意とするところ、不得意なところの知識に関する問題を採り上げてみました。繰り返し問われている内容ですので、知識が定着しているかチェックしてみましょう。次回一緒に考えてみたいと思います。第45回試験・専門知識※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。17日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・専門知識(a)天気予報ガイダンスの主な役割として、過去の数値予報の予測結果とそれに対応する時刻の実況から作成した統計式を使って各気象要素の予測値を求めることにより、一つは、数値予報による予測値において、モデル地形と実際の地形の違いや物理過程の不完全さに起因する誤差のような、傾向や大きさが規則的に生じる誤差(系統的誤差)を補正すること。もう一つは、降水確率や視程のように数値予報が直接予測しない要素の予測値を作成す