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9月に一度書籍広告が出たが、そのときにはKindle版が発行されていなかったので、大野晋の反省を綴った文庫版Kindle本を買っておいたのだが、今朝の書籍広告でKindle版が出たことを知った。アマゾンの商品説明を引く。よみがえる大野日本語=タミル語接触言語説タミル語による記紀、万葉集の未詳語などの考察Kindle版大野説は如何にして闇に葬られたのか?言語学界の固執を暴き、タミル語でしか分からない古代日本語の本当の意味を追求する。大野晋博士による「日本語タミル語説」は、提唱され
さて、先日の続きになります。インドの地図を見てみます。タミル語は、南インドですね。ドラヴィダ語族に含まれる言語はタミル語以外にもたくさんあります。テルグ語・カンナダ語・マラヤーラム語・トゥル語・トーダ語、コータ語などとWikipediaには書かれていました。【など】という事は、細かく挙げれば他にもまだあるってことですよね。。。すごいな、インド。国土面積は広く、人口が多いし、民族も多種多様。さて、まずは大野晋氏の説を知らないと、それが【闇に葬られた!】と言われてもピーンとき
わたしが興味を抱いているテーマは、【古代歴史】とか【人体の不思議】とか【心とは?】みたいなことなんですけど、もっと本質的な事で言うと【本能】【反応】【ことば】なんです。それらを追っていたら、【超古代歴史】のジャンルに行きついちゃって、古事記とかホツマツタエなんかに寄り道をしたり、潜在意識にハマったりしてるんだけどねwで、潜在意識系への追っかけも自分の中では区切りがつきまして、新たなテーマへ興味が移りつつあります。あ、そうそうこの本ね。読んで紹介しますねなんて言っていたんですけど、
今朝の新聞に書籍広告が載っていた。読んでみたいと思って、アマゾンで調べるとKindle版がなく、紙版だけだった。残念。ここにきて紙本を増やしたくないので、購入を諦めた。私が生きているうちにKindle本が出れば買いたいと思う。もう少し調べると、大野晋の伝記があった。「孤高国語学者大野晋の生涯」だった。表紙を見たときに、あれ?この本(紙の文庫本)は以前買ったことがあったなと思った。私が教頭初年度の2015年前後だったと思う。表紙を見て思い出した。当時はあまり関心がなく、いつか読もうと思っ
昨日は銀座でのライアーのレッスンと八丁堀でのオープンカレッジ(日本の古典文学)の掛け持ちでした。音楽も日本の古典文学も、一度は専門の道を志したものの、その実力なしと諦めてしまった分野です。還暦を越えた今は、何にならなくてもいい、ただ「好き」をやるのみと気楽に関わっています。(学生時代のように課題や試験がないのが嬉しい🥰)昨日のライアーのレッスンで、光枝康子先生から、先生の芸大時代のお話をお聞きしたのです!先生は声楽専攻でいらしたのですが、副科にヴァイオリンをとっていたそうで、そ
📩◾️『日本人の神』(大野晋/河出文庫)④▪️日本の文化の特徴《『万葉集』『古今集』以来、日本の歌は恋愛と共に、春の歌、夏の歌、秋の歌、冬の歌と四季の微妙な変化を歌ってきた。連歌や俳諧では、その中の一語を季語と指定し、それによって春夏秋冬の情緒を喚起する約束語としている。例えば、「鳥の巣」は春、「水鳥巣」(みずどりのす)は夏などというような定めを持つ文芸は、世界に例がないだろう。俳句は、広く日本人によって作られているが、これも季節を示唆する約束語を含み、四季の一瞬の様相を捉えたも
📩◾️『日本人の神』(大野晋/河出文庫)③*こんな歴史観があるのか、と驚いた一節を紹介したい。《①縄文時代----------この時代には、木器・石器・土器が使われるばかりで、いまだ金属の使用は行なわれなかった。水田稲作も一般的には行なわれるに至らず、これが1万年ほど続いた。②弥生時代----------北九州に水田稲作・金属使用・機織・大規模な墓地🪦造営が輸入された。カミの観念と行動の体系も、**言語の文法組織も並んで輸入された。その頃タミル語にはまだ文字が十分発達していな
📩◾️『日本人の神』(大野晋/河出文庫)②▪️「文明」と「文化」の相違***著者の大変明快な説明を以下に紹介したい。《「文明」とはcivilizationの訳語である。つまり、civil化すること、市民化すること、都市化することである。都市が成立するには、穀物生産の技術が向上し、その仕事に従事する人口を養って、なお余る食料が生み出されるようになり、農業から離れて生活できる人々が分かれて出てこなくてはならない。古代の漁業や狩猟とは相違して、稲作農業は理知的な高度なプログ
📩◾️『日本人の神』(大野晋/河出文庫)①🔸大変明晰な文章である。大きな視点から「カミ」について考える。▪️日本のカミとは?①カミは唯一の存在ではなく、多数存在した。高天原の神だけではなく、風の神・火の神、さらには竈(くど)の神・大殿の神・御門の神・道の神など、それぞれの場所にカミがましまして、それぞれの安寧を守護するとされている。②カミは具体的な姿・形を持たなかった。祝詞を奏上してカミの来臨を仰ぎ、美味・珍味を豊富に供えて願い事を言上する。それが済めばカ
タイトルに惹かれて図書館に予約しました。てっきり、現代語の文法だと思ったのですが。。。『万葉集』や『古今集』、『新古今』の和歌がメインで取り上げられ、文法の説明に使われています。芭蕉の俳諧もときに俎上に上がってはいますが、ラストになってやっと『サラダ記念日』の俵万智さんが登場するくらい。うーん、対談者を見れば判りそうなもんなのに、不覚。けっして、おもしろくないわけではないです。それどころか、基礎さえ理解できてたら、めっちゃおもしろいはず。しかし、ち
五十女こけ(いそめこけ)@映画、読書、古典、評論@isoisodo故郷を遠くいざ父の許に帰らんとこの地で契った姫宮に同伴を誘って、〈やがてこの度〉。一緒に帰るのはやがてなのか、今回なのか。現代語の〈やがて〉がそのうちの意味で隔たりを前提とするのに、古語では寧ろ隔たりがないことが原義。つまり〈このまま〉、このままこの機会に帰ろう。他に即座にの意。2022年06月14日07:58五十女こけ(いそめこけ)@映画、読書、古典、評論@isoisodo〈おはし所などしてわざと迎て奉らん〉
国語学者:大野晋氏と作家で批評家で翻訳家:丸谷才一氏の『源氏物語』をめぐる対談です。上巻を読んだのは、遥か昔。a系、b系、興味深く読みました。お二方とも、既に”雲隠れ”されてしまいましたが、下巻も読んでおかなくてはと、ふと思い立って図書館で借りてきました。おもしろかったです。どこまで理解できたか、甚だ心もとなくはありますが。ただ、ウェイリー版の日本語訳や角田光代新訳も読んだ今、上巻の頃よりは、得るものも少しは増えたかなとは思います。下巻は、「若菜上
大野晋先生の本書のことは数年前から知っていましたが、まだ学ぶのは自分の実力が追いつかないと思って購入を控えていました。文庫本やkindle本として出版されていることを知り、kindleに入れておいてもよいかな、と思いました。副題の「源氏物語のもののあはれ」というのが気になります。アマゾンの商品説明を引きます。古典基礎語の世界源氏物語のもののあはれ(角川ソフィア文庫)Kindle版「もの言ひ」「もの思ひ」「もの寂し」ほか、源氏物語に現れる「モノ」とその複合語を再検討。日本語学の
ついにこの日がやってきた長かった源氏物語を読み終えてしまったそ、そんなぁ、薫のバカーーーで終ったのでありました浮舟への歌はわかりやすいなあと思ったら、昔の歌を引用する手法で作っていないからだそうだ和歌の知識がなくても雰囲気で伝わる簡単な歌を贈る=受領の娘にはふさわしい歌だ、という若干見下し気味の意味も込められているらしい@光る源氏の物語印象に残ったのは源氏のイケイケぶりと、三角関係のリレーでした紫の上→源氏→女三の宮→柏木→女二の宮→夕霧→雲居雁大雨の後の宇治川@2016年9月
おはようございます。テツジンです。ご訪問ありがとございます。本日も、「異文化理解」シリーズ記事に続き、日本語の敬語的人称表現をめぐって話を進めます。特に<ウチ>と<ソト>について着目します。多文化共生・国際交流研究事務所では、日本語教育を通して、多文化共生社会の構築を試みています。本題に入る前に余談ですが、わたしのブログをご覧になって下さっている方はほとんど日本人だと思います。読者のなかには、元留学生だった知人も数人います。わたしがこのような連続シリーズ記事を書く理
毎日なにかしら、追いかけられているような気持になる。何かしら納期があり完成させなくてはいけない仕事を持っていないにも関わらず。「日本語の文法を考える」(著者大野晋)。こんな例題がある。「行こうといったんだけれども、いやだと言ったもんだから、怒っちゃって、帰ってきたんだ」この場面での登場人物は、何人ですか?私などは、ふたりだ、と答えてしまうほどに、日本語はむずかしい。
今日はTHEALFEEの「SINGLEHISTORYvol.Ⅵ2002-2008[Disc2]」から「GoingMyWay[Live]」を聞いている。近藤健二の「言語類型の起源と系譜(松柏社)」(以下「近藤論文」という)の論述の続きである。39「日本語のタミル語起源」説の彼方(i)受け入れられない部分近藤論文は、大野晋の「弥生文明と南インド(岩波書店)」(以下「大野論文」という)の主張の、「受け入れられない部分」について、以下のようにいう。「
今日はTHEALFEEの「SINGLEHISTORYvol.Ⅵ2002-2008[Disc2]」から「WonderfulDays」を聞いている。近藤健二の「言語類型の起源と系譜(松柏社)」(以下「近藤論文」という)の論述の続きである。39「日本語のタミル語起源」説の彼方(g)松本克巳の大野晋再批判松本克巳の「世界言語の中の日本語(三省堂)」(以下「松本論文」という)は、大野晋の「日本語・タミル語同系説」を再度批判して以下のようにいう。1)同系言語で
今日はTHEALFEEの「SINGLEHISTORYvol.Ⅵ2002-2008[Disc2]」から「LifetimeLove」を聞いている。近藤健二の「言語類型の起源と系譜(松柏社)」(以下「近藤論文」という)の論述の続きである。39「日本語のタミル語起源」説の彼方(d)受け入れられる部分「大野のこの主張には,受け入れられる部分と受け入れられない部分とがある」が、「大野が日本語とタミル語との間に認められるとしている上記①~③の類似性は,前者に属する」
今日はTHEALFEEの「SINGLEHISTORYvol.Ⅵ2002-2008[Disc2]」から「DearMyLife~OriginalInstrumentalwithElectricGuitarMelody~」を聞いている。近藤健二の「言語類型の起源と系譜(松柏社)」(以下「近藤論文」という)の論述の続きである。39「日本語のタミル語起源」説の彼方(a)「日本語のタミル語起源」説大野晋の「「日本語のタミル語起源」説はあまりにも有名である
*:..。o○○o。..:*梶間和歌プロフィール小説歌集『生殖の海』歌をやり取りするfacebookグループ*:..。o○○o。..:*オンライン講座「歌塾」note企画「源氏で紡ぐ和歌便り」。2021年2月分掲載*:..。o○○o。..:*春暁月を鐘のおとは霞のそこに明けやらで影ほのかなる春の夜の月藤原為家新後撰和歌集春下143これまでの記事もお読みくださいね。【前編】【中編】さて、もうひとつ、「ほのかなり」につい
係り結び。それは中学校もしくは高校1年で習う。「ぞ・なむ・や・か」が文中にあったら文末は連体形。「こそ」があったら文末は已然形。「や・か」は疑問の意味があり訳す、後は強調だから訳さなくてよい。さらに学習が進むと、「やは・かは」はほとんど反語。さらに学習が進むと、「こそ」がの結びが文末ではなくて、文中にあり「、」で続くと逆説の意味。さらに学習が進むと、結びはないけど「は・も」も係助詞。なのだけれど、それだけ知っていれば受験勉強は良いのだけれど、いった
令和3年3月17日〔水〕【第1329号〔本年第80号〕】今日は、朝カルにて、13:00~14:30に開催の蜂矢真郷先生の『古代のことばを読み解く----カミ(上)とカミ(神)』を受講して、直帰した(16時ちょい前に帰ってきた)。蜂矢真郷先生の授業が終わってから、偶々・・・エレベーターで一緒に乗り合わせた朝カル広報の山下さんに「どうでした?」と聞かれたけれど、.自分の中では、「ちょっと.違ってたかな?」という感じだったので、返事に窮した。ただ、蜂矢先生・・・滔々と語られたので、
(高橋孝信訳注、平凡社東洋文庫、1999年9月)。5~6世紀の南インドの箴言集です。タミル語で書かれています。一つの箴言は二行でできています。411財産の中の財産が耳による財産である。それは財の最高のものである。……「聴くこと」という章にある箴言です。本来どういう意味かは私には分かりません(そもそも書物が存在する時代に作られたものか、もっと前からの伝承か、私は知りません)。私は耳学問は大切だという意味と最高の情報(株の最新情報とか)は耳から入るという二つの意味にとって選びまし
<織田作之助、青山光二、安部公房大野晋>433.「猿飛佐助」織田作之助短編集小坂部元秀:解説旺文社文庫収録作品1.動物集2.蛍3.見世物4.漂流5.社楽6.猿飛佐助7.ニコ狆先生8.十五夜物語9.素顔10.驟雨アバタ面に悩む女性恐怖症の大男という、およそ忍者のイメージとはほど遠い、珍妙な猿飛佐助が大活躍する表題作、伏見の船宿寺田屋の女主人としてひたむきに生き、娘お良と坂本龍馬との恋を暖かく見守る登勢の一代記『蛍』
梅雨(バイウ、つゆ)の季節となると、何故、梅の雨と呼ぶのか疑問になる。中国でも日本でも漢字で梅雨と書く。実は、梅の原産地から植生地域、米の生産地域、梅雨の降雨地域が一致し、また、照葉樹林帯に一致しているのであった。そして、梅雨の季節に水田で田植えをする渡来系弥生人の故郷(揚子江中下流域)とも一致していた。この弥生人が水稲の他に芋、茶、蚕、雑穀、味噌、納豆、、、などを持ち込んだが、同時に梅も持ち込んだと考えられる。この梅を収穫する時期に降る雨が梅雨であり、田植えをする時期でもあったのである。
2020/04/27G・「司々ツカサツカサに」と国会答弁で耳慣れぬ言葉を連発していたのは竹下昇氏。当時ワイドショーが面白がって一つ一つ解説していたように思う。最近の安倍君は「何を言いたい」のかサッパリわからん。根拠に乏しい大雑把な数字とカタカナ英語と「どうしてほしいのか」伝わらない未就学児的言葉の羅列。誰が原稿書いているんだろう。河野太郎氏がtwitterで(3月22日)@konotarogomame『クラスター集団感染オーバーシュート感染爆発ロックダウン都市封鎖ではダメな
横山智によると、アジアの照葉樹林帯に沿って存在する文化の特徴として、⑴野生のイモ類やカシの実などの堅果類を水にさらしてアク抜きする技法⑵茶の葉を穴の中で発酵させ、それを、加工して飲用する慣行⑶蚕をはじめとする絹糸虫(カイコガ)の繭から糸を引いて絹をつくる技術⑷ウルシノキの樹液を用いて漆器をつくる技法⑸柑橘とシソ類の栽培とその利用⑹雑穀や米を粒のまま麹を用いて発酵させて酒を醸造する方法⑺最近までイモ類の他、雑穀類(アワ・ヒエ・モロコシ・ソバ・陸稲)を栽培する焼畑耕作が
漢字の米の読みには「マイ」、「ベイ」、「こめ」、「よね」など複数ある。前者の二種類は音読み、後者の二種類は訓読みとされている。この四種の由来を考える。メートルという読みもあるが、長さの単位mの漢字表記であり、ここでは無視する。最後の訓読み「よね」については稲「いね」の転訛のようで、米田(よねだ)は稲田(いなだ)と同じ意味となる。米と稲の訓読みの「こめ」「いね」は大野晋先生の日本語の起源の研究によればタミル語に対応する言葉である。すなわち、「こめ」「いね」は揚子江下流域の稲作発祥の地の呉・越か
←いよいよ近日。野菜の苗を植える。ナス、キュウリ、トマト、カボチャ、スイカ。トウモロコシは、今年は諦めた。一度も収穫に成功したことがない……。今日午後、我が愛車が脱輪。本年度は吾輩が町内のゴミ置き場(小屋)の当番。早速、責務を果たしたのだが、その際、狭い車道沿いに置き場があるので、車を隅っこに寄せようとして失敗、前輪(左側)を側溝に。余儀なく、JAFを読んだ。JAFを待っている間、近所の方たちだろうか、次々とやってきて、どうしたのとか、助けようとか申し出てくれた。有り難い極みである